目次
はじめまして!
VOL.32 灯台もと暗し
VOL.31 「新婚さんカップルを探せ!」
VOL.30 今年もどうぞよろしくお願いいたします!
VOL.29 月光写真家 石川賢治さん!
VOL.28 ソーラーカーレースで「チーム沖縄」が大健闘!
VOL.27 日本人に英語力は必要か?
VOL.26 お天気ばかりはどうしようもない
VOL.25 あるアボリジニー女性との出会い!
VOL.24 アボリジニーアートの伝道師、内田真弓さん
VOL.23 TETSUYA さんの凄さ!
VOL.22 日本に来ています
VOL.8 動物と子供にはかなわない その2―子供篇
VOL.9 月森さんは凄い!
VOL.10 奇人、変人、はたまた哲人?
VOL.11 ナウル共和国って知っていますか?その1
VOL.12 ナウル共和国って知っていますか?その2
VOL.13 回転ハウス!!??
VOL.14 GBRの魅力、中村征夫さんの思い出
VOL.15 仕事はスピードが命「早撃ちカメラマン、クロッキー」
VOL.7 動物と子供にはかなわない その1-動物篇
VOL.16 オーストラリアで日本酒ブーム?
VOL.17 ジブリワールド IN AUSTRALIA
VOL.6 ソーラーカーレース秘話?
VOL.18 究極のネガティブシンキング
VOL.5 これぞ役者根性!
VOL.19 カンガルーと激突
VOL.4 オーストラリア大陸縦断
VOL.20 究極の1人ロケの時代の始まりか?
VOL.3 シドニーオリンピック(2000年)の思い出
VOL.21 日本の震災その後
VOL.2 現場の緊張感がたまらない!
VOL.1 撮影コーディネーターって?

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はじめまして!

シドニー在住のMACと申します.

日本を飛び出して、はや20年。

現在も、撮影の仕事などをメインに生計を立てております。


さて、このエッセイは、シドニーの日系新聞『JENTA(ジェンタ)』に毎月1度連載で書いているコラム「本日も撮影日和」をまとめたものです.ただ2012年1月現在も連載中、今後も随時更新していきます

(このあたりが電子出版のいいところ??)


内容は、皆さまがあまりご存じない撮影コーディネーターという仕事、またそこから垣間見えてくる、ロケでの一コマ等々、、その時その時で思いついたことを、勝手気ままに綴ったものです.


お暇があれば、どうぞお気軽にご覧ください.

同調、同情、ご批判大歓迎、、(笑)


これを読めば、今日からあなたもオーストラリア通???!!!


*執筆当時のオリジナルの記事に、ネットならではの利便性で写真の追加などをしています。また必要により、加筆訂正をしています。

しかし、、、

素人ゆえ、うまく編集などができず、文字サイズがあわなかったり、字体が統一しなかったり、はたまた写真がうまくアップできずサイズがめちゃめちゃになったりと、お見苦しい点は、なにとぞご容赦ください!



*上記JENTA(ジェンタ)のウエブ版はこちらです。


マック近藤

 

 


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マック近藤 プロフィール

愛知県生まれ、旅行会社、オーストラリア政府観光局を経て1990年オーストラリアに漂流、以後撮影コーディネートを手がける。今までにかかわったプロジェクトは300本以上、灼熱地獄アウトバックがなぜか大好き。現在はシドニー在住、J.A.LINKS代表。


↓JENTAではこんな形で紹介されてます。

 



 



VOL.32 灯台もと暗し

(2012年3月)

前回のロケは、珍しく我がお膝元のシドニー。内容も最近流行のお店、人気のスポット、面白い人物、 イケメン君などなど、まあ、さわやかなもの(現場はそれなりに大変ですが)。
それで色々と事前に調べていたのですが、やはり「灯台もと暗し」を実感。

もともと僕に根本的に欠けているのは“好奇心”。仕事にかなり支障があるのですが、こればかりはしょうがない。なにもなければのんびりしていたいほう。シドニーに20年以上住んでいるのに、何か機会があるといつも新しい発見だらけ。
今回も仕事を通じて色々と楽しい発見がありました。
そんな中から、面白い人物を2人ほどご紹介。さてシドニー在住の皆さんはご存知でしょうかね?

まずはシドニーの食の玄関口、フィッシュマーケット。僕も家族でよく行きます。ここの入り口を入ってすぐにある店が人気のクリスティーズ(Christie’s)。ここで、よく職人さん風の方がその場で牡蠣を剥いている。つい最近は、非常に若い子たちが剥いているなあ、と感心していたのですが、じつはここでその指導をしている男性がいたのです。スティーブンさん60才。ギリシャ系のオージー。
彼自身ずっと牡蠣を剥いていたのですが、昨年革新的な牡蠣ムキ機(?)とも言うべきマシンを試行錯誤の末開発。これによって、今まで1人前の牡蠣ムキ職人になるのに3−4年を要したというのですが、なんと1日の講習でできるようになってしまったとか。これはすごいですね!
事実このマーケットには3−4カ所同じようなコーナーがありますが、そこでは、今までの簡単な機械でかなりのベテラン“職人“さんが、すごい技と勢いで剥いていました。スティーブンさんこの機械を引っさげて日本にも進出したいと意気込んでいましたよ(なんだかんだで、50万ドル程度は開発にぶち込んだそうですが)。

↓ スティ−ブさん、渋い人です(笑)
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さて、もう1人。ロックス地域のパブにオツトメの女性。ロックスにはシドニー最古のパブ「Lord Nelson」と並び2番目に古く、しかも幽霊伝説もある(!)「Hero of Waterloo」という人気のパブがあります。バルダーさんは、ここのライブ演奏で活躍している。残念ながら彼女を見られるのは、週2日(土曜、日曜)の15:00−18:00だけ。彼女シンガーでもあり、そしてサックスも吹く。
彼女ここでは絶大なる人気を誇る。驚くべきことは彼女の年齢、なんと85才だそう。少しお話をしてみると、とにかく人に喜んでもらうのが大好きとか。お話ししていても、そのなんというか、自然体というか終始にこやかで、気負ったところが全くない。ディレクター曰く、「多分サックスをあれだけ吹けるのは相当なもの」「きっとこの呼吸法とでも言うべきものがそのまま健康法にもしっかり貢献しているんじゃないかなあ」。
音楽は確かに素晴らしいし、メンタル、フィジカル双方にいいのかもしれません。そういえばバルダーさん、ショーの前後で何回かお話(インタビュー)をさせていただきましたが、その都度、「あなた、お名前なんて言ったかしら?」なんて訊かれその表情がいちいちとてもかわいかった! パブ好きの方は是非一度週末の午後にでも訪れてみてはいかがでしょう。

↓黄色のセーターを着ているのがバルダーさん、素顔はとてもかわいいおばあちゃんでした
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VOL.31 「新婚さんカップルを探せ!」


(2012年2月)

年が明けてあっという間に1ヶ月が経過。月日の経つのはホントに早いものです。
僕のほうはというと、新年早々ちょっとしたリサーチに明け暮れ、そしてその本番ロケが終了したところ。
実は今回もまた、とあるテレビ番組のロケだったのですが、色々なリサーチ、段取りをすることに。そしてその一つが、地元の「新婚さんのカップルを探しだす」、そしてその新婚さんにお得意の料理をご披露願うというもの。
まあ他愛のない楽しいロケなのですが、この新婚さん探しで、よくある日豪間の考え方のギャップに悩まされることに。

日本のテレビ番組なので、新婚さんを探してほしいというリクエストではあるのですが、ディレクターから暗に、「できるだけ若いといいなあ」「できるだけかわいいといいなあ」「できるだけ白人さんがいいなあ」とまあ、こんなリクエストがアウンの呼吸でくるわけです。はっきりは言いませんけどね。でも我々も、それを察してリサーチをしなくてはいけない。

ただそうはいっても、こちらでカップルを探すとなると、年齢とか容姿とかはあまり聞けない(余談ですが、なぜ日本のテレビ番組ではちょっとした人物の紹介になると、いつも年齢が表示されているのでしょうね、外人さんは絶対に違和感を持つと思いますが)。またこの国は移民の国、今や世界中の人々が暮らすまさにマルチカルチャーの国。「あなた、元々ナニジン?」なんてことを聞いたら、人種差別にもなりかねない。もっと言えば、新婚さんと言っても今やゲイカップルもありですしねえ。
そんな中でリサーチ開始。残念ながら個人的にあまりそちらの知り合いはいない。そのため友人の友人経由で探してもらったりして、多くの友人に大変お世話になりました。(皆さん、本当にありがとうございました!)

で、まあこのカップルいいかなあと思ったら、ご主人側に2人の連れ子がいて、さらに奥さんのおなかにはベイビーが、とか(いいんだけど)、新婚さんだけど40過ぎていたり(いいんだけど)、素敵なカップルだけどアジア系だったり(いいんだけど)、色々なカップルがいました。ある意味とてもオーストラリアらしい。
こんなことをしていたら、改めて日本の“画一的”な考え方というか、が、すごくが気になってしまいました。皆さんどう思われますかね?

さて、ついでにこのロケの時もう一つ感じたことを。
結果的に週末の午前中お時間をいただき、あるカップル宅でロケをしたワケなのですが、ロケ前に、奥さんから「私は9時からスタンバイできるけど、主人は10:30くらいからしか都合がつかないけど大丈夫?」と言われ「問題ないですよ」ということでロケをしたのですが、当日わかったのは、このご主人、なんとランニングをしているために遅くなったとのこと。毎日、自分で走ったり仲間と走ったりしているそうで、もうこれはほとんど日課だとか。従ってこの程度のプロジェクト(?)では、大事な趣味の時間を潰すことはできないと、まあこんな感じでした。

ううん、いいですね、この強い意志。「仕事なんてしょせん、食うための手段。僕はもっと大事なことを優先する」と、彼の顔に書いてありました。事実よほどのことがない限り、このルーティーンは変えないそうです。まだ30代半ば。某有名会社のエクゼクティブのようですが、この余裕がいいですね。日本人も多いに見習うべし!

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VOL.30 今年もどうぞよろしくお願いいたします!


(2012年1月)

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。実はこの原稿を書いているのが1月4日ですが、やっとシドニーも夏らしくなってきた感じ。ここのところはほんとうに冷夏でしたが。本日は35度を超える勢い。
しかし、昨年は、震災の影響で、日本は本当に大変でしたね。そして僕たちも、いくら海外に住んでいても、やはり根っこのところでは「自分(たち)は日本人なんだなー」と実感した年でもありました。うちのかみさんも震災以降は体調が崩れ、しばらくはかなりの無力感が。かく言う僕自身も全く同様のふぬけ状態に。
しかし、とにもかくにも年が明けました。今後日本はどうなってしまうのか。まずは一番の放射能被害をなんとかくい止めること、これに尽きると思われますが、政府の対策などを見ていると、「ほんとうにこんな連中に任していて大丈夫だろうか?」「このままもう日本はどんどん壊れていくしかないのか?」と絶望的な気持ちになってしまいます。
かのすばらしき「日本」も、いつからこんなふうになってしまったんだろう。
僕が尊敬している「日本の良心」司馬遼太郎さんなんかも、あの世からお嘆きになっていることでしょう。
しかし、現実がこうなると、もはや自分(たち)のことは自分(たち)で守るしかない。いわゆる「自己防衛」の時代に移ってきたといえるもしれません。僕自身も、家族も含め、将来日本に戻るのも選択肢として考えていたのですが、もうだめ。もっともっと視野を広げて今後を考えていかざるをえない。
そうは言っても僕らはもう先が短いのでまだいい。やはり若い世代の方達はそうはいかない。フットワークをぐんとよくして、できれば色々なところで軸足を複数持っていくことが必要になると思います。日本がダメなら海外があるさ。この仕事がダメならあの仕事があるさ。と考えられるよう、バランスのよいライフスタイルを模索して行く。 
仕事も、その環境を含めどんどん変わってきている。例えば、僕の関わっているマスコミ業界でも、海外ロケなんかは(以前一度書きましたが)1人ロケが始まっている。通常はディレクター、カメラマン、アシスタントディレクター、アシスタントカメラマンの、まあ4名が普通。それがここ近年、3名になり、あるいは2名になったりしてきた。そしてついに昨年は1人ロケのお手伝いを。若いディレクターが高性能の小さなカメラと三脚を担いでカメラマンを兼任してロケをしてしまうのである。背景は、予算削減、そしてカメラの性能アップなどが考えられますが、まあ、今後どうなっていくのかは誰もわからない。こんな不透明な時代です。その上に震災の後遺症と生きていかなくてはならない。とにかくまずは多方面にネットワークを広げ、柔軟な頭を持つことだと思います。
そして、いざとなれば、海外も視野に(実際に海外の生活は昔と比べ、非常に快適)。そのためにも、やはり英語力は必須。
若い世代の人たちは、この英語力だけでも押さえておくことをお勧めします。
ううん、違うかなあ?


VOL.29 月光写真家 石川賢治さん!

(2011年12月)

先月の11日。そう、ゴロのいい2011年11月11日。僕はマンゴ国立公園という、またまたオーストラリアでもとんでもない砂漠にいた。この日が“満月”であったことをご存じの方は少なかっただろう。ビクトリア州の田舎町Milduraからダート道路を走ること約100キロ。荒涼たる砂漠、そして砂丘が一面に広がる。

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 今回はふとしたご縁で、石川賢治さんというカメラマンとご一緒した。石川さんのユニークなところは、大自然の風景などを、月の光だけで撮影すること。従って仕事の基本は、満月前後の“好天の夜”なのです。いやあ、こんな方がいるとは…。本人曰く「多分プロとしてやっているのは、世界でも僕一人」。
 暗くなってから、早速一緒に砂漠へ。途中、カンガルー、エミューの集団がお出迎え(笑)。石川さんが撮影準備をしている間、静かにしていると虫やら鳥やらいろいろな“声”がする。月光の程よい明るさがなんともいえず、これぞ“月光浴”。

「気持ちのいいものですよ」と聞いたが、大きく納得。うーん、広大な空間との一体感というか、何とも言い尽くせない味わい、ホント癒されるなあ。石川さんが「昔は日本でも、月の明かりを実感する時があったと思うけど、今じゃなくなっちゃった」と言っていましたが、その通りですね。

さて、石川さん、1945年生まれとかで現在60代後半。「体が動かなくなったら引退、いつ現役をやめるかは自分で決められる」。若いころは “秒刻み”で動いていた売れっ子カメラマンだったものの、バブルがはじけると同時に、そんな生活に疑問が。そんな時、日本の地方やサイパンで、月光に出会ったそうだ。その後、世界中を回り、オーストラリアもすでにフレーザー島、ピナクルス、デビルス・マーブルス、グレート・オーシャン・ロードなどを制覇。今回は、月光写真の集大成として来たかったそうです。

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 これからの石川さんの夢は? 学生時代の同級生の奥さまと東京に住んでいるそうですが、いずれ故郷の福岡に戻りたいそうです。九州には“神”がテーマの伝説やら、スピリチュアルな場所があちこちにあるそうな。そんな所を訪れ、歴史を探りながら、月光で撮っていきたい、そして伝統的な日本の素晴らしさを伝えていきたいそうです。いいですねえ。
興味ある方は作品をぜひご覧あれ。“石川賢治”でネット検索し“月光浴”をお試しください。 

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以下、参考までに:

石川さんのホームページはこちら。
下記、ホームページから借用いたしました。

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またこちら、石川さんのツイッタ–です
マンゴ滞在中の思い出もつぶやいています。



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