奥尻島 神事
北海道の最西端にある奥尻島神事はこの時期には珍しく4mの波が立ち、前日便と翌日の午後便の船が決行になる中、予定より短い16時間滞在で奥尻島八方祈りを行いました。札幌から車で4時間、北海道側の瀬棚町から船で2時間近く揺られて着いた奥尻港は、島の東にあります。港で回る順番を考えていると、北海道南西沖地震の最大の被災地の南へまず来て欲しいと神が伝えてきます。その場所には、全国の皆様からのご支援金のおかげで亡くなった198名の冥福を祈る素晴しい建造物もありました。まずは南端の海の神と対話します。
海の神は、1993年の津波や地震は奥尻島を苦しめるためのものではなかったことをまず説明してくれました。本来は、北海道へ直撃するべきエネルギーがこの島で受け止めて支えたのだと教えてくれます。1993年は日本の宗教や精神世界が大きく変化した年でした。21世紀を迎えるにあたり心の準備が整わない幼い魂たちは、その不安を増徴するようにあらゆる負の情報を流し、希望と不安のエネルギーが世の中に渦巻いていた年でしたのでこの年の地震や津波は、人間の負の想いの結果と言えるかもしれません。
島の南端に「時空翔」と名づけられた198名の魂を見守る石のアートは、墓石に使う御影石で製作され、その中心のくぼみに南西沖地震が起きた7月12日に夕日がすっぽり入るよう製作されています。この場所の素晴しいエネルギーと全国の皆様の愛のおかげで御霊たちは生き残った島の家族を今も見守り続けてくれています。
島の南西にある無縁島の岩が見える道には、当時の津波の最高の高さ23.3mを示す看板があります。電柱の線を超えるその津波の情景が、目の前に広がってきます。
島の最西端には、石のアートが島を見守っています。その先へ座り祈りを捧げると西を守る神がメッセージを伝えてくれます。新しい命の産み出しとその見守りを約束してくれました。
島の北西の道の横には、岩全てが墓標に見える場所があります。車を降りて祈りを捧げてみると、そこを守る神さまがオーブ(白い丸)となって御礼を伝えてくれます。
最北端の場所には、海難事故で亡くなった方たちを奉る「賽(さい)の河原」があります。ここも1993年の津波で全てが流されて何も無くなったあと、たくさんの方たちが仏像を奉納したり、河原の石を積みにきてくれた事をこの島を愛する女性が教えてくれました。道南神事の歴舟川で神に言われた「賽の河原」というメッセージが、この島へ導く鍵だったことに感謝し、全ての御霊たちとその場所を守る人たちへ御礼と感謝の祈りを捧げました。
賽の河原の北祈りを終えて島の鬼門(東北)へ向かうと奥尻島に向かう船から見えるとてもきれいな宮津弁天社があります。この場所はもともとアイヌのシャチ(砦)があった場所に建てられていますが、小雨が降る中、私たちの祈りに対し天は光を降ろし、神の存在を示してくれました。
東の港のすぐそばにこの島の象徴として大切にされている「なべつる岩」があります。雨の中、今日の最後の祈りを捧げます。”日の出づる場所”の東は、全ての希望と光を産み出し与えてくれる方角ですので東を守る神へ感謝を捧げると大粒の雨が降りしきる中、大きなオーブ(白い丸)となった神が姿を表してくれました。
夜が明けた朝5時、この奥尻島の祈りを北海道側へ繋ぐ東南の場所へ向かいます。全ての出来事に感謝し、その愛や思いを繋ぐ祈りは美しい日の出と共に終えることができました。
船で対岸の北海道側に戻ると、奥尻島に向き合う場所に北海道最古の霊場で有名な太田山神社(大成町)があります。北海道側の繋ぎ祈りとしてご神体であるこの山の急な階段を登り始めると、その先にはロープをつかまりながら30cm幅の崖の道しかない難行苦行の霊場でした。
一の鳥居、二の鳥居で挨拶し、三の鳥居がある祠(ほこら)に来ると、ここから先は女人禁制というほど厳しい修験僧の霊場だとわかります。その先をさらに登り続けると四の鳥居がありますがその足元は100m下まで見える垂直な崖面に作られた足場とその先端に垂直によじ上るためのロープが頭上の祠から垂れ下がっています。
その場所で祈りを捧げると祠を守る存在からこれからの祈りに必要な玉(神エネルギー)をいくつもいただきました。
見えなくとも聞こえなくとも神仏が見守る中に存在させていただいていることを忘れた私たち人間の愚かさをお詫びし、これから新しい愛の地球、日本、北海道を創ることを改めて宣言する祈りになりました。
奥尻島の神事で一番印象に残ったことは、島の誰もが暖かく接してくれた事と泊まった宿で働く23歳の木村雪乃さんから聞いた話でした。小学生だった当事、彼女の知り合いや友達たちは、大津波でたくさんの人が沖まで流されましたが、泳いで戻ってこれたお孫さんと、目の前で「お前だけは生きなさい」と言い残して海に沈んでいったおばちゃんの実話です。
その彼は今もこの島で元気に働いていますと笑顔で話してくれる彼女こそ、この島の人が大切にしている気持ちを伝えてくれる神計らいだと感じています。愛と感謝を込めてありがとうございます。
2008.09.29 Mon
北海道 道東神事 釧路川源流・屈斜路湖・川湯硫黄山・神の子池・裏摩周祈り
10/22 厚岸 国泰寺・キンムトー湖祈り
10/23 釧路川源流・屈斜路湖・川湯硫黄山・神の子池・裏摩周祈り
厚岸国泰寺祈りの後、水繋ぎとして弟子屈(てしかが)町にある「キンムトー湖」へ向かいました。
砂利道の林道を走ること30分、そこは大きな神に守られるように鹿たちが水を飲みにくる場所です。クリスタルボウルの音でご挨拶をしたあと、笛の音を奉納すると森じゅうにその音が響きわたり、山・湖・風がひとつになった中に神を感じる場所でした。
翌日23日は、まず日本最大のカルデラ湖として有名な屈斜路湖へご挨拶をしました。
数万年前に地面が隆起してできた大きな山の頂点付近がその後の地盤沈降でポッカリすり鉢状に空いた中に、雨水や川の水が溜まってできた自然の恵みの湖です。
湖の周りの砂を掘ると地面から温泉が湧き出ているとても不思議な場所です。
この屈斜路湖の自然の水は、日本一広い釧路湿原の中を大きく蛇行しながら流れていますが、人間の自然破壊によって激減した丹頂鶴の最後の5羽の命を守った大切な水でもあります。
今では多くの丹頂鶴が空を舞う姿も見られるようになりましたが、道東最大の釧路川の源流口に全ての恵みの御礼祈りを捧げます。
屈斜路湖の近くには今でも大量の湯気が吹き出している活火山の硫黄山(アトサヌプリ)があります。明治時代に世界へ輸出するほど硫黄を掘り尽くし、地球の恵みを奪ったままの大地からゴーゴーといくつもの穴からマグマの音が鳴り響きます。
温泉や地熱の恵みを私たちに与えて続けてくれる反面、確実に20年前に比べると噴出量が減っています。地球の鉱物エネルギーを堀り尽くして無くなる日を迎えるまで、人間はその大切さに気づかないおろかな動物なのかと問われている気がしました。
神の導きで摩周湖の水を守る神の子池まで移動しました。この池の水のおかげで摩周湖の水位は一年中変わらず、周りの自然界全てを守っている大切な池です。
この地に住んでいたアイヌの女性は、どうしようもなく辛いときや苦しい時に、ここの神さまに祈りを捧げて答えを教えてもらったそうです。
今でも林の奥に住む神や池のそばで見守る木に神がいらっしゃいますが、ご挨拶をしてみると、火の神が自然界全ての要(かなめ)であると教えてくれます。
そのおおもとの場所は、鹿児島の桜島であると。
いずれ桜島の祈りをすることになるのでしょう。神の導きに心から感謝を捧げます。
最後は、摩周湖の裏側に当たる裏摩周へご挨拶です。ここにいる大きな神様は私たち人間の気づきを待っていると教えてくれました。この二日間でご挨拶させたいただいた道東をお守り下さる自然界の神々に心から感謝を捧げます。
2008.09.24 Wed
北海道を守った厚岸 国泰寺祈り
ただ今、釧路から戻りました!まずは、9/22に行った厚岸 国泰寺祈りのご報告です。
明治時代から北海道を守った蝦夷三官寺に関わる事を調べて理解した仲間たちが何度も足を運んでくれたおかげで、今回の祈りは天と地、神仏の祝福の中、まばゆい光に包まれた素晴らしい祈りになりました。最初は国泰寺の左側にある墓地の奥で自然神が見守る場所に感謝の祈りを捧げます。
次は国泰寺本堂の裏にある小山に登り、北海道の開拓から人間を支えてくれたたくさん存在に感謝するお堂にご挨拶しました。北海道の開拓にかかせない大きな力となった馬に感謝し奉った「馬頭観音堂」。
実は私の父も若い頃から馬を使う仕事で生計を支えていたので、家にいた道産子馬を思い出して感謝を捧げました。
その上には自然界全てを見守り、その恵みを与えてくれる龍神に感謝する「龍王殿」です。自然界全てから恩恵をいただいている人間の一人として御礼を捧げました。
その横にはこのお寺の歴史と海の恵み 魚たちへ感謝する碑もあります。漁業関係者が多いこの町ならではの石碑でしょう。
この小山の坂道には三十三体の観音様が見守っていますし、頂上には精霊たちが集まる素敵な空間の中で、人間や見えない存在たちへこれまでの守りの御礼祈りをしました。すると天から光が降りてきて天地・神仏から御礼の言葉もいただきました。
小山を下るとお寺の庭には「佛牙舎利塔」がありました。クナシリ・エトロフの北方領土まで含む釧路国(くしろのくに)・根室国(ねむろの国)の警護に関わった全ての人々へ感謝を捧げるこの塔は、日本国を守るために命を捧げた人たちへ感謝する石碑です。
国泰寺の門を出た脇には、先住民族アイヌの方たちに感謝を示す石碑もあります。この石碑の建立に関しては土地の人にも様々な想いがあるでしょうけれど、過去起きた全ての出来事の上に私たちは生活させていただいていることを忘れないための大切な碑として御礼祈りをさせていただきました。
6/21の洞爺湖 善光寺祈り、
8/30の様似 等樹院祈り、
9/22の厚岸 国泰寺祈り
をするまでに仲間と様々な北海道の歴史を調べている中、一般には公表されなかった隠された事件・出来事によって多くの犠牲者がいたこともわかり、その全ての犠牲者の土地の上に私たちが生きていることを再度、考えさせられる機会にもなりました。
北海道で拘留された政治犯などの受刑者たち、アジアヨーロッパなどから連れてこられた様々な国の奴隷たち、生活と引き換えに過酷な低賃金しか払われなかったアイヌの人たちを含む北海道全域で実際にあった「タコ部屋」の実態も、その事実を示すタコ部屋の頭(かしら)の家族が残した書物の発見から私たちが今、知るべきことを神が導いたのだと感じています。
この本の中には北海道のある場所を開発する為に集められたタコ部屋で亡くなった方たち全ての名前を公表したうえに、海外に住むご家族にまで伝えに行ってくれた方たちがいたおかげで、このタコ部屋の頭(かしら)の血を引く方は、このタコ部屋で亡くなった方たちへお詫びの祈りをしたいとご本人の意志で現地へ出向き全ての詫びの祈りをして下さいました。
私たちの住むこの日本国も、先日テレビで放映された「千の風になって」ドラマスペシャル「なでしこ隊〜秘密基地・知覧 少女だけが見た“特攻”…封印された23日間〜」の終戦まじかの特攻隊の実態こそ、大人たちが責任を持って後世へ正しく語り継がなければいけない事実です。
自由を掲げる国に住む私たちは、その自由を操る政治と権力の影でおきた事実やその恩恵を受けた責任も取らなければいけない立場にあることを忘れてはいけないと思います。
そしてどんな時代にも素晴らしい開拓者精神を持つ人たちがいたおかげで新しい時代の流れができ、次の時代に育つ人たちがいたことも忘れてはいけません。
これはどんな宗教の方でも無神論者でも、明日の平和を願う人ならば、過去の全ての事実を知り侘びる心を持つことの重要さは理解して下さることでしょう。神仏に心を合わせ下さる全ての皆様へ感謝とお願い申し上げます。
2008.09.23 Tue
北海道 四方祈り決定
朝夕の気温が肌寒く感じられる秋の北海道神事も、いよいよ詰めの時期にさしかかっています。
北海道に生まれ、神に導かれるように人々が出会い、お互いの生まれた役目を確認するように進んできた今年の北海道神事。それは互いの魂のつながりを繋ぐ作業のように、ひと針ひと針愛を繋ぎ合わせる作業に似ています。
本州からたくさんの人たちが自分の土地を離れてやってきた思いやこの土地を守り続けた人たちの思い、そして今、この地に生まれ大自然や神に生かされている人たちの魂の目覚めの為に私たちは祈ります。
この北海道の目覚めは、これから始まる大切な本州神事の神の意思を繋ぐ場所としての役目を果たすためでもあるのです。
9/22-23 北海道の東 厚岸(あっけし)にある蝦夷三官寺の最後のお寺「国泰寺」の祈りを行います。今もこのお寺を守っている数百体の御霊たちと共に、新しい日本を守る祈りになります。そして道東の地に眠る大きな神々にもご挨拶をします。
9/25-26 北海道の西を守る「奥尻島」へ向かいます。1993年に起きた北海道南西沖地震の犠牲となった御霊たちの思いを感じ、この島に渡り生活してくれている人たちの意味を知ることで北海道の東西の繋ぎの祈りとなることでしょう。
9/30-10/1 北海道の中心を守る大雪山連邦の頂き 十勝岳(2077m・活火山)の頂上で2008年北海道神事のまとめ祈りを行います。山の神、水の神、風の神、火の神、天地神の全てを繋ぎあわせる祈りを行います。
毎日のように、仲間たちが自分の住む足元の土地の歴史を調べ、情報を交換しあいながらお互いの足りないところを補いあっています。自分にできることをひとつづつ進める作業は全員の魂がもともとひとつだからこそ、誰の物でもなく、誰の為でもなく、全ての存在意義を示す自らの行動として祈りに参加して下さいます。
昔々、世界のあらゆる民族がこの東の最果ての地 日本までやってきました。そして長い時が過ぎ行く中で色々な血の命が交わり、日本は世界中の民族の血を合わせ持つ最高の混血民族に変化しました。そしてそれまで日本中で生活していた先住民族の人たちとも交わり、新しい命がこの日本には生まれています。
世界の全ての民族の血を持つ魂の交わりの証としてさまざまな神を受け入れる高い精神文化の日本人の魂は、世界がひとつの民族・ひとつの家族であることの証のように大きな心と理想を持って生まれてきています。その目的を達成する道こそ、新しい地球の活動、地球を蘇らせる地球創生の一歩なのです。
2008.09.21 Sun
魂の名前

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今日は、皆さんが生まれる時につけてくれた名前にどんな意味があるのかを少しお話します。一般的な姓名判断は文字や画数で判断するのが多いようですが、それよりもっと大切なことは付いた名前には、魂の役目の情報が全て記憶されているということです。そして誰が付けたかはあまり問題ではなく、その名前を選ぶときにもう全ての神のサポートが働いて魂の役割を神が選んでいることを覚えておいて下さい。
昔ある人に聞いた話ですが、おじいちゃんが戸籍謄本を出すときに名前の文字や読み方を間違えて出してしまったということを聞きましたが、そのおじいちゃんの勘違いも含めて全て必要な名前が与えられています。苗字にはその姓にまつわる先祖一族の因果カルマの記憶がありますし、名前や兄弟の順番にはその苗字のカルマを背負う中でどんな役目を演じるのかが設定されています。
一般的に女性は結婚すると苗字を変えますのでそれまでの苗字のカルマを変えるチャンスもありますが、本人同士が結婚する時に実は、両家のご先祖たちが天上界で色々なことを相談していることも知っておいて下さい。新しい苗字を名乗る時、ご先祖たちはその女性を家族として受け入れるための準備を整えているのです。
つい最近まで戸籍の名前は変えられないと思っていましたが、近年、法律が変わり許可が出ると変えることも可能だと聞きました。名前の文字が嫌いだからとか、姓名判断で運が悪いからと色々な理由で改名する人にも逢いましたが、いまさら名前を変えたとしても最初に神が与えた魂の名前の本質は変わりませんので、結局、その人が人生で経験することは変わりません。運を変えたければ名前を変えるよりも、まず生き方を変えるほうが手っ取り早いと思いますよ!
昨日の収穫祭で4人目になる名付けのお手伝いをした若いお父さんとお母さんに子供の名前の意味や役目を示す正式書物をお渡しできたうえに、生後2週間の本人にも逢うことができてとても魂が感動する時間でした。いつか名付けのお手伝いした子供たちが大人になって会える日が来るのを楽しみにしています。神が与えた魂の役目をあなたがどう選択して生きるかは、すべてあなた次第ですからね!どうぞ宜しくお願いいたします!

2008.09.14 Sun