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雑音



本質の上を掠うようにして

交わらない心と言葉

苛立ち

雑音とも想えるそれに

隠れる本質を視る眼を

どうか私に


2007.5.4.

喪失

無くさなきゃわからないものの多さを思う

ひどく虚しくなるよ

無くすことを知らなきゃ
大事にすることもできないなんてね


2006.11.23.

冬の雨は涙雨

静かに春を待っている


春の雨は緑を呼ぶよ

恋しくて恋しくてたまらない


夏の雨はとても濃い

香り続けてもまだ足りない


秋の雨は澄んでいる

一年をみんな洗い流すから


もっと溶かして

もっと包んで

私も見えなくしてしまってね

早く溶けて混ざりたい

その空気にその香りに
その緑にその白さに

見えなくしてしまってね


2006.10.16.

甘い空気

手拍子にも似た雨音に呼ばれる

この空気の甘さ
風に乗って香る緑

この空の向こうには
見たいものが広がっている

私を呼ぶもの
声にならない

胸の少し下が押される感覚

この空の向こうには・・・


雨音に遮られて聴こえない
でもこの手は微かに触れている

目に見えないもの
見えないからこそ感じるもの

私をここへ連れ戻したのは
他の何でもないよ

この空気の甘さ
とても愛しくて欲していた

浸透していく魂


2006.9.6.

つつじ

つつじの赤は眼に痛い

違う色に際立って光るものは

人を刺して

その美しさ

鮮やかさ

その姿を明らかにする


2007.5.4.


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