目次
拡大版リベラルな電波グラビア館
風雲! 松尾城
風雲! 松尾城(続き)
長崎原爆慰霊碑の横に解放同盟の碑も並ぶ
大炎上!盲導犬「アトム号」失踪事件 住民を引き裂いた「西日本新聞」の“暴走”
消えた盲導犬・アトム号はどこへ?
西日本新聞の報道によってさらに大炎上
寄付で成り立つ盲導犬事業に募金箱制作費四四〇万円は必要か?
盲導犬と警察犬を混同する記事に関係者も怒り心頭
眼鏡橋がある風景で起きたアトム騒動
怒りの白杖! 中濱さん「ハンパねえ…」
アトムを世話できなくなったのは家族の事情?
アトム失踪後、「天罰」の怪文書も出回った
メディアが訴える美談、感動話の欺瞞性
西日本新聞記者「路上放尿はアトムのため」って?
ケジラミ、ノミ、ダニにも困っていたアトム号
性善説すぎる盲導犬事業の制度
戸惑う県と協会、住民にとって障害物でしかないメディアと
シリーズ「自演」立花町連続差別ハガキ事件 最終回
シリーズ「自演」 立花町連続差別ハガキ事件 最終回
「闘いからは何も生まれんよ」
逮捕の一年前から内部犯行説が出ていた?
事件の原因は〝同和利権〟ではない
鳥取市の謎 同和減免対象区域を公開させられるか?
鳥取市の謎 同和減免対象区域を公開させられるか?
同和減免はおそらく違法、しかしそれはまた別の話
公開すると差別につながるという説明がどこまで通用するか

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風雲! 松尾城

錚々たる松尾城の天守閣
松尾城門には立派な竜の彫刻が巻き付いている

「よくぞ集まった我が精鋭たちよ。突撃~」と、俳優・たに隼人はやと氏がふんする谷隊長の名口調で始まるのは八〇年代の伝説の人気TV番組「風雲たけし城」。今回、我々が突撃したのは同和マニアならば知る人ぞ知る城なのだ。

福岡県北九州市八幡西やはたにし楠橋くすばしに、堂々とそびえる巨大な城がある。この城は山陽新幹線からも、九州自動車道からも見ることができ、この地のランドマークとなっている。

遠くからも嫌でも目に入るが、城の近くまで来るとその迫力に圧倒される。石垣に囲まれ、巨大な門に竜の彫刻が巻き付いた姿はまさに「城」そのもの。しかし、城の周囲は田舎の集落で、かなりの違和感が漂う。これほど目立つ立派な城なのに、観光地にもなっていないし、それどころか、まずメディアでも取り上げられない。

それはなぜなのか、本誌の読者には説明するまでもないだろう。この城の主こそ、全日本同和会の前会長、故・松尾まつお正信まさのぶ氏であった。そのため、誰ということもなくこの城は「松尾城」と呼ばれるようになった。「同和」が関係するが故に、メジャーになれない不運な城である。


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消えた盲導犬・アトム号はどこへ?

「盲導犬・アトム号失踪する」「失踪の裏に盲人もうじんによる虐待」

こんな話題がちゃんねるやブログ、ツイッターなどを駆け巡ったのは今年二月。2ちゃんねるではまたたく間にスレッドが乱立し、ツイッター上では「拡散希望」と書かれ続々とツイートされていき、アトム号を救出すべき、との声が強まっていった。本誌にもアトム号について複数の取材要請が寄せられた他、インターネット上では「鳥取ループも関心を寄せるということは背後に〝あの人たち〟が関係するのか?」という書き込みも見られた。ここで言う「あの人たち」とは〝して知るべし〟として欲しいが、とにかくこの種類の意見もとても多く「アトム失踪の背後に反日勢力の存在」「反日メディアの関与も」といった具合で様々な情報が飛び交った。

騒動の発端は長崎県長崎市内の視覚障害者・中濱なかはま市晴いっせい氏に九州盲導犬協会から貸与されていた盲導犬・アトム号(オス三歳 ラブラドール・レトリバー)が一月二三日夜から行方不明になったことだ。一般メディアで第一報を流したのは地元・長崎新聞(二月一日号)「相棒の盲導犬アトムを探して」だった。同紙によると中濱氏がアトムを最後に確認したのは二三日八時前、散歩に出かけようとしたところアトムがいなくなっていることに気付いた。中濱氏は長崎署に盗難届を提出し、自らも街頭に立ってチラシを配り、市民にアトムの情報提供を呼びかけた。長崎新聞には中濱氏自らチラシを配布している写真の他、自宅電話番号まで掲載されていた。

中濱氏が配布したチラシにはこう書かれている。

「私中濱市晴が使っていた盲導犬アトムが(ラブラドールのオス体長1メートル体重34k 色は白と薄茶の混じり背中に巻き毛・少しエックス足)自宅のドアはきちんと閉めていました。1月23日夜8時頃突然居なくなりました。心当たりの方がおられましたらお近くの警察署、派出所へご連絡御願いします。(盗難届けは提出済)。」(*住所・電話番号は省略)

詳細は後でも触れるが、失踪当時の状況はこうだ。実は失踪の三日前の二〇日、中濱氏は「適切な飼育管理を保てない」とし、九州盲導犬協会から指導を受けており、アトムは近いうちに獣医の診察を受け、場合によっては訓練センターに帰る予定だった。

アトムがいた場所は玄関のようなところだが、普段は鍵がかけられていなかった。ただ、丸いドアノブを開けないと外に出られないため、さすがに犬がドアノブを回して出るのは無理だろうという見方がある一方で、アトムは何度か水を飲むためにドアノブを回して外に出たことがあると証言する人もいる。しかし、自宅付近は人通りがとても多く、1メートルもの大きさの犬がウロウロしていたら必ず目撃されるはずだし、普通の飼い犬と違って盲導犬が勝手にどこかに去ってしまうことはあり得ないため、失踪は人の手を介したとの見方が有力だ。

続いて二月四日、今度は朝日新聞が夕刊で「盲導犬盗まれたの?」と報じた。これもアトムの情報提供を呼びかける内容で、連絡先には九州盲導犬協会の電話番号が掲載されていた。両紙はいずれも失踪を報じるとともに情報提供を促す「インフォメーション」の色合いが濃い記事だ。極端なことを言えば人気キャラクターの「うちのタマ知りませんか」という性質の内容だが、朝日新聞の場合は「?」をつけることで盗難以外の含みを持たせたようだ。いずれにしても「視覚障害者と盲導犬」という存在がニュースバリューを高めたのは言うまでもない。両紙だけの報道ならばそれだけのことで終わっていた。しかし、である。

長崎新聞、朝日新聞がアトム失踪、そして気の毒な中濱氏を報じる一方で、インターネット上では全く異なる情報が発信されていた。地元愛護団体、愛犬家らがブログ上で中濱氏のアトムに対する虐待疑惑やズサンな管理状況を告発したのだ。長崎市内の動物愛護団体「長崎ライフオブアニマル」が一月三一日のブログで「長崎市で起こった盲導犬失踪に関して」という表題で『虐待は日常茶飯事』『水もエサも他人任せ』『盲導犬なのに犬が引っ張られている』という調査結果を報告した。


失踪したアトム号。(九州盲導犬協会が配布しているチラシより)

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