目次
坂本竜馬の言説(10)
現代の日本人よ(10)
公武合体の宴
将軍家茂と和宮の婚姻
吉村虎太郎の脱藩
― その1 ―  挙兵の決意
― その2 ―  勤王党との決別
― その3 ―  揺るぎなき心
― その4 ―  僅か三人の義兵
島津久光、上洛へ
― その1 ―  薩摩、動く
― その2 ―  沢村惣之丞の願い
竜馬脱藩
― その1 ―  草莽の士として
― その2 ―  家宝の一刀・肥前忠広
― その3 ―  姉として出来ること
― その4 ―  我が誇るべき弟
― その6 ―  梼原の那須父子
― その7 ―  残された者の悲劇
姉・栄の命
― その1 ―  坂本家のために
― その2 ―  覚悟の自刃
脱藩者の身
― その1 ―  竜馬の嗅覚
― その2 ―  暗殺者の嫌疑
暗殺・吉田東洋
― その1 ―  守旧派との結託
― その2 ―  土佐藩論の転換
倒幕挙兵の消滅
― その1 ―  久光の裏切りと寺田屋騒動
― その2 ―  栄姉さんの死
孝明天皇と薩長土の接近
― その1 ―  荒れる京
― その2 ―  土佐藩主・豊範の入京
― その3 ―  長州の藩論転換
― その4 ―  公武合体から攘夷への転換勅使
― その5 ―  獣人達の上陸
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現代の日本人よ(10)

 「決断する時は誰にもある。
 でも我慢するのがほとんどぜよ。
 それで良いのか。
 悔いは無いのか。
 わしは嫌じゃ。
 鳥かごの鳥のような生き方は性分に合わん。

 

 現代の人間は枠に縛られて、飛び出す勇気が萎えちゅう。
 チャレンジぜよ。
 チャレンジするぜよ。
 本当に笑える時、本当に嬉しい時、それはチャレンジした者だけが得られる境地じゃ。

 

 行け、立ち上がれ!
 日本男児よ!
 すくんだ人間になるな!」


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将軍家茂と和宮の婚姻

  「決して国内を乱世に戻してはならん! ・・・そのためには公(朝廷)と武(武家)が一つとなり、歩調を合わせて、国政を決定するのだ」
  それが公武合体、・・・公武一和である。

  ・・・具体的には、将軍家と天皇家の婚姻。将軍・徳川家茂と皇女・和宮(かずのみや)の婚礼である。

  それが日本国内を安定させる良策と見られていた。立場の揺らぐ徳川家と、攘夷を進めたい天皇の思惑の合意によって決められた事だった。

  それは文久二年(1862年)二月十一日、公武合体の象徴として、江戸城内で盛大に執り行われた。
  ・・・それは異様な宴だった。
  何故なら天皇の妹・和宮は内親王であって将軍家茂よりも身分が高いからである。和宮が主人、家茂が客分という形で婚礼が行われたのだ。
  共に十六歳。
  家茂は京の雅(みやび)とは対照的な武家の若者である。それでも気品と思いやりを備えた立派な青年であって、公武の合体という自分の置かれた立場を重々理解していた。そして政略のために関東へと下ってきた和宮に対して、労わりと同情の心を持っていた。
  二人はまだ若かった。・・・そんな立場の二人だが、互いの仲は急速に接近していくのである・・・。
 
  幕府は切実だった。
  桜田門外、坂下門外と相次ぐ幕府要人を狙った白昼襲撃によって、幕府権威は見事に貶おとしめられており、公武合体という手段に頼る以外に、威厳を保つ方法が無くなっていたのだ。・・・地に落ちた幕府の権威を、朝廷の威光で繋ごうというのである。
  一方、孝明天皇は和宮降嫁の引き換えとして、攘夷の決行を幕府に約束させていた。
  「国土が穢す西洋人を追い払え!」
  開国を進めようとする幕府だったが、背に腹はかえられなかった。しかし孝明天皇が開国への最大の障壁として立ち塞がったのだ。

  しかし徳川幕府は、異国とは通商条約を結んだ立場である。・・・条約遵守か、攘夷実行か。自己矛盾を抱え込んでしまった。

  今後幕府は攘夷決行という約束に苦しむ事になるのである。
 
  ・・・では、坂本竜馬はどうか。

  天皇側(攘夷)につくのか、それとも幕府側(開国)につくつもりだろうか。
  「開国を望めば、天皇を否定する事になる。・・・それは日本人としては絶対にあり得ぬ事じゃ」
  竜馬は悩む。
  ・・・果たして竜馬は天の望む選択をするだろうか。転がり始めた彼の運命は今、激動の分岐点に迫ろうとしているのだ。
  吉田松陰や久坂玄瑞の唱える草莽崛起(そうもうくっき)に影響を受けながらも、交易という夢を捨て切れてはいない竜馬。・・・果たして彼は何処へと向かうつもりなのであろうか。


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竜馬外伝i-25 竜馬脱藩


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著者 : 中祭邦乙
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