香り
かぐわしい香りを放つ女がいた。香水は何かと問うと使っていないという。柔軟剤の所為かと思い脱がせてみると、肌から香ることがわかった。だが浴室にそれらしき石鹸もボディ・オイルもない。皮を剥いで纏い、やっと香りを手に入れる。その日からやけに男からデートの誘いを受ける。
夜1
「もう帰ろうよ」声をかけた途端、君は滑り台に向って駆け出していた。次はブランコ。次は平均台。公園を一週して滑り台に登った君にやっと追いついく。「まだ明るいよ」元気な声で言う君の手を、半ば手探りで握る。その冷えてしまった手を。
#夜という文字を使わずに夜が来たを文学的に表現してみろ
夜2
明かりのせいだ。昼間から煌々と灯されたあの人工の明かりのせいだ。見えているのに、目に入らない。気づくと背後に忍び寄っている。
#夜という文字を使わずに夜が来たを文学的に表現してみろ
夜3
腹から熱が奪われていく。寒気が背中を這い上り、目の前が暗くなっていく。「あれ? もう日が暮れたんだ?」瞼が重い。とても眠い。「そう、眠る時間だよ」固い地面に横たえられる。少なくともそれは嘘ではない。相手の長い影だけが見える。
#夜という文字を使わずに夜が来たを文学的に表現してみろ
手
身体を支えるザイルが切れ、空中に身体が投げ出される。先を行く彼が振り返るのが目に入り、おれは必死に手を伸ばした。「ファイトー!」「いっぱーつ!」
#手を繋ぐ描写してみようぜ

遍織