宮古諸島 龍宮神祭 伊良部島
2009年6月27日午前9時 伊良部島 ホテルてぃだの郷の前に広がる佐和田の浜に鎮座されている龍宮神の神様の場所へ向かう準備が整いました。まず今回の神事の責任者である猪子さんが、ご自分の火の神へご挨拶してから出発です。
前々日から各島の祈りをしてきた20名の皆様は、まずホテルてぃだの郷の目の前にある天照大神様が守るウタキにご挨拶しました。このウタキも昔、オバーたちが祈っていた大切な場所であることを最近わかり、神起こしを終えて今回正式にご挨拶する運びになりました。天照大神様は、「あなたたちのする事を見守ります」と言って下さいました。
天照大神様にご挨拶を終えると、満潮の海の中へ全員が濡れながら入っていきます。深いところは約1mもありますので、全員、下半身は水びたしですが、龍宮の神様に会える喜びで笑顔が溢れています。
龍の台座がある岩には、神職・巫女・神役目を持つ人しか登ることができませんので、参加者は向かいにある供物を捧げる岩場に登り、神事を見守ります。
2日間の祈りで各島の龍宮神の神様から玉を頂いた方が、神の台座に登りました。宮古流のお金と線香、お水とお酒と供物を捧げて、猪子さんが神様にご挨拶したあと、私が祈りを捧げました。
祈り始めると、ここの神様は大きなエネルギー体となって天に昇り、各島の龍宮神からもたくさんの龍が集まってきました。各島の龍と、ここの龍は一体となってさらに大きなエネルギー体になり、またここへ下りてきました。そのエネルギーは12個の玉をこの台座の周りに置いて、全ての龍宮神を守る力となりました。
この時の祈りを見ていた人が、あとから詳細にそのビジョンを伝えてくれました。最後に、唐の国から使者が3名、木船でやってきて中心人物がこの台座に鎮座した様子も見ています。日本に伝わった龍は本来、中国から伝わってきたものですので、その大元との繋がりがここに復活したことを神様が見せてくれたのです。
私の祈りが終わると、神様が猪子さんを呼ぶので、もう一度、猪子さんに手を合わせてもらいました。長い時間、猪子さんは神様と対話しました。対話の内容は、後ろで見守る私にもわかりましたが、彼女の身体が突然、震え始めました。あまりの神の歓びの言葉と感謝の言葉に、涙が溢れて止まらなかったようです。猪子さんは祈りを終えて、こう私に話してくれました。
「この龍宮神祭をする為に、私は吉岡さんは逢わされたんですって。長い間、本当にありがとうって神様がお礼を言ってるよ!」
この言葉を聞いた時、私も身体の中から熱いものが込み上げてきました。2004年に伊良部島で白龍を見てから、人の出会いと神の出会いのおかげで、ここまで来れた5年の出来事を想い出します。みんな本当に苦しかった・・・、誰にも理解されない辛さを乗り越えてここまで頑張ってきて、本当によかった・・・。
私のブログを見てくれた人やホテルてぃだの郷のホームページを見て、たくさんの人が伊良部島の神様に手を合わせてくれました。神様も、その一人一人に大切なプレゼントを下さいました。出会ったたくさんの人の思いと、それを導いてくれた神様たちの思いを感じて、お互いに抱き合いました。ありがとう、ありがとう・・・・・本当に、ありがとう・・・。
神様がお礼を言って下さっている・・・・これほど魂が喜ぶ経験は、人生にありません。そして、人はその喜びを感じてまた、神や人の為にできることをしてあげたくなるのです。どうぞ、自分にできる事がありましたら、私の身体を使って下さい。
でも神と共に生きる幸せは、反対に、現実で生きる厳しさにも直面します。見えない物を信じない人たち、神を信じられない人たち・・・それは、自分を信じられない人たちとも言えるでしょう。
そんな人たちいたとしても、自分を信じて神を信じて毎日、祈りをする人がいるおかげで、たくさんの人の命や普通だと思っている出来事が神に守られています。
神はいつも無償の愛で私たちを見守って下さっていますので、祈りは私たちの心も無償で神に捧げる心を学ぶ経験ができます。
でも神に対する心は無償でも、現実はまだ無償で生きられない世の中ですので、自分のできる範囲で神に言い訳しない方法を見つける必要があります。それは特別な方法ではなく、自分のできる範囲で物事をすることだと思います。
龍宮の神のように自然神の神は、人間の先祖神のような細かな導きはしてくれません。全てが自然循環の流れの中にあることを悟ったうえで、自分のできる範囲で生きることを学ばせて下さいます。
風、火(日)、大地、水の全てを司る大いなる神、龍宮の地、伊良部島に心から感謝を捧げます。
佐和田の浜の龍宮神祈りを終えると、漁船を一隻チャーターして伊良部島の周りを守る神様へご挨拶に向いました。伊良部島は島そのものが龍宮城ですので、龍が出入りする龍門や大龍門、また龍が休む龍の台座をいくつも見ることができます。
私たちの祈りを祝福するように、天から鳳凰が降りてきてくれました。渦巻き状になった先端が鳳凰の顔です。龍と鳳凰の喜びの乱舞をご覧下さい。
私たち人間にできることで、神が喜ぶことなど無いと思っている人もいるでしょう。でもそんな人さえも神は常に、私たち人間を守り続けて下さっています。私たち人間も神の役目を持つ存在だからこそ、一人一人が自分のできることを行動で示して欲しいと願います。
今回の龍宮神祭は、これから毎年、開催すると猪子さんが決めました。自然の神に感謝する日、龍の神に感謝する日になりますので、来年、お会いする皆様、どうぞお早めにご予約下さいませ。全国から、龍宮神祭にご参加くださいました皆様、本当にありがとうございます。
2009.06.27 Sat
龍宮神祭 池間島・来間島
2006年に沖縄で初めて大きな神事を行うことになった「宮古諸島 愛と調和の祈り」は、人格神を祀っているウタキの神々と自然界を守る龍宮神を繋ぎ合わせて宇宙に繋がる八重干瀬(やびじ)まで運ぶ壮大な神事でした。
その八重干瀬に登る前日の要の場所が池間島でした。池間島の龍宮神に神事の目的を告げると、「龍門を開けたいのなら、おまえは何を差し出すのか?」と問われました。生まれて初めて神に差し出す物を問われた時の混乱は、今も鮮明に覚えています。
神祈りをするとよく神様が色々な物を授けて下さいますが、全て自分に与えられた物とは思えないのでエネルギーの下がっている神場所に納めていて、ちょうど何ひとつ持っていなかった為に、決断して自分の御霊を差し出した記憶があります。
神に御霊を差し出す覚悟を決めた時、本当に神事の厳しさもわかりましたので、その扱いについては神にお任せすると告げました。龍門を守る神は、「あい、わかった!」と言うと龍門を開き、光で開門を見せてくれました。またそれは、ウハルズの大神様がいる神座に登る許可にもなったのです。
猪子さんとその時祈った龍門を探ししていると、先ほどの大神島が左手に見える岩場の右手にある龍門を見つけました。穴の右にある岩の下にうっすら白く写っているオーブが、ここの神様の姿です。


宮古島の方たちに祈りをしてもらってから、久しぶり龍宮神の神様にご挨拶を捧げました。神様は今回の目的を理解して下さり、私たちの祈りに協力して下さる事を告げました。祈りを終えて帰ろうとすると、巫女役の友ちゃんが神様から玉を頂きましたので受け取って下さいと言います。
この玉は、この龍宮神のカギを持つ役目を頂いた意味にもなりますので、素敵な友ちゃんの巫女役と神様の計らいに感謝しました。
今回の神事で初めて出会った友ちゃんは、実は、テレビや雑誌に出ているタレントさんです。彼女は幼い頃から自然界の神と対話しているような素敵な女性で、神社や聖地の祈りも6年前から一人で数百か所巡っているそうです。
このあとの予定が押している為に、ウハルズの神様へご挨拶する時間はないと猪子さんが言いますので残念ですが、またきちんとご挨拶する日まで待って下さるようここから祈って池間島を後にしました。
池間島の祈りが終えると、今度は宮古島の東を守る龍宮神の場所へ向かいました。宮古島の東には、「東平安名崎(ひがしへんなざき)」という美しい海岸線が観光名所としても有名ですが、その手間に龍宮神の場所はありました。

私は初めてご挨拶する場所でしたが、建物の横に祈りのあとを見つけました。すると猪子さんが、どうもここから祈るのが本当だと言うので、神様に聞いてみて下さいとお願いしました。
しばらく神と対話して話してくれたことは、東平安名崎の先に点々と見える岩が実は、ミニ八重干瀬のようになっていて、そこへ神様が降りるのでここから祈るのが正しいと教えてくれました。ではなぜこの拝所の方角がそちらへ向いていないのかと尋ねると、宮古諸島のウタキはほとんどが、大神島へ向かって建てられている事と教えてくれました。

今回は龍宮神祭が目的ですので、全員で祈る場所は海に浮かぶ岩へ向かって祈る事に決まりました。宮古島の方たちが祈りの準備をしていると、拝所の神が私を呼びます。すぐに一人で入り話を聞くと、ここは世界へ繋がるエネルギーラインがあるので、その役目を持つ人に繋いで欲しいと感じました。
つい最近、ラフティング世界選手権で世界第二位になった監督の重ちゃんと巫女役の友ちゃんを呼んで祈りを行いました。祈りの後に話を聞くと、二人は同じものを神様に見せてもらったようです。現実世界でも世界へ繋ぐ役目を持つ人は、ここの神様にご挨拶するといいとも思います。
全員で、神が降り立つ場所に向かって祈りが始まりました。大きな大きなエネルギーが天から降りてきます。雲はその姿を示すように、活発に動き始めて龍の形となり、私たちの祈りが通った事を教えてくれました。


祈りを終えると宮古島の男性と今年、結婚した大阪の女性の身体に異変が出ました。大神島の祈りからお腹が痛くなり今、とても辛いというので神様のエネルギーを通して調整しました。神様はその人に大切な事を伝える時にエネルギーで伝えますので、原因がわからない身体の病気と感じる事もよくありますが、理由が正しくわかれば、するべき事をすることで身体は治ります。
病気や霊障も、全て同じです。神様と霊は同じエネルギー体で、振動数(周波数)が違うだけですので、エネルギーがかかった理由を正しく理解すると、ほとんどの問題は解決することができます。こういう身体の霊障を読み取ったり、調整する仕事をしている人は現在とても増えていますので、悩みがある方はどうぞご自分に合う人を見つけて下さい。

東の祈りを終えると、今度は南の来間島の龍宮神に向かいます。来間島に入ったすぐ右手にある龍宮神は、大切なエネルギーを守る場所として神祈りをする人たちがよくやってきます。しかし、またここもゴミが散らかっていました。
「聖地祈りはゴミ拾い」と言い続けて5年経ちますが、まだまだ地元の祈りをする人の意識が薄いようです。私たちのような本土の人間がゴミを拾わせて頂けることも神に仕える行いですので、全員でゴミ拾いを始めました。清掃を終えて祈りを始めると、また神様が玉を下さいます。ここのカギを守るべき人は誰かと探していると、教育委員会で神様のことを大切にしている方へ渡す事になりました。

お一人お一人が神様を守る役目を頂き日々精進する事で、ご自分の徳や家族も健康も守られます。それは現実社会で問われる事と同じように、神に恩返しする心で他人に恩返しをする人生をになることでしょう。
多良間島・水納島・大神島・池間島・来間島の宮古諸島の五ヵ所の祈りがこれで終わりました。宮古島では大切な祈りが終わると、神様からのお礼として供物を頂く習慣がありますので、地元の方が朝早く起きて手作りで作られた美味しい小豆のお餅を頂きました。

伊良部島に渡るフェリーの時間が迫っていますので、宮古島本島を守る代表の神様にお礼として漲水御嶽(はりみずうたき)へ急ぎました。いつもやさしい女性の声で話してくれる漲水御嶽の神様は、今回の祈りに感謝の言葉を下さいました。
皆さんが心をひとつにしてこれからもどうぞお進み下さい
ありがたいことです。祈りを行うことは、神様の為やご先祖の為だと思って頑張った結果が、自分を含めた人間全ての為だと気づかされます。無心に祈っていると、その対象が何であれ、自分の心(自我)を横に置いて祈るようになりますので、その無心を人の為に使いなさいと神は教えてくれます。
これで明日の龍宮神祭の準備は整いましたので、龍宮神祭へ向けて今日のメッセージを皆さんと確認する時間を夜に持ちました。北海道・関東・関西・沖縄のそれぞれの人たちが、個人の思いを超えて明日の龍宮神祭の成功を望んでいます。
人の出会いから学ぶことも、神に祈って学ぶ事も同じです。人は、神。神は、人として生きる事を互いに学ぶ時間になったと思います。本当にありがとうございます。

2009.06.26 Fri
龍宮神祭 大神島
6月26日、まず宮古諸島を守る最大の神様の島 大神島へ渡る船が出る島尻漁港へ向かいました。4月に訪れた時に漁港の右手にあるウタキを見つけてご挨拶すると、皆さんの身体にかかるエネルギー負担が減りましたので、今回もまず皆さんをご案内しました。
このウタキを守る役目の司(つかさ)の後継者がいない為、現在は閉じられているウタキですが、親神祭(うやがんさい)では重要な祭事を行う場所だと地元の人から聞いています。神様も、親神祭が行われないことが悲しいと伝えてきました。
ウタキのご挨拶を終えると、猪子さんが他の場所の神様に呼ばれるように道をスタスタ歩き出します。あとについて行くと、島尻部落の大切な神祈りを始める元(もと)と呼ばれる場所へ導かれました。右手には井戸の神様がいますし、左手には大切なウタキがあるようです。
このウタキは、女性だけが入る神聖な場所なので、私も手前でご挨拶をしました。するとビジョンで、二つの穴が見えて、右に立って左回りが男、左に立って右回りで回るのが女と教えられます。この意味を島尻部落生まれの方に聞くと、それは神様の行事をする時の大切な決めごとですと教えてくれました。
右の井戸の水は、神行事をするときに一番最初に使う大切な水だということもわかりました。こうやってひとつひとつ、神様たちは私たちを導いて大切な事を教えて下さいます。龍宮神祭が終わった翌日に改めて、島尻部落の親神祭(うやがんさい)復活の調査に来ることを神様に伝えました。
この島尻部落は大神島の神様を繋ぐ場所として、昔から霊的能力の高い人たちが生まれていますが、祀り事をやめてしまったおかげで神ダーリしている人が増えていると聞いています。神エネルギーの強い場所に一歩間違えて入ると、こういった事が起きる場合もありますので、決して本土の人は個人で近寄らないようお願いします。
島尻部落の神様にご挨拶を終えて船に乗り、大神島の港に着くとまず港にある龍宮神にご挨拶するのが決まります。この神様は静かな言葉で「皆さんのすることをお守りいたします」と言葉を下さいました。
次に大神島最大の神様がいる遠見台へ向かって歩いていると、空に大日輪を見つけました。太陽の周りを虹が円を描いているこの大日輪は、天の神様の祝福を意味します。初めて見る方もたくさんいたので、神事に参加された皆さんはとても感動してくれました。
東京のある女性が、この日輪の中に何もなかったのに、時間が経つと4匹の龍が入ってきて、それがひとつになるのを見たと教えてくれました。これも、ありがたい神様のメッセージです。天空を舞う龍は様々な役目を持っていますが、4匹の龍は四方全てを守る存在が一つになって力を貸してくれていることを教えてくれました。
この龍宮神神事が、どれほど神が望んでいた神事であったかを改めて感じます。遠見台へ登る入口には、この島最大の井戸がありますので、水の神様に全員でご挨拶をしました。
さあ、遠見台を登りましょうと階段に近づくと、先頭を切る猪子さんが階段の前で靴を脱ぎ始めます。これは神様に対する礼儀の現れですが、先頭の方がする挨拶ルールは全員がしなければいけない決まりですので、あわてて全員が靴を脱ぎました。
猪子さんとは何度も一緒にここへ来ているのに今回初めて靴を脱いだということは、よほど大切な話をすることになると覚悟して登り始めました。階段を昇る度に身体に載る神エネルギーは、今までにない大きなエネルギーだったので今回、巫女役をしてくれてりう女性を気遣いながら一歩一歩登りました。
頂上手前の拝み所へご挨拶してから頂上に立つと、大潮で潮が引いたおかげで4月に行った八重干瀬(やびじ)が真っ青に見えていました。さらに八重干瀬の神々全てをまとめる神様の場所、フジ岩(フデ岩)もくっきり見えています。これまで見た中で最も美しい360℃の風景と言えるでしょう。
猪子さんは、天から降りた神様はまず八重干瀬に降りてからこの大神島へ繋がっていると説明して、八重干瀬へ向いて祈りをお願いしますと言いました。大神島から八重干瀬へ祈りを捧げるのも、正式には初めての体験です。宮古式の供物が供えられ、祈りは始まりました。
大きな大きなエネルギーが天から降りてくるのが、わかります。その大きなエネルギーが八重干瀬に降りて、こちらへ向かってきます。その量のすごさに驚きましたが、全員が心を一つに祈っていますのでしっかり受け止めてくれることを信じて、全てのエネルギーを受けとりました。
数分間の祈りだと思いますが、全身汗びっしょりになるほど、大きな神エネルギーを全員が感じたようです。大神島のご神体である大岩にも、お礼のご挨拶をすると、こんな言葉を下さいました。
ウイティンバルサー シンバシー 宇宙の神々の願いをここに繋ぎます
7月18日に昇る富士山神事のご報告も神様にしました。すると、すべての事を理解して下さり、こちらの意思にお任せすると言葉も頂きました。ひとつひとつの神事が全ての宇宙のおおもとの意志である事を知っているからこそ、私たち人間の不始末を人間が解決する為に神は導いてくれています。
私だけではない世界中の祈り人は、自らの神役目を果たす為に日夜、祈りの為に動いています。神と心をひとつにする人が増えることで、私たちの願いも宇宙の創造主の願いも同じになります。神心を持つ人たちが参加してくれた今回の参加者全員に心から感謝を捧げたいと思います。
祈りを終えてふと振り返ると、巫女役の女性の意識が飛んだまま放心状態になっているのを見つけました。自分でもどうしようもないくらいに大きな光のエネルギーに包まれて、目を閉じても開いても光が目の前を回り続けていると教えてくれました。肉体のバランスと意識のバランスを整えてあげると、現実世界に意識が戻ってきました。
神様のエネルギーや光のエネルギーを受けすぎて、意識と身体の許容を超えると、こういう症状になることもありますが、その度に、私たちはバランスを取り合いながら神事を行っています。さまざまな能力のある人たちが集まる神事は、自分の器の大きさを気づくキッカケでもあるようです。
遠見台の祈りを終えて一番最後に階段を下りると、途中で二度ほど、足に痛みが走ります。神々は私たちに知らせをする時の合図として、こういった痛みで知らせることが多いのですが、その内容はとても今後の神事を気遣って下さる優しい言葉でした。
世の中がどんな状況であろうとも、迷いがある人は、常に混乱の言葉を発します。逆に、自分の望む真実を明確にできている人は、世の中がどんな状況であろうとも、しっかり前を見て、全てを受け入れる覚悟をお持ちです。
私は優しい言葉をかけてくれた神に、こう言いました。
「私は人間を信じています。だから、私にできることを導いて下さい。」と。
今日の祈りに20名ほど集まってくれましたが、半分以上の人は、集団で祈る事が初めての人ばかりです。それでも何かに導かれるように、今回の龍宮神祭に集まってくれた方々です。
中学校の校長を務めあげたあとに教育委員会で聖地を大切にする活動をしている男性、世界的に有名なブランドを日本に輸入している代表の女性、芸能界で活躍しているタレントの女性、美味しいお豆腐を作っている女性、世界一を目指している男性、神様や人を大切にしている普通の奥様・・。
職業や立場や利害や宗教の壁を超えて、これだけ素晴らしい人たちに出会えるのなら、必ず、日本は変わることができると思います。日本人が、世界の人が目指すような生き方を見せる事で、地球の未来を変える事ができると信じています。
私が人間や地球の未来を信じられる最大の理由も、こういう素晴らしい人にたくさん出会わせていただけるからです。地球を愛し、神を愛し、そして、自分を愛するように他人を愛せる素晴らしい大人たちが、これからますます増えます事に感謝いたします。
2009.06.26 Fri
龍宮神祭 多良間島
5年前に、伊良部島のホテルてぃだの郷の猪子社長から電話を頂いて始まった宮古島の神様のお付き合い。足を運ぶ度に、佐和田の浜に神様がいるのできちんと拝みをしなければいけないから神場所を見つけて欲しいと探しましたが、今年4月に猪子さんと神様を見つけたときの感動は今も忘れられません。
自然界の神々が作る神様の場所は、その神の役目を示すように30cmもある大きなサンゴの化石が大きな岩の上部に自然に埋め込まれていました。
沖縄では神様の役目を文字で示さない代わりに、祀られている物でわかるようになっています。サンゴの化石を祀っている場合は、龍宮城の使いとして龍宮神(りゅうぐうしん)の聖地として扱われます。
沖縄の各島に龍宮神の場所はありますが、一般の方は天候や航海安全を祈ったり、海から頂く魚介類の恵みに感謝する祈りを捧げます。ユタや神人が祈るような大きな祈りでは、海の向こうから文化を伝えてくれた外国人たちを神と祀る「ニライカナイ信仰」の神導きに感謝する祈りも行います。
今回の龍宮神祭は、宮古諸島全島の龍宮神をまとめる祈りですので、宮古諸島七島(水納島・多良間島・大神島・池間島・来間島・宮古本島・伊良部島)全ての島に足を運びます。この3日間の祈りに北海道・関東・関西・宮古島から毎日、15名から30名の人が集まり、宮古諸島全ての龍の神をまとめる祈りを行いました。
6月25日、最初に訪れた島は、宮古島の西にある多良間島です。本当は、多良間島の隣の水の神様が集まる水納島(みんなじま)へ行く予定でしたが、風が強く船が出せないので、多良間島から水納島へ向けて祈りを行いました。
あとで猪子さんを通して神様が教えた言葉は、宮古島では毎年6月に水の神様に感謝して豊作を願う祈りをする担当の方がいますが、まだ水納島を守る方の神祈りが終わっていないので、その方より先に祈りをする事をご遠慮願ったと神様が教えてくれました。
沖縄の島には島ごとのルールが違いますし、それぞれの神役目を持つ人の役割の序列もありますので、地元を守る人が参加する神事は地元のルールに従うようにしています。今回は宮古島の神々を守り自分の住む土地を愛する人たちが参加していますので、必ず、宮古島の方たちが先に祈ってから私たちが祈るようにしました。
ご先祖が大切にしてきた気持ちを受け継ぐように、参加者には地元の人を神として学ぶ心で接するようお願いしています。多良間島の方が龍宮神として教えてくれた場所は、二か所でした。最初に案内してくれた航海安全を祈る「イビの拝所」の隣には、母と子の「ウエーウマの別離の像」がありました。
髪にジーファー(神かんざし)を刺した母と子供が見送る姿を見ていると、木船で海に出て帰って来なかった父の背中が見えてきそうです。
まず聖地のゴミ拾いをしてから30度以上の暑さになっているコンクリートに裸足で座り、全員で祈りを始めました。悲しみを受取って涙を流す人もいれば、私たちの祈りで救われたと感謝の言葉を神様から受け取った人もいました。
土地の人が守ってきた神心を繋いだあとは、隣の「イビの拝所」に移動します。この神様は、水納島へ繋ぐ龍宮番の神様がいる事が祈ってわかりました。全国や世界から水を運んでくれた参加者の皆さんの気持ちを伝えると、神様はこうお話下さいました。
「これまで龍宮神だけを祈るような祈りをした人はいませんでした。本当にありがとうございます。私たち龍も皆さんと同じ気持ちですので、一緒に力を合わせて働きをしますのでこれからも宜しくお願いします」
宮古島の方たちが祈った後に私が祈リ始めると、ひとつの大きな玉を神様が下さいました。この玉は、多良間島・水納島を守る龍宮神の証文だとわかりましたので猪子さんへお渡ししました。
多良間島の龍の神様と心を合わせたあとは、直接、水納島へこのエネルギーをつなぐ為に水納島が見える海へ向かいました。水納島に向かって砂浜へ座り、各地から持ってきた水を注いで祈りを捧げます。宇宙祝詞を唱え始めると、先ほど祈りをした場所からとても大きなエネルギーが動き出して全員の背中をドーンと通り抜け、水納島へ繋がりました。この瞬間の情景を大きな龍が背中を通っていったと見た人もいます。
水納島の龍宮神に祈りのエネルギー繋いだあとは、水納島から新しいエネルギーがこちらへ向かってきました。一列に並んだ全員の身体に神エネルギーが入り、一人一人が龍を繋ぐ役目を正式に頂いた事になります。熱い日差しに美しい海、そして暖かくほほをなぜる風と足下の砂浜。この全てを龍が守ってくれているのを感じる祈りでした。
もう一か所教えてもらった場所は、道から林の中に鳥居が見えます。鳥居の先は全て聖地ですし、森を抜けた海岸にはハッキリ見てわかる龍門もあります。龍門の右手前には祠がありますが、ここは潮の満ち引きから、祭事や神事の日取りを決める大切な場所なうえに、島の人たちにとって子宝授かりの神・出産の安全を願う場所だと猪子さんが教えてくれます。
沖縄では旧暦で全ての祭事の日取りを決めますが、その理由も月には、命の産み出しの力があるからです。潮の満ち引きは、月の動きに合わせてその知らせをしてくれますので、物事が新しく生まれる時や神降りの時間は、必ず満潮時と決まっています。
太陽は、月が産んだ命を育てる役目として光を与えていると、ある男性の神人が教えて下さいました。
祠を守る神様にお礼の祈りを捧げると、神事に初めて参加した女性に紫のマントを与えて下さいました。彼女はこれまでの6年間、仕事の傍ら他人の身体を癒し、一人で聖地を巡って神に感謝を唱えてきた素晴らしい神巫女です。神様はこれまでのお礼と今後の働きの為に、邪気から身を守る眼には見えないマントを与えてくれたのです。
祠の神祈りを終えると、次は龍門を守る神様に祈りを捧げます。龍門を超えた両側の岩には、龍座と呼ばれる子龍たちが休む場所がいくつもあります。祈りを始めると大きなエネルギーが、この龍門を通って多良間島に入っていくのがわかります。
島の人たちを守り、島の神々を守り、自然界全てのバランスを整える為に龍は存在しています。ここを守る龍に大きな感謝の祈りを捧げると、伊良部島の方角に登り龍の雲が立ち上がりました。完全にこちらの龍が、なべ底の龍宮に繋がったという合図です。多良間島・水納島の龍宮の神々、ありがとうございます。
2009.06.25 Thu
沖縄慰霊の日
翌日から沖縄へ龍宮神祭の神事で出発する前に、この感謝の祈りができることを心から感謝いたします。

2007年6月23日 伊是名島 慰霊塔
2009.06.22 Mon