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匿名で企業に圧力 大阪芸大「人権問題論」講師・北口学の「エセ同和行為」

クリスマスに登場した謎のブログ

昨年のクリスマス、いつものようにネットで調べ物をしていたところ、奇妙なブログを発見した。ブログのタイトルは「blog」とあるだけ。ブログ作成者の名前も書かれていない。しかし、その内容は本誌の批判…というよりは、一方的な罵倒ばとうに近い。以下はその一部(原文のママ)だ。

三品みしなじゅん宮部みやべ龍彦たつひこ(鳥取ループ)恥文出版?

岐阜の集いに参加したというレポートを最近発表したと聞きます。内容はひどいものとも。被差別当事者たちと行政の人々が「これは許せない!」と声を挙げている彼等の行動、そのどの部分が行き過ぎなのかという検証もなく、有頂天うちょうてんで喜んでいる底の浅さにあきれていると。確かに自分の取材能力の乏しさ、人権運動に物申すと、えらそうに喧伝けんでんしながらの不勉強さには恥をまき散らしている事に自覚がないのでは?と神経を疑うわけです。いや、個々人宅をグーグルマップでマーキングした地図をネット公開しているという論外の行動は、どのような弁解もできないでしょう。本人たちも、その後ろめたさはあるのか、その件にかんする、その最悪の自身の行為には言及無しとか。

そもそも、問題ない、避難されるべきものではないと、幼児のような誤ったへりくつで自己正当化していますが、問題のない行為に法務局や行政担当者が彼等とコンタクトとるはずもないわけです。

「差別はない」と記述して、むごいネット公開をしながら、差別の存在を知っているわけで、差別者が喝采かっさいをあげるような雑文や悪質情報を提供し、金銭を得るという神経や行為は許されるのもではないでしょう。(以下略)

ブログには既に複数の記事が投稿されてた。最初の記事の日付は12月13日なので、ブログの作者が日付を変更していなければ、この時期から作られているのだろう。「岐阜の集いに参加したというレポート」というのは本誌昨年12月号の「実況中継! 同和と在日がゆく「部落解放研究第45回全国集会」レポート 」のことだろう。そして、同号でも紹介している、筆者がグーグルマップを利用して作成した同和地区マップに抗議している。

ブログは1つだけでなく「宮部龍彦(鳥取ループ)と三品純」「クラフト」といったタイトルで同じような内容のブログがいくつか作られ、「両者に対する多くの批判HPが存在します」として、相互にリンクされていた。しばらく放置して様子を見ていると、数日の間に内容がエスカレートし、本誌の電子版を配信している会社(株式会社GNN)に対しても、役員の実名と共に「悪質な差別煽動せんどうをしては、注目を集め、電子書籍販売でもうけている」と非難した。

同時期の12月27日、部落解放研究集会にも参加していた清見せいみ久夫ひさお氏のブログに「このところ、鳥取ループの差別行為や差別地図の問題やらに抗議、反論するブログやHPが幾つかみられるようになっているようです。」という記事が書かれた。また、「blog」からリンクされているページに「私は 鳥取ループ氏による さまざまな差別行為に 強く抗議します」というタイトルのものがあった。このページの作者が清見氏であることはおそらく間違いない。なぜなら、清見氏のホームページ「わたしたち発メッセージ」と同じソフトを使って全く同じ方法で作られており、清見氏独特のデザインだからだ。このページが作られた日付は、12月12日となっている。

サーチエンジンで調べてみると、これらのサイトに全く別のサイトからリンクされている様子はない。このことは、これらのサイトがネットではなく「現実の世界で」連携している人々によって作られているか、あるいは1人の人物の自作自演で作られていることを意味していた。



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柑子袋《こうじぶくろ》会館が舞台 これの何が差別なのか?

民主党の党是とうぜでもある「人権救済法案」が本国会に提出される可能性は高い。様々な問題点が指摘される同法案だが、過去に提出された人権擁護法案をめぐっても「人権、差別の定義が曖昧あいまい」と言った批判がなされてきたのは周知の通り。ところが曖昧どころか、事実関係すら未確認なまま、「差別事件」の烙印らくいんを押される事態が起きた。それが今回リポートとする滋賀県湖南こなん市「就労相談員差別発言事件」だ。事件で明らかになった行政や部落解放同盟の考える「差別」と「人権」の正体とは何か? その真相を報告する。

柑子袋こうじぶくろ会館が舞台 これの何が差別なのか?

「まるで旧ソ連か北朝鮮の密告制度ではないか?」

初めてこの事件を聞いた時に抱いた印象だ。それほど不可解で“ありえない”事態が多すぎる事件だった。湖南市「就労相談員差別発言事件」の概要については本誌昨年12月号「啓発・学習は弁護士無しの欠席裁判! 差別発言で退職に追い込まれた隣保館員」でも第一報を報じたが再度、詳細を説明しておこう。

それは2009年6月30日、滋賀県湖南市内の柑子袋会館で起きた。就労相談員月例会議の終了後、就労相談員の一人、草野くさの洋一よういち氏(仮名・男性)が会議室から出る途中の立ち話で別の相談員、川島かわしま夏子なつこ氏(仮名・女性)に話しかけたところから始まる。

さかのぼること6月23日に草野氏は、川島氏にこう相談していた。

「内緒にしといて欲しいねんけど、知り合いが近々草津で法律事務所の立ち上げをするので、誰か50代で事務員がいないか」

そして6月30日、草野はこの件について「この間探していた50代の人誰かいる?」と川島に問いかけた。すると彼女は「以前の職場の関係で知り合いがいるので、聞いておく」と返答した。これを受けて草野は小声で「地区の人やないやろや」と発言したという。

というのが事件のあらましだ。後にこの発言をめぐって言った言わないの水掛け論を展開する草野と川島だが、面白いことに両者とも「同和地区外」の住民であることも判明している。そして草野はこの発言によって相談員の辞職することになった。

まず思う。

「どこの何が差別なのか」と、だ。

そもそもこの発言をめぐって誰も傷ついた人がいない。またどういう話の前提や流れで「地区の人やないやろや」と発言したのかも、証言からは全く読み取れない。本誌でもたびたび滋賀県の同和行政については追及してきたが、特に草津市については隣保館職員の給料の二重取りや同和枠の問題を取り上げてきた。ひょっとしたら草野もそうした実態を把握して、トラブルを回避する意味で「地区住民」か否かを聞いたかもしれない。そんな可能性もあるだろう。しかも草野の発言によって実際に地区住民の雇用の機会が失われたならまだしもここに誰も被害者がいない。とにかく発言があったとしても真意は不明だし、何か深刻な問題が発生したわけでもない。

結局、この発言を川島は「差別発言」として別の相談員に打ち明けたことから「就労相談員差別発言事件」として湖南市、そして草野の住む草津市、滋賀県、部落解放同盟による取り組みが始まったのである。



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