最大の敗戦
宇宙の絆Ⅱは、少しずつ勢力が整理されつつあった。
宇宙では、拠点が1つしか無いような勢力は、少しずつ淘汰され、もう後数勢力しか残されていなかった。
そのうちのひとつが、今回の攻略ポイント、有人要塞イゼルローンだった。
まだ残っている勢力なので、そこそこの強さは予想していたが、拠点が1つであり、人型の数も限られているので、簡単に攻略できるものと思っていた。
油断していた。
ココまで残っている事に疑問を持つべきだった。
星さんは完全に押されているようだ。
紫苑さんのところも、じぇにぃと互角に戦う機体があらわれたらしい。
いや、むしろ押されていて、紫苑さん自身が、援護しているようだ。
そして俺の目の前にあらわれた機体は、何か迫力があった。
名前はサラで、階級が曹長。
人型名は、レッドストーン。
正直聞いた事はない。
しかし俺が軽く攻撃して抜けようとしても、全く隙は無かった。
突然通信が入った。
サラからだ。
受信しない事もできるが、俺は回線を開いた。
サラ「こんにちは。あなたね、夢ちゃんが言っていたのは。」
一瞬意味がわからなかった。
サラ「あ、夢ちゃんって、ドリームの事ね。」
一生「ええええ!!」
なんだ?
このサラって人、ドリームとリアル友達か何かなのか?
アライヴ「えっと、ドリームが何か言っていたのかな?」
サラ「ああ、ごめんごめん。あなたの事、なかなか強いって言っていたから、覚えていたのよね。」
アライヴ「ありがとう。」
よくわからないが、あのドリームが俺の事を強いと言っていたらしいから、少し嬉しかった。
サラ「でも、機体はキュベレイって聞いていたんだけど、今日は違うのね?」
いったいこの人は何が言いたいのか?
正直話してる場合でもないのだけど。
そんな空気を察したのか、チョビが星さんの救援に向かおうとする。
しかしサラのレッドストーンが、すぐにその行動を阻止する。
サラはなにやらチョビに通信を送ると、またこちらに通信してきた。
サラ「それがあなたのメインの機体なの?」
どうやら話さないとダメみたいなので、俺は話す事にする。
アライヴ「これはメインではないけど、今後メインにする予定だよ。」
サラ「あら、そう。なら、それなりの戦いはできるわね。おふたりお相手お願いするわ!」
なんだかわからないけど、とにかく戦闘再開らしい。
勝手だと思いつつも、俺とチョビは構えた。
サラ「では、いくわよw」
その通信を最後に、サラはこちらに攻撃を開始した。
一生「早!」
動きはやたら早かった。
どうやら標準スピードタイプの機体のようだ。
しかし、俺たちは二人だし、コンビであればドリームだって倒せる算段もあった。
早く倒して星さんを助けないと。
チョビとの共闘で、初めてのマジ勝負だった。
その頃、星さんは追い詰められていた。
スピードは星さんが圧倒的有利なのだけど、敵の攻撃は強力で、少しでもかすると、そこそこのダメージを受ける。
おそらく星さんがココまで苦戦する戦いは初めてだろう。
なんせいつもならスピードで、最悪逃げるわけだけど、それすらも許さない攻撃の嵐が星さんを襲っていた。
少しずつダメージが蓄積される。
全てを把握している紫苑さんが、ハルヒ君を救援に向かわせていたが、じぇにぃと戦っている敵が、簡単には許さない。
この2機は強い。
なんとかハルヒ君が到着した時には、星さんの流星は、戦闘不能状態になっていた。
ハルヒ「紫苑さんダメです。星さんは既に戦闘不能です。」
紫苑「なんとか回収できない?」
そんな通信をしていると、流星を墜とした機体、サウスドラゴンは、今度はハルヒ君の機体、ウイングガンマに襲いかかった。
通信など、できる状況ではなくなった。
紫苑さんは、最後の手段か、自ら出撃した。
旗艦パープルアイズは、先日のテストで、唯一艦長として見出された、小麗に任せて。
流石に2対1になったら、敵のマイヒメは押され始めた。
そこに、ハルヒ君をあっさり倒してやってきた、サウスドラゴンがやってきた。
再び2対2で、戦況はこう着した。
こちらは2対1なのに苦戦だ。
ドリームでも倒せるはずだったが、それはあくまで俺が完全体であったならの話。
最近は温い戦いばかりしていたし、この機体はレベルを上げる為の出撃なので、手抜きチューンナップバリバリだ。
それでも勝たなければならない。
紫苑さんの方も苦戦しているし、このままでは全滅もあり得る。
もし俺たちが負ければ、このサラのレッドストーンはあちらに向かうだろう。
さすればおそらく撤退だ。
うまく撤退できれば良いが、失敗したら全滅。
今までで最大のピンチだ。
それにしてもこのサラ、強い。
チョビの戦い方を瞬時に見抜いたのか、正面からは接近してこない。
まああれだけのでかい盾、何かあるとは思うわな。
そして攻撃が正確だ。
こちらの攻撃タイミングに合わせて、うまく隙をついて攻撃してくるから、不用意に動けない。
1対1なら、チョビよりも上の敵。
それをサポートしたいのだけど、フェンネルの威力が発揮できる射程には入ってこないし、完全に俺は置き去りだ。
このままではこう着状態、一か八か、勝負をするしかない。
アライヴ「一か八か、勝負にでるから集中してくれ。返事はできないだろうから良い。」
俺はそれだけチョビに通信を送った。
こんなギリギリの戦闘中に通信ができる俺って、ホント役に立ってないな・・・
そんな事を思う中、俺は勝負に出た。
フェンネルの設定を、背後から背後ではなく、敵の向こうからこちらへの攻撃に切り替えた。
これだけの距離があれば、拡散ビームでフェンネルが墜とされる事もないだろう。
途端に、今までの位置から、フェンネルが高速で移動を開始した。
すぐに敵の背後へと到達する。
それをいち早く察知した敵は、好機と思ったか、それとも危ないと思ったか、フェンネルの攻撃を回避する為、こちらへと高速で向かってきた。
これで、ある意味いつもの俺の戦術だけど、こちらの機体のメインはチョビ。
敵と共にフェンネルが近づいてくれば、フェンネルの攻撃を自分に受ける危険性もあるし、拡散ビームでフェンネルを撃ち墜とす危険性もある。
そんな中、敵はこちらに向かってくる。
普通ならピンチだけど、こちらには拡散ビーム砲を持った盾がある。
それに敵は、フェンネルよりも早く、こちらに近づいてきてくれていた。
一生「今だ!」
俺はゲームの中へは聞こえない声を上げていた。
盾から拡散ビームが発射される。
これはそう簡単にはかわせないはず。
しかし、よく考えたら読まれていた戦術。
ギリギリのところでかわして、俺たちの背後へとまわってきた。
これが、1対1の戦いなら、完全に負けていた。
俺の機体が、ただのしょっぱい機体でも負けていた。
しかしおれの機体は、背後にメインカメラのついている、特殊な機体。
そして今までの戦い全てが、背後への攻撃。
俺は今日初めて、メインカメラを前方へと切り替えた。
今まで制限されていた枷も、全て外れた。
全く予想しない事がおこったからビックリしたのか、それとも俺の目にそう映っただけなのか、レッドストーンが一瞬止まって見えた。
ロックオンは早かった。
ピームを発射すると、すばやくビームソードを持って、斬りつけた。
この一撃が勝負を決めた。
チョビがレッドストーンをライフルで仕留めて戦闘不能にした後、俺たちは紫苑さん達の救援に向かった。
紫苑さんは、マイヒメ相手にやや優勢に戦っているようだったが、じぇにぃがかなりやられていた。
もう10秒ももたないかもしれない状況。
俺たちはギリギリだった。
アライヴ「じぇにぃ、戻っていいぞ!」
俺はそれだけ言うと、今度はサウスドラゴンを相手にしようとした。
しかし結局戦闘にはならなかった。
紫苑「撤退する!」
紫苑さんの撤退命令だった。
確かにこのままやると、俺たちは全滅の危険もある。
だけど、星さんとかハルヒ君とか、どうするのか。
小麗「回収完了しました~w」
紫苑「御苦労(^-^)」
どうやらあの状況で、小麗さんが回収していたようだ。
なかなか凄い。
戦況が不利な中、艦船だけで敵の中を突っ切ったのか。
紫苑「皆先に行って。俺とパープルアイズなら、大丈夫だから。」
少し心配だが、紫苑さんなら大丈夫だろう。
それにパープルアイズは、超高速艦だ。
撤退は、スムーズにいった。
どうやら敵も、そろそろきつい状況だったようで、追撃はなかった。
皆無事戻っては来れたが、今までで最大の敗戦だった。
宇宙では、拠点が1つしか無いような勢力は、少しずつ淘汰され、もう後数勢力しか残されていなかった。
そのうちのひとつが、今回の攻略ポイント、有人要塞イゼルローンだった。
まだ残っている勢力なので、そこそこの強さは予想していたが、拠点が1つであり、人型の数も限られているので、簡単に攻略できるものと思っていた。
油断していた。
ココまで残っている事に疑問を持つべきだった。
星さんは完全に押されているようだ。
紫苑さんのところも、じぇにぃと互角に戦う機体があらわれたらしい。
いや、むしろ押されていて、紫苑さん自身が、援護しているようだ。
そして俺の目の前にあらわれた機体は、何か迫力があった。
名前はサラで、階級が曹長。
人型名は、レッドストーン。
正直聞いた事はない。
しかし俺が軽く攻撃して抜けようとしても、全く隙は無かった。
突然通信が入った。
サラからだ。
受信しない事もできるが、俺は回線を開いた。
サラ「こんにちは。あなたね、夢ちゃんが言っていたのは。」
一瞬意味がわからなかった。
サラ「あ、夢ちゃんって、ドリームの事ね。」
一生「ええええ!!」
なんだ?
このサラって人、ドリームとリアル友達か何かなのか?
アライヴ「えっと、ドリームが何か言っていたのかな?」
サラ「ああ、ごめんごめん。あなたの事、なかなか強いって言っていたから、覚えていたのよね。」
アライヴ「ありがとう。」
よくわからないが、あのドリームが俺の事を強いと言っていたらしいから、少し嬉しかった。
サラ「でも、機体はキュベレイって聞いていたんだけど、今日は違うのね?」
いったいこの人は何が言いたいのか?
正直話してる場合でもないのだけど。
そんな空気を察したのか、チョビが星さんの救援に向かおうとする。
しかしサラのレッドストーンが、すぐにその行動を阻止する。
サラはなにやらチョビに通信を送ると、またこちらに通信してきた。
サラ「それがあなたのメインの機体なの?」
どうやら話さないとダメみたいなので、俺は話す事にする。
アライヴ「これはメインではないけど、今後メインにする予定だよ。」
サラ「あら、そう。なら、それなりの戦いはできるわね。おふたりお相手お願いするわ!」
なんだかわからないけど、とにかく戦闘再開らしい。
勝手だと思いつつも、俺とチョビは構えた。
サラ「では、いくわよw」
その通信を最後に、サラはこちらに攻撃を開始した。
一生「早!」
動きはやたら早かった。
どうやら標準スピードタイプの機体のようだ。
しかし、俺たちは二人だし、コンビであればドリームだって倒せる算段もあった。
早く倒して星さんを助けないと。
チョビとの共闘で、初めてのマジ勝負だった。
その頃、星さんは追い詰められていた。
スピードは星さんが圧倒的有利なのだけど、敵の攻撃は強力で、少しでもかすると、そこそこのダメージを受ける。
おそらく星さんがココまで苦戦する戦いは初めてだろう。
なんせいつもならスピードで、最悪逃げるわけだけど、それすらも許さない攻撃の嵐が星さんを襲っていた。
少しずつダメージが蓄積される。
全てを把握している紫苑さんが、ハルヒ君を救援に向かわせていたが、じぇにぃと戦っている敵が、簡単には許さない。
この2機は強い。
なんとかハルヒ君が到着した時には、星さんの流星は、戦闘不能状態になっていた。
ハルヒ「紫苑さんダメです。星さんは既に戦闘不能です。」
紫苑「なんとか回収できない?」
そんな通信をしていると、流星を墜とした機体、サウスドラゴンは、今度はハルヒ君の機体、ウイングガンマに襲いかかった。
通信など、できる状況ではなくなった。
紫苑さんは、最後の手段か、自ら出撃した。
旗艦パープルアイズは、先日のテストで、唯一艦長として見出された、小麗に任せて。
流石に2対1になったら、敵のマイヒメは押され始めた。
そこに、ハルヒ君をあっさり倒してやってきた、サウスドラゴンがやってきた。
再び2対2で、戦況はこう着した。
こちらは2対1なのに苦戦だ。
ドリームでも倒せるはずだったが、それはあくまで俺が完全体であったならの話。
最近は温い戦いばかりしていたし、この機体はレベルを上げる為の出撃なので、手抜きチューンナップバリバリだ。
それでも勝たなければならない。
紫苑さんの方も苦戦しているし、このままでは全滅もあり得る。
もし俺たちが負ければ、このサラのレッドストーンはあちらに向かうだろう。
さすればおそらく撤退だ。
うまく撤退できれば良いが、失敗したら全滅。
今までで最大のピンチだ。
それにしてもこのサラ、強い。
チョビの戦い方を瞬時に見抜いたのか、正面からは接近してこない。
まああれだけのでかい盾、何かあるとは思うわな。
そして攻撃が正確だ。
こちらの攻撃タイミングに合わせて、うまく隙をついて攻撃してくるから、不用意に動けない。
1対1なら、チョビよりも上の敵。
それをサポートしたいのだけど、フェンネルの威力が発揮できる射程には入ってこないし、完全に俺は置き去りだ。
このままではこう着状態、一か八か、勝負をするしかない。
アライヴ「一か八か、勝負にでるから集中してくれ。返事はできないだろうから良い。」
俺はそれだけチョビに通信を送った。
こんなギリギリの戦闘中に通信ができる俺って、ホント役に立ってないな・・・
そんな事を思う中、俺は勝負に出た。
フェンネルの設定を、背後から背後ではなく、敵の向こうからこちらへの攻撃に切り替えた。
これだけの距離があれば、拡散ビームでフェンネルが墜とされる事もないだろう。
途端に、今までの位置から、フェンネルが高速で移動を開始した。
すぐに敵の背後へと到達する。
それをいち早く察知した敵は、好機と思ったか、それとも危ないと思ったか、フェンネルの攻撃を回避する為、こちらへと高速で向かってきた。
これで、ある意味いつもの俺の戦術だけど、こちらの機体のメインはチョビ。
敵と共にフェンネルが近づいてくれば、フェンネルの攻撃を自分に受ける危険性もあるし、拡散ビームでフェンネルを撃ち墜とす危険性もある。
そんな中、敵はこちらに向かってくる。
普通ならピンチだけど、こちらには拡散ビーム砲を持った盾がある。
それに敵は、フェンネルよりも早く、こちらに近づいてきてくれていた。
一生「今だ!」
俺はゲームの中へは聞こえない声を上げていた。
盾から拡散ビームが発射される。
これはそう簡単にはかわせないはず。
しかし、よく考えたら読まれていた戦術。
ギリギリのところでかわして、俺たちの背後へとまわってきた。
これが、1対1の戦いなら、完全に負けていた。
俺の機体が、ただのしょっぱい機体でも負けていた。
しかしおれの機体は、背後にメインカメラのついている、特殊な機体。
そして今までの戦い全てが、背後への攻撃。
俺は今日初めて、メインカメラを前方へと切り替えた。
今まで制限されていた枷も、全て外れた。
全く予想しない事がおこったからビックリしたのか、それとも俺の目にそう映っただけなのか、レッドストーンが一瞬止まって見えた。
ロックオンは早かった。
ピームを発射すると、すばやくビームソードを持って、斬りつけた。
この一撃が勝負を決めた。
チョビがレッドストーンをライフルで仕留めて戦闘不能にした後、俺たちは紫苑さん達の救援に向かった。
紫苑さんは、マイヒメ相手にやや優勢に戦っているようだったが、じぇにぃがかなりやられていた。
もう10秒ももたないかもしれない状況。
俺たちはギリギリだった。
アライヴ「じぇにぃ、戻っていいぞ!」
俺はそれだけ言うと、今度はサウスドラゴンを相手にしようとした。
しかし結局戦闘にはならなかった。
紫苑「撤退する!」
紫苑さんの撤退命令だった。
確かにこのままやると、俺たちは全滅の危険もある。
だけど、星さんとかハルヒ君とか、どうするのか。
小麗「回収完了しました~w」
紫苑「御苦労(^-^)」
どうやらあの状況で、小麗さんが回収していたようだ。
なかなか凄い。
戦況が不利な中、艦船だけで敵の中を突っ切ったのか。
紫苑「皆先に行って。俺とパープルアイズなら、大丈夫だから。」
少し心配だが、紫苑さんなら大丈夫だろう。
それにパープルアイズは、超高速艦だ。
撤退は、スムーズにいった。
どうやら敵も、そろそろきつい状況だったようで、追撃はなかった。
皆無事戻っては来れたが、今までで最大の敗戦だった。
明けない夜はない
イゼルローン攻略が失敗に終わり、皆で反省会をしていた。
というか、ただの雑談だけれど。
じぇにぃ「ぁぃつつよぃよぉ~wこっちがこぅげきしても、かぃひせずにむかってくるしぃ~むちゃくちゃだよぉ~」
じぇにぃの戦いは、フェンネルでけん制して、回避するところを狙い撃つ形だ。
それなのに、あのサウスドラゴンは、回避せずに突っ込んできたので、じぇにぃは完全に意表をつかれたようだ。
アライヴ「なるほどな。じぇにぃとは相性が悪い敵だったか。」
ハルヒ「それだけじゃないですよ。星さんも、僕も墜とされてますし。」
ハルヒ君の言うとおり、じぇにぃが墜とされそうだったのは相性だとしても、実際に敵の3機は強かった。
スピードスター「でもさ、敵の3機、名前どっかで見た事あるんだよね♪」
一生「え?」
星さんの言葉に、皆興味をもったようだ。
紫苑「マジ?」
ハルヒ「僕はしらない。」
小麗「私も知りません。」
アライヴ「チョビは?」
紫陽花「チョビちゃんはもう落ちちゃったよ。」
そう言えば、チョビは撤退早々、11時を過ぎていたから落ちたんだった。
紫苑さんの撤退指示は、絶妙のタイミングだっという事か。
暗黒天国「折れもそういった名前は、聞いた事ない。」
しばらく沈黙が続いた。
が、突然じぇにぃが声を上げた。
といっても、チャットの文字だけどw
じぇにぃ「ゎかった!!!ゴッドブレスのメンバーだ!!」
アライヴ「ゴッドブレス?」
俺には分からなかった。
しかし他の面子は、分かったようだ。
紫苑「なるほど。」
スピードスター「だな♪」
紫陽花「それは強いよ。」
ハルヒ「へぇ~あの人達が。」
皆納得といった感じだったが、そんなに強ければ、俺が知らないはず無いはずだけれど。
強い人の名前は、掲示板などで出ているはずだ。
俺が疑問に思っていると、じぇにぃが説明してくれた。
じぇにぃ「ゴッドブレスはねぇ~バトルグリードでゆうめぃなひとたちだよぉ~。ドリームダストのらぃばるてきなかんじのぉ~」
なんと!
ドリームダストのライバル的な人達?
それならメチャメチャ強いんじゃね?
それなのに要塞1つって、このゲームではライバルな感じじゃないじゃん?
色々と疑問は湧いたが、考える間もなく会話は続く。
紫陽花「でも変ね?ゴッドブレスはダイユウサク軍に所属してるって聞いたんだけど。」
え?何それ?って事は、そのバトルグリードで強い人達は、こぞってダイユウサク軍に?
ある意味それだと、バトルグリード連合軍対、宇宙の絆他連合軍の戦いみたいじゃないか。
スピードスター「しかしイゼルローンの大将は、聞いた事ない名前だったぞ♪」
そうそう、だからそんなに強い敵だとは思わなかったんだ。
紫苑「ダイユウサク軍の裏の軍だったのかもな。」
じぇにぃ「ぇぇ~!ぁそこはフェアプレーのぐんだとおもってぃたのにぃ~」
確かに、ダイユウサク軍が、勝つために他に軍を持って、工作するような軍には思えない。
その後も、工作軍だとか、実はライバルだから別の軍だとか、色々話してはみたけど、結論が出るわけもなかった。
話も落ち着いて、そろそろ寝ようかと思った時だった。
突然の報告だった。
イルマ軍解散。
先ほどまで、俺たちが戦っていた軍の、解散報告だった。
イルマ軍の解散報告があって直後、紫苑さん、紫陽花さん、星さんの上官3人は、仕事の為だとかでネットから落ちた。
でも、イルマ軍の解散が気になった俺や、じぇにぃ、ハルヒ君、小麗さん、暗黒天国さんは、しばらくチャットをしていた。
ハルヒ「解散って事は、どこかに負けたわけでもないし、どうしてだろう。」
暗黒天国「なんにしても、明日はイゼルローン争奪戦が起こるな。」
じぇにぃ「まぁ~たたかぇるなら、ゎたしはなんでもぃぃけどぉ~」
なるほど、皆が落とせずにいた有人要塞が空き家になったのだから、領土が接触している軍はもちろん、離れたところから、強行する軍もいるかもしれない。
しかし私はそんな事よりも、もっと気になる事があった。
それは、あれだけ強いパイロットが、軍を解散して何処に行くのだろうかって事だ。
やはりダイユウサク軍の人なのだったら、ダイユウサク軍に戻るだけなのだろうけど、どうも腑に落ちない。
みんなはチャットを続けていたが、俺はボーっと考えていた。
奇策で勝利したとはいえ、チョビの背後をあっさりとってきたレッドストーン。
星さんとハルヒ君を倒して、更にじぇにぃを追い詰めたサウスドラゴン。
やっぱり強かった紫苑さんには勝てなかったけど、おさえていたマイヒメ。
あの3機がダイユウサク軍に入ったら、今の俺たちには全く勝ち目が無さそうだ。
サイファ軍とおそらく共闘してあたる事になると思うが、それでも全然足りない。
ジーク軍と手を組む事も、検討しなければならないのか。
マクロ的な戦略戦術は俺は得意ではないし、紫苑さんにまかせるしかないけど、少し前までモチベーションが上昇していただけに、少しショックだ。
まだ、あの3機がダイユウサク軍に入るとは限らないし、ゴッドブレスは5人いると聞いている。
今回解散したイルマ大将は、どうやらそのメンバーでは無いらしいけど、そしたら後2人は何処に。
考えれば考えるほど眠れそうにないので、みんなが落ちた後も、俺はオンラインのまま、ディスプレイを眺めていた。
午前4時を過ぎた頃、俺はPCからの呼び出し音で目が覚めた。
どうやら寝オチしていたらしい。
チャット中だった画面は、みんなの「おやすみ」の文字が並んでいた。
そんなPCのディスプレイのスピーカーから、通信呼び出し音が鳴っていた。
どうやら誰かが、俺にアクセスを求めているようだ。
一生「いったい誰だよ・・・」
俺は半分寝ぼけていたのか、通信相手を確認する事もせず、通信回線を開いた。
すると相手は、予想していなかった相手からだった。
サラ「こんばんは。先ほど戦闘した、元イルマ軍のサラです。」
なんと、あのゴッドプレスのメンバー、サラさんからだった。
アライヴ「こんばんは。えっと・・・どうかしましたか?」
俺は眠い頭を必死に覚醒させつつ、文字をタイプする。
サラ「ちょっとお願いがあるんですが、大将さんに通信したんだけど繋がらなくて、それで紫苑軍の一番の高官のアライヴさんにって事なんですが。」
ああ、そうか。
だいたい知らない人が、俺に通信っておかしいもんな。
大将に用があったのか。
でも、大将に用ってなんだろうか。
アライヴ「えっと、で、どういった要件ですか?」
一応言葉は柔らかく喋っているが、先ほどまで我が軍は、この人達にコテンパンにやられたのだ。
気持ちとしては、ちょっとムッとしてしまっていた。
サラ「単刀直入に言います。私と、後2人、昨日戦っていた2人ね、紫苑軍に入れてもらえないかな?」
一生「えええええ!!!」
俺は驚きで、深夜ってか早朝にも関わらず、部屋で大声を出してしまっていた。
その後しばらく話をして、通信を切る頃には、負けた悔しさもはれ、真っ暗だった窓の外の景色も、少し明るくなり始めていた。
というか、ただの雑談だけれど。
じぇにぃ「ぁぃつつよぃよぉ~wこっちがこぅげきしても、かぃひせずにむかってくるしぃ~むちゃくちゃだよぉ~」
じぇにぃの戦いは、フェンネルでけん制して、回避するところを狙い撃つ形だ。
それなのに、あのサウスドラゴンは、回避せずに突っ込んできたので、じぇにぃは完全に意表をつかれたようだ。
アライヴ「なるほどな。じぇにぃとは相性が悪い敵だったか。」
ハルヒ「それだけじゃないですよ。星さんも、僕も墜とされてますし。」
ハルヒ君の言うとおり、じぇにぃが墜とされそうだったのは相性だとしても、実際に敵の3機は強かった。
スピードスター「でもさ、敵の3機、名前どっかで見た事あるんだよね♪」
一生「え?」
星さんの言葉に、皆興味をもったようだ。
紫苑「マジ?」
ハルヒ「僕はしらない。」
小麗「私も知りません。」
アライヴ「チョビは?」
紫陽花「チョビちゃんはもう落ちちゃったよ。」
そう言えば、チョビは撤退早々、11時を過ぎていたから落ちたんだった。
紫苑さんの撤退指示は、絶妙のタイミングだっという事か。
暗黒天国「折れもそういった名前は、聞いた事ない。」
しばらく沈黙が続いた。
が、突然じぇにぃが声を上げた。
といっても、チャットの文字だけどw
じぇにぃ「ゎかった!!!ゴッドブレスのメンバーだ!!」
アライヴ「ゴッドブレス?」
俺には分からなかった。
しかし他の面子は、分かったようだ。
紫苑「なるほど。」
スピードスター「だな♪」
紫陽花「それは強いよ。」
ハルヒ「へぇ~あの人達が。」
皆納得といった感じだったが、そんなに強ければ、俺が知らないはず無いはずだけれど。
強い人の名前は、掲示板などで出ているはずだ。
俺が疑問に思っていると、じぇにぃが説明してくれた。
じぇにぃ「ゴッドブレスはねぇ~バトルグリードでゆうめぃなひとたちだよぉ~。ドリームダストのらぃばるてきなかんじのぉ~」
なんと!
ドリームダストのライバル的な人達?
それならメチャメチャ強いんじゃね?
それなのに要塞1つって、このゲームではライバルな感じじゃないじゃん?
色々と疑問は湧いたが、考える間もなく会話は続く。
紫陽花「でも変ね?ゴッドブレスはダイユウサク軍に所属してるって聞いたんだけど。」
え?何それ?って事は、そのバトルグリードで強い人達は、こぞってダイユウサク軍に?
ある意味それだと、バトルグリード連合軍対、宇宙の絆他連合軍の戦いみたいじゃないか。
スピードスター「しかしイゼルローンの大将は、聞いた事ない名前だったぞ♪」
そうそう、だからそんなに強い敵だとは思わなかったんだ。
紫苑「ダイユウサク軍の裏の軍だったのかもな。」
じぇにぃ「ぇぇ~!ぁそこはフェアプレーのぐんだとおもってぃたのにぃ~」
確かに、ダイユウサク軍が、勝つために他に軍を持って、工作するような軍には思えない。
その後も、工作軍だとか、実はライバルだから別の軍だとか、色々話してはみたけど、結論が出るわけもなかった。
話も落ち着いて、そろそろ寝ようかと思った時だった。
突然の報告だった。
イルマ軍解散。
先ほどまで、俺たちが戦っていた軍の、解散報告だった。
イルマ軍の解散報告があって直後、紫苑さん、紫陽花さん、星さんの上官3人は、仕事の為だとかでネットから落ちた。
でも、イルマ軍の解散が気になった俺や、じぇにぃ、ハルヒ君、小麗さん、暗黒天国さんは、しばらくチャットをしていた。
ハルヒ「解散って事は、どこかに負けたわけでもないし、どうしてだろう。」
暗黒天国「なんにしても、明日はイゼルローン争奪戦が起こるな。」
じぇにぃ「まぁ~たたかぇるなら、ゎたしはなんでもぃぃけどぉ~」
なるほど、皆が落とせずにいた有人要塞が空き家になったのだから、領土が接触している軍はもちろん、離れたところから、強行する軍もいるかもしれない。
しかし私はそんな事よりも、もっと気になる事があった。
それは、あれだけ強いパイロットが、軍を解散して何処に行くのだろうかって事だ。
やはりダイユウサク軍の人なのだったら、ダイユウサク軍に戻るだけなのだろうけど、どうも腑に落ちない。
みんなはチャットを続けていたが、俺はボーっと考えていた。
奇策で勝利したとはいえ、チョビの背後をあっさりとってきたレッドストーン。
星さんとハルヒ君を倒して、更にじぇにぃを追い詰めたサウスドラゴン。
やっぱり強かった紫苑さんには勝てなかったけど、おさえていたマイヒメ。
あの3機がダイユウサク軍に入ったら、今の俺たちには全く勝ち目が無さそうだ。
サイファ軍とおそらく共闘してあたる事になると思うが、それでも全然足りない。
ジーク軍と手を組む事も、検討しなければならないのか。
マクロ的な戦略戦術は俺は得意ではないし、紫苑さんにまかせるしかないけど、少し前までモチベーションが上昇していただけに、少しショックだ。
まだ、あの3機がダイユウサク軍に入るとは限らないし、ゴッドブレスは5人いると聞いている。
今回解散したイルマ大将は、どうやらそのメンバーでは無いらしいけど、そしたら後2人は何処に。
考えれば考えるほど眠れそうにないので、みんなが落ちた後も、俺はオンラインのまま、ディスプレイを眺めていた。
午前4時を過ぎた頃、俺はPCからの呼び出し音で目が覚めた。
どうやら寝オチしていたらしい。
チャット中だった画面は、みんなの「おやすみ」の文字が並んでいた。
そんなPCのディスプレイのスピーカーから、通信呼び出し音が鳴っていた。
どうやら誰かが、俺にアクセスを求めているようだ。
一生「いったい誰だよ・・・」
俺は半分寝ぼけていたのか、通信相手を確認する事もせず、通信回線を開いた。
すると相手は、予想していなかった相手からだった。
サラ「こんばんは。先ほど戦闘した、元イルマ軍のサラです。」
なんと、あのゴッドプレスのメンバー、サラさんからだった。
アライヴ「こんばんは。えっと・・・どうかしましたか?」
俺は眠い頭を必死に覚醒させつつ、文字をタイプする。
サラ「ちょっとお願いがあるんですが、大将さんに通信したんだけど繋がらなくて、それで紫苑軍の一番の高官のアライヴさんにって事なんですが。」
ああ、そうか。
だいたい知らない人が、俺に通信っておかしいもんな。
大将に用があったのか。
でも、大将に用ってなんだろうか。
アライヴ「えっと、で、どういった要件ですか?」
一応言葉は柔らかく喋っているが、先ほどまで我が軍は、この人達にコテンパンにやられたのだ。
気持ちとしては、ちょっとムッとしてしまっていた。
サラ「単刀直入に言います。私と、後2人、昨日戦っていた2人ね、紫苑軍に入れてもらえないかな?」
一生「えええええ!!!」
俺は驚きで、深夜ってか早朝にも関わらず、部屋で大声を出してしまっていた。
その後しばらく話をして、通信を切る頃には、負けた悔しさもはれ、真っ暗だった窓の外の景色も、少し明るくなり始めていた。
諜報活動
早朝の事は、まだ夢のように感じていたが、ログを確認すると、確かに「サラ」「サウス」「おとめ」と、志願の言葉が残されている。
理由を聞くと、ゴッドブレスは、元々ドリームダストを倒す事が目標で、ライバルなのだとか。
そして、ゲームでお金を稼いで、それで生活する事が目的のサークルでもあるらしい。
ゴッドブレスのうちの2人は、都合があってダイユウサク軍に所属している。
でもやはりライバルだから、残る3人は別の軍でやりたい。
ゴッドブレスとしても、ダイユウサク軍が勝てなかった時の保険も欲しい。
そこで、ダイユウサク軍以外で、優勝を狙える軍を探していたんだそうだ。
自分たちで強い軍を作る事も考えたが、このゲームの戦略面を一から勉強するには、時間が無いし、だったら強いところに入るのが一番だろうと言う事だ。
紫苑「でも、君たちがダイユウサク軍のスパイである可能性を、完全に否定できないんだけど。」
そうなんだ。
リアル友達が何人もいるダイユウサク軍に、こちらの情報をリークしない保証はどこにもない。
それにいざとなったら、やはり裏切る可能性は十分にある。
この人達が裏切る事で、報酬が貰えなくても、仲間は優勝して大金を手にするわけなのだから。
サラ「そのあたりは、信用してもらうしかないですね。こちらの情報は一切もらさないし、裏切りもしない。もちろん向こうの情報もこちらに入れる事はできないけど。」
さて、紫苑さんはどうするのだろうか。
この人達の強さは魅力だ。
この力があれば、ダイユウサク軍はもちろん、ジーク軍とだってかなりやれそうな気がする。
問題はスパイになりえるのか、そうでないのかだ。
俺としては、是非我が軍に入ってもらいたいと思っている。
紫苑さんは少し悩んでいるようだ。
メリットは、なんと言っても戦力が格段にあがる。
デメリットは、情報が漏れるリスクであり、裏切り。
だけど、前にドリームと戦った時の感じ、そしてこれだけの有名人だ。
裏切るなんて行為は、このひとたちにとっても凄いリスクになりそうな気がする。
ゲームで生活しようとしているのに、悪い噂があると、今後勝ちにくくなるだろうし。
紫苑「向こうの情報を提供するとか言われたら、断ろうかと思っていたけど、どうやら信用できそうだ。よろしく!(^0^)/」
俺の期待通りの結論を、紫苑さんもだしてくれた。
少しの間
理由を聞くと、ゴッドブレスは、元々ドリームダストを倒す事が目標で、ライバルなのだとか。
そして、ゲームでお金を稼いで、それで生活する事が目的のサークルでもあるらしい。
ゴッドブレスのうちの2人は、都合があってダイユウサク軍に所属している。
でもやはりライバルだから、残る3人は別の軍でやりたい。
ゴッドブレスとしても、ダイユウサク軍が勝てなかった時の保険も欲しい。
そこで、ダイユウサク軍以外で、優勝を狙える軍を探していたんだそうだ。
自分たちで強い軍を作る事も考えたが、このゲームの戦略面を一から勉強するには、時間が無いし、だったら強いところに入るのが一番だろうと言う事だ。
紫苑「でも、君たちがダイユウサク軍のスパイである可能性を、完全に否定できないんだけど。」
そうなんだ。
リアル友達が何人もいるダイユウサク軍に、こちらの情報をリークしない保証はどこにもない。
それにいざとなったら、やはり裏切る可能性は十分にある。
この人達が裏切る事で、報酬が貰えなくても、仲間は優勝して大金を手にするわけなのだから。
サラ「そのあたりは、信用してもらうしかないですね。こちらの情報は一切もらさないし、裏切りもしない。もちろん向こうの情報もこちらに入れる事はできないけど。」
さて、紫苑さんはどうするのだろうか。
この人達の強さは魅力だ。
この力があれば、ダイユウサク軍はもちろん、ジーク軍とだってかなりやれそうな気がする。
問題はスパイになりえるのか、そうでないのかだ。
俺としては、是非我が軍に入ってもらいたいと思っている。
紫苑さんは少し悩んでいるようだ。
メリットは、なんと言っても戦力が格段にあがる。
デメリットは、情報が漏れるリスクであり、裏切り。
だけど、前にドリームと戦った時の感じ、そしてこれだけの有名人だ。
裏切るなんて行為は、このひとたちにとっても凄いリスクになりそうな気がする。
ゲームで生活しようとしているのに、悪い噂があると、今後勝ちにくくなるだろうし。
紫苑「向こうの情報を提供するとか言われたら、断ろうかと思っていたけど、どうやら信用できそうだ。よろしく!(^0^)/」
俺の期待通りの結論を、紫苑さんもだしてくれた。
少しの間
休息
諜報活動も終盤にきていた。
宇宙は全て終わり、今は地球にきている。
民間機で、1つずつ移動して調べていくわけだけど、地球上は生産性が高いから、勢力が混在していて、民間機で入国できる街は少なかった。
アライヴ「次は、アクアか。」
みゆき「ココは海底都市だね。」
みゆきちゃんに言われて、こんな街もあるのかと、初めて知った。
どうやら基地も街も海底にあるらしい。
これは行くのが楽しみだ。
しかし、それはすぐにできないと分かる。
みゆき「アクア行きの便がないね。」
どうやら、入国規制が行われているようだ。
この街は特殊だから、どうしても行ってみたかったが、規制されていては、入るのは難しい。
入国したければ、多少の危険を覚悟して潜入する事も可能だが、ココは海底、多少ではすまされず、むしろ俺のレベルでさえ、成功確率0%だった。
アライヴ「残念。どんな場所か見てみたかったけど。」
みゆき「うん。」
それにしても、アクアを落とすにはどうすれば良いのだろうか。
当然の疑問がわいた。
アライヴ「それにしてもココって、どうやって落とすんだろうね。」
みゆきちゃんが知ってるとは思えないけれど、なんとなく聞いてみた。
みゆき「ココは水中戦オンリーだって聞いた事あるよ。他にも8割水中だとかって都市も、あるらしいし。」
なんと!水中戦かぁ~
アライヴ「って事は、水中用人型とか、あるのかな?」
みゆき「あるらしいよ。パーツは地球でしか売っていないみたいよ。」
なるほど。
どおりで知らなかったわけだ。
俺は宇宙でしか買い物をしていないし、そもそも地球に来たのは初めてだ。
コレは早めに地球への侵攻も考えた方が良いかもしれない。
地球を1つの勢力が占めたら、地球への侵攻がかなり厳しくなる事もあり得る、そう思った。
さて、仕方が無いので、次の街へと行くことにする。
マップは実在する世界地図に似ているが、名前はユーザーが決めているので、それがなんだか面白い。
日本はそれ自体で1つのマップで、拠点の名前が「大阪」。
おそらく大阪人が、最初にココをゲットしたと思われる。
地球マップでNo1の生産性を誇る拠点に、大阪ってどうかと思うけど、まあ仕方なし。
とりあえず俺たちは、大阪行きの便に搭乗した。
リアル時間で、10分ほどで目的地についた。
なんとなくだけど、地球に侵攻する時は、最初にココが欲しいなぁ~なんて思った。
俺たちは街を歩いた。
情報屋探しだ。
流石に生産性No1の街だ。
マップも広くて人も多い。
水中戦用アイテムを買って帰りたいとも思ったが、アイテムは中立の拠点と、自軍の拠点以外では買えない。
なんせ持って帰れないからね。
ただ、ゲームに関係ない装飾品、キャラの服だとか、アクセだとか、そう言ったものは、街によって発売されている物が違ったりするし、持って帰れる。
せっかくだし、そちらでも買ってかえろうか。
そう思って、みゆきちゃんに声をかけた。
アライヴ「せっかくこんなでかい街にきたんだから、何か買って帰ろうか。ホントはパーツとか、水中戦闘に役立つ物が欲しいけど、無理だからアクセとか服とか。」
みゆき「そうだねぇ~地球産の服、みんなに見せて自慢するかぁ~」
アライヴ「よし!ではあのオレンジの看板の店から行こう。」
みゆき「おけw」
そんな会話を交わしてから、俺たちは店に歩いて行った。
そんな時、友軍の美夏さんが、突然会話に入ってきた。
美夏「やっほー!水中戦用パーツが欲しいのか?」
街での会話には、数種類の設定が可能だ。
1対1、グループ、友軍、一般だ。
1対1は、文字通り、1対1で会話して、そこに他の人が入ってくる余地はない。
グループは、あらかじめ決めた人だけで会話する設定。
友軍は、同じ軍なら同じ街にいれば会話できる。
一般は、街の中で見えている人全てとの会話である。
だから今も、一般で話している人の会話は、こちらに入ってきていて、みゆきちゃんとは、友軍で話をしていた。
そこに偶々友軍の美夏さんがいたから、会話に入ってきたってわけだ。
アライヴ「こんにちは。どうしてこんなところに、って、パーツ欲しいのですが。」
驚きと、疑問と、希望を全部、打ち込んだ。
美夏「みゆきちゃんもちわ!」
みゆき「こんにちは。」
美夏「ちょっと暇だったから、地球旅行に来ていただけだよ。って、お前らはどうしてココに?」
美夏さんは最近忙しかったのか、あまりゲームしていなかったようで、話を聞いていなかったようだ。
アライヴ「今、俺とみゆきちゃんで、情報集めしてるんですよ。で、今はココにきてるわけです。」
美夏「なるほど。で、さっきパーツが欲しいとか言ってたよね。」
アライヴ「ええ。地球専用のアイテムがあるとか聞いたから、今から試しておきたくて。それに地球を攻める時に、有った方が良いだろうし。」
美夏さんが、なんとなく手に入れる方法を知ってそうだったので、俺は期待した。
美夏「既存のアイテムと、ジャンク屋経由だと、地球専用パーツは地球で、宇宙専用パーツは、宇宙でしか手に入れられないよな。」
アライヴ「ええ。」
美夏「宇宙には中立要塞が8か所あって、宇宙用パーツは誰でも手に入れられるけど、地球用のパーツは、地球に軍を持っている人しか手に入れられない。」
アライヴ「ですね。」
美夏「だけど、軍を解散した時などに、一時的に中立になったりした場所では皆買えるし、元々地球にいた軍に所属していた奴なら、パーツを持っているわけだ。」
ココまで聞いて、なるほどと思った。
地球にある軍に所属している人が、宇宙にある軍所属の人にパーツを売る事は少ないだろう。
何故ならそれは敵に塩を送る行為だから。
しかし既に軍に所属していない人なら、売る事もあり得るし、一時的に中立なった時に買い占めて、売って儲けようって考える人がいるって事か。
美夏「更に、パーツを売る事を目的に、軍を持っている奴らもいるんだ。」
アライヴ「そんな人もいるんだぁ!」
少し驚きだ。
ゲームとは関係なく、金儲けを目的として参加している人がいる事は知っているけど、まさかそこまでやっているとはねぇ~
美夏「受け渡しは、宇宙の中立拠点のどこかだな。」
なるほどねぇ~
ココまで艦船で来る事はできない。
何故なら非戦闘タイムとは言え、ココは敵の拠点だから。
今俺たちは、民間機で一般人として移動している。
でも、自分の拠点以外で、自分の艦船を移動、入港させる事ができる場所がある。
それが中立要塞8つだ。
それは地球の周りにあり、非戦闘タイムなら、敵空域も自由に航行できる。
もちろん、敵要塞には入れはしないけれど。
とにかく、地球には、地球戦用パーツを持っている人が多くいて、その人達から購入できるよう直接中立要塞で取引するって事だ。
美夏「地球用パーツを売ってる軍から買うと、リアルマネーでかなりぼられるから、なるべくもういらないって人から買うのがベストだな。」
アライヴ「リアルマネーってどれくらい?」
リアルマネーでも、俺もそこそこ稼がせて貰っているから、多少なら出しても良い。
美夏「そうだな。安くて人型1機で10万円くらいだな。」
・・・
アライヴ「それは高すぎ。笑」
まあそういうわけで、俺は諦める事にした。
水中戦かぁ~
キュベレイでもなんとかなると信じよう。
その後俺たちは、3人で買い物をして、ついでに情報収集もした。
違った。
ついでは買い物ね。
宇宙は全て終わり、今は地球にきている。
民間機で、1つずつ移動して調べていくわけだけど、地球上は生産性が高いから、勢力が混在していて、民間機で入国できる街は少なかった。
アライヴ「次は、アクアか。」
みゆき「ココは海底都市だね。」
みゆきちゃんに言われて、こんな街もあるのかと、初めて知った。
どうやら基地も街も海底にあるらしい。
これは行くのが楽しみだ。
しかし、それはすぐにできないと分かる。
みゆき「アクア行きの便がないね。」
どうやら、入国規制が行われているようだ。
この街は特殊だから、どうしても行ってみたかったが、規制されていては、入るのは難しい。
入国したければ、多少の危険を覚悟して潜入する事も可能だが、ココは海底、多少ではすまされず、むしろ俺のレベルでさえ、成功確率0%だった。
アライヴ「残念。どんな場所か見てみたかったけど。」
みゆき「うん。」
それにしても、アクアを落とすにはどうすれば良いのだろうか。
当然の疑問がわいた。
アライヴ「それにしてもココって、どうやって落とすんだろうね。」
みゆきちゃんが知ってるとは思えないけれど、なんとなく聞いてみた。
みゆき「ココは水中戦オンリーだって聞いた事あるよ。他にも8割水中だとかって都市も、あるらしいし。」
なんと!水中戦かぁ~
アライヴ「って事は、水中用人型とか、あるのかな?」
みゆき「あるらしいよ。パーツは地球でしか売っていないみたいよ。」
なるほど。
どおりで知らなかったわけだ。
俺は宇宙でしか買い物をしていないし、そもそも地球に来たのは初めてだ。
コレは早めに地球への侵攻も考えた方が良いかもしれない。
地球を1つの勢力が占めたら、地球への侵攻がかなり厳しくなる事もあり得る、そう思った。
さて、仕方が無いので、次の街へと行くことにする。
マップは実在する世界地図に似ているが、名前はユーザーが決めているので、それがなんだか面白い。
日本はそれ自体で1つのマップで、拠点の名前が「大阪」。
おそらく大阪人が、最初にココをゲットしたと思われる。
地球マップでNo1の生産性を誇る拠点に、大阪ってどうかと思うけど、まあ仕方なし。
とりあえず俺たちは、大阪行きの便に搭乗した。
リアル時間で、10分ほどで目的地についた。
なんとなくだけど、地球に侵攻する時は、最初にココが欲しいなぁ~なんて思った。
俺たちは街を歩いた。
情報屋探しだ。
流石に生産性No1の街だ。
マップも広くて人も多い。
水中戦用アイテムを買って帰りたいとも思ったが、アイテムは中立の拠点と、自軍の拠点以外では買えない。
なんせ持って帰れないからね。
ただ、ゲームに関係ない装飾品、キャラの服だとか、アクセだとか、そう言ったものは、街によって発売されている物が違ったりするし、持って帰れる。
せっかくだし、そちらでも買ってかえろうか。
そう思って、みゆきちゃんに声をかけた。
アライヴ「せっかくこんなでかい街にきたんだから、何か買って帰ろうか。ホントはパーツとか、水中戦闘に役立つ物が欲しいけど、無理だからアクセとか服とか。」
みゆき「そうだねぇ~地球産の服、みんなに見せて自慢するかぁ~」
アライヴ「よし!ではあのオレンジの看板の店から行こう。」
みゆき「おけw」
そんな会話を交わしてから、俺たちは店に歩いて行った。
そんな時、友軍の美夏さんが、突然会話に入ってきた。
美夏「やっほー!水中戦用パーツが欲しいのか?」
街での会話には、数種類の設定が可能だ。
1対1、グループ、友軍、一般だ。
1対1は、文字通り、1対1で会話して、そこに他の人が入ってくる余地はない。
グループは、あらかじめ決めた人だけで会話する設定。
友軍は、同じ軍なら同じ街にいれば会話できる。
一般は、街の中で見えている人全てとの会話である。
だから今も、一般で話している人の会話は、こちらに入ってきていて、みゆきちゃんとは、友軍で話をしていた。
そこに偶々友軍の美夏さんがいたから、会話に入ってきたってわけだ。
アライヴ「こんにちは。どうしてこんなところに、って、パーツ欲しいのですが。」
驚きと、疑問と、希望を全部、打ち込んだ。
美夏「みゆきちゃんもちわ!」
みゆき「こんにちは。」
美夏「ちょっと暇だったから、地球旅行に来ていただけだよ。って、お前らはどうしてココに?」
美夏さんは最近忙しかったのか、あまりゲームしていなかったようで、話を聞いていなかったようだ。
アライヴ「今、俺とみゆきちゃんで、情報集めしてるんですよ。で、今はココにきてるわけです。」
美夏「なるほど。で、さっきパーツが欲しいとか言ってたよね。」
アライヴ「ええ。地球専用のアイテムがあるとか聞いたから、今から試しておきたくて。それに地球を攻める時に、有った方が良いだろうし。」
美夏さんが、なんとなく手に入れる方法を知ってそうだったので、俺は期待した。
美夏「既存のアイテムと、ジャンク屋経由だと、地球専用パーツは地球で、宇宙専用パーツは、宇宙でしか手に入れられないよな。」
アライヴ「ええ。」
美夏「宇宙には中立要塞が8か所あって、宇宙用パーツは誰でも手に入れられるけど、地球用のパーツは、地球に軍を持っている人しか手に入れられない。」
アライヴ「ですね。」
美夏「だけど、軍を解散した時などに、一時的に中立になったりした場所では皆買えるし、元々地球にいた軍に所属していた奴なら、パーツを持っているわけだ。」
ココまで聞いて、なるほどと思った。
地球にある軍に所属している人が、宇宙にある軍所属の人にパーツを売る事は少ないだろう。
何故ならそれは敵に塩を送る行為だから。
しかし既に軍に所属していない人なら、売る事もあり得るし、一時的に中立なった時に買い占めて、売って儲けようって考える人がいるって事か。
美夏「更に、パーツを売る事を目的に、軍を持っている奴らもいるんだ。」
アライヴ「そんな人もいるんだぁ!」
少し驚きだ。
ゲームとは関係なく、金儲けを目的として参加している人がいる事は知っているけど、まさかそこまでやっているとはねぇ~
美夏「受け渡しは、宇宙の中立拠点のどこかだな。」
なるほどねぇ~
ココまで艦船で来る事はできない。
何故なら非戦闘タイムとは言え、ココは敵の拠点だから。
今俺たちは、民間機で一般人として移動している。
でも、自分の拠点以外で、自分の艦船を移動、入港させる事ができる場所がある。
それが中立要塞8つだ。
それは地球の周りにあり、非戦闘タイムなら、敵空域も自由に航行できる。
もちろん、敵要塞には入れはしないけれど。
とにかく、地球には、地球戦用パーツを持っている人が多くいて、その人達から購入できるよう直接中立要塞で取引するって事だ。
美夏「地球用パーツを売ってる軍から買うと、リアルマネーでかなりぼられるから、なるべくもういらないって人から買うのがベストだな。」
アライヴ「リアルマネーってどれくらい?」
リアルマネーでも、俺もそこそこ稼がせて貰っているから、多少なら出しても良い。
美夏「そうだな。安くて人型1機で10万円くらいだな。」
・・・
アライヴ「それは高すぎ。笑」
まあそういうわけで、俺は諦める事にした。
水中戦かぁ~
キュベレイでもなんとかなると信じよう。
その後俺たちは、3人で買い物をして、ついでに情報収集もした。
違った。
ついでは買い物ね。
戦闘の日々へ
さて、今日で諜報活動は最後となった。
最後に来たのは、地球のマップ、1-1にある、氷島。
金でパーツを売る軍、トルネコ軍の本拠地だ。
ここでの情報収集は既に行っている。
流石に金持ち軍、人も多く、装備などのクオリティも高い。
ここしか拠点は持っていないが、そう簡単に落とせるような戦力ではなかった。
噂だが、ジークがかなり出資しているとか、アイテムを買いあさっているとか、そんな話も先ほど聞いた。
それでなくても、他にも買いに来る人はいるのだろう。
俺も、もう少し安ければ、買っていたかもしれない。
しかし、そこまでリアルマネーをつぎ込んで勝っても、あまり嬉しくない、そう言い聞かせて諦めていた。
アライヴ「さて、そろそろ帰るか。」
みゆき「やっと終わったねぇ~長かったねぇ~」
確かに長かった。
諜報活動は、俺とみゆきちゃんの都合があう、全ての時間行ってきた。
それで約3カ月もかかってしまったのだ。
だから俺自身、戦闘はあまり行っていない。
テンダネスの裏バージョンで、違和感なく動かせるレベルになった事以外は、特に何もなかった。
ただ、紫苑軍としては、イゼルローンを手にして、その後も順調に勢力をのばしていた。
ちなみに、イゼルローンは、最初攻め込まなかった。
予想通り、いくつかの勢力が侵攻して、つぶしあっていたから。
そして全てが疲弊したところを、軽く奪ったようだ。
内情をよく知るサラさんにも協力してもらって、すぐに鉄壁の要塞への設定をした。
今ではこのイゼルローンが、最前線基地だ。
俺とみゆきちゃんは、スペースポートへと向かって歩き出した。
コレがリアルなら、ちょっとしたデートをした3カ月だったのだろう。
ゲーム内とはいえ、結構長く一緒にいたせいか、みゆきちゃんなら実際リアル世界で会っても、話とか普通にできそうだ。
歳は確か18歳だったと記憶している。
いつか会えたらいいなぁ~なんて、心の中で考えていた。
そんな事を考えながら歩いていたら、突然、一般チャットで話しかけてきた人がいた。
「あっ!アライヴさん。お久しぶり~」、
街中にいる人と、誰とでも話せるシステム。
俺を名指しはしていたが、誰もがその喋りを受信している。
相手は、ドリームダストのドリームさんと一目でわかった。
なんせ取り巻きがぞろぞろいて、「夢さん誰ですか?」「夢さんのお友達ですか?」なんて言葉が、俺のチャットログを一気に増やしたから。
ドリーム「みんなごめん。ちょっと彼と話したいから…」
ドリームさんが取り巻きにそう言うと、皆快く席をはずしていた。
ドリームファンの人たちは、きっと本当にドリームの夢さんのファンなのだろう。
そう思った。
取り巻きがいなくなると、すぐにドリームから、グループチャット登録の要求がきた。
これに応じれば、グループチャットを了承し、グループチャットができるようになる。
俺は迷う事なく、応じた。
ドリーム「そちらのみゆきさんも、お仲間さんだよね?」
アライヴ「あっ、うん。そうですよ。」
俺が返事をするやいなや、みゆきちゃんもグループチャットのグループに登録されていた。
相変わらず操作が早いな、そう思った。
アライヴ「こちらは、同じシオン軍所属の、癒し系担当のみゆきちゃんですw」
俺はすぐに、ドリームさんに対して、みゆきちゃんを紹介した。
まあ、みゆきちゃんは、ドリームの名前くらいは知っているので、紹介はいらないだろう。
なんせ相手は有名人だからね。
みゆき「はじめまして。みゆきです。よろしくです。」
問題はなさそうだ。
ドリーム「ダイユウサク軍のドリームです。みゆきさんは、アライヴさんの彼女ですか?仲良さそうに歩いてたから、デートかとw」
ドリームからの返事は早く、普通に喋る速度と全くかわらない。
って、そうじゃなくて、今なんかドリームさん、とんでもな事を言ったような。
じっくりチャットの文字をもう一度読んでいると、みゆきちゃんが返事を返していた。
みゆき「ええ、そうなんです♪(笑)」
えええ!!!
俺は普通に驚いたが、まあ最後の(笑)が、冗談だと表現していたので、ココはスルーする事にした。
アライヴ「ところでドリームさんは、こんなところでどうしたんですか?」
ドリーム「あ、夢で良いよ。それに、前はもっと普通に話してたのに、今日は敬語になってるよ。」
あっ!ホントだ。
人型に乗ってる時は、俺も結構強気だから、タメ口で喋っていたように思うけど、実際会うと、なんか気後れするっていうか、オーラがあるって言うか。
いや、実際年上だろうし、実際に会ってるわけでもないんだけど。
アライヴ「ホントだwじゃあ夢さんで。」
ドリーム「みゆきさんも、夢ちゃんって呼んでねw」
みゆき「あっ!はい。」
夢さんは、結構気さくな人のようだ。
ドリーム「で、この街にいる理由なんて、きっとアライヴさん達と同じだと思うよ。」
なるほど。
ダイユウサク軍も、しっかりと諜報活動してるって事か。
アライヴ「諜報活動かぁ。」
ドリーム「えっ?違うよ?あれ?あってるのかな?地球用パーツの情報収集だけど?」
アライヴ「え?パーツの情報?俺たちは普通に諜報活動だけど。」
パーツの情報収拾?
パーツは買う事もできないし、買えないからその情報も収集はできない。
だから実際にどんなパーツがあるのか、俺は全く知らない。
どうやって・・・
みゆき「地球用パーツって、見る事できないよね。どうやってみるんだろう。」
俺の疑問をみゆきちゃんが代弁してくれた。
ドリーム「そっか。まあ見る方法ってわけじゃないけど、ココはパーツ屋やってるトルネコ軍の拠点だから、それで来てるのかと。」
もしかして、夢さんは、パーツを買いに来た?
でもパーツの受け渡しは、宇宙に上がって、そこでの取引になるから・・・
アライヴ「パーツを買いに来たと言って、アイテムの情報だけ画像データで見せてもらっていた?」
ドリーム「当たり~」
このゲームを行うにあたり、あらゆる場面、あらゆる状態を、画像データで保存することができる。
規定により、このサイト外でそれをアップする事は禁止されているが、ゲーム内で見せてはいけない規定はない。
まあアイテムを売ろうとしてるのに、カタログの役割を果たす物をもっているのも当然か。
しかしだ。
パーツデータを見せてもらったところで、多少何かしらの対応ができる事はあるかもしれないが、手に入れられないのでは、あまり意味が無いように思えた。
アライヴ「でもやっぱり、情報だけだとあまりメリットはなさそうだけど。」
この夢さんが、そんな理由だけで情報を集めているとは思えなかったので、少し疑問を言ってみた。
ドリーム「情報があれば、それと同じ物を研究で生産できるようにする事は簡単だって事だよ。」
ああ、なるほど。
研究は、基本アイデアを出して、色々試行錯誤してひとつのパーツを作り上げる。
しかしもし、最初から既存のパーツの情報を得ていれば、それをそのままコピーするだけで済むって事か。
設計図を手に入れて、後はそのとおり組み立てるだけ、感覚としてはそんな感じだ。
流石というか、こうして色々な人と話をしたりしていると、みんな俺の知らない事を知っていて、勉強になるな。
たかがゲームだけど、大きな賞金の動くマネーゲームだ。
もっと勉強する必要があるなと思った。
それでも、軍に関しては、紫苑さんに任せておけば、おそらく大丈夫だろうけど。
それからもしばらく話していたが、みゆきちゃんに促され、俺たちは別れた。
さて、諜報活動も終わった。
今晩からは、また戦闘一筋だ。
俺のモチベーションは上昇しまくりだった。
最後に来たのは、地球のマップ、1-1にある、氷島。
金でパーツを売る軍、トルネコ軍の本拠地だ。
ここでの情報収集は既に行っている。
流石に金持ち軍、人も多く、装備などのクオリティも高い。
ここしか拠点は持っていないが、そう簡単に落とせるような戦力ではなかった。
噂だが、ジークがかなり出資しているとか、アイテムを買いあさっているとか、そんな話も先ほど聞いた。
それでなくても、他にも買いに来る人はいるのだろう。
俺も、もう少し安ければ、買っていたかもしれない。
しかし、そこまでリアルマネーをつぎ込んで勝っても、あまり嬉しくない、そう言い聞かせて諦めていた。
アライヴ「さて、そろそろ帰るか。」
みゆき「やっと終わったねぇ~長かったねぇ~」
確かに長かった。
諜報活動は、俺とみゆきちゃんの都合があう、全ての時間行ってきた。
それで約3カ月もかかってしまったのだ。
だから俺自身、戦闘はあまり行っていない。
テンダネスの裏バージョンで、違和感なく動かせるレベルになった事以外は、特に何もなかった。
ただ、紫苑軍としては、イゼルローンを手にして、その後も順調に勢力をのばしていた。
ちなみに、イゼルローンは、最初攻め込まなかった。
予想通り、いくつかの勢力が侵攻して、つぶしあっていたから。
そして全てが疲弊したところを、軽く奪ったようだ。
内情をよく知るサラさんにも協力してもらって、すぐに鉄壁の要塞への設定をした。
今ではこのイゼルローンが、最前線基地だ。
俺とみゆきちゃんは、スペースポートへと向かって歩き出した。
コレがリアルなら、ちょっとしたデートをした3カ月だったのだろう。
ゲーム内とはいえ、結構長く一緒にいたせいか、みゆきちゃんなら実際リアル世界で会っても、話とか普通にできそうだ。
歳は確か18歳だったと記憶している。
いつか会えたらいいなぁ~なんて、心の中で考えていた。
そんな事を考えながら歩いていたら、突然、一般チャットで話しかけてきた人がいた。
「あっ!アライヴさん。お久しぶり~」、
街中にいる人と、誰とでも話せるシステム。
俺を名指しはしていたが、誰もがその喋りを受信している。
相手は、ドリームダストのドリームさんと一目でわかった。
なんせ取り巻きがぞろぞろいて、「夢さん誰ですか?」「夢さんのお友達ですか?」なんて言葉が、俺のチャットログを一気に増やしたから。
ドリーム「みんなごめん。ちょっと彼と話したいから…」
ドリームさんが取り巻きにそう言うと、皆快く席をはずしていた。
ドリームファンの人たちは、きっと本当にドリームの夢さんのファンなのだろう。
そう思った。
取り巻きがいなくなると、すぐにドリームから、グループチャット登録の要求がきた。
これに応じれば、グループチャットを了承し、グループチャットができるようになる。
俺は迷う事なく、応じた。
ドリーム「そちらのみゆきさんも、お仲間さんだよね?」
アライヴ「あっ、うん。そうですよ。」
俺が返事をするやいなや、みゆきちゃんもグループチャットのグループに登録されていた。
相変わらず操作が早いな、そう思った。
アライヴ「こちらは、同じシオン軍所属の、癒し系担当のみゆきちゃんですw」
俺はすぐに、ドリームさんに対して、みゆきちゃんを紹介した。
まあ、みゆきちゃんは、ドリームの名前くらいは知っているので、紹介はいらないだろう。
なんせ相手は有名人だからね。
みゆき「はじめまして。みゆきです。よろしくです。」
問題はなさそうだ。
ドリーム「ダイユウサク軍のドリームです。みゆきさんは、アライヴさんの彼女ですか?仲良さそうに歩いてたから、デートかとw」
ドリームからの返事は早く、普通に喋る速度と全くかわらない。
って、そうじゃなくて、今なんかドリームさん、とんでもな事を言ったような。
じっくりチャットの文字をもう一度読んでいると、みゆきちゃんが返事を返していた。
みゆき「ええ、そうなんです♪(笑)」
えええ!!!
俺は普通に驚いたが、まあ最後の(笑)が、冗談だと表現していたので、ココはスルーする事にした。
アライヴ「ところでドリームさんは、こんなところでどうしたんですか?」
ドリーム「あ、夢で良いよ。それに、前はもっと普通に話してたのに、今日は敬語になってるよ。」
あっ!ホントだ。
人型に乗ってる時は、俺も結構強気だから、タメ口で喋っていたように思うけど、実際会うと、なんか気後れするっていうか、オーラがあるって言うか。
いや、実際年上だろうし、実際に会ってるわけでもないんだけど。
アライヴ「ホントだwじゃあ夢さんで。」
ドリーム「みゆきさんも、夢ちゃんって呼んでねw」
みゆき「あっ!はい。」
夢さんは、結構気さくな人のようだ。
ドリーム「で、この街にいる理由なんて、きっとアライヴさん達と同じだと思うよ。」
なるほど。
ダイユウサク軍も、しっかりと諜報活動してるって事か。
アライヴ「諜報活動かぁ。」
ドリーム「えっ?違うよ?あれ?あってるのかな?地球用パーツの情報収集だけど?」
アライヴ「え?パーツの情報?俺たちは普通に諜報活動だけど。」
パーツの情報収拾?
パーツは買う事もできないし、買えないからその情報も収集はできない。
だから実際にどんなパーツがあるのか、俺は全く知らない。
どうやって・・・
みゆき「地球用パーツって、見る事できないよね。どうやってみるんだろう。」
俺の疑問をみゆきちゃんが代弁してくれた。
ドリーム「そっか。まあ見る方法ってわけじゃないけど、ココはパーツ屋やってるトルネコ軍の拠点だから、それで来てるのかと。」
もしかして、夢さんは、パーツを買いに来た?
でもパーツの受け渡しは、宇宙に上がって、そこでの取引になるから・・・
アライヴ「パーツを買いに来たと言って、アイテムの情報だけ画像データで見せてもらっていた?」
ドリーム「当たり~」
このゲームを行うにあたり、あらゆる場面、あらゆる状態を、画像データで保存することができる。
規定により、このサイト外でそれをアップする事は禁止されているが、ゲーム内で見せてはいけない規定はない。
まあアイテムを売ろうとしてるのに、カタログの役割を果たす物をもっているのも当然か。
しかしだ。
パーツデータを見せてもらったところで、多少何かしらの対応ができる事はあるかもしれないが、手に入れられないのでは、あまり意味が無いように思えた。
アライヴ「でもやっぱり、情報だけだとあまりメリットはなさそうだけど。」
この夢さんが、そんな理由だけで情報を集めているとは思えなかったので、少し疑問を言ってみた。
ドリーム「情報があれば、それと同じ物を研究で生産できるようにする事は簡単だって事だよ。」
ああ、なるほど。
研究は、基本アイデアを出して、色々試行錯誤してひとつのパーツを作り上げる。
しかしもし、最初から既存のパーツの情報を得ていれば、それをそのままコピーするだけで済むって事か。
設計図を手に入れて、後はそのとおり組み立てるだけ、感覚としてはそんな感じだ。
流石というか、こうして色々な人と話をしたりしていると、みんな俺の知らない事を知っていて、勉強になるな。
たかがゲームだけど、大きな賞金の動くマネーゲームだ。
もっと勉強する必要があるなと思った。
それでも、軍に関しては、紫苑さんに任せておけば、おそらく大丈夫だろうけど。
それからもしばらく話していたが、みゆきちゃんに促され、俺たちは別れた。
さて、諜報活動も終わった。
今晩からは、また戦闘一筋だ。
俺のモチベーションは上昇しまくりだった。