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むかしむかしの そのむかし… 
どこかの星の、どこかの国の、どこかの田舎町… 

働き者の お父さんと 優しいお母さんと 元気な双子の姉妹が 仲良く 暮らしていました… 
(*^-^)b 

お父さんは 朝早くから 夜遅くまで よく働きました 

夜 幼い姉妹の まぶたが うとうとする頃に … 
笑顔で 顔を覗き込む お父さんに やっと会えます 

お父さんは 目に入れても痛くないくらいに 可愛い 二人の 娘を 両膝に 乗せて、うれしそうに 頬ずり攻撃を うけました… 

優しい お母さんが 笑いながら お父さんの 夕げの 支度をする間 

お父さんは 娘達に いつものように 
…大切な お話…をし始めます 

それは 毎日…毎日続けられました… 

誰か他人様が 聞いたなら それは 単なる おとぎ話か 昔話に 聞こえます 

でも… 本当は… 

とても大切な 秘密を 隠した 不思議な お話なのでした 

双子の姉妹の お父さんは 
代々伝わる …「秘密の言葉の 守り人」という一族の生き残りでした… 

秘密の言葉… 

それは 実は 

「 魔法 」のことです 


秘密の守り人は 世界中に いました 

空を飛ぶ魔法を伝える 守り人 
病を癒やす お薬や暮らし方の魔法を伝える 守り人 
豊かになる魔法を伝える 守り人 

他にも 魔法は その絶大な 力ゆえ いくつかに 分けられ 大切に 伝えられていきました … 

なぜ… 絶大な力があると 秘密にしなければ いけなかったのでしょうか… 


それは … 

人間という 器の 中に 魂 が 入り込んだ後 おこる 様々な体験に… 感情 …という エネルギーが 使われるためです 

…感情…という エネルギーは とても 不思議です 

美しくて … 痛ましくて… 偉大で …恐ろしくて… 大きな振り幅で あらゆる 物語を 作り出します… 

そして 人間が作り出した その 感情は 作り出した 本人の自由を 奪ったり 支配することも あるのです 

制御不能になることもあるのです 


…魔法…の 力は絶大です 

どんな願いも すぐさま 現実のものとして 目の前に あらわれます 
人間が …感情…という 偉大なエネルギーを… 自由に 解き放ち 本来の 素晴らしい使い方が できる時まで… 
その…魔法…は 秘密に される 必要が あったのです… 

それを 秘密に 伝える 守り人達は 皆 共通点 が 備えられていました… 

素朴にして…無欲であること 

時に… 愚かにさえみえること 

だからこそ 長き年月を 希望を持ち 待つ事が できるのです… 

いつの日か この 秘密を 明るい場所に解き放ち… 

魔法の 本来の力を 使い … 

素晴らしい世界を 生きる日を なによりも 励みにして 日々を 謙虚に くらしているのです… 




さて… 今夜も お父さんは 娘達が 眠ってしまうまでに 少し お話を しなければ なりません… 
ちょうど 眠りかけの時に お話をするのも 実は 魔法を伝える時の 約束事なのです… 

夢の中で 魔法を 実際に 使う事で お話は 伝えられたものの 無意識の 領域に 深く 錨を 下ろすことが 出来るからです 

「 さて 娘達… お話の 始まりだよ… 
お前たちの どちらかが 夢の 世界に 誘われるまで… お話してあげようねぇ… 

************ 


ある 村に… ひとりぼっちで 暮らしている 小さい 子どもがいました… 
その 小さい子どもは なあんにも 自分では できませんでした 

目は見えます 

声もでます 

でも 手足が 思うようには 動きません… 
だから 働くことができません 

服を 着たり 脱ぐことも 一人ではできません 

食事をつくることもできません 

お風呂も 一人では 入れません 


では どうやって ひとりで 暮らしていけるのでしょうか… 


実は 毎日 毎日 村の 誰かが 小さな子どもの 世話をするために やってきているのです 

いったい いつから そうしているのか わかりませんが 

いつの間にやら 毎日 毎日 誰かが 子どもの 身の回りの世話をするために きていました… 


村には いろんな 人がいました 

中には どうしようもないくらいの 乱暴者や 嘘ばかりついて 家族を 困らせている 若者や 働かずに ぐうたらたらたらしている お父さんや 悪口 陰口が だあいすきな おばさんや もんく悪態ばかり ついている おじいさん… 

でも 不思議なことに そんな 困った 人たちも なぜだか 
毎日 小さな 子供の世話を なにがしか する為に いくのです 

いくと 何か もらえるのでしょうか? 

いいえ 

なあんにも もらえたりしません 

では なぜ みんなは小さい子どもの お世話を しにいくのでしょうか … 


***************** 

お前たちなら わかるかな  私の 可愛い 娘達よ(*^_^*)」 

下の娘が ワクワクしながら 答えました 

「 えとねぇ… 

ちっちゃい 子どもは とっても ふわふわして めんこいからなの~ 

可愛くて~ 可愛くて~ いつも 見ていたくなるでしょお~ 抱っこしたいも~ん 
ヾ(≧∇≦*)ゝ」 

上の娘も ワクワクしながら 答えました 

「 きっと~ ちっちゃい 子どもちゃんは 
魔法の言葉を 使えるんだよぉ~ 

パパが いつも 教えてくれる 魔法の言葉 聞きたいから みいんな ちっちゃい子どもちゃんに 会いに いくんだよぉ (=^▽^=) 」 


お父さんは 目を細めながら 可愛い二人の 頭を なでました 

「 二人とも 賢いねぇ~ 
そのとおりなんだよねぇ (*^-^)b 

********************* 

小さい子供は いつでも ニコニコ 笑っていました… 

体が 痒くても 自分では かけないから 誰かが きてくれるまで 待っていなければなりません… 

辛抱強く まっています 


そして・・・ 乱暴者が きてくれます 


「 何か すること あるかあ? 」 

「 はい o(^-^)o 背中を 掻いてもらいたいです いいですか 」 

乱暴者は そっと 小さな子供の 背中を 掻きました 
なぜなら 子供の 皮膚は とても 繊細で 強く 掻くと 血が でてしまうからです 

以前 強く掻いて 痛い思いを させてしまった時 乱暴者は どうしていいか わからなくなり 慌てました 

小さな子どもは ただ 笑顔で 
「ありがとう 痒みが 楽に なりました 血は いつか 止まりますから 大丈夫ですよ 気にしないでくださいね… ありがとう(*^_^*) 」 と 言いました 

乱暴者は それいらい 小さな子どもには いつも そっと 世話を するように なりました … 

今までより 長い時間 小さな子どもの そばにいるように なりました 



小さな子供は お腹が すいても 自分では 食事が 作れませんし 自分で 自分の 口に 食べ物を 入れる ことが できません 

手のひらの 形が みんなと 少しばかり 違うからです 

だから お腹が すいても 辛抱強く 待ちます … 

すると 悪口陰口が だあいすきな おばさんが 世話をしに きてくれました 

「 ご飯 こさえてきたよぉ 食べるかい」 

「 はい 今 ちょうど お腹が すいてきたところです ありがとう ございます(*^_^*) 」 

おばさんは 小さな スプーンを 手に持ち 少しづつ 冷ましながら 小さな子どもの 口に 丁寧に 食べ物を 流し込みました… 

小さな子どもは 噛むことができません 口の中が 少しばかり みんなと 違うからです 

おばさんは 食べ物を 丁寧に 煮込んで 柔らかいスープにして 小さな子どもの為に 毎日 夕食を 作ります 

子どもは 自分の 体を 支える事ができません 体に 力が 入らないからです 

だから おばさんは 自分の 体に 寄りかからせながら 子どもの 口に スープを 少しずつ 流し込みました 

「美味しいなあ…」 

小さな子供は 笑いました 

ほっぺが ほんのり 明るくなりました 

おばさんは 小さな子供といるときは あまり 悪口陰口をいいません 

以前 いつものように ぐうたらたらたらしている旦那の 悪口を いいながら 小さな子どもの 顔をみたら 

小さな子供は とても 悲しそうな 顔をして うつむいているように 見えました… 

なあんにも言わずに ただ 悲しそうなその小さな子どもの顔を みた とき おばさんは 
なんとも 言えない 苦い きもちに なり… 
それからは 悪口をいいたく なくなりました 

なぜなら 小さな子どもの 笑顔が 飛びっきり めんこいからです 

その 笑顔をみている方が 悲しそうな顔を みるより よっぽど 気持ちが よくなるからです 

おばさんは 昔 お腹の 中に いた 子どもを、、、 産む前に 失ったことが ありました 
寒い冬に 働き過ぎたからだと 言われています… 

おばさんは 小さな子どもを 胸に 抱きながら そのことを 思いだすと 涙が 自然に こぼれてきます… 

すると 小さな子どもは 「 優しい 小さな 形の 違う手のひらで おばさんの ほっぺの 涙を 拭います…
飛びっきりの 優しい笑顔で 拭います…」 

********************** 

「 おやおや… 

もう 夢の妖精さんが 迎えにきたのかなあ… (*^-^)b 」 

したの娘が ぽよよんと し始めました… 

お父さんは そっと 娘達を ベッドまで 抱いていき 

優しく 下ろしました… 

上の 娘は まだ 眠たくは なかったのですが 

先に お話の 続きを 聞くのは 妹に 悪い気がするので 

いつものように 

妹の パーに開いた 小さな お手手の 上に 自分の グー の 小さな お手手を そっと 重ねて 目を つぶりました… 

すると いつものように お父さんが 髪を 優しく ゆっくり 撫でてくれました 

娘は 撫でられる 数を 「 いーち に~い さぁ~ん …」 と 数えますが… 

いつも 9まで数える前に スヤスヤと 寝息を たててしまいます… 

「 さあて では 続きは また 明日だねぇ… 

お母さん 私が どこまで 話したのかを 忘れたら こまるから いつものように… 覚えておいてくれよ (*^-^)b 」 

「 はい (b^-゜) わかりましたよ… 今日も お疲れ様でしたねぇ… 」 



1
最終更新日 : 2012-02-10 18:26:04

双子の娘達が たっぷりの 眠りを 食べて 元気に 目をさます頃 働き者の お父さんは もう 家には いません… 

二人は お母さんの お仕事の お手伝いを するのが だあいすきです 

なぜなら 

お母さんは いつも とても 優しいからです 

二人は お母さんから 叱られたことが 一度も ありません 
下の娘は おてんばさんなので よく 危ない ことを してしまいます 

暖炉に 向かって 走って 急に 止まるゴッコなどを 考えつき 

短い手足と ぽっちゃり な 体で 気合いだけは 一人前で 「 よーい どーん 」 と 走り出したりします 

上の娘は ハラハラして お母さんに 助けを 求めます 

お母さんは 干しかけの シーツを 放り投げて 

暖炉に 走り出します 

そうして… 

案の定 … うまく 止まれなくて … 暖炉の 端っこで 転んで しまい 痛くて 泣きじゃくる したの娘 を 抱きしめました… 


そんな時 も お母さんは けっして 叱りません… 


ただ とても 悲しそうな 顔を して 少し 泣きそうな 顔をして 言いました 

「 愛しい… 愛しい 私の 娘… どうか 私より 痛い思いを しないでおくれ… 
私は 自分の痛みより 
お前の 痛みが 辛いのだから… 」 

と … (*u_u) 

そして 上の娘と一緒に 三人で お団子抱っこをして… 

最後には たくさん 笑います 

二人は お母さんに お手伝いを 頼まれて 裏の 森に 行きました… 

何を 拾ってきてもよいから 小さな バケツに 半分くらい 入れて 帰るのです 

双子はいつも いろんな ものを 持って帰りました 

そして それを どこで 見つけて … どうやって とったのかを… 

二人で きゃあきゃあ いいながら 

o(^^o)(o^^)o お母さんに 報告するのが … 毎日の お手伝いです 

双子は 森が だあいすきです 

そこには 素敵で 不思議な お友達が たくさん 、二人を 待っているからです 

森の 入り口には いつも 気持ちのよい 風が 吹き抜けていました… 

まるで それが 
村と 森を わけている 透き通った 壁でも あるように… 

双子は その 優しい 気持ちのよい 風の 壁を 通り抜けるとき 目を 閉じます 

すると 耳に 何か 美しい 音が 聞こえるのです 

遠くから 聞こえるので なんだか よくは わからないのですが… 

お母さんの 声みたいな 優しい 声と 森の 中の 大きな 木に 耳を あてるときに 聞こえるような 不思議な 音です… 


森に 入ると 少し しっとりとした 風が 柔らかく ふいています… 

そして 木漏れ日の 中 双子は いつもの 道を 歌いながら 歩きます… 

お父さんに 教えてもらった 楽しい 歌や 

お母さんが いつも お洗濯をしながら 歌う 歌や 二人で 勝手に こさえた めちゃくちゃな 歌を たあくさん 歌いながら 歩きます… 


しばらくすると 森の あちこちから お友達が あらわれます 

小さな リスや キツネ… 

木の上には 蛇 … 

仲良しの 小熊… 

みんな お昼の 食べ物を 持って 
大きな 木の 根元の いつもの場所で おもいおもいの 気楽な かっこうで 座ったり 寝そべったりしながら… 


双子が バケツの 中に なにを いれるのかを 話したりします 

蛇は 木の上で お話を そっと きいています 

後の みんなは 双子と それぞれ お話を します 

双子は 森の お友達と 話しが できるのです 

例えば 木に 抱きつくと 木と 話しもできます 

なあんとなく 声が 聞こえた 気持ちに なるのです 

すると 嬉しくなって こんどは 自分の 話を したくなるのです… 

だあいすきな お父さんや お母さんの 話をしたときなどは 

大きな 木は とても嬉しそうに 懐かしそうに 小さい頃の お父さんと お母さんの お話を してくれました

(*^-^)b 

双子は 葉っぱや 石ころとも お話しが できます 

だから 食べてもいい 葉っぱと 食べられない 葉っぱが わかります 

食べても いい 葉っぱは 自分から いいます 

「 食べごろだよ いい 香りするんだよ 食べてごらん (^O^)/」 と 

双子は 香りを かぐと まるで レモンみたいな いい 香りがしました 


「ありがとう」と お礼をいい バケツ半分くらい 葉っぱを入れて 家に 帰りました 


お母さんが レモンの 香りの お茶や ケーキを 焼いてくれました 

今日も 森の お友達との 小さな 冒険報告を お母さんに たくさんしました… 

そして 双子は 暖炉の そばで おじいちゃんの そのまた おじいちゃんが 書いた おとぎ話の 絵本の 絵 を 眺めながら… お父さんの 帰りを 待ちました… 


「 さあ… 可愛い 娘達よ… 

昨日の 続きの お話を するよ 

いいかな… 」 

お父さんは 微笑みながら 言いました… 

「 はあ~い (ノ^^)八(^^ )ノ」 


双子は ワクワクしながら 元気に お返事しました 


「 では 始まり始まり~ 」 


************************: 


小さな 子どもは 今日も 

自分では なあんにも できません 

だから 子どもは 大人しく 横たわり …思いの世界… で みんなと 同じように 働いたり 遊んだり 食べたり しました… 


小さな 子どもは 自分では 外にも でられませんが 

思いの世界に 深く 入ると 

まるで 軽い 羽のように 自由に どこにでも 飛んでいけるのです 


いつも 家に きてくれて いろんな お世話を してくれる 大好きな 村の 人の それぞれの 家の 中にだって 入れたりします 

もちろん … 思いの中の世界…での お話ですから 

本当の 世界では ありません 


小さな子どもの 楽しい 想像の 世界なのですから… 


そうやって …思いの世界…で 遊んでいると 

いつものように 村の 人が はいってきました 

村では どうしようもない 嘘つきと 言われている 若者です 


「 くる途中で たまたま 道に さいていたから ついでに 抜いてきたよ 」 

と 若者は 野の花の 束を 小さな子どもに 見せてくれました 


その 花は 小さくて とても よい香りがしました 

「 いつもありがとうございます (=^▽^=) 話し相手 が できたみたいに 嬉しいです 

黄色い 小さな お花 大好きですから 」 

子どもは 飛びっきりの 笑顔で いいました 

若者は 少し モジモジしながら 「 何かしてほしいこと あるか? 」 と 聞きました 

「 ちょうど お水が のみたいと 思っていたところです 
飲ませてもらっても いいですか 」 

「 ああ いいとも 」 

若者は いつものように 小さな 水差しから お皿の ような みずうけに 水を 少しずつ うつして 
丁寧に 子どもの 口に 水を 流し込みました 


「 あぁ… 美味しい 」 

子どもは 笑いました 

若者は 子どもの 笑顔を みるたびに 胸が ちくんと 痛く なりました 

若者には 幼い 弟がいました 

可愛くて 可愛くて いつも 自分の 後を ついてまわる 弟が 若者は 大好きでした 

一緒に 川で 遊んでいたとき … 


弟は 小さな足を 滑らせて 川に 落ちてしまいました 

若者は流されていく 弟を 助ける 為に 自分も 川に 飛び込みました 


気がついたら 

若者は、家の中の ベッドの上に いました 

そばには変わり果てた 弟を 抱きしめて 泣き崩れる 両親が いました 

若者は… 


とほうもないくらい、自分を 責めました 

弟を 助けてあげられなかった 自分を 責めました 

両親の 悲しみを 自分のせいだと 思いました 

そして 生き残った 自分を 許せなくなってしまいました 

そして 誰からも 責められている ような 気持ちに なりました 


本当は 誰も 若者を 責めてなど いなかったのですが 

若者は だれからの 優しい思いも 受け取れなくなっていました… 


だから いつも うつむいていました 

誰の 目も 見れなくなりました 

話しかけられても 適当に 返事をしました 


そのうちに 返事をするのさえ 嫌になり しまいには 嘘を いうように なりました… 

嫌われているほうが 若者は 気が楽に なりました 


そうだ 自分は 嫌われているくらいが ちょうど いい 

若者は そんな 毎日に なれていきました 

でも なぜだか 


この 小さな子どもの 世話を しているときだけは … 

若者は 嘘を つけなくなるのです 

なぜなら 

小さな子どもの 飛びっきりの 笑顔は 若者の 弟を 思い出させるからです 

自分に いつも ひっついてきた 

あの 可愛くてたまらなかった 弟に どこか 似ているような 気がするからです 
(*u_u)… 


若者は 長い時間 子どもの そばにいて 誰か 村の 人が くる気配が したら こっそりと 裏から 出ていきました 

「 また くるからなぁ… (*u_u) 」 

少し モジモジしながら そう いいました 

「 はぃ (^O^) 必ず 必ず 来てくださいね 待っていますからね 」 

飛びっきりの 笑顔で 小さな 子どもは いいました… 

裏口から でた 若者は いつもどおり 

背中を 丸めて ポケットに 両手を いれて 

誰とも 目を あわせないように 地面を 見ながら 

歩きます… 


小さな 子供は …思いの世界…から そんな 若者を 眺めることが できました 

そうして 羽のように かるい 体で 飛びながら 

丸めた 若者の 背中を そうっと 抱きしめました… 

「 ありがとう… だあいすきな お兄さん… 」 

小さな 子どもは なぜだか そんな 思いに なりました 

すると 自分の そばに もうひとり 小さな 男の子の 姿が 見えました 

可愛い 羽を つけた 小さな 男の子と 目が 合いました 

男の子は その 若者に 嬉しそうに 寄り添っていました… 

そして 小さな 子どもに 言いました 

「 ありがとう … (^O^)/」 


なんだか 小さな子どもは 嬉しくて たまらなく なりました 




2
最終更新日 : 2012-02-10 18:32:21

小さな 子どもは いつの間にか 眠っていました… 

カサカサ… カサカサ… 

物音がします 

「 おっ 目が 覚めたのかぁ… 

薪を たくさん くべておくからなあ… 

今夜は 冷え込みそうだぞぉ… 」 


いつも ぐうたらだらだらしていて どうしようもないと 
おばさんに けなされている 旦那さんが 小さな 子どものために 暖炉に 薪を 重ねて 丁寧に くべて くれていました… 

分厚い 頑丈そうな その 背中を ぼんやりと 眺めていると… 

小さな子どもは …思いの世界…に 飛んでいました 


その 旦那さんは 昔は とても 明るい 働き者でした 
よく 笑い 人の面倒見のよい 誰からも 頼られる 人でした 
ある時 働いていた所で 事件が おきました… 

みんなに 渡されるはずだった お給料が なぜだか そっくり なくなってしまいました 

どんなに どんなに 探しても 見つかりませんでした 

そのお金が ないと みんなは とても 困ってしまいます 

家族を 食べさせるため 必死で 朝から 晩まで 働いて やっと もらえる はずの 待ちに待った お金でしたから… 

探しているうちに みんなは 少しづつ 
気持ちが ザワザワと 荒れてきはじめました 

そして イライラと 腹がたってきました 
ひとりが 言いました 

「 誰か ふざけて 隠したんなら 勘弁してくれよ」 

「 そうだよ 悪い冗談やめて 出してくれよ 今なら 笑って 許して やるからよ~ 」 

旦那さんは 普段から 悪ふざけが 好きで みんなを よく 笑わしていました 

だから 

「 俺じゃ ねえからなあ~ 」と 気楽に言いました 

すると 荒れた 気の みんなは 一斉に 旦那さんを 見ました 

怒りを 隠してはいましたが 人が 人をみるとき 一番 悲しくなるような 目を みんなは 旦那さんに 向けました 

「 なんだよ… お前ら 俺は 何も やってないよ 隠してなんか いるわけないだろう 」 

旦那さんは 笑いながら いいましたが 
顔は 悲しみと恐怖で 引きつっていました 

みんなは そんな 旦那さんを 取り囲みました… 

旦那さんは その日 家に 帰りませんでした… 

次の日 

旦那さんは ボロボロに破れて どろんこまみれの 服を きて 馬小屋 の 中で 眠っていました… 

その日から… 旦那さんは 仕事を する日より お酒を飲む日の方が 多くなりました… 

奥さんである おばさんは 初めは 旦那さんを ひどい目に 合わせた みんなを 恨みました 
でも いつまでも 元気を なくして お酒を 飲んでいる 旦那さんを みているうちに… 
だんだん 情けない気持ちになってきました… 

「 なんだい 男の癖に いつまでも ウジウジして… 情けなくないのかい… 
あんたは 悪くないんだから もっと 堂々と していたら いいじゃないか 」 

おばさんは 悲しくて 悔しくて たまらないのです … 

旦那さんに 元気になってもらいたいのです 

でも 自分の 悲しみで 心が いっぱいになり どうしていいのか わからなくなっているのです 

どう 声を かけたら 旦那さんが 元気に なるのか わからないで いるのです 

だから よけいに 悲しくて 切なくて そんな 自分に 腹がたつのです… 


小さな 子どもは … 思いの世界…から ベッドの上に 帰ってきました 

そして 手を洗う旦那さんに言いました 

「 いつも 薪を ありがとうございます 
おかげで 寒さに 震えることに 我慢せずに 朝を 迎えることが できます 
なあんにも お返しすることも できない 私に いつも 優しい お世話を ありがとうございます 
あなたの おかげで 私は 明日も 朝を 元気に 迎えることが できるのですね 
(*^_^*) 」 

旦那さんは 恥ずかしそうに 笑いながら 

「 大げさなこと いう やつだなあ… 
子どもは 大人の 世話に なってれば いいんだあ ~ 」 

と 言いました… 

****************** 

おや 

お話しを 聞いていた 双子の お姉ちゃんの 様子が 少し 変 です 

妹が 顔を 覗き込むと お姉ちゃんは 目に 涙を いっぱい 溜めて 鼻が 真っ赤に なっていました 
そして 妹と 目が あったとたんに 

「 うわあ~~ん (|||_|||) 」 と 泣き出しました 

妹は お姉ちゃんが泣くと いつだって つられて 泣き出しますから 
とうとう 二人して 泣きじゃくりだしました 

お父さんと お母さんは 双子の 娘を ひとりずつ 抱きしめて 泣きやむまで 髪を 撫でていました… 

お姉ちゃんは やっと 泣き止んで いいました 

「 お父さん… 
私ね… 旦那さんが だあいすき… (;_;)」 

そして また 

「 うえ~ん Y(>_<、)Y」 と 泣き出しました 

「 よしよし … お前達は 優しい娘 だよ 

お父さんは いつだって、お前たちを 誇りに おもっているよ 

お前たちが お話しの 中 の 人 たちを 好きに なってくれるのが お父さんは 一番 嬉しいんだからね… 」 

お母さんは お父さんに 優しい 目配せを しました 

そして 双子は いつもどおり 

手を 重ねあわせて 
眠りの 世界に はいりました… 

(*v_v*)zzZ 





次の 朝 

いつものように 目が覚めて 

いつものように 

手をつなぎ 双子は 森へと 入っていきました… 

二人は いつもの 大きな 木の そばの 柔らかい 草 に 上を 向いて 寝転びました 

仲良しの 森の 仲間も 双子の まねっこをしました 

みいんなで 上を むいて 大の字に なって 寝転びました 

いつもみたいに ここで 寝転ぶと 天井は 背の高い 木の 葉っぱの 美しい 緑色と けっして 手の届かない 青空と 真っ白な 雲 ですから 

双子は 自分たちが 一体全体 

森にいるのか 

お空にいるのか 

わからなくなってしまいます 

(@_@)… 

そして 気がついたら 

鳥みたいに 木よりも 高い ところからの 景色が 見えたりします 

「お母さんが お庭で 洗濯物を 干してるねえ~ 」 

「 うん 干してるねぇ… 」 

「 ああっ あっちの 空の 雲は なんだか 黒いねえ~ 」 

「 うん 黒いねぇ~ ヽ(゜▽、゜)ノ 」 

双子は 見えるものが 楽しくて はしゃぎました … 


双子の 家は 村から 少し離れた 小高い 丘の 上に 立っていましたから 

だから お父さんは お仕事に 朝早くから 出かけていき 
夜は 遅くに 帰ってくるのです 

お母さんは 家の事を ほとんど 全部 ひとりで します 

畑も 鶏や 牛の世話や 薪作りもします 
そして 草や 木の根で いろんな お薬や お茶を 作ります 

村の人が 時々 その お薬を 貰いにきたりもします 

そんな時は お母さんは 焼きたての お菓子を 紙に 包んで 「 子どもさんに どうぞ 」 と 渡します … 

お母さんは とても 嬉しそうです 


双子は 鳥に なったみたいな 気分なので 少し 遠くの 景色を 見てみたくなりました 

家と 森しか しらない 双子は お父さんから 話を 聞いていた 

村へ いくための 大きな 橋 まで 飛んでいきたくなりました 


人が 歩くための 道の 上を たどっていたら その 先に 大きな 石と 木で できた 立派な 橋が ありました 


双子は きゃあきゃあ 
o(^^o)(o^^)o はしゃぎました 

「 お父さん くるかなあ~ 」 

「 うん くるかなあ 」 


「 まだ お仕事かなあ~ 」 

「 うん まだ お仕事かなあ 」 


o(^^o)(o^^)oきゃっきゃっ 


「 あれぇ 橋の下に 大きな 白い 犬が いるよ~ 」 

「 うん 犬 いるねぇ~ 」 

「 可愛いねぇ~」 
「 可愛いねぇ~ 」 


鳥ごっこを 堪能した 双子は 小さなバケツに 仲間が 集めてくれた 木の実を 半分 いれて 
家に 帰りました 


いつもどおり 
森の 冒険話を お母さんに 報告しました 

お母さんが 洗濯物を 一つ 風に 飛ばしたこととか 

橋の下にいた 白い犬の 話をしました 


そして お腹いっぱい ご飯を たべて 
お話の 続きを 聞く為に 暖炉の そばの いつもの 場所に行き 

お父さんの帰りを 待ちました… 



玄関あたりで 物音が しましたが なかなか 入ってくる気配が ありません 

やっと 入ってきたお父さんの 後ろには 大きな白い 犬がいました… 

双子は びっくりしました 

\(゜□゜)/ 

お母さんも 驚きました 

「 いやあ 帰りの橋の ところでねぇ 足を ペロペロ舐めている この犬を 見つけてしまってねぇ… 

片足を 傷めているんだねぇ… 

お母さん お薬を 頼んでも いいかなあ 
だいぶ 腫れてるようなんだよ」 


「 はい すぐ 見てみましょうね 」 


お母さんが手早く 手当てをする 間 白い犬は 大人しく していました 

綺麗な 黒い目をして 双子を じっと見つめていました 

二人は なんだか 不思議な 気分でした 
昼間 鳥ごっこしていた 時の 白い犬さんが 今 目の前にいるからです 


「 みんな どうだろうか… 
今日から この 白い犬さんは 私達の 家族 に なれるだろうかねぇ … 」 

お父さんが 聞きました… 


双子は 嬉しくて 飛び跳ねてしまいました 

ずっと 犬を 抱いて 歩いてきた お父さんに 抱きつきました 

「 お父さん お疲れ様あ~ 

犬さんを 連れてきてくれて ありがとう ~ 

お父さん だあいすき 」 

「 お父さん だあいすき 」 

o(^^o)(o^^)o 


この夜は てんやわんやで … 

お話の 続きは お休みに なりました 

いつものように 手を重ねて 眠る 双子の ベッドの 側では 
新しい 家族となった 大きな 白い犬が 
まるで 双子を 見守るように 横になっていました … 



3
最終更新日 : 2012-02-10 18:38:59

朝を 迎えた 双子は 自分たちの ベッドの 足元で 可愛い目を して いる 白い犬を みたとたん 

きゃあきゃあ 

(ノ^^)八(^^ )ノ はしゃぎだしました 

「 よかったあ 夢 だったら どうしようかあ~ と 思ったんだあ~ 」 

「 よかったねぇ~ 」 

そして 傷めて 白い 布を まいている 足を なでなでしたり 首の まわりに 顔を 押し付けたりしながら … 白い犬さんと しばらく 遊びました… 

外に 出れない 犬さんの 代わりに 双子は 森の 話を たくさん してやりました 

そして 早く ケガを なおして あげたいなあ~ 

そして 早く 一緒に 森に 行きたいなあ~ と 思いました 


いつものように お母さんの お仕事のお手伝いの 為に 双子は 森に 入りました 

そして 森の 仲間たちに 新しい 家族の 話を しました 
大きな 木に 白い犬さんの 話を したら… 

大きな 木は 深い 声で 不思議な事を 言いました 

白い犬さんは 双子の おじいちゃんの おじいちゃんなんだよと 

白い犬に なって 二人を 守りに 来たんだよ 

それが 約束だったからねぇ… と 


「 ふ~~~ん お約束なんだあぁ~」 

「 ふぅ~ん」 

なんだか 双子は 嬉しくなりました 


今日は お母さんから 頼まれた 
白い犬さんの お薬に なるという 

お花と 葉っぱを バケツに 入れて 

家に 帰りました 


双子は 犬さんの 足に お母さんが こさえた お薬を ぬりぬりしました 

白い布を まくのは お母さんに してもらいました 

そして 冷ました スープを 食べる 白い犬さんを じっと 見ていました 


犬さんも 二人を じっと 見つめました 

優しい 時間が たちました… 

なあんにも 話さなくても 

ただ そばにいるだけで 双子は 白い犬さんが だあいすきでした 

なんだか とても 嬉しい気分に なりました 



さあ 

待ちに待った お父さんの お帰りです 

お父さんは 白い犬の 世話を してくれた 双子を 撫でて 誉めてくれました… 
お母さんにも 忙しい中 お薬を作ってくれた お礼を 言いました 

お母さんは いつもどおり 優しい 目配せを お父さんにしました 


「さて 娘たちよ 
お話の 続きを 聞きたいかな? 」 


「 はあ~い (^O^)/ 聞きたいぃぃ~」 
「 聞きたいぃぃ~」 


「 はいはい ~ では 始まり~ 」 

********************* 


ある お天気の 良い 朝早くに 

小さな 子どもの 家の窓を 知らない人が 覗いていました 

ずいぶん 長い時間 窓から 中を 覗いた あと やっと その人は ドアを トントンと ノックしました 

村の人は だあれも ノックなど しませんから… 

小さな子どもは 自分で ドアを 開けたり できないからです 


しばらくして その 人は 鍵など かかっていない ドアを そっと あけました 

大きなスカーフを 頭に 巻いていましたが 綺麗な 若い 女の 人でした 

小さな子どもは 村の人ではない その 女の人 に 言いました 

「 こんにちは… すみません 私は 自分で 体を 動かすことが できません… 
でも 話すことは できます 
何か お困りなことが あったら どうか 話してくださいね (*^-^)」 

小さな子どもは いつもどおり 飛びっきりの 笑顔で 言いました… 

すると その 女の人は 小さな 子どもの 顔を じっと 見て そして 胸の前に 両手を ぎゅっと 握りしめて 
ただ ただ 涙を 流しました 

声を 押し殺すような 
絞り出すような 深い 深い 声で いつまでも いつまでも 泣きました 

小さな 子どもは 女の人に なあんにもしてあげられません 

でも 女の人が 悲しくて 悲しくて たまらないのが よく わかり… 

…思いの世界…にとんでいってみました 


少し 前の 女の人が 見えました… 

今より 少し 若い顔をしていました 

足早に ひとりぼっちで 森の 奥に 奥にと 入っていく 姿が 見えました 

小さな子供は 少し心配に なりました 

なんだか とても 思いつめたような 様子に感じたからです 

女の人は 自分の 体を かばうように 少し 前かがみで 歩いていました 

が 湖の そばまで くると ほっとしたように 地面に しゃがみこみました 

よくみると 

女の人は 小さな 小さな 産まれたばかりの 赤ちゃんを 抱いていました… 

水色の 綺麗な 布で くるまれた 小さな 赤ちゃんは とても 可愛い 顔で ねむっています… 

女の人は その 赤ちゃんを 抱きしめると しくしくと 泣き出しました… 

いつまでも いつまでも 泣きながら 抱きしめていました 

小さな子どもは もう少し 深く …思いの世界…に とんでみました 

その 女の人は まだ 結婚を してはいませんでした… 

とても 悲しい 理由が 起きて … 気がつくと お母さんの 体に なっていました 

女の人は ひとりで 赤ちゃんを 産みました 

とても 不安で 心細くて 怖かったのです… 

でも 産まれた 赤ちゃんは あまりにも 可愛くて 

だから 女の人は 悲しくて 悲しくて たまりません 

ひとりで どうしていいのか わからなくなりました… 


赤ちゃんと一緒に このまま 誰にも 知られずに 湖の 中に 入ろうと 思い立ち とにかく 歩いて 歩いて ここまで きました… 


そして やっと たどり着いた 湖の そばで 

すやすや 眠る 赤ちゃんの 顔を みていたら 

ただ 悲しくて 悲しくて たまらなくなりました 

どれだけ 時間が すぎたのかも わかりません… 

気がついたら 女の人は 

赤ちゃんを 知らない 村の 入り口の 内側に そっと 下ろしていました… 

まだ すやすや眠る 赤ちゃんを 起こさないように して 

走り出していました 


走っている間は 夢中でした 


息が 切れて 立ち止まると あとから あとから 涙が 溢れてきました 

一生分の 涙を 全部 流したかと思うくらい 泣きました 


…思いの世界… から 帰ってきた 小さな 子どもは 

心の中でいいました 


「 お母さん… お母さん… 会いにきてくれて… ありがとう… (;_;)」 


そして 

いつまでも うつむいて ただ 泣いている 女の人に 言いました 

「 お願いしてもいいでしょうか…」 

「 暖かい お茶を 飲ませてもらえますか … 私は 自分では 何も できないので いつも 親切な 村の 人が たくさん 来てくれて 身の回りの ことを してくれるのですよ (*^_^*) 」 …と 

女の人は 涙を 拭い… 

お鍋に 水を入れ お湯を 沸かしました… 

小さな子供は 果物のある 場所を伝えて いす の ある場所を 教えて 女の人に 座ってもらいました 

そして お茶を 飲んでもらい 、、、寛いでくださいと いいました 


そして 「 もし よかったら わたしにも お茶を 飲ませてくださいますか ?」 と 頼みました 


女の人は おどおどしながら スプーンで お茶を すくい ふぅふぅと 息を かけて さますと 

小さな 子供の 口の中に お茶を 流し込みました 



「 ありがとう 今日 初めての 飲み物です(*^_^*) 美味しいなあ 」 と 言いました 

そして 「 すみませんが 体を少し 起こしてもらえますか… 私は 自分で 体を 動かせないのです」 
と 言いました 

女の人は ぎこちない仕草で そっと 小さな子どもを だき起こして 自分の 体で ささえるように 抱き抱えました 

小さな 小さな その体は とても 暖かくて 柔らかです 


女の人は とうとう 我慢できなくなり また しくしくと 泣き始めました 

小さな子どもは 心の中で 言いました 


「 お母さん… お母さん… 抱きしめてくれて ありがとう… 」 


そして いつまでも その 幸せな 暖かさのまんまで いました… 


玄関の そばに 人の 気配が しました… 

女の人は 慌てて スカーフを 頭から かぶり もう一度 そっと 小さな子どもを 抱きしめました 

そして 涙をためた悲しい…でも とても綺麗な 目で じっと 顔を 見つめた後 
裏口から こっそり出ていきました 


小さな子どもは 心の中で 言いました 



「 お母さん… お母さん… 

どうか 幸せで いてください… 

お願いだから 悲しまないで… ください… 

私は こんなにも 毎日幸せなんですから… 」 



いつものように 村の人が ノックを せずに 家の中に はいってきました… 

「 おはよう 元気かい~ 

あれぇ 今日は もう 誰か きていたんだねぇ~ 

みいんな あんたの 顔 みたいもんだから ~ 困ったもんだねぇ 

(=^▽^=) あはははは~ 

さあて~ なにかしてほしいこと あるかい~ 」 


**************************** 


「おしまい~」 


おやおや 今度は 双子の 下の娘の様子が 変です 

上の娘が 顔を覗き込み 目が あったとたん 

「 うわあ~~ん Y(>_<、)Y 」 と泣き出してしまいました 

またまた つられて お姉ちゃんも 泣き出しました… 

またまた お父さんと お母さんは ひとりずつを 抱き締めて 優しく 髪を なでました 

ようやく 泣きやんだ 下の娘が 言いました 


「 どうして 小さな子どもちゃんは 心の中でしか お母さん~~ て 言わないのよぉ~~ 」 

「 お母さん~~て いったら たくさん たくさん 抱っこして もらえるのにぃぃ~ うわあ~~ん (ノ_・。) 」 

と また 泣き出してしまいました 


お父さんは 上の 娘に 聞いてみました 

「 お前は なにか 言いたいことが あるかい? 」 


「 うん … (*u_u) お母さんは どうして 小さい 子どもちゃんに なあんにも お話してあげなかったのぉ? 」 


お父さんは 優しい 目をして 二人を 抱き締めました 



4
最終更新日 : 2012-02-10 18:45:25

双子の娘は それぞれに お父さんに 質問を しました… 

そうして 待ちました… 

お父さんは 優しい目をして ゆっくりと 話し始めました… 


「 愛しい 娘達よ とても いい質問を してくれて ありがとう… 

お父さんも お前達の ように 小さい頃… 

おじいちゃんから この お話を 聴いたんだよ… 


そしてね (*^_^*) 

お前達と そっくりおんなじ ことを おじいちゃんに 質問したんだよ… 


どうして… 小さな子どもは… 声に 出して 『 お母さん ~』と 言わなかったの?… ってね 


さて… 娘達よ 

お父さん達 一族は 『 言葉の秘密の 守り人 』 だと お前達は 知っているね…」 


双子は 顔を 見合わせてから うなづきあい 

それから お父さんの 目を しっかりとみて 

「 うん ! 知ってる(^O^)/ 」 

「 知ってる (^O^)/ 」 

と 言いました 



「 賢い 娘達よ… では おさらいを しようね… 

…言葉…には 魔法が 隠されています 

そう すべての 言葉には 青く美しい 湖や… みずみずしい 緑の葉っぱや… 透明で どこまでも広がる 大気や… あの あったかい お日様や… しっとりとして すべてを受けとめる 大地や… 
作り出すことも、チリに返すこともできる 炎… の 力 が 込められているのです 

どんな 言葉を 毎日 使うかを 決めることは … 実は … とっても 大切な ことなのです 

それは 心の 中にある 言葉 だって おんなじ事 なんです 

物語りの中の 小さな子どもちゃんは… 

なあんにも 自分では できないのに 村の みんなに 丁寧に お世話を してもらっていたね 


小さな子どもちゃんは自分では なあんにもできないけれど 

人の 話しを聴く事は できたよね 

人に お話しする事は できたよね 

小さな子どもちゃんは できないことは できないけど… 

せめて 自分に ある できることこそ… 

丁寧に 心を 込めて させてもらいたい… 

と… 毎日… 毎日…を 積み重ねているんだよ 


小さな子どもちゃんの小さな 体の中には 魔法の 言葉しか ないのかもしれないね 

どんなに 悲しい言葉を 聴いた時でも 子どもちゃんには その言葉が 産まれた… その理由… 
が わかってしまうんだろうねぇ 


それは 言葉に込められている 魔法が 教えてくれるんだね… 


小さな子どもちゃんの言葉には とびっきりの 魔法が 込められているから… 
村の人は みいんな 小さな子どもちゃんの言葉を 聴いていると… なんだか わからないけど… 
幸せな 気持ちに なってしまうんだね 


どんなに 悲しい 切ない目に あっていても 小さな子どもちゃんの 魔法の言葉と とびっきりの笑顔を みると … 
また 少し 元気に なるんだろうね 


そしてね 

賢い 娘達よ… 

言葉には 魔法が 込められている… 

だからね 

時には 


「使わない事」を 選ぶことも 出来るんだよ… 」 



双子は 初めて 聴いた お父さんからの 教えに 

小さな お目目が パチクリに なりました 

(☆o☆) (☆o☆) 



「 使わない 言葉あ? 」 

「 使わない 言葉あ? 」 


言葉は 使う為に あるので 
使わない 事を 選ぶ 
という 言葉は 双子にとっては なんのことだか 
チンプンカンプンです 

二人は お母さんを チラチラ 見出しました 

わからないことを お父さんが 話し出したとき 

双子は なぜだか お母さんに 助けてもらいたく なって ソワソワし始めるのです 


そんな 双子の 視線に 気づいた お母さんは 

いつものように 優しい目配せを お父さんに してから 双子の 間に 腰を おろして 二人の 背中を 優しく 撫でました… 


すると 双子は なんだか とても 安心した 気分になりました 

初めて 教えてもらう 
魔法について なんだか ワクワクした気持ちが 芽生えはじめました 

o(^▽^)o o(^▽^)o 


「 お父さん~ 魔法の言葉を ~ 使わない時って どんなときか ~ 教えてえ~ (^O^)/ 」 

「 はあ~い 教えてえ (^O^)/ 」 

二人は たちまち 元気に いいました 


お父さんは 笑顔で いいました 


「 元気で 賢い娘達よ  では お前達に 伝えよう… 


言葉は 力を持つ 

言葉 一つで 人は 

嬉しい気持ちにもなり 

悲しい気持ちにもなる 

強い力をもつ 言葉などは 特に そうなのだが… 

時には どんな 困難にも 立ち向かう 勇気が 産まれたり 

また もう 生きていたくないと 思い込んでしまうくらい心が 痛めつけられることもある 

言葉とは それほど 強い 力( 魔法 )を備えているのだよ 

だからね 

娘達よ 

小さな子どもちゃんはね 

心が とても深い 悲しみに沈んでいて 

みずからの 言葉さえ… 使えずにいるほどの 痛みに 耐えている… 

そんなお母さんには 

どんな 言葉も … 力が ありすぎる… ことを 知っていたんだよ… 


だからね 


ただ… なあんにもいわないで … ただ そばにいて… そして… 暖かい … 優しい時間を 感じていたんだよ…」 


「 (ノ_・。) お父さん… 
あの お母さんは また 小さな子どもちゃんに 会いにきて くれるかな… 」 

上の 娘が 少し 涙ぐみながら いいました … 


「 うん… そうだねいつか またきっと 
少しずつ 元気に なって… 会いにいくだろうねぇ… 

あの とびっきりの 可愛い 笑顔にね (*^-^)b 」 


双子は とっても 嬉しくて… お母さんに 両側から 抱きつきました 

そして… 

「 お母さん~ ♪ お母さん~ ♪ だあいすき~ ♪ 」 

と 歌いはじめました 


そして 下の 娘が 顔を あげて お母さんに いいました 


「 お母さんは 幸せ ですかあ? 」 

お母さんは くすっと 笑い (*^_^*) 

そして いいました 


「 はぁい ♪ お母さんは 世界で いっちばん 幸せな お母さんです 

優しい お父さんと 

可愛い お前達と 毎日 一緒に いられるからあ♪ 」 


「 よかったあ~ (^O^)/ 」 

「 うん よかったあ (^O^)/ 」 


「 えとえと~ お母さんは どうか いつも 幸せで いてくださあい … 
なぜなら 私達は こんなにも いつも 幸せだからでぇす 
\(^_^)/ 」 


上の 娘は 

物語りの 小さな子どもちゃんが 心の 中で 精一杯 伝えた 言葉を 口にだして 

お母さんに いいました… 


お母さんは 

少し 涙を ためて… そして 二人の ほっぺたを 撫でながら 

「 ありがとう… ヾ( ´ー`) 優しい 娘達… 」 と 言いました 


お父さんは 上の 娘に 向かって 話しました… 

「 小さな子どもちゃんの お母さんはね… 

村の 入り口に 赤ちゃんを 置いてきた あの日からね 

言葉を 話せなくなってしまったんだよ… 


人はね … あまりにも 悲しいことで 心の 中が いっぱいに なったときに 
すべての 魔法が 使えなくなるときが あるんだよ 

魔法はね 楽しくいきていくための 力 に なるんだけどね 

楽しく生けてはいけない… と 思ったとき 

人は 魔法から 離れていくんだよ 


小さな子どもは 

村の人 みんなに 心から 「 ありがとう 」と 思っていたんだよ 

だからね 

小さな子どもの すべての 言葉には とびっきりの 魔法が 込められていたんだねぇ 
(=^▽^=) 


昔はね 小さな村には いつだって 必ず 魔法を教える 人が いたんだよ 

あの村では 小さな子どもが 魔法を使える …魔法使い…だったんだねぇ 

なあんにもできない姿に なって 

悲しい人たちに 優しい魔法を かけるために 生まれてきてくれて 

お母さんと 離れ離れになってもいいから 村の人の 元気の為に 生きていこうと きめて 産まれてくれたんだねえ 

優しくて 強い子だねぇ… 」 


「 お父さん … 私ねえ 小さな子どもちゃんがねぇ 
だあいすきだよお (*^o^*) 
私も お世話したあい 」 

「 わたしも お世話したあい (^O^)/ 」 
双子は きゃっきゃっ し始めました 

そんな 双子を 暖炉の 隅っこから 真っ黒い 優しい目で 大きな 白い犬が 見つめていました… 


そして その 優しい視線に 気がついた お父さんは 

心の中で いいました 


「 ありがとうございます… 

おじいちゃん… 

二人を これからも見守ってください… 」 




おしまい… 



5
最終更新日 : 2012-02-10 18:57:37

この本の内容は以上です。


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