目次
自分探し
いつもの角を曲がれば
残った物は
猫に鈴をつける方法
クリスマスプレゼント
奪命
ラベル
君の好きなもの
気になる展開
耳かき
近づく手
仕事と私
俺の部屋
執着
ショウガツ
電車で彼と
猫の気持ち
猫の気持ち、その後
双子
オセロゲーム
夢の中で
ウサギと亀
星と花火
君の微笑み
アンパン
冷蔵庫の中には
運命の人
ボタン
赤頭巾
隣の席
時を早送りして
Thank you
一番星、みつけた
父の退職
シミュレーション
どっち?
誰のための
貴方の話
ため息
妖精の羽
湖の女神
電話
味覚
愛を感じるとき
実を結ぶには
告白
私の…
そこにあるのに見えないもの
どんな夢
生き方
大きな手
あやつりの
おすそ分け
女らしさ、男らしさ、人間らしさ
煮干し
匂いを辿って
強く
窓際の彼
彼と本屋で待ち合わせ
いってらっしゃい
角度
強くなるために
優しい貴方
仕切り
本当に頑張ったのは
約束
母子
秘伝のスープ
続きは明日
様々な経験
父の想い
春の目覚め
理由
どこに行きたい?
生まれ変わる前には
小さな世界
双子だもの
どんな人なら
まだ。ずっと。
笑顔の先には
同じことを同じように
ハイタッチ
幸せな人生
笑顔で
節電
いつでも。いつか。
不思議なカメラ
不思議なカメラ 2
何も言えずに
雨宿り
身にまとうもの
人の心は
エイプリルフール
四月一日
間違い電話
花びらと君
桜の木
季節によって
タイムポスト 1
タイムポスト 2
気付いてくれる?
選挙?
伝えにくい言葉
成長すると
秘密の…
彼の。私の。
君が望んだ嘘
まるで…
彼女
もっとたくさん
幸せと不幸
消えていく…
どっちが
手放したくなくて
願いを三つ
契約
笑って
夜中の散歩
笑い声
介護ロボット
暗闇の中
落し物
私の家
君の手料理
私の好きな世界
全部いっしょに
恋文
家宝
リセット
バイバイ
バスター
意味
喫煙所
この場所で
我が家のルール

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小さな世界

僕の彼女の世界はお伽話のようにふわふわとしていて、飴細工のように薄くて脆い。
その中で、僕から見ればただの石ころ同然の夢のかけらを嬉しそうに繋いでいる。
ちょっとした事で壊れてしまいそうなその世界を必死に護っているのは僕なのに、彼女はそんな事もどうでもいいみたいだ。

双子だもの

光速に近い速度を出せる宇宙船が発明された。
その初航海では「双子のパラドックス」実験も計画され、多くの一卵性双生児が集められた。
だが会場は大騒 ぎ。
説明を聞いた双子が全員宇宙船に乗る方を希望した。
自分より若い姿の相方を、地球で迎えたいと思う者は誰もいなかったのだ。

どんな人なら

芸能人って若い人と結婚できていいなと言ったら妻が絡んできた。
「若い人と結婚したかったわけ?」
そ、そんな事ないです。
「じゃあ料理の上手い人と?」
いいえ。
「掃除をちゃんとする人と…」
ん?! 掃除はしてよ。
「えーっ」
えーって。そんな手で言質を取ろうとするなよ。

まだ。ずっと。

テレビの上。タンスの上。お気に入りだったクッション。シーツ。押し入れの中。久しぶりに出した服。我が家で一番日当たりの良い部屋。
探してももうどこにもいないのに。
時々ひょっこりと現れる抜け落ちた毛が、悪戯っぽく「まだ覚えてる?」と問いかける。
もちろん。忘れないよ。

笑顔の先には

昔からカメラに向かって笑うのが苦手だったから、どの写真も見事に仏頂面。
それもまた懐かしい。
アルバムをめくると不器用に笑っている写真。
不思議に思って裏を見ると「林くんから」と書いてある。
ついつられてしまう人懐こい笑顔を思い出した。
そうか。私、彼が好きだったんだ。

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