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私は両手を組んで神に祈る。いや、胸の裡で彼に語りかけた。遼クン、待っていて。私達の赤ちゃんと一緒にやって来ました。もしあなたがここにいるのだとしたら、私はもう二度と遼クンの傍から離れない。眠り続けていようと、私が来たことがわからなくても、これからずっとずっとあなたと一緒にいます。

 

巡査さんと私は医師に案内されてその病室へ向かい、巡査さんは気を使って私に一人で病室へ入いるようにと無言で合図してくれた。私は呼吸を整えてから、病室の扉をそっと押し開ける。ふと、耳許で彼の声が木霊したような気がした。アツコ、とあの津波の日に神社で聴いた、遼クンが私を呼びかける声が。

 

(了)


奥付




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著者 : 愛川耀
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最終更新日 : 2012-01-26 14:10:26

この本の内容は以上です。


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