閉じる


<<最初から読む

7 / 8ページ

 

                             ♥     

 

 

 欲しいものなんて、何もなくなってしまって、今さら、買える物なんてそれほど必要ではないだろう。

 繰り返されていることに気付かないのかい?

 抜け目のない連中が君を狙っているんだよ。いくぶん君が魅力的になったのかと。

 僕は君のために、僕らの娘のために成功した。

 僕には僕らが何の不満も感じずに生きるられるだけで充分だった。

 もう欲しくはなかった。

 君がいて、レイがいる。

 海辺の家もある。

 それでよかった。

 君はこれ以上、何を求めて何処にいこうというんだ。それが必ずしも君を倖せにするというのかい?

 僕らはもう有り余るほど、持っていて、他に必要なものは休日と思い出だけだ。

 それでも君は何処かに行こうとする。

 この時代には、それが必要でも、僕らにはもう、何も必要ではないんだよ。

 愛はどんな事柄をも些細なことに変えていく。

 君の娘が、今夜も君を呼んでいる。

 僕の隣りでそう言っている。

 君はその声を知っているか?

 僕では君の代わりにはなれないんだ。

 彼女に必要なのは、僕ら、なんだ。

 誰よりも、この地球上の誰よりも、僕らなんだよ。

 どんな素敵な出会いよりも僕らなんだよ。

 僕はこんなにも求められたことはなかったよ。こんなにも僕らを愛してくれる誰かに出会うことなんて考えもしなかった。

 彼女が待っていてくれる。

 

 帰っておいで。

 誰よりも僕らの下へ。

 そして、僕は君を抱き締めるよ。そうしたいんだ。君と彼女を幸せにしたいんだ。

 僕は誰よりも弱く、そして、誰よりも強い。

 君たちが命なんだ。

 僕の命なんだよ。

 僕の愛。

 そして、すべて。

 いつまでも。

 いつまでも、ね。

 いつまでも、

 愛してるよ。

 

 愛しているよ。

 

 

 

 

 

 

                                                                                                                                                                                                               end


 

                               

 

 さてさて、お久しぶりです。

 

 毎度お世話になっております。皆様如何お過ごしですか?

 この冬、風邪を引きまくりの朝森です。

 

 思いつきで書きまくり!!の文章を最後まで読んで下さって誠ににありがとうございました。

 

 早いものでついに7,8冊目(?)、とにかくPC苦手な自分がよくもまあここまで奮闘したなあと出来上がった作品を眺めながらホコホコした気持ちで頷いて、眺めております。

 相変わらず、ボチボチと書いたり書かなかったり(主に書かなかったり)と、のらりくらい執筆(・・・というか妄想)を続けています。

 

 そうそう今回の表紙の画は、僕自身が、水墨で描きました。洋菊です。タイトルは《菊花》。まんまですね。

 霜を恐れず風雪の中も、香り高く咲く姿・・・そういう家族愛もいいなあと思って、自分の作品を久方ぶりに表紙に使ってみました。(肝心の現物の方は、もう手元にはないのだけれど・・・)

 ほんと、いろんなことがあって家族愛について考えさせられる一年だったなあと思い、昔、家族について書いていた文章を公開させて戴きました。

 

 表紙を含めて、コメントや感想など明るい気持ちで、お待ちしております。

 

 ほんといろんなことがありますが、本年もどうぞよろしくお願いします。

 これを読んで下さっている皆様もどうか風邪には気をつけて。

 では、またいつか。

 重ね重ね読んで下さって本当にありがとうございました。

 

 

                                    

 

 

 

                                                    朝森 顕   拝

 

 

 

 

 

 


この本の内容は以上です。


読者登録

朝森 顕さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について