赤頭巾
未来未来、赤い頭巾を被った女の子が、森の中の祖母の家に入っていきました。
様子を見ていた猟師は
「可哀相だが、増えすぎた人間よりも絶滅寸前の狼が大切だ。 狼にも赤い頭巾の子以外は狙わないようによく言い聞かせないと。ばあさんなんか喰ってお腹を壊したらどうするんだ」
と呟いた。
様子を見ていた猟師は
「可哀相だが、増えすぎた人間よりも絶滅寸前の狼が大切だ。 狼にも赤い頭巾の子以外は狙わないようによく言い聞かせないと。ばあさんなんか喰ってお腹を壊したらどうするんだ」
と呟いた。
隣の席
彼が私の隣に座った。
わ。動悸で心臓が壊れそう。息も上手くできない。
どうしよう。スーハー深呼吸なんかしてたら変な奴だと思われるかも。
手まで震えてきた。もうだめ。席を変わろう。
彼をそっと眺めていられる後ろの席。
その時彼が言った。
「教科書見せて」
私、死んじゃうかも。
わ。動悸で心臓が壊れそう。息も上手くできない。
どうしよう。スーハー深呼吸なんかしてたら変な奴だと思われるかも。
手まで震えてきた。もうだめ。席を変わろう。
彼をそっと眺めていられる後ろの席。
その時彼が言った。
「教科書見せて」
私、死んじゃうかも。
時を早送りして
全てを拒絶したくて。
抱えた膝に顔を擦り付けて、目を堅く閉じ耳を塞いた。
体の真ん中で渦巻く感情が冷たく固まり、どんどん重くなる。
吐き出せれば楽になるのに、どうしたらそうできるのかわからない。
このまま時を早送りできたらいいのに。
砂塵になった私を風が吹き飛ばすまで。
抱えた膝に顔を擦り付けて、目を堅く閉じ耳を塞いた。
体の真ん中で渦巻く感情が冷たく固まり、どんどん重くなる。
吐き出せれば楽になるのに、どうしたらそうできるのかわからない。
このまま時を早送りできたらいいのに。
砂塵になった私を風が吹き飛ばすまで。
Thank you
隣の席に座った彼が教科書を見せて欲しいと言ってきた。
私は頷くのがやっと。
この3年間ずっと遠くから見ていた。
今までで一番近い距離が今日の教科書見開 き分。
話をすることもなかったけど大好きだった。
彼が私の教科書に書き込んだ Thank you の文字。
ずっと忘れない。
私は頷くのがやっと。
この3年間ずっと遠くから見ていた。
今までで一番近い距離が今日の教科書見開 き分。
話をすることもなかったけど大好きだった。
彼が私の教科書に書き込んだ Thank you の文字。
ずっと忘れない。
一番星、みつけた
どんどん暗くなる道をぷらぷら歩く。
「一番星見つけた」 「二番星見つけた」
二人で歩くから怖くないよね。
三、四と数えていって、もうどれを数えたのか数えてないのかわからないくらいたくさんの星が姿を現した頃に家に着く。
また明日ねって、もう顔も覚えてない友達に手を振る。
「一番星見つけた」 「二番星見つけた」
二人で歩くから怖くないよね。
三、四と数えていって、もうどれを数えたのか数えてないのかわからないくらいたくさんの星が姿を現した頃に家に着く。
また明日ねって、もう顔も覚えてない友達に手を振る。