目次
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CONTENTS
ゴールデンウィーク弾丸バックパッカー
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テーマ「旅で気づいた幸福論」
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ブータンで気づいた『幸せ』
光のギリシャ
幸福論(前編)
カオサン通りのB-BOYたち
旅先の変な日本語
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Brali Biz 「旅」×「ビジネス」 
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Brali Biz 「旅」×「ビジネス」 
旅で使えるスマホアプリ
旅で使えるスマホアプリ
情熱さえあれば不可能なことはない
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情熱さえあれば不可能なことはない(最終章)
Chibirockの旅はくせもの
Chibirockの旅はくせもの
HANGOVER in the WORLD
HANGOVER in the WORLD(キューバの酒)
旅人からの伝言 「特集 ヨーロッパ」
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ヨーロッパの秘境バルカン半島
プラハのサンタクロース
トホホな話
トホホな話
一本の糸で世界をつなぐチャリの旅
一本の糸で世界をつなぐチャリの旅
自炊派の手料理
自炊派の手料理「鶏肉の親子炒め」
エッセイたびたべ
エッセイたびたべ
アジア漂流日記
アジア漂流日記(創刊号の特集アジアからのスピンアウト企画)
アジア漂流日記(創刊号の特集アジアからのスピンアウト企画)
アジア漂流日記(創刊号の特集アジアからのスピンアウト企画)
世界の標識・アイコンコレクション
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作者・情報提供者一覧
作者・情報提供者一覧(Bralist)
編集後記
編集後記
次号予告
次号予告(2012年4月25日発行予定)
記事募集
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奥付
奥付

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一本の糸で世界をつなぐチャリの旅

一本の糸で世界をつなぐチャリの旅

(ロカ岬にて)
Connection of the Children
ユーラシア大陸を自転車で横断しながら世界中の子どもたちを糸で繋いでいくプロジェクト
加藤功甫
田澤儀高

Connection4 「Cape of Roca, Portugal >>> 0 km」

功(功甫):旅のスタート地点、ポルトガルのロカ岬。
儀(儀高):大西洋に突き出したこの岬はユーラシア大陸最西端の地。
功:どうせなら世界で一番大きな大陸を端から端まで自転車で横断しよう、という思いで定めたスタート地点。
儀:ユーラシア大陸は様々な人種、文化、宗教が最も混在する大陸。
功:そこを自転車で走る。
儀:そして子どもたちを繋ぐ。
功:……めちゃめちゃ楽しそうじゃないですか!!
儀:いざ、2万キロ先の日本へ!!

功:ポルトガルの石畳の道に石造りの家々が立ち並ぶ町並みは、まさにヨーロッパ。
儀:ところが、ひとたび街を外れると広大な畑、迷路のような森の小道、道もろくに舗装されてない。羊の群れに道を塞がれることもしばしば。
 
功:予想に反して全く英語の話せないポルトガル人。道を聞いても「Sempre!!Sempre!!(まっすぐだ!! )」しか言わない。(笑)
儀:おかげで道なき道をすすむこともあったよね。
功:出発二日目にしてね。(苦笑)
儀:そんなポルトガルで出会う人々は皆、陽気で気さく。そしてテキトー。
功:ど田舎のカフェで樽に入った地ワインをがばがば飲まされたこともあったね。
儀:酒の弱い僕はふらつきながら走ってました。(笑)
功:一番最初に立ち寄ったレストランで出会ったマルコもその一人。
儀:全くポルトガル語が分からない僕たちのために、メニューを端から端までジェスチャーで丁寧に説明してくれたシェフのマルコ。
功:「モ? 」とか「メ? 」とか「ブ? 」とか、ときには鳴き声を使ってね(笑)
儀:そればかりか、Youtubeで探して来た日本の国歌を店内に流してくれました(笑)
功:別れ際には、マルコにはもったいないぐらいのかわいい娘さんに糸を結んでもらいました。
 
儀:ありがとう、マルコ。
功:古いキレイな石造りの町並みと、豊かな自然、そして気さくな人々のおかげで僕たちの旅は最高のスタートをきることができました!


Connection5 「Alcorisa, Spain >>> 1173km」
儀:さ、寒い。
功:宿、宿はどこだ。
儀:行けども行けども宿は見つからず。
功:スペイン内陸部の山坂がひたすら続く高原地帯で冷たい雨に降られ、凍えながら走っていた僕たち。
儀:ヨーロッパは、街と街の間は何にもない。ひたすら畑、森、牧草地帯。
功:この日は当初予定していた街に宿がなく、その次の街も、その次の街も宿がなく、夜が近づきグングン気温が下がっていく雨の山道を泣きそうになりながら走ってました。
儀:そしてやっとの思いで宿を見つけることができたのは、予定よりも40キロも先の岩山に囲まれた古い街アルコリサ。
功:服も自転車もドロドロになり疲れ果てた僕たちは、この街で1日ゆっくり休憩を取ることに決めました。

儀:翌日目を覚ますと、窓の外は昨日とは打って変わって雲一つない快晴!
功:宿のおばちゃんに、どこかこの街のおすすめスポットはないか、と尋ねると、「岩山に登りなさい」と。
儀:岩山?!なんじゃそりゃ、と思いつつも他にやることもなく、街のこともよく知らないので、すぐ近くにあった岩山に登ることにしました。
功:岩山を登ること30分。意外と険しく汗だく。まったく休息日じゃない(笑)
儀:でも、山のてっぺんに到着してびっくり。
功:崖の上にそびえ立つ古い教会。眼下には岩山に囲まれたアルコリサの歴史ある美しい石造りの町並み。崖の下には闘牛場。
儀:おばちゃん、たしかにすごいよ、岩山!
功:と、そこに崖の下の方から道なき道をはい登ってくる子どもたちが。
儀:糸をつないでもらうチャンスだ、と思い子どもたちの方に歩いていくと、そこには街の住人と思われるおじさん、おばさんたちの一団が。
功:例のごとく、言葉の通じない彼らに糸を繋いでもらおうと、糸のかたまりと手描きの世界地図見せながら身振り手振りで必死に説明。
儀:説明してるうちにみんなみるみるテンションがあがって行って、「お前ら最高だよ!これからパーティーあるから一緒にパエリア食おうぜ!ついてこい!」と思われるニュアンスで誘われ、言われるがままについていくと、なぜか岩山の教会の中に。
功:なんのためらいもなく教会の奥へ進んでいくおじさん。そして、全力で教会の鐘を鳴らすひもを引っ張る彼。
儀:鐘がぶっ壊れそうなほどガンガン鳴らしまくる。
功:それに便乗して子どもたちもガンガン鐘を鳴らしまくる。
儀:岩山のまわりに教会の鐘の異常な爆音が轟く。
功:ここでおじさんが一言。「この鐘は、これからパエリアを作るぞ!という合図なんだ」
儀:いや、やり過ぎでしょ! (笑)
功:それから岩山をくだり、パーティー会場の闘牛場へ。
儀:闘牛場には、見たこともないような巨大な鍋で作るウサギの肉のパエリアと、香ばしい羊の肉のにおいが辺り一面に立ちこめていました。
功:そこからは、飲めや歌えや踊れやの大騒ぎ♪
儀:結局一切休憩できないまま夜遅くまで闘牛場で騒ぎ続ける(笑)
功:そして、帰り道パーティーで仲良くなったみんなと歩いていると、実はその中の一人がアルコリサの小学校の先生であることが発覚!
儀:彼女は僕たちのプロジェクトにとても共感してくれて、なんと翌日彼女の小学校で糸結びの活動をすることができました!
功:こんな偶然の出会いから広がる素敵なつながりに毎回ワクワク。そして感謝。グラーシアス!!

Connection of the Children

田澤儀高
「横浜国立大学大学院音楽教育専攻一年。ピアノと自転車旅が大好き。小さい頃からチャリで遠出するのが趣味。将来は学校の先生になって音楽の素晴らしさを子どもに伝えたい。そしてユーラシア横断の旅で感じてきたことも。」
加藤功甫
横浜国立大学大学院一年休学中。保健体育科専攻。出会いに感謝し、日々邁進中!つながるって楽しい!!自転車旅/ボルダリング/生花/写真/読書/料理…