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勧められた社会人

社会人になると忙しくなった。勿論本なんて考えもしなかった。
本を再び手にとったきっかけは当時の彼氏であるが、なんと苫米地英人さんのファンで、その人の本を買って読ませてくれた。
今でこそレファ本的な本が多かった著者だけど、当時発売された「お釈迦様の脳科学」や「脳はなぜ神を創ったか」などは目から鱗だった。それから目から鱗ものが欲しくなって、少し買いあさった。

「なるほど、世の中こうなっているんだ。こう考えればいいんだ。」
そう感じるのが楽しくて仕方なかった。この頃は平積みに流されて、話題の本とか成功者本(ビジネスの類好きは治らず)を中心によく本を買った。ただ単行本を中心に買っていたので1冊数千円の出費は痛かったが、それを痛いとも何も思わず「必要経費」と考えていたので、本がどんどん増えていった。
増えたといっても月に数冊増えたら多い方だったので、そんなに本も読書も多くなかった。いつものように気になっては読み、飽きてはやめて、また気になって読んで・・・を繰り返していた。

通勤スタイルも多少関係していた。1時間超えて電車通勤していたので、これまた当時の彼が「電車の時間をどううまく使うかが、苦痛になるかならないか左右するよ。だから読書なんてどうかな。」と進めてくれた。結果、電車の中で本を読むときもあれば、音楽を聞くこともあり、携帯をいじることもあり。何パターンか作った電車スタイルをグルグル回し、読みたい本があった時だけ、電車スタイルは本モードになっていた。

きっかけは本の最後

皆さんそれぞれに本を読むきっかけというのがあったと思う。私は今まで書いたとおり、本を読む時もあるんだけど、趣味をはいかない読書を続けていた。「趣味とはいかない」と書いたが、実際就活中の趣味の欄にはバッチリ”読書”と書いた。だって、それしかなかったから(笑)

読書が晴れやかに”趣味”にランクアップしたのは社会人4年目を迎えようとしていた正月。ぷらぷらと本屋に向かった。
その本屋はこの地域一帯の一番の大型書店で、ともかくいろんな種類の本があったし、なによりちょっとおしゃれな雰囲気や、ところどころに椅子があってゆったり本が選べた。そうゆう本屋は結構当たり前だけど、この地域にはここにしか無い。その雰囲気につられて、その日も出かけた。

手にとった本はいわゆる新書。売れ筋の棚から手にとった。なんと帯びには何重万部突破と輝かしいことが書かれていた。
「売れてるから、面白いに違いない」
まんまと出版社の鴨になり、そして買って、いつものように電車で読んだ。

その本は本当に面白かった。いわゆる宗教学の本なんだけれども、自分が今までかじりたかたけど、触れられなかった分野であること、わかりやすかったこと、目から鱗であること。この3拍子が揃ったその本に出会えて良かったと、何かに感謝した。そしてその余韻に浸っているときにふと最後のページを開いた。その本は講談社現代新書だったが、この最後のページこそ、私を読書家にしたきっかでである。

皆さんご存知の『「講談社現代新書」の刊行にあたって』は「教養は万人が身をもって養い創造すべきものであって~」から始まる。その一文は私の中に「教養」という分野を作った。また「講壇からの天下りでもなく、単なる解説書でもない、もっぱら万人の魂に生ずる初発的かつ根本的な問題をとらえ~」あたりで胸が熱くなり、講談社現代新書さんのファンになると共に、教養という分野を手に入れた私は、そこに詰め込むために読書を積極的に選ぶようになった。

そこから読書生活の始まり。本屋に足をのばすだけではなく、アマゾンを使ったネットショッピングの金額も大幅にアップ。アマゾンで本を買うことのメリットは、まずレビューを参考にできること、自分の興味を持った本から関連した本が探しやすいこと、中古で買うと安くすむことがあり、積極的に本を増やし、読んで、いつのまにやら月10冊以上読書するようになり、趣味となった。

先に講談社現代新書のファンになったといったが、選ぶ本は出版社を選ばず読んで、興味が湧いたから読書ではなく、教養を身につけるための読書となってから、本の幅も一気に広がった。経済・哲学・政治学など新書を中心に読み進め、何かの本のススメで古典に手を出し始め、こうなると読む分野は広がるばかり。
そうして今は、視野を広げるための目的のもと、いろんな本を読むようになっっている。ある本が思想分野へのきっかけになったりというように、きっかけがきっかけをよんで、1ヶ月前の自分が違ったように感じる日々です。

読書のきっかけ、何かのきっかけ、そうして新しい自分に出会えるように。
これからも素敵な自分に出会えますように。


この本の内容は以上です。


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