閉じる


<<最初から読む

4 / 34ページ

森と



私がそのものであればいいのに

もっと覆って


2007.5.16.


例えば

息をも潜めて

ひっそりと過ごす

この夜のように

色を消して

静かに想い続けるようにして

永遠を見ては

出ない涙が

内側で揺れる


倒れそうになる瞬間に

強く吹く風が

言葉を乗せているようで

支えられながらも

酷く苦しい


そんな形にならなくてもいいから

その存在を守って


2007.6.30.

種子




陽のあたる部屋で澄んだ水に浸すか

常に日陰にある壁際で這うように水を探す野草となるか

野草であったとしても

生きる


2007.6.13.

十三夜

ひそかに足音がするよ

空気のにおいが変わってゆく
少しづつ少しづつ
その澄みを増していく
こんな澱んだ南にもね

そこに貴方がいて
ああ
月がこの眼に

ため息が漏れる
いつも飽いている様なこの胸が
満ちていく瞬間

月がこの眼に


2006.11.4.

さかな

ゆーらり

ゆららり

目覚めた真夜中は

身体が左右に

揺れて

揺れて

空間の感覚を失くす

ゆーらり

ゆららり

さかなは

こうして泳ぐのか


2007.5.26.


読者登録

凪さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について