目次
はじめに
私の絵空事世界
第一章 異界の住人たち ~ 幽霊……
開いたドアの縁(へり)に沿って、上から下までズラッと数珠ツナギに居並ぶ色んな顔
Bさん宅の応接間の床に仰山ついたバケモノ共の足跡
動物霊
蛙の祟り
海獣の祟り
ニワトリの祟り
宇宙の母 
宇宙の母……ウチュウハンニャシンキョウ
宇宙の母……「K」と「宇宙の母」との対話
宇宙の母……「K]の秘密
宇宙の母……生還
ロバの耳の異星人
ロバの耳の異星人……ダビデの星
マンタ宇宙霊
マンタ宇宙霊……善と悪
霊媒レストタイム~よく聞かれて困る質問にお答え致します~
狐の目
首無し馬とウナギの霊……その1 ≪首無し馬の怪≫
首無し馬とウナギの霊……その2 ≪ウナギ供養≫
氏神さん……氏神霊示その1 ≪氏神さんの住所録≫
氏神さん……氏神霊示その2 ≪氏神さんの存在証明≫
木の葉っぱ
木の葉っぱ 2
カッパ
第二章 超自然世界 ~ パワースポット……
パワースポット……その2 ≪アレは一体何だったのか?≫
パワースポット……その3 ≪アレをコノ世で活用出来るか?≫
海は呼吸している
牡丹灯籠の話
メール
占星術
占星術 2
占星術 3
集中力を増せる星
星々の小人たち
星々の小人たち 2
星々の小人たち 3
古代の女霊媒師 Q
古代の女霊媒師 Q その2
霊媒師 Fさん
奇跡とは何か?
奇跡とは何か? 2
本物のインチキ霊媒師 Zさん
Eさん
Eさん 2
Eさん 3 ……ヤクザ霊
Eさん 4 ……三度笠野郎
Eさん 5 ……三度笠野郎
Eさん 6 ……三度笠野郎
「Eさんには、何も視えてない」と、私が言った理由
三度笠野郎にワラジを脱がれないための方策
Vさん
Vさん 2
残り1%の前世論
スーパーマーケット内パワースポット
人の性根
客観的宇宙論の穴
客観的宇宙論の穴 2
「主観だらけの宇宙」とは?
守護霊の役割
守護霊の役割 2
守護霊の役割 3
「しょーもない飲んだくれオヤジ」に「A級ライセンス霊体」がドッキングしている謎解き
それなら、「霊感」なるモノの正体は何か?
コノ世(三次元宇宙)は、何のために存在するのか?
コノ世(三次元宇宙)は、何のために存在するのか? 2
コノ世(三次元宇宙)は、何のために存在するのか? 3
じゃ、元にブーメランして、なぜ、アナタが爆発し得るか?
進化とは?…生命の大進化・大絶滅の謎々
縄文人との出会い?
睨む富士山
睨む富士山 2
睨む富士山 3
睨む富士山 4
雲が流れて…
雲が流れて… 2
雲が流れて… 3
雲が流れて… 4
雲が流れて… 5
雲が流れて… 6
なぜ、色が「赤い」と分かったのか?
「霊体」と「雑霊がキレイになった(浄化された)」との関係について
「キレイになった」と、なぜ分かるのか?
赤い霊体
赤い霊体 2
赤い霊体 3
赤い霊体 4
追記…赤い龍神さんの、つい最近情報
追記…赤い龍神さんの、つい最近情報 2
追記…赤い龍神さんの、つい最近情報 3
霊夢
巻物
左に在った巻物の中身は何か?
夢の中で「Tさんにマッサージした男」は誰か?
Tさんの夢に出て来た守護霊の先祖男は、どれぐらい前の先祖か?
気の利いた御質問
霊夢 2
落とし穴
死神
死神 2
死神 3
死神 4
死神 5
死神 6
死神 7
死神 8
死神 9
死神 10
霊夢 3
墜落
寿命
寿命 2
寿命 3
寿命 4
寿命 5
寿命 6
寿命 7
寿命 8
写真
写真 2
お札
お札 2
第三章 守護霊雑記≪闘病霊記≫ ~ 癌退治……
癌供養
癌供養 2
癌供養 3
癌供養 4
癌供養 5
癌供養 6
癌供養 7
癌供養 8
癌供養 9
癌供養 10
真実の守護霊
真実の守護霊 2
真実の守護霊 3
真実の守護霊 4
真実の守護霊 5
正常細胞の供養
供養塔の中身
供養塔の中身 2
真実の守護霊 6
真実の守護霊 7
真実の守護霊 8
真実の守護霊 9
脳ミソ怪談
死出の旅人
死出の旅人 2
死出の旅人 3
死出の旅人 4
死出の旅人 5
死出の旅人 6
死出の旅人 7
謎の宇宙人 テオ
謎の宇宙人 テオ  2
月の霊人かぐや姫
月の霊人かぐや姫 2
参拝
参拝 2
参拝 3
参拝 4
参拝 5
参拝 6
参拝 7
携帯ショップ
「祟り」と「先祖あるいは前世」との関係
記念写真
仏壇
悪気の浄化作業
悪気の浄化作業 2
光明
霊示
供養塔流し
供養塔流し 2
供養塔流し 3
おわりに
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はじめに

本書は私の霊媒日誌。

 

アメブロ 【のら男のブログ<「2011年7月28日20:11」から「2012年3月12日20:26」まで>】 を荷作りしました。

 

文章は、ほぼ、原文のままです。

ほぼ、と申しますのは、書いた時には気づかなかった「繋がりの悪い文章部分」や「誤解を生みそうなカ所」に、多少の補足修正を加えたからです。

 

ただし、ペテンかもしれません。

当の私にも分からないのです。

 

なお、書いている間を通じ、読まれた方々から様々なコメントを頂きまして、改めて人の想いの多様さを知りました。

ブログならではと申しましょうか、そういった遣り取りの中でしか培われない「生の想い」を綴れたように思います。

 

進行するにつれ、「注意!…」事項の挿入量が増しますのも、その影響でしょうか、文字通り、自分自身を注意深く見直せるチャンスともなりました。

私の拙い文章にお付き合い下されたことを、この場で御礼申し上げます。

 

*初っ端の、特に「2011年7月28日~同月30日」辺りの投稿日時が、分刻みに詰まっておりますのは、私がブログという文明の利器に慣れてなく、ワードに下書きした文章を、まとめて投稿したためです。この点、御了解下さいませ。


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私の絵空事世界

   2011年7月28日20:21

 

私は関西在住、もうじき六十路を迎えんとする男性です。
曾祖父の代から繊維に従事した家で育ち、苦労足らずの不徳は御多分に漏れることなく、商い道に辛惨の銭を拾って参りましたが、今回のお話は、そうした泣き笑い馬鹿話とは無関係です。

何となれば、人生の傍ら、これも四十年来やっております霊媒話になりますので、よろしくお願い致します。

 

霊媒と申せば、そう、あの胡散臭い、「オバケ」相手の業になります。
しかしながら、私の「コノ方面の顔」を知る方は極少なくて、また、家内に別あつらえの神棚を設けているワケでもありません。

 

ソノ種の活動と申せば、諜報エージェントの心霊写真家『X氏』を通じ、たんまに声を掛けられたら出掛けて行くだけの話で、必然、これで生活できるなど、お世辞にも申せません。

 

堤防での小魚釣り以外に趣味の無い私の、妙チキリンな趣味と申しましょうか、まあそれでも「一仕事」終えた時には御馳走に与ったり、また何がしかの御礼を下されたりして、誠に恐縮至極の趣味ではございます。

 

実のところ、コレについて書くのは二回目になります。
前は十年も前、「出張霊媒」という題名で某出版社へ投稿したのですが、頂いた話が共同出版の形であり、慢性の金欠病を患っておった私には即死モノでしたので、そのままになった次第です。

 

 

もっとも、放ったらかしにしていたのは、そのような浮世ゴトばかりではなく、純霊媒的理由もございました。


と申しますのは、以前の「出張霊媒」も決して間違っていたとは思わないのですけれど、「危険度の認識」や「関わるバケモノ達への想い」等々において、今少し深みが足らない部分がございました。

 

*この「間違っていたとは思わない」というのは、「自分自身の感覚に忠実であったか否か」の問題において、「そんなに狂ってなかったと思う」という程の意味合いになります。

 

しかし、深みが足りなかったのは、やはり否定できませず、当ブログの見出しに在りますように、「魔界との境界線を仕切るカーテン」の存在など、あの頃の私には、残念ながら「視えません」でした。


その「カーテン」を視て以来、…現在でも相変わらず「霊感」なるものと戯れがちな私ではありますが…最近では、夜十時を回った時分になりますと、そんな「霊感師っぽい感性」が一切無くなってしまうのです。

 

あれは、先のX氏と電話をしていて、X氏から、「アンタ、このケース、どう思う?」と聞かれた時、その「カーテン」が、ふっと視えたのです。


視えたと申しましても、文字通り、いわゆる「脳裏に映る霊視」でして、視覚的な「見えた」とは大いに異なります。

 

「カーテン」の向こうの景色ですが、あれは…どういうのでしょうか、昔の「晒しっ首塚」の如き闇夜の殺風景が広がっておりました。
そして時折、何やら訳の分からないモノ共が、素早く過ぎる世界でありました。

 

「これはイケナイ(もしくは、行けない)世界だ」と、直感しました。


 

それ以来、十時以降は「カーテン」がピッタリ閉ざすようになったのです。

ところで、X氏は、「カーテンの向こう側の実況放送」を聞くや、「それは大変な発見である!」と喜ばれまして、「十時以降は『魔』が動く時間帯である。これからは、十時以降の『霊媒事』は、無しにしよう。そういえば、過去、夜中に霊媒をやっていると大概は…」と、申されました。

 

*「大概は…」以下の内容は、他人様攻撃の可能性が危惧されますので、控えます。

 

私自身、この「境界線」の存在を、ある程度ながら意識できるようになったことから、再び、お話する気になったのです。
何より、心霊?事に悩まれる方々への一助にもなれば本望に存じます。

 

進行に当たり、次の二点を明示させて頂きますので、くれぐれも誤解無き様、お願い申し上げます。

 

① 記述は、私の独断と偏見内に留める絵空事であり、決して他の霊感師等を誹謗中傷するものではないこと。
② 過去現在(また、おそらくは未来においても)、私が特定の宗教・集団に属する者ではないこと。

 

以上さえクリアにしておけば、どうせ話は胡散臭い話ですし、それならいっそ徹底して胡散臭い方が、世の胡散臭い溜まり場のガス抜きにもなろうと大上段に胡散臭く構え、心行くまでまで胡散臭くなれたか否かを、勝負の分れ道に致したく存じます。

 

*注意…

ブログ中に登場する方々は全て実在しますが、人物特定を不可能にする必要上、実名は出しません。

また、たびたび御登場願う方には、その旨の御了解を得てございます。

なお、所在不明の方(あるいは既に無くなっておられる方)の場合は、実内容を損なわぬ程度に「性別・年代」等々を変更することで、同じく人物特定を不可能にしております。

 


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第一章 異界の住人たち ~ 幽霊……

幽霊幽霊って、あたかも風物的に申しますが、コレ、間違ってはならないのは、現に生きてる私たちも、幽霊とドッコイドッコイっていうか、スレスレだって事実です。

もちろんココも、例によって、私流の「視え方」に過ぎないことを、お忘れなく。
ドッコイドッコイスレスレの理由は次になります。

 

① もうじき私たち自身も幽霊になる。

② 霊視上は、生きてる人間(以下、生人と呼称)も幽霊も、同じに見える。

 

…以上の二点ですが、①は当たり前だから外して、②が大切です。
何せ、私の霊視映像内では、「死人」も「生人」も区別無しに蠢きよるのですから。

 

ところで、先に申し上げておきます。
私の場合、幽霊の類を、まるで「生人」あるいは「棺桶内の死人」の如く三次元的に視た経験はありません。


今までのところ、「後ろに人が居る気配がして振り返ると、人が居たのでビックリこいた」のは、現実に「生人(多くの場合は嫁。仮に赤の他人だったら大ゴトと思います)」が、ヌッと実存していたからに他なりません。

 

 

言い換えますと、霊視の場合は「映像的に見える(脳裏に映る)」ので、まるで怖くないし、驚きもしません。

 

 

自分で言うのも変ですが、もし、あの霊視映像を怖がるなら、それは私が度外れた臆病者か、ジェスチャーの激しいペテン師だと思います。
楽しいぐらい怖くないのが実情です。
あんな空映像モノを怖がって見せる暇も義理もありませんし、第一、金にもなりません。

 

が、一つ難点がございまして、妙な「圧力」を感じるのです。
「霊視映像」については、私が感得する『霊』を語る上で、正に根幹を為すものと思いますので、事ある毎、なるだけ忠実に見たままを「思い出しの実況中継」して行く所存です。

早速ながら、以下に、ホヤホヤの印象が残っている二例を挙げますので、身の周りに似たような事例が勃発する折の、対処の一助にもなれば幸いです。

 


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開いたドアの縁(へり)に沿って、上から下までズラッと数珠ツナギに居並ぶ色んな顔

   2011年7月28日20:30

 

本例は、屋内外の工事を生業にされている「Aさん」に因みます。
Aさんは、「霊」の道に大層興味を覚えておられる方。
私、このAさんという方のお噂を聞くたんび、「危ないな…」と密かに案じておりました。

なんでも…「ココは嫌な感じがする」など敏感に感じながら工事に励んでおられる…とか。

 

そうしたAさんと、かのX氏の仲介により、数回目の接触を持った、ある夕方のこと。
その折は、他にもう御一人、Bさんという方が居られまして、というより、そこはBさんのお宅であり、ですから、私とX氏、AさんBさんの、合計四人の会合になります。

この時の私は、六畳間洋室の、一番奥のソファに背もたれて、お茶をよばれている…といった図を御想像下さい。


私という霊媒が首を突っ込んでいるからには、当然、他愛無き馬鹿話を含めて様々な霊談議が花を咲かせておりましたが、そのうちに、私、「ん?」と何やら感じました。

 

ソレは……私の位置から対角線上の向こうに開け放たれた、何の変哲もないドアの縁に、顔がコロッと一つ、視えたような気が致しまして…すると次の瞬間に視えたのは、縁に沿って、床から天井までギューギュー詰めに一列縦隊した「顔々」でありました。
それぞれの「顔」が、コッチをジーッと、それぞれのギョロ目で覗いているのでした。

 

私も、しばらく見ておりました。


そして「アッチに行って」と、心の内に想いました。
そうすると消えてくれましたが、でも、また一つ二つ、あれあれ…まぁたギッシリ…という具合に、全くもって、シツコイったらありゃぁせんのです。

 

私は当初、このBさんのお宅に、「(これは私の好きな表現ではないのですが、仕方ないので簡略的に申しますが)何かの障り」が有って、それでこんなバケモノ共が湧いて出たんだな…と思っておりました。


だけど、それにしては、ちょっと違う。
なぜって、「顔」の群れが、仕切りに、何かを気にしてる。
いや、誰かを。
ソノ視線の先に在る「人間」。

 

彼らが取り憑いて離さないのは、「Aさん」その人…例の工事屋さんでした。


私は話の途中ではありましたが、急きょ、Aさんに、事の次第を申しました。
「とにかく出たり入ったり、小バエみたいにアナタから離れたくない『オバケ』がウヨウヨしてるよ」
反応を面白がっているわけでもないのですが、何分にも出し抜けの発言に、Aさんは、「イッ?!」

 

で、私は応急措置のバンソコウ(突然で馬鹿馬鹿しいと思われるのは当然ですが、このバンソウコウこそは、かの『●●大王』から頂いた魔除けの赤札)を、Aさんの「心底」に貼り付けて差し上げました。


 

しかしながら、私は、せっかくの「バンソコウ」が無駄に終わることも、また感じていました。
それは、Aさん自身が、私と別れるやいなや、自ら、「バンソコウ」を剥ぎ取っちゃうだろうことが、確実だからです。
それも無意識に。

 

「バケモノ共」と「Aさん」は、人間と大腸菌の間柄にも似て、日常的に、もはや無意識の意思を通じ合い、互いを補完し合う「快い仲」に在りました。


こうなると、いわゆる除霊の成功如何は、Aさん自身の問題に落ち着きます。
これはAさんに限りません。
多くの場合、「霊障害(いわゆる金縛り状態とかもコレ)を受けて困る」など訴える方は、そういった変テコ霊を自ら呼んでいるのです。

だから、バケモノだけを悪者にしてはイケマセン。

 

ちなみに、私は、生まれてこの方、金縛りになった経験は皆無です。
かりそめにも、自称霊媒師にして、この有り様。
私ってホントに霊媒師なのか、悩んでるんです。
霊媒師なら霊感体質らしく、一度ぐらい金縛りに合いたいと本音で思っております。

 

一人で悩んでるだけじゃ解決しないので、この場をお借りして御いっしょに悩んで頂きたく存じますが、話に聞く「金縛り」なる恐怖が現実に存在するとして、私が出くわさないのは、おそらく、私が臆病かつ呑気者だからに違いありません。


特に理由が見当たらない以上、霊障害なんて、結局そんなもんだと思うしかないですから。
私みたいなタイプは、多分、幽霊側も苦手じゃないでしょうか?

 

アナタが呑気者じゃないなら、バケモノよりも、上役やら取引先の動向を気にして、明日の金策に追われて生きておれば、霊界の住人共なんて、何時の間にか、どっかへ行っちゃってますよね、きっと。

 


自分で何を言ってるのか…毎度こうなります、月末ともなりゃ。
違いますか?

何の話でしたっけ?
ああ、Aさんですが、次の朝、X氏と連れだって、また会いました。
場所は、街中のファミレス。

 

ともかく、Aさんの身体には慣れて無害の大腸菌であっても、一般人にとっては猛毒性の「浮遊霊」染みた連中であることは、前日のドアの縁の異様性から明らかであり、結局は、己らの生前同様、コノ世の「人生」を台無しにして嬉しがる連中だから、良くない。
Aさんも、いつか心身を蝕まれて破滅するのは必定。


さらに良くないのは、Aさんの死後までもヘバリ憑き、仲良しこよしで居られた日にゃ、Aさん自身も知らぬ間に「連中」のお仲間になって、未来永劫、闇の住人として暮す羽目になるでしょう。


まして、一度正体を知られたからには、ソノ仕事が早まる恐れが十二分にある。
Aさんったら、立派に商売されているのに、こんなバケモノらにウツツを抜かして何と致しましょうか。


「アンタ、もうじき信用失って倒産するよ…怖ぁ」


 

縁にゾロリ並んだ絵をレポート用紙に描きつつ、このように喋り立てますと、Aさんもようやく怖がってくれまして、「もう絶対しません」


すかさず、同席したX氏も畳み掛けました。

「アンタ、『見ザル聞かザル言わザル』も修行だからの」

つまり、「これ以後は一切、霊事を断て!」という指示です。
だけれど実際問題、イワシの頭も信心であり、誰しも、己の信じて止まぬ事柄を頭から否定されると、反発心を煽る一方になりましょう。
それを承知で言わねばならなかったX氏の優しい心根を、お察し下さいませ。

 

ところが我々の意に反し、Aさんは、御自分の守護霊であるという『○○明王』をお祭りするトアル霊場寺院へ、御礼参りの旅さえなさいました。


今やAさんの顔を思い出しても、浮遊する不良連中の気配も致しません。
Aさんの冷めた姿勢を改めて見直すと同時に、さすがは霊験あらたかなる古刹の護り神『○○明王』であるとの感銘も新たに致しました。

ところで、この「Aさんの冷めた姿勢」は、憑依霊が退いちゃった後の方々に共通する「典型的なパターン」でして、正に「オコリが取れた顔」と言おうか、妙にサッパリした表情に変わります。

憑依霊が掛けた「闇の暗示」が、氷解した証と申せましょうか。

 

要するに、見た目は全然怖くないけれど、性格が時々怖いというか、嫌な気分や体調にさせられたり、往々にして離婚や破産してしまう。
こういう具合に、コノ世に生きる善良な人生を追い込むのが、浮遊する幽霊共の一般的な性格と申せましょう。

 

可笑しいのはですね、私、今まで、こんな霊視を相当数行って参りましたが、常に、突然、あれあれ…という間に映像が流れて行ってしまう。
予測できないのが霊視映像なのです。

 

ここで、も一つ申し述べたいのは、他でもありません。
Aさんが、「ココ…変だ」など感じ取っていた場所は、多くが「水回り」でした。
しかし、「ココ…変だ」と感じ取らせていた「Aさんの霊感の元方(正体)」は、あの数珠ツナギの「顔」のバケモノ連中です。

 

なお、水回り場所には、流し、洗濯場、トイレ、風呂場などなど色々ありましょうが…このうち、「最強猛毒の浮遊霊共」が常駐している場所こそ、何処と思われます?
ちょっと意外かもしれませんが、『風呂場』で、ピポン♪です。

コレ感付いた方、かなりの確率で、霊媒の素質があるでしょう!


私は最近になって、ようやく気付かされ、何とか霊媒の面目を果たせました。
言い方は悪いですけれど、俗に言う「清め」が必要な場所の第一等は、「トイレ」よりも「風呂場」です。
ちなみに、X氏に言わせれば、「アンタ、垢を擦り落とす場所が風呂だがね」

 

あれは冬の、厳しく冷える夜でしたね。


我が家の風呂の縁に首筋を持たせ、あったかい湯に寝そべる幸せを自画自賛しつつ、凄く現実的な欲望で頭ん中が精一杯になっていた大タワケが一人居ったと、想像なさいませ。


その空想も佳境に入った頃でしたが、イキナリ!…首の後ろから、ニュウ~ッと腕が現われおってからに、あろうことか、その大タワケの首を締めに掛ったのでございます。

 

一瞬のこと、「オワッ!!」と、手足をバタつかせた大タワケは、ドキドキと後ろを振り返りました。


でも、この時ばっかりは、後ろに「嫁」もダーレも居りゃせん!
すぐ後ろは白いプラスチックの壁ですもんね。

だから、この事例は大層珍しい。

 

結局、壁の中から、えらく具体的な両腕が出て来たことになりますが、こんな世にも珍しい現象が、「風呂場」では起こり得るのですね。


だから皆さん、お風呂場では、くれぐれも妙な事を考えたり、まして実践したりせんように、いたって明る目に恥を忍んで、御忠告申し上げているのでございます。

もっとも、その両腕にしても、「腕」そのものは、ただの腕であり、「もう金輪際っ、あの風呂場には近寄りたくない!」とか「心霊スポットに指定したい」とかいう話ではなくて、つまり、「あの腕、怖っ!」の怪談話とは、大いに趣が異なります。


当の大タワケにしてみれば、「ああ、あの壁から出たんだよね…」ぐらいの感覚です。
でないと、翌日からスーパー銭湯通いじゃないですか。
そもそも、アノ種の「腕」は、大タワケの家に限らず、ドコの家の風呂場でも出没する可能性を秘めているのです。

 

怖いのは、あくまで、アノ「両腕」が意味する内容です。
「これ以上、変な想いで浸かっていたら、次回は命取りの道に迷い込みそうな…」という意味不明の予感はありますね。


ソレは、「いっつも、誰かがソバに居る気な、鬱陶しい状態になるだろう」とか「だんだん体が弱って遂に…」とかいう、極めて後ろ向きの予感です。

 


試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

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