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這うように生えるもの



内側を這うように進んで

自分の中には王国を
壁によるものではなく
在るがままにある開かれた王国

開かれた王国から見た雑多な世界は
開く事ができるものであるながら閉じているもの
開き方を知らないもの
開き方を忘れたもの
無関心なもの
全く何もわからずにただ埋もれているもの

在るままに在るものは
土地が肥沃なら潤い
枯れていれば這うように生える

這うように生えるものであってもいい

その中に開かれた王国を築こう


2007.5.11.

森と



私がそのものであればいいのに

もっと覆って


2007.5.16.


例えば

息をも潜めて

ひっそりと過ごす

この夜のように

色を消して

静かに想い続けるようにして

永遠を見ては

出ない涙が

内側で揺れる


倒れそうになる瞬間に

強く吹く風が

言葉を乗せているようで

支えられながらも

酷く苦しい


そんな形にならなくてもいいから

その存在を守って


2007.6.30.

種子




陽のあたる部屋で澄んだ水に浸すか

常に日陰にある壁際で這うように水を探す野草となるか

野草であったとしても

生きる


2007.6.13.

十三夜

ひそかに足音がするよ

空気のにおいが変わってゆく
少しづつ少しづつ
その澄みを増していく
こんな澱んだ南にもね

そこに貴方がいて
ああ
月がこの眼に

ため息が漏れる
いつも飽いている様なこの胸が
満ちていく瞬間

月がこの眼に


2006.11.4.


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