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キャラクター紹介



人物紹介

★ 名波響(ななみ ひびき)
『伊藤君と円先輩』の主人公・伊藤若葉のお兄さん。伊藤苑創業者一族の孫。嫡男。
学生時代、コカと付き合っていた。
名波とコカとの関係は書籍及びブログ参照。
表紙イラスト左側が名波です。

★ 山河有(やまかわ あり) 愛称・サンガ
伊藤若葉に恋するライバル会社エージェント。
名波との関係はブログ参照。
表紙イラスト後ろがサンガです。

★ 古河(こかわ)・C・ジョン 愛称・コカ
円青樹を引き抜こうとしているライバル会社エージェント。昔、名波響と付き合っていた。
表紙イラスト右側がコカです。

★ 伊藤若葉(いとう わかば)
伊藤苑創業者一族御曹子。次男。名波響の実弟。円青樹の恋人。

★ 円青樹(まどか せいじゅ)
伊藤苑研究室室長。伊藤若葉の恋人。
若葉が伊藤家御曹子だと知っているが、名波響の素性は知らない。

★ 三鳥井寿(さんとりい ひさし)
円青樹を引き抜こうとしているライバル会社エージェント。

★ 朝比奈三也(あさひな みつなり 愛称あさひ)
円青樹を引き抜こうとしているライバル会社エージェント。

★ 牧歌れもん(ぼっか れもん)
円青樹を引き抜こうとしているライバル会社エージェント。
札幌家の養子になる。

★ 大同夢彦(だいどう ゆめひこ)
円青樹を引き抜こうとしているライバル会社エージェント。


詳しい人物紹介は書籍(書店にて購入可能)、または電子書籍『伊藤君と円先輩 Labo』http://p.booklog.jp/book/32898 をご覧下さい。
書籍にはカラーイラスト付き人物紹介が掲載されています。

序章

 『伊藤君と円先輩』▼103本目『メローキイロー』 http://drink110.blog29.fc2.com/blog-entry-118.html から続く海外旅行篇を先にお読み下さい。
 シーンは ▼110本目『三家サイダー プレミアム』 http://drink110.blog29.fc2.com/blog-entry-125.html のサイドストーリーになります。


 古河・C・ジョンの招待を受け、南国リゾート地へ遊びに来た伊藤苑三人組。
 自家用ジェット機の中で伊藤若葉の兄・名波響(ななみ ひびき)は山河有(やまかわ あり・愛称サンガ)の腕を取り、更衣室の隣にあるベッドルームへと連れ込んだのだった。

「何をするんスか!」
 サンガは腕を掴まれたまま、カチリ、という部屋の鍵が閉まる音を聞いた。背筋に冷たい汗が流れる。二人だけの密室。
 名波響はサンガを乱暴に引っ張り、部屋の中央に立たせた。そして少女のような麗しい顔をじっと見つめる。
「……お前さ、また伊藤君の事を『俺の嫁』とか言ったよな? 調子に乗るなと前回警告したはずだが? もう忘れたようだな」
 そう言って名波はサンガの海水パンツを奪い、可憐な顔に叩き付けた。
「うっ! やめろよ!」
 サンガは水着を拾い、ぎゅっと握る。
 恐怖で喉が渇く。
 あの、初めて伊藤若葉と出会った夜。若葉に愛の告白をした日。サンガは名波響に連れられホテルの一室へと監禁された。そして行なわれた数々の屈辱的な行為。
 愛しい恋人と迎える筈だったサンガの童貞は、このハンサムで冷酷な男に無理矢理奪われたのだった。二時間に渡る折檻。そう、それはセックスと呼べるものではなかった。泣こうが喚こうが強制的に行なわれる性技。繰り返し脳にインプットされる強い快感。ピンク色の小さな蕾にはたっぷりとジェルが塗られ、何度も何度も繰り返し名波響のペニスが押し込まれ、そして引き抜かれた。その都度サンガは悲鳴を上げたのだった。初めての経験。その新しい快感。
 サンガの脳にその夜の恐怖、そして強い快感が蘇る。恐ろしさに体を震わせる一方で、自然と彼の柔らかいペニスは硬さを増していくのだった。
「着替えろ」
 名波響はむっとした表情のまま、サンガに命令した。
 サンガは俯いて、唇を噛んだ。
「早くしろ。また犯されたいのか?」
 その冷たい声を聞き、サンガはびくっと震える。彼は仕方なくジャケットを脱ぎ、椅子の上へと掛けた。
 シャツをゆっくり脱ぐ。レイプされた男の前で自ら裸になる。屈辱だった。ボタンを外す指が震える。頭の中に昨晩見た夢が蘇る。
 コカから誘われたプライベート旅行。伊藤苑の三人も来るという。サンガは若葉と遊ぶのを楽しみにしながら眠った。しかし夢の中に出てきたのは名波響だった。
 淫猥な夢。腰を高く上げ、名波響に後ろから犯され、あろうことか悦びの声をあげている自分。そんな夢をみて、下着を汚したことをサンガは恥じた。
 しかし今。これは現実なのだ。サンガは目を見開きながらシャツをするりと脱いだ。白くきめ細かい肌が露わになる。恥ずかしさのあまり、サンガの瞳に涙が浮かんだ。
 無表情だった名波響が意地悪く笑った。
「なんだお前、こんなに勃起させて感じてるのか?」
 そう言うと名波響はぎゅっとサンガの乳首を捻りあげた。
「あうううっ!」
 痛み。そして快感。
 サンガは確かに名波響が嫌いだった。不快。恐怖。しかし彼の指は的確にサンガの気持ちいい場所を攻めてくる。その細い指がぎゅうっと乳首を抓み続ける。死にそうなほど痛い。だがその痛みがサンガにさらなる快感を与えた。
「ふん、変態だな。早くズボンも脱げ」
 サンガは名波響の命令通り、靴と靴下を脱ぎ、ベルトを外し、ズボンを脱いだ。若葉に見せようと思った黒いボクサーパンツ一枚の姿になる。
「……乳首を攻められただけで下着を濡らしてレイプされた男の前でペニスを勃起させるとは、恥ずかしいと思わないのか?」
 名波響は意地悪くサンガの耳元で囁いた。
 サンガはふるふるっと体を痺れさせた。甘い声が脳を犯す。名波響の柔らかい息が耳をくすぐる。
 その時、かちゃりと鍵が開く音がして二人はハッとし、ドアを見た。
「ベッドルームに鍵が掛かっているから何事かと思ったら、響。君か」
 コカが呆れた顔をして、部屋に入ってきた。
 あろうことか業界トップ企業のエリート社員であるコカに、勃起し、下着を濡らしている恥ずかしい姿を見られた。
 サンガは真っ赤になって、椅子に掛けた服を取ろうする。
 そんなサンガの手を、コカはぐっと握り、止めた。
「サンガ君。慌てなくてもいい。別に私は君達の邪魔をしに入ったわけじゃないからネ。さぁ、響。続けたまえ」
 この時、サンガはコカが自分を助けてくれるわけではなく、響の共犯者になることを選んだのだと理解した。
 自分よりも体格が良い男達に監禁されている。サンガの喉がごくりと鳴った。
 それは恐怖のためか。それともこれから起こる悦楽の時間を想像したためか。
 いや、もしかしたらサンガが名波響に無理矢理連れて来られたのを、コカは知らないのかもしれない。
 サンガはコカに助けを求めようかと考えた。しかし名波響の冷たい視線に気付き、体を震わせ、口を閉じた。
 名波はふっと意地悪く笑い、コカを見た。
「……ふん、悪趣味な奴だな」
「どっちが。私のベッドルームに男を連れ込んでいたぶっている君に言われたくはないネ」
「丁度この部屋が空いていたものでね」
「使うのは構わないが、せめて口だけにしてくれよ」
「……そうしよう。サンガ、さっさと水着に着替えろ」
 サンガがおろおろしていると、コカがくっくっくっと笑った。
「響も着替えたらどうだ? どうせなら二人とも水着姿のほうが萌えるなぁ」
「……まったく。部屋を借りたから、それぐらいはサービスしてやる」
 サンガは名波響がジャケットを脱ぎ始めたのでドキッとした。しゅるりとネクタイが外される。男らしいその表情。サラリーマン姿だった名波響の肌が露わになっていく。鍛えられたその肉体。
 いつも強制的にベッドへと倒され、暴力的なセックスをしていたサンガは初めて、名波響の肉体を落ち着いて見た。
 柔らかそうな筋肉。引き締まった胴体。長い手足。

 ――美しい。

 サンガは見とれてしまった。自分に酷いことをした男に。若葉と迎えるはずだった人生に一回しかない初夜を奪ったこの男に。
 名波響の麗しい瞳がちらりとサンガを見る。そして視線がすぅっとコカへと流れる。一瞬頬を染めた名波響は、また無表情になり、作業的に靴下を脱ぐ。桜色の爪には透明のペディキュアが塗られ、キラキラと輝いていた。
 こんな細かいところにも気を使う男なのだと、サンガは関心した。
 そして何度もサンガの口に押し込まれた名波響のペニスが露わになる。少しだけ勃っている漢らしいそれに、サンガはあろうことか触れてみたいと思ってしまったのだった。
「……お前、何をしているんだ。早く着替えろよ」
 名波響にきつく叱られ、サンガは慌てて下着を脱いだ。そして水着に足を通す。
 彼はちらっとコカを見た。
 コカは普段と変わらぬ和やかな表情でサンガの裸を、そして膨らんだ股間をじっと見ている。
 そんな視線にサンガは感じてしまい、水着をじわりと濡らしてしまうのだった。
 ふいに名波響がサンガの首筋にキスをした。
「あっ……」
 サンガは艶っぽい声を出した直後にハッとし、名波響の体を少し押した。
「あ、あのさ。コカさん、見てるじゃないッスか。俺、あの、あんたとこういう事をしたいわけじゃ……」
「したくないのか? 私と?」
「ああっうっ!」
 耳に響く優しく甘い声。そして陰嚢を撫でられる快感。サンガは耐えられず恥ずかしい声を上げた。
 名波響の長く繊細な指先が、そっとサンガの膨らみをなぞる。奥から、すっと手前へと。そしてペニスの先へと。
「こんなになっているのにか?」
「あ、あの……」
 指がつぅっとサンガをいたぶる。こういう時ばかり優しい声を出す名波響。
「したくないんだ」
 サンガは頬を染め俯いて、目を閉じた。
「したい……ッス……」
 一瞬、部屋がふっと冷たくなった。怒りのような圧力。サンガは体をビクッと震わせ、目を開け、きょろきょろと部屋を見渡した。名波響は変わらずサンガのペニスを弄び、コカは椅子に座って二人の様子を見ていた。
 サンガはちらりとコカを見た。冷たい圧力はコカの方から来たように思えたのだ。だがそのような様子は見られなかった。柔らかい笑みを浮かべながら、暇そうに椅子に座るコカ。きっと彼にとってこのような情景は見飽きた、退屈なものなのだろう。
「そうか」
 名波響が意地悪く笑い、赤いジュータンに膝を突く。
 サンガは水着を乱暴に下ろされた。ぴんっと勃起したペニスが名波響に掴まれる。そして彼の柔らかい唇に触れた。

 ――綺麗だ。

 舌を出す名波響の顔を見て、サンガは心を揺さぶられた。
 あのレイプされた日も、その後も、先程も、何回も見ている顔だった。だが今日の名波響は妙に色っぽく肌が艶やかに輝いている。彼の細い柔らかそうな髪が額にかかる。上から見るとわかる異様に長い睫毛。濡れた瞳。すっと通った鼻筋。そして形の良い唇。そこから舌が伸び、サンガのペニスをくすぐった。
「あっ!! なんスか、これ!? えっ……?」
 サンガの背筋がぞわっとした。少ししか触れていないのに、体中の血液が悦びに満ちたような幻。
 生暖かくぬるぬるし、柔らかく優しく撫でられるような感触。
 彼は真っ赤になった。そしてじっと名波響の舌を見た。
 何か異様な感じがする。
 だがこの目の前にいる普通のサラリーマンである名波響が何故そんな男に思えたのか。淫猥な悪魔のように。
 名波響が舌を出し、つうっと唾液が垂らした。サンガのペニスを絡みつく唾液。そして流れる唾液を追うように、名波響の舌がつつーっとペニスを這った。
「ああっ! はっ! あっ!」
 ペニスから伝わってくる目眩(めくるめ)く快感にサンガは体をびくびくっと震わせた。

 名波響。

 彼はサンガをレイプした男だった。それなのに彼は名波響から目が離せなかった。その麗しい瞳が自分の性器を見つめている。たまにふと視線を上げ、サンガと目が合う。ワイルドな瞳。だがどことなく愛らしく、可憐にも見えた。サンガはそんな名波響を見てドキドキしてしまう。今も無理矢理ベッドルームへと連れ込まれた筈だった。なのに何故自分は名波響に「したい」と言ってしまったのか。
 美しいレイプ魔に翻弄され、サンガは混乱していた。すぐ側に座っているコカへ、何故自分は助けを求めないのかと。
 サンガの瞳にうっすらと涙が浮かぶ。

 ――卑怯ッス! 綺麗過ぎるッス!

 名波響がちらりとコカを見た。
 サンガはふとその視線が気になった。もしかしたらコカに許可なくこの部屋を使った名波響はばつが悪いのかもしれない。だがそれだけではない何かがあるように思えた。
 名波響の口が開き、そこに……。
「あ……!」
 ペニスがゆっくりと咥えられていく。
 生温かくぬるぬるした快感にサンガは震えた。
「あ、あ! あっ!」
 ペニスを咥える名波響はこの上もないほど艶っぽく輝いていた。
 根本までペニスを咥えられたサンガは、興奮しながら名波響を見つめていた。美しい顔の中に埋まっていく自分の性器。陰毛に彼の柔らかい息がかかる。
 名波響が瞳を上げた。煌めくその視線。

 ――俺のペニスが名波響の喉に触れてる……! き、気持ちいい!

 美しい唇の間から出るペニス。幻想的な光景だった。
 一体自分は名波響に犯されているのか、犯しているのか。
 また喉の奥にペニスが触れる。その気持ちよさに震え、サンガは少し腰を突き出した。
 名波響の顔がかすかに歪む。喉の奥まで入れすぎたのか、彼はすっと体を引いた。
 サンガは彼の艶かしい表情にドキッとしてしまった。
 名波響の頭を押さえ、その口にペニスを突っ込みたい。捻じ込みたい。あの色っぽい瞳が涙に濡れるまで。
 サンガがそっと名波響の髪に触れる。すぐさま、冷酷な男にギッっと睨まれた。
「手は後ろに組んでいろ」
「は、はい!」
 サンガは手をばっと後ろに回した。そして今、触れたばかりの柔らかい髪の感触を思い出すのだった。

 ――さらさらだ……。柔らかくって、温かくって……。

 サンガは胸をときめかせながら、名波響の顔を見た。クールなその表情。何故、一瞬でもその顔を歪ませたいなどと思ったのか。後で何をされるか分らないではないか。だが、手に残る感触。サンガは手をもぞもぞさせながら、その感触をリフレインしていた。
 名波響がサンガの亀頭を口に含む。
 柔らかい舌がサンガをちろちろと弄ぶ。
「あ、あ、あっ! あーーっ!」
 サンガは脳が弾けるような快感に身を震わせ、どくんっ、と射精した。
「……あ…………」
 次の瞬間。
 その白い精液は赤いハンカチに包まれていた。
 サンガはきょとんとし、ハンカチを見つめる。
 一瞬のうちに名波響は後ろに引っ張られていた。
 膨張したペニスから噴出したサンガの精液は、名波響の温かい口内ではなく、コカのハンカチへと回収されていたのだ。
「すっきりしたでショ? 水着を穿きなさい、サンガ君」
「はい……」
 コカはハンカチをくるっと丸めて、ゴミ箱へと投げ捨てた。
 名波響の麗しい口内へと出される筈だった自分の精液。サンガは悲しそうな瞳でゴミ箱をじっと見つめてから俯き、水着を穿いた。
「……し、失礼します」
 サンガはぺこっとコカにお辞儀をし、部屋を出たのだった。

2-1

 ベッドルームに残った古河・C・ジョンと名波響は暫くの間、黙って見つめ合っていた。
「無断でベッドルームを使用して、すまなかった」
 名波響は丁寧にお辞儀をし、コカに謝罪した。
 コカからの返事はない。彼はただ静かに響を見つめていた。
「……では失礼する」
 踵を返しドアへと向かおうとした響の腕をコカが捕まえた。
「待ちなよ、響。せめてうがいをしていったらどうだい?」
「……そうしよう」
「はい、うがい薬」
 響はうがいをし、鏡を見つめた。鏡に映ったコカが柔らかい笑みを浮かべながら、じっと響を見ている。こういう笑みを浮かべている時は大抵怒っているのだ。響はそう思い、一刻も早く部屋を出たいと思った。
 しかし久しぶりの二人きりの時間。
 少しでも一緒にいたいという気持ちと、弟・伊藤若葉の元へ戻らなければという葛藤。
「……うがい薬をありがとう」
「どういたしまして」
「…………では失礼する」
 出ようとする響の腕を、再びコカが掴んだ。
「この部屋から出られる……なんて思ってないよネ?」
「あっ!」
 コカはひょいっと響を抱き上げると髪の毛にキスをした。そして少し乱暴に彼の体をベッドへと落とす。
 ギシッギシッっと弾むベッド。その上で響は黙ったまま、コカを見上げた。
「まさか君が、二人で何度も寝た愛の部屋に男を連れ込むだなんて、思ってもみなかったよ」
 コカはジャケットを脱ぎ、ネクタイを外した。次々と脱ぎ捨てられていく服。
 裸になったコカは響の上に乗った。
 美しい裸体を見て、響は頬を染める。鍛えられた白い肉体。盛り上がった胸板に触れたかった。何度も触れた柔らかい胸毛。何度も何度もなんどもキスをした体。
 だが向こうの部屋には弟・伊藤若葉がいる。上司の円青樹もいる。コカはライバル会社のエージェントなのだ。響は躊躇した。
 ここでコカを挑発してはいけない。
 理性的な判断をした響は、彼に頭を下げた。
「すまなかった」
「もっと謝罪してくれなきゃ許さない」
「…………」
「いつもなら悪いコトをした時、あの台詞をすぐ言うのにネ。今日はなかなか言わないな」
「あの台詞……」
「言いなよ、あの台詞。そうしたら許してあげるヨ」
 あの台詞。
 響は俯いて唇を噛んだ。
 ここであの台詞を言えというのか。
 子供の頃、ジョンに悪戯をして怒らせた時に言った「あの台詞」。それからジョンが怒った時には一種のゲームのように「あの台詞」を言うようになっていた。

 しかし。

 弟も上司も参加しているこの旅行中に言うのか。
 だが言わないと部屋から出られそうもなかった。
 響は少し恐怖を感じながら、瞳を閉じて言った。
「な……なんでもいたします。私になにをしてもかまいません。だからお許し下さい。ジョン」
「ふふっ、よく言えたね。許してあげる、可愛い響」
 ジョンは極上の笑みを浮かべ、響の唇にキスをした。


 響は革の手錠を嵌められた。両手が動かないようにくっつき、固定される。ベッドボードの隙間からチャリチャリという音と共に、鎖が伸びてきた。
「新しくベッドに付けておいた遊び道具を早速使う事になるなんて思わなかったよ」
 ジョンは響の腕を頭の上に伸ばすと、鎖を手錠の金具に繋いだ。
 両手を縛られ横たわる響を、ジョンはゆっくりと見つめた。
「ふうん……結構萌えるね。腕を上げている脇と胸のラインが美しいな」
 そしてジョンは響に黒いアイマスクを付けた。
 響はこくりっと唾を飲み込む。
「……いつも思うけど、響ってちょっとヘンタイだよね。マスクをするだけで乳首が勃ってくる」
「し、視覚情報を遮られたら皮膚感覚が鋭敏になるのだから当たり前だろ?」
「皮膚感覚って……何も触ってないのに?」
 ふふふっとジョンは笑った。
 次の瞬間、暗闇から伸びてきた指が、いきなり響の乳首を摘んだ。
「あぁっ!」
 ぞわっとした快感が響の乳首に集中する。
「触る前から硬くしちゃって」
 痛みが強くなっていく。きゅううっと摘み上げられていく乳首。
「あああっ!」
 響は体をよじり、悦楽の声を上げた。
「いつもながら美しい声だ。君の声を聞くとぞくぞくするよ」
 ジョンが体重を移動させる。
「口を開けなさい」
 ジョンの優しい声。その裏に潜む残虐性。
 響は悦びを感じながら口を大きく開けた。
「可愛いねぇ。雛鳥のようだ。響、餌が欲しいかい?」
 暗闇の中からジョンの声が聞こえる。
 生暖かいモノが響の頬にピタピタと触れる。
 響はこくんと頷いた。
「じゃあ、おねだりしてごらん」
 優しく、意地悪な言葉。
 響はふと、ドアの向こう側にある部屋にいる弟・若葉のことを考えた。
 ドアの向こうにある日常。
 そして今、暗闇に包まれている非日常。
 いや、これは本当に日常ではないのか。
 純真な弟が知らない、真面目な兄の<日常>なのではないか。
 少なくとも学生時代、響にとってこれは<日常>だったのだ。
 それは愛と輝きに包まれた日々だった。

 少しだけ……。

 そう響は思った。
 少しの時間だけ、若葉の元に帰るのが遅れても大丈夫に違いない。
 そう、今、若葉の隣には円青樹がいる。愛しい弟を大事にしてくれる逞しい男が。
 だから少しだけ……。
 響は少し舌を出しながら、悩ましい声で言った。
「響の口にジョンの太くて長いペニスをください」
「よくできました。ふふっ。まったく、いつもこうやって素直な子ならいいのにネ」
「むぐっ!」
 響の喉の奥まで無理矢理入ってくるペニス。
 何度もなんども舐め、匂いをかいだモノ。
 とても久しぶりで、嬉しくて。
「も、もが、むっ! ぐっ!」
 胸が一杯になる。幸せだと叫びたい。だが響の口は塞がれていた。息が出来ない。喉の奥まで乱暴に差し込まれるペニス。息苦しさの恐怖と、ギリギリの愛が響を興奮させる。
「むごっ……はっ! はぁ……はぁ」
 ペニスは引き抜かれ、響はやっと息が出来た。
 そして。
「ぐっ! むぐっ! ぐほっ!」
 休む間もなく、またペニスは奥まで入ってきた。無理矢理。力強く。さらなる奥へ。
 響の頭がふわふわな枕に埋まる。
「この間ね、財界人の狒々爺が響の口を貸してくれって言ってきたよ。三千万から始まって最終的に一億まで払うって言ってた。君のフェラチオにはそれだけの価値があるのに、あんな弱々しい青年にサービスしてさ」
 ジョンはペニスを引き抜いた。
「ぐはっ! はぁ……はぁ……はぁ……ぐぅ! むぐっぐっ!!」
 そして響の濡れた口にまた突っ込む。
「君は自分の価値が分っていないんじゃないか? その舌で舐められたら、どれだけ男が君に夢中になるかを。その喉に愛撫されたら誰でも虜になるってことを」
 ジョンは再び腰を引き、響に新鮮な空気を与えた。
「は、はぁ……はぁ……はぁ……お、お前が口だけにしろって言ったんじゃないか」
「当たり前だろ? 私の前で他の男とアナルファックをするつもりだったのかい?」
「サンガを引き止めたのはお前……ぐっ! んー! むぐっ! ぐぅ……ぅ! うっ!」
 再び響はペニスの味を感じる。舌を絡ませる。喉の奥の奥までペニスが力強く侵入していく。
「他の場所で隠れて浮気されるよりいいと思っただけだよ。君がいつもどうやって若葉君に手を出す者達を堕としていたのかというのにも興味があったしね。でも途中から興味は嫉妬に変わってしまった」
「ぐっ! ぐ! ううっ! ……はぁ……は、むぐっ!」
「サンガ君が響の髪に触れた時ね、後ろへ手を回すように言うのがあと少し遅れていたら彼を殺してしまうところだったよ。可愛い響が私以外の者にイマラチオさせられているなんて、許せない」
 ジョンはさらに奥まで挿入した。
「んんむっ!! ぐっ!」
「奥の……喉の奥まで私の……物なのに……うっ!」
 ジョンが色っぽく顔を顰(しか)めた。
 喉の奥へと放たれる大量の精液。
 響の体がびくびくんっと震える。水着に染みが広がった。
 ジョンは響の口から少し腰を引いた。
 響の喉がこくりこくりと動く。そしてまだ口の中に残っているジョンのペニスを舐め、ちゅうっと吸った。
 離したくない。そう語っているかのように動く響の柔らかい舌。
「相変わらず素晴らしい舌使いだ。黄金の舌を持つ女神の血筋か。味の識別は苦手みたいだけど、フェラチオに関しては本当に女神の舌だよ。その繊細な動き。まったく君にフェラチオをされると私でさえありえない程の早さで出してしまう」
 ジョンは響の足元へと行って、ペニスに触れた。
「ふふっ……イマラチオでこんなに感じるなんてね。水着が濡れているよ。恥ずかしい子だな。縛られて、無理矢理口を犯されて、勃起して射精してさ」


2-2

 水着が脱がされる。男同士が裸でベッドの上に横たわり触れ合っている。ここに弟が入ってきたらどうやって言い訳をしたらいいのだろうか。響はそう考え、興奮した。弟に見られる。裸の自分を。コカとの行為を。汚れた水着を。
 だが伊藤家嫡男の自分がライバル会社のコカと性行為をするなど、大スキャンダルだ。響は縛られ、真っ裸にされ、そんな事を考えていた。
 ゆっくりと硬くなっていく響のペニスがそっと撫でられる。
「あ……」
 響は甘い吐息を漏らした。
「先程、あさひ君がネ。私と君――若葉君のお兄様――との関係を、若葉君と円君にばらしていたよ」
「え!?」
「もちろん円君は名波響という男が若葉君の兄だとも、伊藤家の嫡男だとも知らないけどネ。この旅行中にいつか誰かがうっかり若葉君達に漏らしてしまうと、あさひ君は思ったのだろう。三鳥井君とかね。私達とあさひ君、三鳥井君、希鈴君はよく一緒に旅行しているし、今更君を私の恋人ではないと扱うのは難しいと思ったのだろう」
「別に私達は恋人同士ではないだろ」
「……その辺りの経緯も彼が若葉君と円君に説明していた。『伊藤君のお兄さんは別れを告げた』と。もちろん私は、お互い今でも愛し合っていると言ったがね」
「………………」
 響はごくりと唾を飲み込んだ。
 伊藤苑に入社した今では、他社のスパイともいえるジョンと付き合うのは背任行為ともいえるだろう。若葉はどう思ったのだろうか。彼はぎゅっと唇を噛んだ。
「そんなに心配する事はないよ。私に庇護されていなかったら響は今頃狒々爺共の慰み者さ。君はこんなに愛らしくて美しいのだもの。実際、何人のセレブ達に君を貸してくれと頼まれたことか。パーティーに行くと誰かしらに言われるんだよ? 伊藤苑だけの力じゃ彼らの魔の手から君を守れないのは事実だ。若葉君だってもう少し大人になれば気付くだろう」
 ペニスがいきなり握られ、響は体をびくんと震わせた。
「あっ……ん」
「色っぽい声だね。もっと聞かせてくれ。円君に響を私の部屋で引き取るよって言ったら断られてしまったからネ。今しか君を抱けないかもしれない」
 今しか君を抱けない。
 今しか。
 響の心がきゅうっと悲しむ。
「ジョン……キスしてくれ」
「響……」
 暗闇からふわっとした唇が現われる。響はちゅっ、ちゅっとジョンにキスをした。唇の間から舌が伸びてきて、響の口内を犯す。貪るように、力強く。
 その間も響はペニスを弄られ、腰をよじった。いつまでもしていたい。何時間も何日も。
 だがそんな日々はもう来ないのだ。
 伊藤苑に入社したあの日、二人の幸せだった日々は終わったのだ。
 マスクの下に隠れた響の瞳にうっすらと涙が浮かんだ。
「ジョン……愛してる」
「響……こういう時だけ、君は素直だネ」
「お前と会うのは大抵伊藤苑の社屋内じゃないか。言えるわけないだろ。そもそも勝手に社屋へと入ってくるんじゃない」
「いいじゃない。円君には許されているよ」
「まったくあの人はフリーダムだから」
 はぁ、と響は溜息を吐いた。
「愛と付き合うは別物だからな」
 冷たく言い放つ響に、ジョンがくすりと笑った。
「私達は相思相愛なのに?」
「そうだ」
「愛していると言われ、なんでも言う事を聞くと言われた、こんなにペニスを興奮させた愛する男と私は恋人同士じゃないのか」
「そうだ……ああっ!」
 ペニスをしごかれ、響は腰を跳ねさせた。
「まったく……強情な男だ。私が欲しくて欲しくてたまらない癖に。そもそも君みたいな淫乱な子がよく真面目に仕事をしていると感心するヨ」
「別に……あぅ……私は淫乱では……あっ……ない……ぞ」
「…………私の経験から言って、君はかなり淫乱なほうだヨ? 仕事上お付合いしたセレブ達の中には君ほど私に付き合える者はいないし、パーティーの噂でもそこまで持つ子はあまり聞かない」
「そ、そんなあらぬ噂を流すから、貸せだのなんだの言われるんだろうが! 私はモノじゃないんだぞ! ……ああっ!」
「恋人を自慢したくなるのは当然でショ? さ、足を上げなさい。ローションを塗るよ」
 響は真っ赤になって、静かに両足を上げた。
 ぬるりっとアナル周辺に冷たい感触が広がる。ぬる、ぬるとアナルがマッサージされる。そしてぬぬっとジョンの太い指が差し込まれた。
「あうっ!」
 感じる。弄られていたペニスがさらに興奮した。
 指が二本……そして三本へと増える。
「あ……あ……あ……」
「こんなに感じやすくて淫乱じゃない、ねぇ……」
「アナルが感じるぐらい普通だろ……ひっ!」
「いやそれ、世間常識では普通じゃないからネ。ゲイだって皆、アナルが感じるわけではない」
 その時、アナルににゅにゅにゅっとしたジェルの様な感触が広がり響はびくっと震えた。
 次の瞬間。
 体内に広がる熱さ。痒さ。
 響は体をよじって色っぽい声を漏らす。
「あっ、熱い! 体が熱い!
 ……ジョン、お前、今、何かを注入しただろ!」
「旅行用に作った響ブレンドをネ」
「な、な、な、何をするんだ! この旅行には若葉も円さんもいるんだぞ! ああっ!」
「そろそろ若葉君の過保護から卒業しなさい。あの子はもう円君の恋人なのだから」
 ジョンの指が響の感じやすい場所を執拗に攻める。
「……分って……いる! ……あっ、あっ! ああああ―――!!」
 ジョンが響のペニスを咥えた瞬間、頂点に達し、爆発した。
「美味しい。響のスペルマは最高だ。ところでサンガ君にはフェラチオをさせたのかい?」
「……や、やめて……そこを舐め……ないで……感じ……過ぎる……」
「どっちなんだい?」
 前立腺をいやらしくマッサージされ、響は悲鳴をあげた。
「いやあああ! やらせた、やらせた! く、咥えさせて頭を押さえてガンガンペニスを突っ込んで、泣き叫ぶあいつの口の中へ…………やああぁ!!」
「もうしませんは?」
「もうしません! もうしませんから、許して! 許して! おかしくなっちゃう! 体がおかしくなっちゃう! 頭がトンじゃう! 酷い! 酷いよ、ジョン! 若葉が……いるのに!!」
「……愛の部屋に黙って間男を連れ込んで、レイプしようとしてサ……酷いのはどっちだ」
 ジョンが体を引いて指を抜いた。
「ああん!」
 指が抜かれたということは……。
 響はさらなる快感を妄想した。あの享楽の時間が来るのだと。
 いつも泊まりの時にジョンが特別なローションを使うのはよくあった。
 一晩中愛し合っていた日々。いや、二晩も、一週間も。ただただ二人は愛し合っていた。
 次からつぎへと湧き上がる快感。脳が真っ白になるような。愛で一杯になるような。
 だが今回の旅行には弟も上司も同行している。そんなセックスに溺れるわけにはいかない。

 しかし。

 響の体は求めていた。
 指が抜かれるだけで体中を走る電流のような気持ちよさ。
 アナルがひくひくと身悶えし、ジョンのペニスを待ちわびているのが自分でもわかる。
 ジョンは響に触れず、黙っていた。
 恐らく響のアナルをじっと見ながら、待っているのだろう。
 響がいつも言う台詞を。
「あ……あの……」
 両足を上げ、アナルをひくひくとさせながら、響は甘い声で言った。
「ジョン……あの……あ、あの……お願い……お願い……意地悪をしないで……お願い……」
 暗闇は静かなままだ。
 響は頬を染め、俯いた。そして恥ずかしそうにいつも言う台詞を小さな声で言った。
「お願い……します。ジョン、響のア、アナルを犯して……ください」
 堕ちていく自分を恥じ、響は瞳に涙を浮かべた。
「よく言えたネ。ご褒美をあげるよ」
「あ……ああ」
 アナルに暖かいペニスが触れる。それだけで響はびくんっと体を震わせた。
 広がる。広がっていく。体が……。
「いいかい? 響。若葉君が同行しているこの旅行で、快感を選んだのは君だよ」
 広がっていく。
「ああああ…………」
 ゆっくり、ゆっくりと太いカリが響を広げていった。大きく……大きく……。
 息が止まる。快感で脳が沸騰する。
 一番広がった所で、ジョンが手を止めた。
「い、いや……壊れる……ジョン……頭が……」
 響の体がびくんびくんびくんっと大きく波打った。腰を動かし快感から逃れようとしても力強く腰を押さえ付けられていて、アナルは最大まで広げられたままだった。
「……可愛いなぁ。体がピンク色に染まって美しいよ。この快感に震える響の姿は最高だ。いつか若葉君にも見せてあげたいネ」
「止めて……若葉には……見せないで」
「真面目なお兄様像を壊したくないのかい? 今、ここで呼ぶことだって出来るんだヨ?」
「ジョン……こ、壊れ……ちゃう……アナル……壊れちゃう……息が……」
「悦楽に震えて涎を垂らす響お兄様の姿を見せる絶好のチャンスなのに。ふふふっ」
 巨大でぬるっとした力強い快感に、響の体は引き裂かれた。
「やあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「もっと声をあげなさい。若葉君にも聞こえるようにネ」
 壊れる。
 体が。細胞が。アナルが。
 脳が。感覚が。神経が。
 全てが。
 いつも以上に感じるアナル。
 何度も押し寄せるドライオーガズム。
 ジョンの体が覆い被さっている。汗の感触。荒れた呼吸。彼が前後するたびに押し寄せるフラッシュ。
「ああああああ!! ジョンが! ジョンのペニスが!! 狂わせる! 私をくるわ……! 狂っちゃう! ダメ! もうおかしく……!! ああ、あああ、ジョン!」
「狂えばいいよ。全てを捨てて私のモノになりなさい。もう名前も、家も、弟も、全て捨てて、私だけの響になればいい。いっそ壊れてしまえばいい。そして一生私の男になればいい。もう君を離したくない。離したくないよ、響」
「愛してる! 愛してる、ジョン! 離さないで! もう離さないで! 一人にしないで! 一緒にいたい! 貴方と! 一緒に……結ばれたい……貴方と……あああっ!!」
「愛してるよ、響」
 ジョンはどくんっと、響の体内に射精した。


 ゆっくりとマスクが外される。ぐしゃぐしゃに濡れた響の可憐な瞳。流れる宝石のような涙。
 ジョンはゆっくりと涙を舌で拭った。
「ジョン……好き……」
「知ってる」
「愛してる。愛し……て……? な、なんか……体がまた……変?」
「今回の響ブレンドは我が社の総力を挙げて作った一級品で、私の精液が混ざるとさらに快感が増幅するように作られている。ちなみに効果は48時間続くヨ」
「な、何を……お前……わ、若葉も……円さんもいる……旅行に……なんてモノを……あっ、ああ……」
 響の体がびくんびくんっと跳ねる。
「効果は一応徐々に弱まっていく。君が誰かと悪さをしなければ大した問題じゃない。しかし誰かに触れられたりすると、感覚が鋭敏になっているから恥ずかしい目に遭うヨ。勃起するのは当たり前。下手したら道端で射精しちゃったりネ。恥ずかしがり屋さんの名波ちゃんがその屈辱に耐えられるかナ?」
「ひ、酷い……あ、ああ……またジョンが大きく……なっていく……広がって……」
「何度もなんども種付けして、もっともっと狂わせてあげるよ。もう君が誰にも触られたくないって思うまでネ」
「ああ……ダメ……狂って……いく……」
「私が護ってあげるよ、響。一生、ずっと、永遠に」
 次の瞬間、響はジョンに力強く貫かれ、さらにぐるりと体を反転させられ、俯せになった。アナルが一杯に広がりながらぬるぬるっと動き、竜巻のような強い快感が響を襲った。彼は天国に響く鐘の音にも似た悲鳴を上げるのだった。


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