
はじめに ── 仕事の悩み?‥‥、解決しましょう!
なぜ!、今 「課題解決力」スキルアップ・トレーニング
◆仕事で‥ /
皆さんも、、こんな経験が一度はありませんか!
◇ 現状をきちんと整理できず、問題の本質(核心)を見抜けない
◇なかなか考えがまとまらず、いつも悩んで結論がでない
◇場当たり的な判断になってしまう
◇ミーティングやコミュニケーションの場で説得力が弱い
◇新しいアイディアが必要な時、いつもと変らない考え方しか出てこない
↓
結果-1.一生懸命仕事をしていたつもりだったが、一部の対処に時間をとら
れすぎたりして、納期までに十分なアウトプットだ出せなかった。
2.発生したトラブルに適切に対処したつもりだったのに、真の要因を
見落としたりして、すぐに同じ問題が再発してしまった。
3.その他、‥
これらは、日常業務を日々繰り返すなかで、゜思考の枠゜をつくってしまい無意
識のうちに、その枠内でしか思考できなくなっているからです。
<思考の枠:一つの側面だけをとらえて判断してしまう思考習慣>
↓
「問題の状況を構造化する」という思考スキルに対する未熟さが原因です。
< 構造化とは-(1)事象(物事)全体を把握し、その構成要素を明らかにする
(2)構成要素間の因果関係を体系的に分かりやすく整理する
(3)事象(物事)の本質的(核心的)要因を明確に把握している
↓
「問題の状況を構造化する」思考スキルのブラシアップを!
課題解決力は、「課題発見スキル、解決策の策定スキル、解決のためのアク
ション・プラン」の3つのスキルで力(パワー)が発揮されます。いずれのスキル
もビジネスに不可欠な能力と同時 に、当事者の意識と行動を変革させるツー
ル(武器)でもあります。
◆各スキルと求められる能力
1.課題発見スキル ─ 対象とする問題点を 構造的に把握・整理して、なに
が本質(核心)なの かを見極めることが出来るよう
になる (NQC7手法-連関図法の活用)
2.解決策策定スキル─ 仮説(課題解決のキーワード)を設定、このキーワ
ドを核に論理的によりベターな方策を具体的に展開
し解決策を考え出せるようになる。
(NQC7手法ー系統図法の活用 )
3.アクションプラン ─ 行動の5W2Hの明確化をベースにPDCAを回し、計
の立案スキル 画の完遂への取り組み意欲を喚起します。
(NQC7手法ーアローダイヤグラムの活用)
目 次
第一章 -<課題解決と基本認識:2項目>
◆基本認識 /
Ⅰ.問題の洗い出し方と事実観察の考え方(事実と判断)
Ⅱ.職場で確認される3種の問題とアプローチへの理解
第二章 -<テーマ→現状把握・解析→目標設定>スキルの習得
◆「問題の洗い出し→テーマ選定」→現状把握・解析→目標設定
Ⅰ.問題の洗い出し
Ⅱ.テーマ(課題)選定
Ⅲ.現状把握・解析
①現状把握- NQ7手法:連関図法活用し、テーマ(課題)の
背景を構造的・総合的に 把握し、核心的要因
を確認 その核心的要因の現状(実態)を調査
②解 析 -把握した核心的要因の現状を解析(統計的解析、
及び技術的解析)し→課題解決ための情報把握
Ⅳ.目標設定
現状把握・解析で読みとった情報をもとに、目標設定=的、い
わゆる-何を、どれだけ、いつまでに、の3項目を具体的に‥。
第三章 -<解決策(仮説→実施対策)策定>スキルの習得
◆仮説(課題解決のキーワード)設定→対策案検討→実施対策
Ⅰ.仮説(課題解決のキーワード:対策検討時の一次対策)設定
Ⅱ.解決策(対策案)の検討(NQ7手法ー系統図法活用)
Ⅲ.解決策(実施対策)の決定
第四章 -<課題解決の実施対策とアクション・プラン>スキルの習得
◆行動の5W2Hの明確化で、結果が確認されるまでやり遂げる
Ⅰ.行動の5W2Hの明確化
Ⅱ.実施のPDCAを回す
Ⅲ.複数の実施対策が並行して実施される時 -NQ7手法:
アローダイヤグラムの活用を
Ⅳ.タイムマネジメント意識の徹底
第五章 ー <検証(実施対策に対する効果確認)>スキルの習得
◆実施対策について、「言い放し・やり放し」の歯どめ
Ⅰ.検証の考え方
Ⅱ.検証のやり方
奥 付 - 著者プロフィール他
<付:本文中で使用した図表(1~9)をプリント資料で送付、連絡ください。(無料)>
第一章 課題解決と基本認識 :2項目
<課題解決と基本認識:2項目>
◆基本認識 /
1.問題の洗い出しと事実観察(事実と判断)
◇事実観察の急所は7項目:下記各項目への受け止めの
大切さを理解 し取り組むこと!
①仕事上で確認されるいろいろな問題に限らず、すべてのトラブルを
解決する行動は、事実を正しくつかむところからスタートします。
②事実観察の ゜観゜ は、「もの・こと」に心を入れて見ること、゜見る゜
ことではありません。
③観察にもっとも大切な事は、先入観の枠組みをはずして率直に
゜じっくり゜みること。
先入観があると事実を歪めてみることになり易い。
④事実観察にあたって「分析的に細かく」「比較する」、
この2つの見方は有効です。
⑤事実観察でのポイント
1.五感をフルに使って迫ること。
2.「ない」ことにも注目すること。
3.数量化できるものは数量で把握すること。
<定性的な対象は、準計量値で把握>
4.事実と判断(解釈)を区別すること。
⑥とりわけて「事実と判断」の区別に注意することが大切です。
[ 判断=事実+過去の経験または知識]
< ベテランほど判断しやすい傾向が強い >
注)判断が不要といっているのではありません。判断は事実を全部集めてか
らが肝心。 要は判断のタイミングで、事実が出揃う前の判断は、判断
を誤る恐れがあります。
⑦事実の表現は、他人にわからなければ意味がありません。具体的な
表現や数字を入れて表現することが肝心です。
図による表現は情報量の多い表現で、よりベターな表現の一つです。
[ 事例 ]
事実と判断、下記の例、どれが事実、どれが判断ですか!
「葉」を観察して
・虫に喰われた穴がある!
・穴のまわりは変色している!
・細長い葉っぱだ!
ーー 事実と判断の区別は、報告する時も、報告を受ける時も大切 --
これ一つでも職場で徹底すれば、職場風土が変ります。
2.仕事や職場で確認される3種の問題とアプローチへの理解
◇下記、「3種の問題・課題」が仕事や職場で確認されます。それ故、取り組
む対象が「悪さ加減をただす改善思考=問題」なのか、「ありたい・あるべ
き状態を創出する創造思考=課題」なのか、取り組む対象がどちらなのか
を明確に確認すること、この確認作業に、ずさんなケースが散見されます。
これらへの認識(対応)如何が、その後の業務遂行の成否を左右するとい
っても過言ではありませんので十二分留意下さい。
◇3種の問題・課題とアプローチの考え方
<図ー1.参照>
①発生型の問題=悪さ加減をただす ー結果対原因追求のアプローチ
②設定型の問題=ありたい・あるべき状態 ー目的対手段追求アプローチ
③探索型の問題(取り組み方で) ー 改善問題 ー結果対原因追求アプローチ
または
ー強化問題 ー目的対手段追求アプローチ
<注)この領域、どのよな考え方で解決を図るのかで対応が異なってきます。>
◇より具体的に確認しまと‥(3種の問題・課題について)
①発生型の問題(標準・基準ー現状、取り組みは悪さ加減をただす改善思考)
標準・基準(ノーマルな状態)から逸脱していたり、未達の状態にある問題の
こと。この 標準や基準と現状とのギャップを解消することによって解決を図っ
ていく領域の問題のこと。そして、この発生型の問題には「逸脱問題と未達
問題」が確認されます。
○逸脱問題/不良率2%以内、事故ゼロ、ーーといった標準・基準!
苦情や事故が多発していたり不良が5%に増えていたりして
いる 場合で、そのギャップが問題のこと。
○未達問題/目標が未達成の状態。苦情ゼロ、予定に対して予算未達、‥
②設定型の問題(取り組みは「ありたい・あるべき状態」を創出する創造思考)
年度予算や新規売上の目標設定、新しいシステムの創案、○○商品(製品)
の売上げ・シェアー拡大、 そして、将来へのリスク対処のための「あるべき・
ありたい状態」の創出といった設定型の問題。
→ 注)この領域の問題を「課題」と表現する。
○設定問題/年度予算や新規売上目標の設定、新しいシステムの創案、‥
③探索型の問題(探し出す問題)
現在、特に問題が発生しているわけではないが、目標を現在より高く設定する
ことによって意識的にギャップを創りだすタイプの問題。それ故、問題意識を
持って考えないと気が つかない問題で、現状に満足していると意識されま
せん。注意が必要です。
< 陰の声:この領域の問題は別名:シロアリ問題とも呼ばれています。>
より高い水準から現状をみた時、意識されるギャップには、その取り組み方に
より、どのような考え方で解決を図るかで改善問題(起こってくる問題)と強
化問題(創りだす問題)の2つに分かれます。
・強化問題/現行業務に対して新しい観点からアプローチ:目的対手段追求
<注)強化する考え方で取り組む時、アプローチは課題対応のアプローチ>
・改善問題/従来のやり方の見直しの観点からアプローチ:結果対原因追求
◇3種の問題・課題と解決の考え方、そしてアプローチ
問題・課題の種類 解決の考え方 アプローチ
問題 : 発生型の問題 ・結果対原因追求 解析的アプローチ
<起こってくる問題> ・なぜ、起きるのか思考 <QCストーリー>
・刑事:コロンボ型
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→ ・改善で取り組む=問題 → 解析的アプローチ
探索型の問題
→ ・強化で取り組む=課題 → 設計的アプローチ
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課題 : 設定型の問題 ・目的対手段追求 → 設計的アプローチ
<創りだす問題> ・目的のためには、
何をすべきか思考
・宮本武蔵型
< 図ー1.参照 >