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地球戦に向けて

諜報活動が終わった日の夕方6時、紫苑さんが仕事から戻ってオンラインしてきたので、最後の報告を行っていた。
偶然だけど、今日は主要メンバーがほぼ勢ぞろいだった。
 アライヴ「ってわけで、地球への侵攻は早いうちが良いと思うし、アイテムを手に入れる事も考えた方が良いかと。」
 紫苑「それは俺も考えてた。」
やはり、紫苑さんは既に考えていたようだ。
でももしかしたら、どうやって地球用パーツを手に入れるか、解決策が無かったのかもしれない。
 アライヴ「それでですね。地球の氷島で、ダイユウサク軍のドリームに会ったんだけど、良い方法を教えてもらいました。」
 紫苑「ほうほう、それで。」
 アライヴ「トルネコ軍にアイテム購入を持ちかけて、画像データでアイテムの情報を得て、研究して生産すると自分で作れるようになるって。」
 紫苑「おお~」
 サラ「流石に、夢ちゃん、考えてるわねぇ~って、まあ考えたのは、別の人だろうけど。」
どうやらこれは、皆思いつかなったようで、関心していた。
 アライヴ「じゃあもう一度、氷島に行って、情報をゲットしてきますか?」
せっかく戻ってきたのに、又行くのはあまり乗り気ではなかったけれど、そうするならもう一度行くのもやぶさかではない。
 サラ「でも、私たちに売ろうと思ってくれる保証もないし、方法はそれだけじゃないわね。」
 アライヴ「えっ?」
なんと。
他にもまだ、地球用パーツを手に入れる方法があると?
買うとか言うんじゃないだろうな。
 サラ「売ってもらう方が早いわね。」
やはり。
でも高すぎるんだよね。
 アライヴ「でも、相場聞いたけど、リアルマネーでバカ高いよ。」
 サラ「まあ、商売してる人から普通に買ったら高いけど、方法はあるわよ。」
なんとまあ。
流石にゴッドブレスの人だ。
この人もダイユウサク軍のメンバー同様、普通ではないって事か。
 サラ「ゲームに参加していない人に頼めば、少しの利益でも応じてくれるだろうし。」
ほうほう。
これは大阪で美夏さんと話した時にでた方法で、具体的にどうすればいいのか分からない方法だ。
 紫苑「ただそれだと、先に現金を渡す必要があるから危険ですな。」
 サラ「そうね。もしくは別アカウントで、地球に拠点を持つ軍に所属して買う方法もあるよね。」
 紫苑「・・・」
 紫陽花「・・・」
 スピードスター「・・・」
3人そろって・・・だ。
古くからの仲間は知っている。
この3人の別アカウントは、サイファ軍に所属したままだと。
それにそもそも、別アカウントは取れない事になっている。
同じPCでは、複数の人が登録できないようにもなっているし。
紫苑さんたちは、親の名前やPCを使っているのだ。
流石にこれ以上は無理だし、他に誰かできる人が声をあげれば、その手を使う事になるのだが。
しかし誰も声を上げなかった。
 サラ「後は・・・」
 紫苑「ゲームに参加していない、リアル友達に頼むか・・・」
流石紫苑さん。
それが一番安心できるな。
しかしよく考えたら、俺には友達いないし、紫苑さんのリアル友達は、同じ軍に結構所属している。
他に、ゲームに参加していない友達がいるだろうか。
みんなが少し沈黙した後、再び声をあげたのは、紫苑さんだった。
 紫苑「まあ、こざかしい事はやめて、真っ向からゲームした方がいいかな。」
おお、紫苑さんは、今のままの人型や艦船で、地球を攻略しようというのか。
それもまた、俺は望むところだ。
 美夏「真っ向勝負で勝てるのか?」
一応、皆が疑問に思う事を、美夏さんが代弁した。
 紫苑「誰も真っ向勝負とは言ってない。ゲームとして正当な方法でゲットしようって事だよ。」
どういう事だろうか。
 サラ「そっか。同盟ね。」
ああ、一番簡単に手に入れられる方法が、これじゃないか。
中立と自軍領だけじゃなかった。
艦船が入港できるのは。
まあそれで購入できるなんて、そんな事は試してみないとわからないし、俺が思いつくはずもないのだけど。
 紫苑「よし、どこかと同盟し、地球用パーツを手に入れる事が、次の作戦だ。」
あらあら、せっかく戦えると思っていたのに、又地味な作業か、俺は少しがっくりした。
しかしその気持ちは、すぐに再び上昇する。
 紫陽花「同盟するとなると、相手に美味しい話しもないと難しいよね。」
 美夏「そうだな。地球にいる奴らは、地球にいる有利さを知っているし、そのメリットをやすやすと手放すとも思えない。」
確かに。
俺が地球に拠点を持っていたら、宇宙からの敵はさほど怖くはないだろう。
地球用パーツが、リアルマネーで高値で取引されるのも、それだけ価値のあるものだからだ。
 サラ「しばらく、同盟軍の為に戦ってあげたりして、領土拡大に協力してあげるとかすれば?」
 紫苑「まあおそらく、リアルマネーで釣る以外は、それくらいだろう。」
 サラ「早速、諜報活動で得た情報が役にたつわね。」
 紫苑「うむwアライヴ、データから、助っ人の欲しそうな所、もしくはこれから大攻勢に出ようとしているところを探してくれ。」
 アライヴ「おけw」
こうして俺たち紫苑軍は、地球所属軍と同盟し、地球での戦闘へと突入していくのだった。
つか、データを見ただけで、俺がそんな事分かるわけがないよ。

初めての地上戦

同盟相手探しは難航した。
地球の軍としては、宇宙の有力勢力との同盟はやぶさかではない。
しかし、自軍領に入れて、地球用パーツを買いあさられるのは、後にデメリットとなる可能性もある。
相当信用できないと、なかなか同盟なぞできない。
同盟には、期間や条件で設定できるが、たとえば3カ月同盟して、その間にアイテムを買いあさられ、その後敵になるとも限らない。
だから、条件が絶対有利でないとなかなか同盟できないわけだ。
メリットを考えた時、有力勢力との同盟は魅力だけど、デメリットも同じなのだ。
だから同盟は、地球に領土を持つ軍は、同じく地球に領土を持つ軍とするか、或いは、地球用パーツを手に入れる術を、既にもっている軍とする事が暗黙の了解になっていた。
そんな中、あっさり地球に領土を持つ軍と同盟できたのは、やはりこの人の力だった。
 サイファ「では、我々でこのゲーム勝ちましょう。」
 グリード「これだけの面子が集まれば、今度こそはやれそうだな。」
 紫苑「ですな。(^0^)/」
サイファさんとグリードさんは、前作から強い信頼関係を持ち、共に戦ってきた間柄だ。
最後には、グリードさんは負けて、その後サイファ軍に所属し、ある意味上官と部下の関係であった事もある。
リアル年齢的には、グリードさんの方がかなり年上らしいが。
それでもこのゲームの最初、グリードさんはサイファ軍に所属する事を望んでいたようだ。
しかしサイファさんが断って、別の軍の方が今回の場合良いかもしれないと、地球でのプレイを提言していたようだ。
結果、それが今正しかった事を証明されたわけだ。
ちなみに、紫苑さんも、グリードさんとは面識がある。
前作の打ち上げで、少しだけ言葉を交わした程度だけれど。
前作では、グリード軍との同盟を断っていたのに、今回了承してもらえたのは、面識があった事が大きい。
そして、今回協力関係を一番安易にしたのが、今回のゲームの賞金が、勝った軍だけに配布されるわけではないって事だ。
この3軍が最後まで残っていたら、おそらくその後負けても、それなりのお金が貰える事が予想できたから。
 サイファ「同盟期間はとりあえず3カ月、その後も最後まで敵対しない事。そして3カ月はグリード軍が地球で勢力を伸ばす手伝いをする事。って事で良いですね。」
 紫苑「(^0^)/」
 グリード「現在拠点が3だから、目標としては、10はよろしく。」
拠点数10となると、現在の3倍以上だ。
しかし、この面子なら、10なんておそらく1週間で可能だろう。
俺としては、目標100だ。
100でも地球の拠点の総数からすれば、1/30だ。
全くもって足りないくらいだ。
宇宙は、その更に3倍以上あるんだけどね。

さて、同盟した瞬間から、俺たちは忙しかった。
まずはしばらく主力が本拠地を開ける事になる。
レイズナー大佐だけでは、かなり不安だ。
光合成さんと一緒に、今までも近隣の弱小勢力と小競り合いを繰り返し、とりあえず勝ってきてはいるが、これからは最前線もカバーしてもらわなければならない。
誰かを残せばとも思ったが、紫苑さんはこの3カ月を、勝負の分かれ目になるかもしれない3カ月、なんて言っていた。
だからまあ、壁さんとてけとーさんふたりに、スクランブルを要請したようだ。
そして、もうひとり・・・あの人も・・・。
まあそんなわけで、主力は皆、グリードさんの拠点、「ジャングル」に来ていた。
戦闘時間までに、戦闘準備を整えなければならない。
そして時間になれば、ココから他の拠点に攻め込む事になる。
あえてココからと言ったのは、宇宙から降下して拠点攻略するわけではないって事。
グリードさんの話しによると、宇宙から降下して拠点を攻めるのは、かなり難しいらしい事が分かった。
降下中、しばらくはただの的になりえるし、人型での大気圏突入は更に危険だって事。
大気圏用機も、地球では存在するし、それを手に入れていけばその場はしのげるだろうが、降下してからは能力の持ち腐れだ。
これがまあ、地球に拠点を持つ有利な部分で、その有利さは半端ではない事を改めて理解した。
時間になると、俺たち紫苑軍はもちろん、グリード軍、そしてサイファ軍が隣国に行軍を始めた。
 グリード「みんなありがとう。これだけの面子がそろって負ける事はまずありえないから、危ない場合は無理せずいこう!」
グリードさんは、もちろんこの3カ月は総大将だ。
実力からすれば、紫苑さんやサイファさんの方が上だろうが、地球に関しては一日の長がある。
俺だって、地球用の人型で、陸戦するのは初めてだ。
今日から始まる地上戦。
ウィングをつけて戦えば、宇宙とあまり変わらない感覚で戦えるらしいが、飛行と宇宙空間では、大きく違う部分がある。
それは、推進力が必要だから、飛び続けなければならない事。
宇宙空間なら、突然の方向転換も比較的簡単だけど、飛行だとそうはいかない。
ウィングをつけずに、強力な火力で飛行する場合は、尚宇宙空間と変わらず戦闘できるが、燃料が多く必要で、戦闘時間が短くなったり、やはり上下関係や重力を意識しなければならず、同じようには戦えない。
ただ、やはり似ている部分もあるし、せっかくだから、この3カ月は地球特有の戦い方をマスターしようと思っていた。
俺は、テンダネスを地球戦闘用にカスタマイズした機体で出る。
武器はフェンネルと、ビームライフル、ビームソード、ビームバルカンと、全てビーム系。
フェンネルには小さな羽がついて、地球用に改良されている。
停止しての維持、攻撃が不可能で、これは今後研究改良が必要だと思った。
 紫苑「まず、星が中央突破、撹乱してくれ。」
 スピードスター「♪」
 紫苑「そこを紫陽花と小麗で攻撃、俺とじぇにぃとハルヒでサポートする。」
 紫陽花「了解w」
少し疑問に思った。
何故か紫苑さんが指揮して、俺たちだけで攻撃するのか。
 アライヴ「あれ?サイファさんとこ、今日子さんも出ないの?」
 紫苑「まずは俺たちだけでやらせてもらう。この3カ月は、損失を出してでも、得なければならないものがあるからね。」
まあそういう事だよね。
地球での戦闘になれる事と、地球用パーツを得る事。
この2つの為に、あえて貧乏くじを引く事は必要なのだろう。
 アライヴ「なるほど。では行きますか。」
 紫苑「(^0^)/go!」
俺たちは最前線で戦闘を開始した。
まずは星さんが、艦船スピードスターに暗黒天国の人型ボスを乗っけて、高速移動しつつ、大火力の攻撃をあびせながら敵を突っ切る。
星さんの艦船は、地球仕様にしてもやはり高速移動型だ。
武器に火力はなく、重視するのは移動だけ。
そこにもってこいなのが、暗黒天国のボスってわけだ。
これで超高速移動できて、破壊力のある戦艦の出来上がりだ。
この作戦は、我々紫苑軍の定番の戦い方になっていた。
敵は回避するので手いっぱいだ。
ただ、宇宙と違って上下が有るし、障害物も多く、宇宙戦ほどの効果は得られなかった。
 サラ「では行くわよ~」
 おとめ「重力あっても、バトルグリードでなれてるし、私たちはむしろこっちの方が得意よ♪」
 サウス「俺はもう宇宙の方が地形効果得られるけどな。」
小麗の艦船、月天から、それぞれレッドストーン、マイヒメ、サウスドラゴンが出撃した。
 アライヴ「ではこっちもいくぞ!」
 チョビ「わかった~」
 みゆき「は~いv」
紫陽花さんの艦船、パープルフラワーから、俺たち3機も出撃した。
出撃した途端、機体は重力をうけて、落下を始める。
ブーストしながら、敵の砲撃を回避しつつ、良さそうな着地点を探った。
チョビは盾で攻撃を回避しつつ、拡散ビーム砲で敵を退ける。
みゆきちゃんは、チョビに守られながら、安全に着地できそうだ。
俺はなんとか攻撃を受ける事なく、地面へと到達した。
これがもし宇宙からの大気圏突入だったら、もっと長い時間敵の攻撃にさらされ、更には動きも自由がきかないかと思うと、かなりきつい事は十二分に理解できた。
ともかく3機とも安全に着地ができた。
ちなみにNPCキャラは、艦船上で守備についている。
俺たちが陸戦を求めても、空で艦船を狙う機体はやはりいるのだから。
まあ艦船は紫陽花さんと小麗さんだし、なんとかなるとは思うけど。
紫苑さんたちもサポートしてるわけだし。
 紫苑「敵はどうやら、これだけの侵攻を予想できていなかったみたいだ。NPCがほとんどで、プレイヤは3人確認。」
紫苑さんは既に索敵を完了したようで、情報が皆に伝えられる。
 紫苑「プレイヤは拠点に2機、1機は突っ込んでくるぞ。」
 紫陽花「ではそれぞれ1機担当ねw」
 サラ「楽勝できそうね。」
確かに数では楽勝だったはずだった。
しかし・・・
サラさん達は言葉どおりの楽勝で、敵本拠地を制圧しようと侵攻している。
しかし他は、初の地上戦に苦戦していた。
紫苑さんのところのじぇにぃは、バトルグリードでも好成績を残しているプレイヤだから、本気でやれば楽勝だったかもしれないが、どうやら紫苑さんの指示でハルヒくんの援護に回っている。
美夏さんは、今日はこっそりスピードスターに搭乗しており、今頃は拠点の向こう側で息をひそめているはずだ。
敵が全てこちらに来た場合、背後をつくか、抜け殻の拠点を軽くいただく寸法だ。
そして俺たちは・・・皆地上戦は素人。
俺もようやく宇宙で乗りこなせるようになったテンダネスだし、みゆきちゃんは戦闘自体が最近は少ない。
後はチョビだけど、宇宙でも地球でも変わらない戦い方だけど、どちらかと言うと、攻めには向いていない。
プレイヤひとりと、10機ほどのNPCとこう着状態だった。
出し惜しみできる状態ではないので、俺はフェンネルを使った。
拡散ビーム砲の餌食にならないように、かなりチョビから離れてから使った。
チョビの背中は、今はみゆきちゃんに任せてある。
おそらく背後をとられる事はないだろうけど、油断は禁物だ。
フェンネルは、宇宙よりも自由がきかず、発射タイミングがかぎられている。
移動ルートも特定されるようで、数機がすぐに落とされた。
 一生「地上でフェンネルつかえねぇ~」
空中での静止と、移動方向に自在性が無い状態では、フェンネルはきつい事が改めて感じられた。
 一生「しかし!」
しかし、一応けん制にはなるので、こちらの攻撃も、今までよりも当たるようになってきた。
まあ基本は同じだって事だ。
フェンネルを警戒しているなら、フェンネル攻撃の回避に合わせて攻撃するし、逆なら自分がけん制を入れてフェンネルで当てる。
ただ、チョビと協力して戦う事は、フェンネルありきじゃ無理そうだった。
敵プレイヤとの戦いは、最初から最後まで、結局ずっと苦戦してしまった。
フェンネルも全て落とされ、逃げ回った先にチョビがいて、チョビの拡散ビームに助けられ、かろうじてみゆきちゃんがとどめをさした。
時計の針も23時になろうとしていて、チョビの参加できる時間も終わろうとしていた。
拠点はあっさりと美夏さんが落として、初めての地上戦が終わった。

アイドル中山西子

地上戦を始めてから、既に1週間が経っていた。
紫苑軍の、地上戦素人の面々も、だいぶ戦い方をつかみ始めていた。
そんなある戦闘1時間前、グリード軍本拠地のジャングルには、オンしているメンバーが集まっていた。
別に集まる事はそれほど珍しくはないが、今日は珍しい仲間がオンしており、それがきっかけで集まっていた。
 サイファ「カニさん、仕事忙しそうですね。」
 キャンサー「うん、でもせっかく盛り上がってるし、ちょっとでも参加したくてぇ~w」
 真でれら「それにしても、喋り方変わりすぎ~」
キャンサーさん。
通称カニさん。
カニさんは前作で、サイファ軍所属の主要メンバーのひとりだ。
打ち上げにも参加していて、その時に分かったらしいのだけれど、結構有名な女優だったのだ。
名前を「中山西子なかやまにしこ」通称「しゃこたん」と呼ばれている。
前作の頃は今ほどは売れてはいなかったので、ゲームにも結構参加していたようだけど、今では超売れっ子で、アイドル業、歌手、タレントと、忙しくてゲーム参加どころでは無くなっていた。
しゃこたんが宇宙の絆をやっていた事は、ファンの間では有名だけど、それがどのキャラクターなのか、知る人は少ない。
ゲーム終盤までプレイしていた事は、しゃこたんブログに書いており、ジーク軍、紫苑軍、サイファ軍、ダイユウサク軍、グリード軍あたりに所属していた事は予想されている。
そして俺も今日まで、しゃこたんがサイファ軍にいた事は知らなかった。
 キャンサー「うむ。俺おかしいか?(笑)」
 LOVEキラ「ははは、カニさんだ。」
カニさんは、どうやらばれないように、前回では男喋りしていたらしい。
ネカマもいれば、その逆もあるって事ですな。
 アライヴ「それにしてもあのしゃこたんがサイファ軍にいたなんて。そして話せるなんて嬉しいです。」
俺はちょっと浮かれてしまっていた。
 紫苑「ハンドルハンドル」
 アライヴ「あっ!すみません。」
ゲーム内では、個人を特定できるような事は言わないのがマナーだ。
俺は浮かれてつい、しゃこたんと言ってしまった。
 キャンサー「大丈夫だよw特に隠してるわけでもないから。」
 サイファ「えっ?マジっすか。でも騒ぎになるかも…」
そのとおりだ。
あの、今や超アイドルのしゃこたん、それがココにいるなんて知ったら、みんなが集まってきかねない。
と、思った直後、チャットに大量の反応があった。
グリード軍のメンバーが、一気にキャット通信に入ってきた。
俺の一言でチャット画面は一気に流れ、俺が話に参加する余地が無くなってしまった。
カニさんへの確認や質問が大量だ。
同盟軍入り乱れてのチャットだったので、友軍チャットで行っていたから、ほとんど全員集合だ。
結局戦闘開始10分前まで、カニさんはたくさんの人達といっぺんにチャットしていた。
涼しい顔で。
って、見えないけれど。
流石、オタクアイドルとも言われているのは、伊達では無いって事か。

さて、戦闘が始まったが、そこからも更に大変だった。
カニさんも今日は戦うとかで、人型で出撃。
それをとりまくように、たくさんの人型が、人型キャンサーの周りを固めていた。
キャンサーさんには、1発たりとも攻撃を当てさせるなってのが合言葉のようで、身を挺して守っているようだった。
正に親衛隊のようだ。
敵からすればその行動に疑問を持つのは当然で、逆に敵を集めていた。
今日の戦いは、なんだか満員電車の中で戦うような、そんな感じだった。
敵のほとんどは、カニさんと親衛隊に任せて、俺たちは軽々と本拠地を落とした。
こんなに簡単で良いのか?なんて思っていたけど、親衛隊の多くが所属しているグリード軍の損害は、過去最高だった。
それでも親衛隊の人達は、皆満足そうだった。
損害も多かったが、楽しく勝利できたのだから、それで良いのだと思った。
23時過ぎ、カニさんは戦場から消えていった。
なんだか嵐が過ぎ去った後のような状況が残された。

完成!テンダネス

地上戦を始めて1カ月が過ぎた頃には、グリード軍の目標拠点数10は当然として、拠点は20まで増えていた。
俺の当初の予想よりはるかに少ないが、それは俺の見解が甘かっただけで、20でもかなり順調と言える。
紫苑軍の地上戦初心者な面々も、ようやくそれなりに納得できる戦いができるようになっていた。
そんな時、俺が以前から研究していた関節パーツの完成が報告されてきた。
 一生「よっしゃ!」
俺は誰もいない自室で、ひとり吠えた。
一度失敗した研究だったけれど、通常の関節パーツのデータを調べ、自分の頭で考えうる全てをぶつけて研究した。
調べてみると、やはりどうしても能力の低下は免れないが、十分戦闘に耐えうるだけのパワーは維持できていた。
問題は、製造コストがややかさむ事と、時間がかかる事くらい。
俺は早速パーツの製造を指示した。

次の日、パーツは完成していた。
人型パーツで、これほど時間のかかるものもそうはない。
これは、破壊された時に、修理する時間もかかってしまうって事だ。
俺は、パーツの予備を準備する事も必要だと考え、再び製造指示をだしておいた。
ドルをかなり使う事になるが、元々俺は、さほど破壊される事も無いし、修理をする事も少ないから、お金は余っていて大丈夫。
ただ、地上戦を始めてからは減る一方なので、軍から融資してもらう事も一応考えていた。
さて、数時間で目的の「パーフェクトテンダネス」が完成した。
パッと見、どちらが前でどちらが後ろか分からないような機体にする事もできたが、俺はあえて違いをつけた。
前後両方使える機体だとばれないようにするのも理由の一つではあるが、やはり全く同じだと格好悪い。
それに、後ろ向きで戦うと、レベルによる制限がかかる事は既に決まっている事だから、同じにする意味もない。
俺は早速テストバトルをして、試してみる事にする。
NPC相手にテストするのも味気ないので、友軍に誰かいないか声をかけてみた。
すると意外にも、あまり面識のないおとめさんが声をかけてきてくれた。
 おとめ「完成したんだぁ。じゃあちょっと私と遊ぼうよw一度戦ってみたかったしw」
 アライヴ「ありがとう。ではよろしくお願いします。」
平日の昼間にゲームできるのも、やはりゲームで食べている人たちだからか。
ほとんどニートの自分と比べて、少しやるせない気持ちになった。
だからこそ、たとえテストバトルでも負けたくない、なんとなくそんな気持ちになった。
さて、地上でのテストバトルは、宇宙とは勝手が違う。
宇宙では宇宙空間に出て戦うわけだが、まさか街で戦うわけにもいかない。
だからその拠点の、地形特性にあったフィールドで戦う事になるわけだ。
たとえば、以前話に出た海中都市アクアの場合は、水中戦がテストバトルのフィールドとなる、という話だ。
実際にテストバトルした事がないので、一応こういう言い方をしておく。
さて、これから我々がテストバトルする場所は、どうやら荒野のようだ。
これまで地球で戦ってきた戦場の多くが、荒野であった事を考えれば、当然のフィールドだ。
荒野に、我が愛機であるテンダネスが映った。
その向こうに、おとめさんのマイヒメも小さく映る。
マイヒメのビジュアルは、今まで見た人型の、どの人型とも違っている。
スカート部分が長く、地上で戦う時はホバータイプの人型としての移動が可能だ。
その分、敵に蹴りをいれたりといった攻撃はほぼ不可能で、接近戦での対応力は落ちる。
 一生「まさに姫といった感じだな。」
俺がそうつぶやいた瞬間に、バトルがスタートした。
接近戦での対応力が落ちるマイヒメとはいえ、おとめさんは接近戦が得意な人だ。
すぐに接近しようとこちらに向かってくる。
対応力を減らしてまで、こういったホバータイプにする事に疑問もあるが、おとめさんの戦い方に必要な要素なのだろう。
俺はまず、距離をとってビーム砲で狙い撃つ。
全く当たる気がしないくらい、華麗にかわされた。
 一生「流石にゴッドブレス、この人も並じゃない。」
俺は嬉しくなってきた。
これだけ強い人と戦える事に。
出し惜しみしても仕方がないので、フェンネルも展開する。
キュベレイに搭載している数には及ばないが、フェンネルは俺のこだわりの兵器だ。
地上戦では、その力を完全には発揮できないが、それでも俺には必要なものだった。
フェンネルがマイヒメに向かう。
空中で静止させる事ができない地上では、常に飛行を続けなければならない。
だからフェンネルの設定は、常に相手と一定の距離を飛行し、攻撃できるタイミングで自由に攻撃するようにしていた。
それに合わせるように、こちらも攻撃を繰り出す。
マイヒメは意外とフェンネルに手こずる。
近接格闘には定評のあるおとめさんだが、ビーム砲などの飛び道具は、少し苦手のようだ。
それでも時間をかければ、そのうち全てのフェンネルは落とされるだろうし、攻撃チャンスは今のうちだ。
しかし、フェンネルを展開し、ビーム砲で隙を狙っても、ことごとくこちらの攻撃はかわされてしまう。
そのかわす姿は、なんとも美しい。
見とれている場合ではない。
長距離での、この絶対回避とも言える華麗さを見ては、接近して戦う以外に選択肢はないように感じる。
これがマイヒメの強さか。
俺の顔は、きっとにやけているに違いなかった。
何故ならとても楽しいから。
俺は意を決して、マイヒメに突っ込んでいった。
接近する際、一発ビーム砲を撃った後、ビームソードを起動する。
俺のビームソードは、ビーム砲もそうだが、腕に最初から搭載されているタイプだ。
手首によるひねりがきかない分、いくらか融通のきかない部分がある。
通常なら、ロックオンできるタイミングが100あるとするならば、俺の機体では90から95くらいになる。
でもそこは俺の操作、人型の体の向きを上手くコントロールする事で、十分カバーしていた。
接近した途端、マイヒメの動きが変わった。
持っていたライフルをその場に捨て、ビームソードを手に取った。
既に分かっている事ではあるが、マイヒメは二刀流だ。
そして俺の機体、テンダネスも二刀流が可能。
もう片方のビームソードも起動して、こちらも二刀流でいどむ事にした。
その間もフェンネルはマイヒメに攻撃を続けていたが、そんな事を忘れてしまうくらい、ただそこで息をしているような感覚で、全ての攻撃がかわされていた。
さて、この状態で近接戦闘をするとなると、フェンネルでの利点はほとんどないだろう。
俺はフェンネルを戻す事にした。
不規則に飛びまわっていたフェンネルは、テンダネスの肩と腰あたりにある格納場所へと戻ってきた。
急に画面が静かになった。
何故か一瞬両者動きを止める。
そして再び、戦闘が始まった。
ビームソードでの戦いでは、いつも不思議に思う。
何故、ビームソードでビームソードが止められるのだろうか。
それを不思議と感じたところで、何がどうなるわけではないが、戦いながらなんとなく考えていた。
戦いは一進一退。
関節のパーツも問題無く動き、今までよりも動作ブランクが少なく、それは限りなく0に近い。
動作ブランクとは、こちらが操作してから、それが実行されるまでのほんのわずかな時間の事だ。
それが0に近いという事は、パワーバランスがしっかりしていると言う事だ。
たとえば重い武器を持ったりすれば、それに伴うパワーが無い場合、すぐには動かせないというわけ。
いくらすばやく操作していても、思いどおりに動かなければ意味がない。
今まではそれでも、先を予想して操作し、或る程度の敵には立ち向かえていた。
しかし、実際思いどおりに動かせる機体に乗ると、その良さがひしひしと伝わってくる。
厳しい戦いを続けてきたのも、無駄ではなかったと思った。
今、自分の成長を肌で感じていた。
地上戦が得意なマイヒメと、接近戦が得意なマイヒメと、互角に戦っているのだから。
しかもこっちは、陸戦よりも、宇宙戦の方が得意な機体だ。
パイロットの力ではこちらが上だと、自分自身思えるに十分な戦いだった。
それでも、やはりマイヒメは強かった。
俺が少し隙を見せたら、見事に背後に回り込んできた。
おとめさんは、俺の機体が前後両方使える機体である事を知っている。
そして今回、その機体が完成した事も話している。
それでもあえて背後をとってきてくれたのは、このテンダネスがちゃんと機能するかどうか、試せるようにしてくれたのだろう。
俺はそれにこたえる為に、前後カメラを切り替えた。
それはすぐに完了し、前後逆のモードへと移行する。
後ろ向きでのレベルも十分にあげてあるので、機体の能力はほとんど落ちてはいない。
目の前のマイヒメが、得意とする技、ソードを両手に持ち、手をひろげて回転し攻撃する技、「旋風斬」で向かってきたが、一方のビームソードで回転軸をずらし、もう一方のビームソードでマイヒメを斬りつけた。
テストバトルは、俺の勝利で終わった。
テンダネスの完成と共に、俺自身の実力が、今までにやってきたきつい戦いのおかげで、大きく成長している事を確認できた戦いだった。

仕様変更

今日は、運営から重大な発表があった。
と言っても、以前から話が出ていた事だったので、大した驚きは無かったが、この事についてもう一度みんなで話し合いをしなければならない。
重大な発表と言うのは、ゲームの仕様変更の一つ。
ゲームと言うのは、仕様変更や、新たな機能が徐々につけられたりする。
理由は、ずっと同じだとゲームに飽きたり、プレイヤの成長に応じて調整が必要だからだ。
だけど、俺は仕様変更があまり好きではない。
それによってゲームバランスが崩れると、一々戦略や戦術を見直さなければならなくなるし、最悪、力の上下関係まで変わってしまう。
たとえば、フェンネルという武器がある。
これを、使う人が少なくて楽しめないからといって、もっと簡単に使えるように仕様変更されたりすると、俺の今までの努力が無駄になる事は確実だ。
もちろんそんな変更は無いと信じたい。
だけど現に、俺は仕様変更でネットゲームを辞めた事が多くて、仕様変更の発表があるたびに、俺は不安になった。
さて、今回の仕様変更だが、特にゲームバランスが崩れるものではない。
理由は、既に利用している人は利用しており、それがゲームの正式な機能として、導入されただけだからだ。
スカエポと言う、ネット上で複数の人が回線を繋ぎ会話ができる、ネット通話システムが今回の新機能。
ゲームバランスは崩れないし、より便利になる訳だから良いわけだが、今回わざわざ話し合いをしなければならないのには理由があった。
理由の一つは、正式な機能以外は使わないという人がいて、コレを期に使う事にするのかって事。
もう一つは、喋った事を文字に変換したり、色々と細かく設定できるようになったので、使うなら全ての指揮系統の再編も必要になる事だった。
ちなみに、我が紫苑軍は、軍としてスカエポは使用していなかった。
一部の人が、仲の良い人同士、使ったりしているとは聞いている。
でもそれだけだった。
外部チャットシステムも、紫苑さんが、サイファさんなんかとチャットする為に、IRCを使っているような話は聞いたが、積極的には使っていなかった。
つまり我が軍は、基本ゲームシステム内で、ほとんどやり取りをしていたってわけだ。
 アライヴ「スカエポ、結構使えそうな感じだね。」
俺は紫苑さん達と話をしていた。
実は俺は、今回の仕様変更によるスカエポ導入は、かなり有りがたい。
人型乗りってのは、戦闘中はかなり大変で、チャットしている余裕がないからだ。
でも、声で相手とやり取りできるなら、戦闘中でも作戦行動がやりやすくなるってわけだ。
 紫苑「ん~悩む。(@_@)」
紫苑さんは、実はスカエポ反対派だ。
ネットの良さは、喋らなくて良いところだとか言う人だし、ギリギリの戦闘時は、通信が混乱して、チャットの方が良いと考えていた。
ちなみに、前作とは違い、通信の傍受、盗聴、通信記録の奪取など、通信が相手に漏れるような仕様は廃止されていた。
理由は、外部チャットなどを使う人が多く、意味を持たないから。
だから、スカエポを使うメリットは「手が離せない時にでも簡単に連絡できる」その一点だけだった。
一方、スカエポのデメリットも話しておくと、「連絡が簡単にできてしまう事による、情報過多の混乱」と「喋る事の恥ずかしさ」となるのかもしれない。
 じぇにぃ「ぁれぇ~?ゎたしのぉ~がめん、スカエポつかぇなぃよぉ~?」
 アライヴ「あ、それ、バリューネットブラウザ、バージョンアップしてないからだよ。一度ブラウザ再起動してみなw」
銀河バリューネットのサービスシステムは、普通のサイトとは若干異なる進化を遂げていた。
だから、現在のシステムも、他とは微妙に異なる。
現在のネットゲームの主流は、ブラウザゲーム、通称ブラゲーである。
利点は、インストール不要な事だ。
ただし、ブラゲーは複雑なゲームには向かない。
理由は此処では割愛するが、そういった理由で、銀河ネットバリューのサービスをサポートできないのだ。
だから元々は、ソフトをダウンロードし、バージョンアップの度にバッチプログラムをあてて、更新するという作業が必要だった。
しかしそれは、それなりにPC知識のある人なら全く問題ないが、素人には難しく、ユーザーの伸び悩みに繋がっていた。
そこで出てきたのが、銀河ネットバリューサイト専用の、独自ブラウザだった。
このブラウザは、普通にブラウザとして使っても使いやすく、コレ自体がゲームプログラムになっているすぐれものだった。
バージョンアップ更新を自動にしていれば、インストールしておけば、後は何も問題無かった。
ただし、バージョンアップの更新は、主ブラウザを立ち上げた時と、18時から19時前にチェックが行われるので、ずっとブラウザを開いたままだと更新されない。
よって、更新が必要な時は、一度ブラウザを閉じる必要があった。
 じぇにぃ「ただぃま~でてきたよぉ~」
 アライヴ「良かったね!」
じぇにぃと話していると、少し癒される。
子供の相手をしていると癒されるのは、人間の本能だから当然と言えば当然か。
と言っても、中学生だからそれほど子供でもないのだけどね。
さて、スカエポをどう扱うか、議論は一向にまとまらなかった。
マイクとイヤホンを持っていない人に関しては、もちろん無理に使用を強制する事はない。
使いたい人同士で、喋りながらやるのも別にかまわない。
問題は、紫苑さんが指揮する作戦行動中、どうするかって事で意見が別れていた。
ただし、通話という意味では、夜遅い時間に大きな声を出せないとか、喋りたくない人もいるので、無理強いはできない。
全ては、スカエポの導入にあたってつけられた、新しい機能が問題だった。
それは、喋った音声データを文字データに変えて、チャット文字として自動的に書き込みができる機能だった。
 紫苑「ためしにやってます」
 アライヴ「もじになりますねー」
 スピードスター「おんぷ」
これは確かに便利である。
だけど、ただでさえ情報過多でチャットスペースが少ないのに、喋りやすくなったからと言って沢山やり取りすると、すぐに情報が流れていって、把握できない。
紫苑さんの命令もすぐに流れては、まとまった作戦行動ができなくなる。
でも、人型乗りとしては、スカエポで伝えられるなら伝えたい。
話し合いでは結局まとまらず、一度試してみるって事で、話し合いは終わった。
今日の戦闘は、スカエポを使いたい人は使って、音声ではなく、文字変換してチャット画面に流す機能を使う事になった。
 紫苑「あじさいとほしはきょてんひだりからしんこう これいはみぎからでおねがいします」
 紫陽花「りょうかい」
 スピードスター「おんぷ」
 小麗「しゃおれいだよ」
 アライヴ「そろそろでるよ」
 じぇにぃ「わたしも」
 ハルヒ「おれもでていいのかな」
 紫苑「ひとがたもそれぞれのたいみんぐでしゅつげきよろ しく」
 サラ「りょうかい」
 じぇにぃ「もうでちゃってるよ」
 アライヴ「あ ごめん しゃべりすぎ」
 スピードスター「だめだ よめん」
他にも多くの文字が、チャット画面を埋め尽くした。
試してみるとハッキリした。
これは使えない。
紫苑さんは、全ての人からくる情報を受けているわけで、俺よりもチャット画面がいっぱだろう。
この流れだと、命令を見逃すだろうし、ひらがなばかりで読みづらく、なんと言っても味気なかった。
結局スカエポは、その時の作戦によって、紫苑さんの判断で、必要な人だけ使うって事で決着がついた。
レイズナーさんの指揮している人達は、もちろんレイズナーさんに任せる事になった。
ただ、今回スカエポの導入で、軍のやり方について行けないと言って抜けた人が、3人いた事は、紫苑軍にとっては痛手だった。
やはり仕様変更ってのは、あまり良い物ではないなと、改めて思った。
あ、一応今回の戦闘は、我が軍の大勝利でした。
多少指揮系統が混乱しても、強い人が集まっているから、強い事に変わりはないからね。

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