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C

 Cは視力検査表の中でうずうずしていた。逃げ出したくて仕方がなかった。まあまあ、落ちついて。となりのUがたしなめる。いや、もうおれはがまんならん。Cはついに検査表の外に飛び出した。保健室の床を駆け抜け、窓枠に足を掛ける。アイ・キャン・フライ。Cは空中でカラスに喰われた。

ブラ

 ブラジャーは不満だった。ペアのパンツは毎回洗って貰えるのに私は三日に一回。どう考えてもおかしい。それに相方と離れ離れになるのは寂しかった。ブラがそう訴えると香織は言う。分かったわ。洗濯は二日に一回。あと同じ柄のパンツをもう一枚買えばいいんでしょ? ブラは首を横に振る。二股は嫌。

メデューサ

 髪の毛が蛇の女性が店を訪れた。チーフの関さんが担当に付く。今日はどうなさいます? 短くして頂戴。失恋したから。ざわざわと蛇たちがざわめく。こんなに綺麗な髪なのに? 勿体ないですよ。関さんはさらりと言う。女性の頬がぽっと赤くなる。鏡越しに二人の目が合う。関さんは石化した。

没収

 バレンタインデーで盛り上がるのは結構だが学校での受け渡しは困る。私の主導で持ち物検査を行うことになった。校門前で鞄を開けさせ、全てのチョコレートを没収する。放課後、チョコを返却していると、一人だけ返してくれなくていいという生徒がいた。「どうした。もうふられたのか?」「鈍感」

持ち物検査

 バレンタインデーに男子がチョコをあげたっていいよね? 僕はドキドキしながら登校する。この日に限って校門前で持ち物検査をしている。鞄の中を確認されたのは女子だけだった。何とか意中の子にチョコを渡せたものの下校時に僕は絶望する。今度は男子が持ち物検査されていたのだ。

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