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綿毛と花びら

 たんぽぽの綿毛と桜の花びらは恋に落ちました。ふたりは見晴らしのよい丘にふわりと舞い降りました。ところが花びらはたんぽぽの腕の中で日に日に萎れていきます。ついに花びらは姿を消しました。それでもたんぽぽは彼女を想い続けました。春が来て彼は花を咲かせました。淡い桜色の花でした。

猫カフェ48

 猫カフェ48の支配人は青ざめる。店の前に報道陣が溢れていた。集団自殺についてどう思われますか! 聞けば猫48の新曲の振り付けを見た若者が集団自殺をしたと言うのだ。バカな。振り切って店に入るなり電話が鳴る。社長の春元だった。だからあの振り付けはダメだと言っただろ!

 人は鏡を見て唖然とした。入になっていた。入になっていたので人は鏡の中に入った。入は鏡の中の世界の全てを独り占めできた。ところが次第に入の数が増えてゆく。入が増えると人口ならぬ入口も増えてますます入が入ってくる。入口爆発に辟易した最初の入は鏡の前に立った。人が映っていた。

この本の内容は以上です。


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