目次
はじめまして!
VOL.32 灯台もと暗し
VOL.31 「新婚さんカップルを探せ!」
VOL.30 今年もどうぞよろしくお願いいたします!
VOL.29 月光写真家 石川賢治さん!
VOL.28 ソーラーカーレースで「チーム沖縄」が大健闘!
VOL.27 日本人に英語力は必要か?
VOL.26 お天気ばかりはどうしようもない
VOL.25 あるアボリジニー女性との出会い!
VOL.24 アボリジニーアートの伝道師、内田真弓さん
VOL.23 TETSUYA さんの凄さ!
VOL.22 日本に来ています
VOL.8 動物と子供にはかなわない その2―子供篇
VOL.9 月森さんは凄い!
VOL.10 奇人、変人、はたまた哲人?
VOL.11 ナウル共和国って知っていますか?その1
VOL.12 ナウル共和国って知っていますか?その2
VOL.13 回転ハウス!!??
VOL.14 GBRの魅力、中村征夫さんの思い出
VOL.15 仕事はスピードが命「早撃ちカメラマン、クロッキー」
VOL.7 動物と子供にはかなわない その1-動物篇
VOL.16 オーストラリアで日本酒ブーム?
VOL.17 ジブリワールド IN AUSTRALIA
VOL.6 ソーラーカーレース秘話?
VOL.18 究極のネガティブシンキング
VOL.5 これぞ役者根性!
VOL.19 カンガルーと激突
VOL.4 オーストラリア大陸縦断
VOL.20 究極の1人ロケの時代の始まりか?
VOL.3 シドニーオリンピック(2000年)の思い出
VOL.21 日本の震災その後
VOL.2 現場の緊張感がたまらない!
VOL.1 撮影コーディネーターって?

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VOL.6 ソーラーカーレース秘話?

(2010年1月)


明けましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いいたします。皆さんにとって昨年はどんな年でしたか?私のほうはなんといっても、35日間にわたる“砂漠ロケ”、ソーラーカーのイベントが一番の思い出でした。

ご存知の方も多いかもしれませんが、レース自体は昨年10月25日から約1週間かけて行われたもの。ダーウィンからアデレードまでの縦断約3000キロを、時速100キロで怒涛のごとく駆け抜けるもの。結果は日本の東海大学チームのぶっちぎりの優勝。あのパリダカの優勝経験を持つ、篠塚健次郎さんも、メインドライバーとして参加し花を添えました。

我々取材陣はというと、数チームに分かれ、優勝候補チームや特徴のあるユニークなチームをいくつかマーク。彼らの事前の準備から、調整、レース、その後などを追っかけていました。なかでも個人的に一番印象に残ったのが、ドイツのBOCRUISERチーム。

ここのチームはすばらしかった!レースの1ヶ月前から現地入り。約20名のスタッフは、ほぼ全員学生。もちろんボランティアー。キャプテンはユリアン君。

毎日みんな、朝から晩(ほぼ8時から夜の10時までぶっ通し)まで、メカのチェックやら、新しいエンジンを作ったり、テスト走行したりと、食事時間以外は働きっぱなし。疲れないのかな?と単純に思う。

よく観察してみると、若さだけではない。やっぱり、単純にみんな好きなんだ、理工系だし。そして、こういった“目標!”のあるイベントはやはり充実しているんだろうな、グーンとみんなで熱くなることができるんだ・・と納得。

またこのチーム、他との大きな違いがある。効率を考えると普通は3輪だが、この車は4輪、車体も高い。ソーラーカーとしての性能よりも、もっと今後「実用的化できるもの」をと考えて作っているとか。

そう、他のチームがほとんど、記録を狙っているのに対し、このチームのコンセプトはまったく違う。いかに将来実用化して使える車を作るかの一点のみなのだ。

ユリアン君が、凛々しい顔をして言っていた。「速い車を作るのは簡単です、でもそんなのみんながやっていること。面白くない。」「せっかくチャレンジするなら、何か違うことをしたいんだ」。さすがドイツ人?勤勉だし手先も器用。エンジンなんかも100%手作りで作ってる。このあたり日本人と似てるんじゃないでしょうか。

さて、ご興味のある方は、日本のNHKで、まもなく放映、お見逃しなく!(「ワンダーxワンダー」1月16日夜8時からの予定)

 

↓あくまで実用車を目指す、ドイツのBOCRUISER号。

 




VOL.18 究極のネガティブシンキング

(2011年1月)


あっという間に2010年ともおさらばし、2011年を迎えてしまいましたね。皆様、お元気でしょうか? 

さて私はこの原稿、実は年末ロケの最中に書いております。今回は2週間に及ぶ長期ロケ。場所も、クイーンズランドのフレーザー島から、ビクトリアのグレートオーシャンロードまでとかなり広域を駆けぬけながら撮っております。ふと振り返ると今回のロケもその準備は大変だった!

普段の仕事って皆さん色々なんでしょうが、この撮影の仕事も同様。基本の事前のリサーチとか段取りも、日本から高い予算をかけてロケにくるわけですから、現地に来て「えっ?」というようなミスがあってはいけない。したがってできるだけのことはやる。しかし、日本人と比べあまり勤勉、正確とはいえないオージーたち。その中間に入って、調整、仕切るのがこれまた大変。

よくポジティブシンキングなどといわれていますが、そういう意味では、私のほうは超ネガティブシンキングかも。

事前段取りでは、まずは考えられる限りあらゆる状況を想定する。飛行機が遅れたら、天気が悪かったら、担当者がいなかったら、タレントさんがわがままだったら(笑)、、などなど、きりがないぐらいあらゆる状況を考えて、そんなハプニングが起こった場合はどうするか、なんてことを真剣に考え抜く。

そして直前にはロケスケジュールを見ながら、自分で何回も何回も頭の中でシミュレーションをする。そんなことで、若い頃はロケ前日なんて、てんぱって全く眠れない、なんて当たり前でしたし、ロケ中もほとんど食事がのどを通らない・・なんてこともしょっちゅう。

「やっぱり俺はこの商売向いてないのかなあ?」「才能ないのかなあ?」なんてことを自問自答する毎日。ホント、因果な商売ですね。

しかし、だから図太そうな人材が向いているかというとこれもまたちがう。単なるポジティブシンキングの人(なんでも何とかなるだろう、、みたいな)はやっぱりだめ。

現場でちょっとしたトラブルが起こると意外と対応できないであたふたしてしまう。かといって超まじめな子も、相手からの無理難題に素直に対応しすぎて(それ自体、決して悪いいことじゃないんだけど!)おかしくなっちゃう。まじめさが仇というか、それで潰された子もいる。

矛盾するようですが、繊細な神経に、図太さが程よくミックスしたような、そんな人が一番いいかも。まあ、そんな優秀な子達はもっと別な職場があるんでしょうが。

しかし、そんな環境なのに、自分を半分ごまかしながらもやってきたのは、きっと、一仕事のあと、“番組”などで、その結果がはっきりでること。そしてやっぱり、他の仕事と同様、月並みですが、終わったときの充実感と、ビールがおいしいことぐらいでしょうか。まあ、そんなことで、今年もよろしくお願いいたします。

現在グレートオーシャンロードを走行中!


↓12使徒の岩




VOL.5 これぞ役者根性!

(2009年12月)


前回オーストラリアの醍醐味を知る一番の方法は、大陸縦断と書いた。もちろんもっと時間があれば、大陸一週なんて更に面白いのですけどね。安くいく方法はどうにでも考えられる。特に時間の余裕のあるワーホリの子達は楽しむのがいいと思います。

さて、私も仕事で何回か大陸をぐるぐる廻る機会があったのですが、そんな中のエピソードをひとつ。某テレビの番組で、40日間かけてオーストラリアをほぼ一周することに、レポーターは宍戸開さん。

私のよう世代はむしろ、お父さんのほう(宍戸錠さん)により親近感を持ったりしますが、それはさておき。開さん、昔パースのほうでホームステイをしていたとかで、たいそうオーストラリアがお気に入り。サーフィンも大好き、カメラもプロ級。さてプロジェクトはクイーンズランド北端からスタート、車2台、総勢8名。海岸に沿い、時計回りにほぼ一周するというもの。コーディネーターは前半が弊社の牧野女史、後半を私が担当することになっていた。

「事件」は中間地点のシドニーで起こった。撮影隊がシドニー到着まえに、牧野から私に電話が。「近藤さんシドニーでメークのできる方を手配しておいてください!」。どうも、すでにクイーンズランドで2週間近くロケをこなし、スタッフは全員日焼けで「真っ黒」。

ただストーリー的には、シドニーが出発点なので、開さんの顔が真っ黒なのもちょっとおかしい。そう考えたディレクターが、気を利かして顔のお手入れをメークさんに頼もうとしたのである。

そして撮影隊は無事シドニーに到着。久しぶりの「都会」で、全員リラックス。そして日本食レストランを予約。ここで私は、かねてからの知り合いのメーク、MEIKOさんと一緒にスタッフを待つことに。

全員到着。

久々の日本食にスタッフも大喜び。さて宴もたけなわのところで、メークさんを開さんに紹介。開さん、ディレクターからなぜメークさんがいるのか「ふむふむ」と聞いている(開さんには事前に知らされていなかった)。しかし突然開さんが怒りだした。

「これはドラマじゃない、そんな顔を白くする、、なんてことは無意味」、「自分はもともとジグロだよ、視聴者は気にしない」、「こういう小手先のやり方って俺嫌い」。

すったもんだの挙句、開さんのプロ根性に全員納得。ええい、そのまま全員真っ黒で後半戦に突入しちゃえ!割を食ったのは関係ないのに“終始目がテン“のMEIKOさんでした。

あの時は、忙しいところを無理してかけつけてくれたのに、ほんとうにごめんなさ~~い。

 

↓開さんを入れて記念写真。

 バッセルトンという、オーストラリア最長の桟橋前で。

 




VOL.19 カンガルーと激突

(2011年2月)


オーストラリアの車にカンガルーバー(ブルバーとも言います)がついているものをよくみかけませんか?

シドニーなどの都会ではあまり必要はないのですが、いったんアウトバックや田舎に行くと、これなくしては夜のドライブはかなりきつい。

昨年末の2週間ロケ。我々はビクトリアのグレートオーシャンロードを飛ばしていた。

その日もあっという間に1日が過ぎ、さあ移動・・・というときはすでに日没時。みんなもう疲れていることもあり、早く宿にたどり着きたい一心で少しスピードをあげる。

そのときでした、「ドーン!」。

やってしまいました。いや、やられてしまいました、カンガルーに。

いきなり真横から飛び込んできたためこちらも避けようがない。カンガルーにやられたのはこれでもう3度目。それほど、田舎に行くとカンガルーは多いのです。

ううん、ここでかつての一番衝撃的な「事件」を思い出しました。

もう10年以上前になるかなあ。

あるロケで、我々はアリススプリングスから一路、ウルルに向かっていた。車はパジェロが2台。往路は約450キロを快適なドライブ。

ウルル到着後、一通り撮影しここで一泊。そして帰路。

せっかく4WDでもあるし、オフロードをかっこよく走るシーンを撮ることに(なにせ三菱さんはスポンサーで、かっこいいドライブシーンを撮るのは約束事)。

そのため、あえてハイウエイを外れ「オーストラリア」らしいアウトバックのオフロードを走ることに急遽決定。途中カッコいい場所が何ヶ所かあり、そのたびに撮影。そうこうしているうちにあっという間に日が暮れてしまった。アリススプリングスへはまだ200キロ以上ある。かなり焦り気味で帰路を急ぐことに。

そして30分も走った頃だろうか。僕は1台目の車の助手席。運転は、地元のプロのポール。

あるカーブを曲がったところで、道路のど真ん中にいきなりでかい黒い物体が! 

ポールもビックリ、急ブレーキでハンドルを切るが、路肩に突っ込む。その物体、よーく見るとなんと、水牛(バッファロー)でした。これには参った。

しかし問題はそのあと。

車が路肩に突っ込んでだせない。ここいらは砂漠気候で日没後はどんどん寒くなる。しかも対向車なんて1日走っても数えるほど。もちろん携帯も全く使えない。食料もこんなことを想定していないのでストックゼロ。コトの重要性を知ってみんな青ざめました。

ところが何とかなるものですね。もう1台のパジェロでウインチをつかいみんな(総勢8名)で引っ張り出したら、何とか動きました。この時は、本当にスタッフの頭数が多いだけでも、気分的に安心感が生まれるということを実感。

アウトバックの夜の運転は本当に危ない。実際レンタカーも、夜の運転で動物にぶつけた場合、保険の対象外という契約も多い。皆さん、こんなことがあったら気をつけましょう!

ちなみにそのあと、1時間ほどアリススプリングスまでゆっくり運転していったのですが、100匹以上のカンガルーを避けながらのドライブ。まるでテレビゲームのようでした、、ふうっ!

 

↓グレートオーシャンロードの絶景ポイントで撮影

 

↓有名なエアーズロック(ウルル)にあるカンガルー注意マーク

 

 



VOL.4 オーストラリア大陸縦断

(2009年11月)


私の持論ですが、「旅の醍醐味はカルチャーショックにある。日本では経験できない何かに触れてみること」。そういう意味で、オーストラリアを知る一番の方法は、ずばり「大陸縦断」だと思います。

シドニーやメルボルンの街は確かにきれい。ゴールドコーストやグレートバリアリーフの海もこれまたすばらしい。しかし、あえて言うと、街も海も、きれいなところは世界中にごまんとある。

実は、オーストラリアの大半はアウトバックなのです。まさに、ここが真のオーストラリア。「ここに行かずしてオーストラリアを語ることなかれ」は言いすぎか?

ダーウィンのお隣、大湿地帯カカドゥー、まさに野鳥の宝庫。そしてここから南下,世界でも珍しい時速無制限のスチュアートハイウエー。列車のような「ロードトレイン」が、頻繁に行き交う。小さな車で走っていると、すれ違うとたん、風圧で吹っ飛ばされそうになる。

地球のへそ、ウルルに着けば、フライパンに足をのっけたような熱さ。そう、ここはまさに灼熱地獄、もうひとつハエ地獄なのである。この岩のてっぺんに登り(もうじき登れなくなりそうですが)、周りを見てみるといい。360度何もない。

まさにちっぽけな自分たちの存在がなんともいとおしく、一時的であれ人生観も変わってしまうというもの。つい最近、あの有名な「ソーラーカーチャレンジ」で、車を追っかけながら縦断し、さらにその思いを強くしました。

さて話はちょっと変わりますが、今もシドニーの日本語雑誌にコラムを書いている人気者オーちゃん。縁あって、2年ほど私のところで働いていました。彼女から日本に帰国する寸前、最後に何か思い出になることをしたいと相談を受け、「絶対縦断しろ、人生観変わるぞ!」と即答。素直な彼女それに従い、なけなしの貯金をはたいて、若者に人気の縦断ツアーに参加。

帰ってきて「どうだった?」ときくと、彼女しばらく無言。ほこりっぽい道路、ワイルドなテント生活と食事。どうも都会派?の彼女にはチトつらかったようで結果的に悪いことをしてしまった。

自分に対する教訓。「自分の思い込みを他人に強要するな!」

 

 

↓ウルルの隣、キングスキャニオンの夕陽

 




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