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きのこたけのこ

 戦は熾烈を極めた。きのこの山の住民はたけのこの里を水攻めにする。一方、たけのこの里の住民はきのこの山に火の矢を放つ。醜い争いの果て、遂に双方の集落は滅びてしまう。きのこもたけのこももはや生えるべくもない。今ではただ形を模した菓子が土産屋に置かれているばかりである。


積雪

 朝目覚めたら部屋の中に雪が積もっている。毎日だ。私の寝息のせいか布団の上にはほとんど雪は積もらない。だが布団の周りが大変だ。今朝の積雪は1m50cm。こうなるともうかまくらの中で寝ているようなもので逆に暖かいくらいだ。雪かきを終えた私は窓から表を眺める。ガラス屋はまだ来ない。

ファミコンオタク

 私の彼はファミコンオタクだ。他のゲーム機には目もくれない。本人曰く、子供の頃に買って貰えなかった反動なんだそうだ。ねぇ、ゲームばかりしてないでHしよ? 私はベッドに誘う。彼はまだ濡れてないのに挿れようとする。痛いよ。彼は自分のものを抜き、私のあそこをふーふー吹きはじめた。

蛞蝓

 なにかを引きずるような音で目がさめる。意識ははっきりとしているのに身動きがとれない。横向きで寝ていたわたしの目に大きなナメクジの姿が映る。ナメクジはしとしととシーツを這い、わたしの枕に登ってくる。ナメクジはわたしの唇をこじあけて口の中に入ってくる。このナメクジは温かくて、苦い。

 いつもの家路のはずが見知らぬ町に迷いこんでしまう。ここはいったいどこなのだろう? 向こうから子供の集団が走ってくる。道を尋ねようとすると何かを投げつけられる。私の体に当たって地面に落ちたのは豆。福は内、人は外。頭に角を生やした子供たちは豆を撒きながら私を追いかけてくる。

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