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「京都でひとり」  天地真理さん

 

「京都でひとり」


やわらかく儚げな真理さんの歌声と、

しっとりとした  " 和 "の風情が調和するひとときです。

 

 静寂の境内に佇んで ふっと涙ぐむ、女性の吐息が伝わってきそう。

ひとり旅の途中で、胸にこみ上げてくる想い・・

そばにいると見えなかった、彼の存在の大きさに気づく瞬間のものがたりです

 

感情の高まりをしとやかに歌い上げた、

天地真理さんならではの表現力が映える、名曲だと感じます。


歌詞から連想される 古都の透き通った空気が

そのまま 真理さんの魅力の側面をひき立てており、

情感豊かなメロディーにのせて、

次第に研ぎ澄まされていく 主人公の胸中が

新鮮に、繊細に描かれています。



天性の歌声

 

歌の真髄は、生命(いのち)を灯す力

どの瞬間にも、いのちのリズムを高める力ー

 

いたわりに満ち、心に溶け込むような真理さんの歌声から

すべてを包み育む、高次の愛の世界を思い浮かべています・・
それは この上もない安らぎと、信頼を呼び覚ます鼓動 。

何かをコントロールしようとする力とは、全く異なる次元 。

 

「オレンジ色の旅」

潮風の優しさ、夕陽のぬくもりに 身を委ねていたら、

あなたへの恋しさで 胸がいっぱいになったの・・

 

愛する人への、 一途で暖かい情熱。

真理さんのファルセットは 極めて高い透明度を感じさせ、

燃えるようにキラキラと、オレンジ色の光彩を深めていく

夕陽の情景とかさなり合って、

数分間の歌の世界に、とろけるような幸福感が生まれていきます

 

 


「オレンジ色の旅」

 

海辺にひとり、旅の夕暮れ

見て・・夕陽に染まって、大空と渚がつながっていくわ

 

潮風につぶやいてどうするの・・

 

こんなに勇気をくれる 海のドラマを、
あなたは いつも見ていたのね

   

透き通るような オレンジの光ー 

とても、懐かしい光

  

なぜ、風はこんなに優しく吹くの?

私の想いを ぜんぶ知っているかのように・・ 

 

深遠なオレンジ色の光に、彼への想いをかさねる女性。

温かく透明感あふれる歌声から、波打つような胸の鼓動が聞こえてきます。

 

燃えるような夕陽との一体感、その光に包まれた主人公の瞳の輝きまで

鮮明に伝わってくるようです。

  

 

  


恋は水色

                                                      阿蘇くまもと空港 上空

 

70年代は、人や社会の価値観が変わりゆく過渡期。

歌が「時の手紙」だとしたら、

「水色の恋」を胸に舞い降りた天地真理さんには

どのようなメッセージが託されたのでしょうか。

 

オーディションで歌った「アザー・ワイズ」

空・海・大地ー この世界の営みの神秘に心はずませる

純真な少女が現れます。

 

カバー曲  「恋は水色」   創造の起源である、水色の世界。

 

青い海と  水色の空が

愛し合って ひとつに結ばれる

恋は水色  空と海の色 ・・

 

レコードデビュー前には、フレッシュなギターで水色への憧れを歌っています

柔らかく伸びやかな歌声は、漣 健児さんの美しい訳詩との調和度が高く

水色が映し出す透明感、躍動感、また深い安らぎが伝わってきます。 

 

歌に発揮されていた 豊かな倍音、その音域の広さから、

空と海の 澄みわたる光景が、すぐ目の前に広がっていくよ­うです  

          


水色の恋

  

水色の恋」  

 

デビュー曲 「水色の恋」 は

" さよならの言葉さえ言わなかったの"  という歌詞で 始まります

 

水色は「和」の象徴。一つだったものが隔てられていく哀しみ。

 

たとえ姿が見えなくなっても

あなたと 私は  水色に溶けあっていた記憶で 結ばれている・・・

ひとすじの祈り、 ひとしずくの涙 。

 

ライブでの熱唱は、

現代の私たちが、日本語の響きの美しさを

最上のレベルで再認識できるほど研ぎ澄まされており、

歌声が清純の極みに達すると、人々は神聖な感動と共に

強い一体感で結ばれます。

 

透き通るような 光に満ちた、水色の歌声ー  

一瞬の輝きの中に、日本人として、かけがえのない宝を持っていた歌手

天地真理さん・・

 

 



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