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2012年のソーシャルネットワークのロードマップ

【絆(きずな)から縁(えにし)へ】

2012年早々自分の出会いや友達の活動を見ていて気がついたことがありました。 
初対面の人と意外な 共通点共通の友達を発見する
別々のつながりの友達が、意外なところで出会っている

2011年にフェイスブックの普及する過程で「知り合いかも?」に意外な人が現れるという現象が多く聞かれました。
フェイスブックのおかげで、途切れかかっていた「絆」がよみがえるという体験談も沢山生まれています。 


今年これから起こる現象は、「意外!な共通点の発見」になると思います。
その意外性は、まさに「縁(えにし)」というにふさわしいご縁であると感じられることでしょう。

そこでこのような点から、2012年のソーシャルメディアのキーコンセプトとして、【絆(きずな)から縁(えにし)へ】というキャッチコピーを提唱してみました。

ご縁というものは、人それぞれに必ず恵まれているものです。これから、それぞれの絆を深めることで潜在的なご縁が表面化することになるでしょう。

あたかも自分が「何かのおとぎ話に巻き込まれている!」かのような出来事に感じられると思います。フェイスブックに参加していることで、あなたにもこの不思議な現象が展開することになるのです・・・


このレポートでは不思議な「縁」を顕在化させるポイントについて明らかにしてゆきたいと思います。

【第一段階】自分をソーシャル化する

【絆(きずな)から縁(えにし)へ】の第一段階は「自分をソーシャル化する」ことです。

「自分をソーシャル化する」とは、自分自身をソーシャルネットワークに投影させることをいいます。

具体的には、①プロフィールを充実させること、②「ライフログ」を記録することがソーシャルネットワークへの自分自身の投影になります。


プロフィールを充実させることの意義は、自分自身の存在や経歴、志向性などを社会に対してアピールすることに加え、社会から自分自身の存在を認めてもらうことにあります。

フランスの哲学者デカルトは「我思う、ゆえに我あり」と表しました(『方法序説』)。

自分自身のソーシャル化としてのプロフィールの充実は、まさに自分自身の過去と現在、そして未来について思いを馳せることで自分自身を社会を構成する一員として配置することなのです。

「ライフログ」とは、自分自身の行動や感情、意見などを記録しておくことです。

生々しい生活を記録するというより、楽しい出来事であったり学びや自分を成長させた経験についてを記録することが面白いと思います。

ライフログを充実させることによって、あたかもソーシャル化した自分が何かの物語の主人公であるかのように語りましょう。

あなたに「ご縁」のある人がソーシャルから「あなた」を発見できるように・・・、発見したときに声をかけずにはいられないようにすることが狙いです。

【第二段階】ネットーワークを構築する

【絆(きずな)から縁(えにし)へ】の第二段階は「ネットワークを構築する」ことです。

人はそれぞれにリアル(現実社会)に交友関係を持っているはずです。そのリアルの交友関係をソーシャルネットワークへ反映させてゆきます。

フェイスブックではリアルの友達に友達リクエストを送って関係を作ることや、フェイスブックに参加していないリアル友達をフェイスブックに招待してあげたりします。

イギリスの人類学者、進化生物学者であるロビン・ダンバーは「人間にとってそれぞれと安定した関係を維持できる個体数の認知的上限は平均すると約150人(100~230人)である」(ダンバー数)と述べています。

わかりやすくいうと「家族や会社の同僚、仕事のパートナー、友人として認識できる限度は、だいたい100人から200人くらいなんじゃない?」という理論であります。

第二段階のネットワークの構築は、フェイスブックの友達をダンバー数でいうところの200人程度のリアルの人間関係で構築してゆくことです。

フェイスブックを活用する際に友達になる基準として、まずは以下の2点をおすすめします。
1 実際に会った事がある人
2 自分に興味を持ってリクエストをくれた人で、かつ「業者」ではない人



【第三段階】コミュニティを創造する

【絆(きずな)から縁(えにし)へ】の第三段階は、ネットワークを起点に「コミュニティを創造する」こと、すなわち 自分発のコミュニティを創ることです。

ソーシャル化した自分自身をネットワークに配置することで自分自身の物語を語る準備が出来あがりました。次は、自分を物語の主人公に持ってゆく段階になります。

自分発のコミュニティを創ることは以前に比べて格段にやりやすくなりました。

かつて自分発のコミュニティを立ち上げるには
→HPを作成し、
→相互リンクでネットワークを広げ
→掲示板を立てて交流し
→メーリングリストを作って情報交換し合い
→オフ会を開催してリアルで交流する
この過程ではHTMLを覚えたり、FTPでファイルをアップロードしたりと素人が取り組むには少しハードルが高いやり方しかありませんでした。

今や、これらの過程はフェイスブック一つで可能になっています。むしろ、フェイスブックでネットワークを構築して交流を深めることがこれらの過程を一挙に仕上げてしまいます

社会起業家論を専門とする田坂広志先生は、その著作『プロフェッショナル進化論』(PHP研究所, 2007年)において以下のように述べていらっしゃいます。
「コミュニティにメンバーとして参加するとき、忘れてはならない大切なことは、「まず、自分から率先してコミュニティに価値ある情報や知識、智恵を提供する」という心構えである。」

リアルのネットワークを構築する過程でいくつかのコミュニティに参加することになると思います。そのコミュニティで自分の得意とする分野で価値のある情報の提供を心がけてみてください。

コミュニティで存在価値が認められるようになれば、自分自身が何かの「旗」をあげたときには必ずや仲間が手助けをしてくれることでしょう。

【第四段階】メンバーを繋げる

【絆(きずな)から縁(えにし)へ】の第四段階は自分のコミュニティの「メンバーを繋げる」こと、それはコミュニティのリーダーとしてメンバーの成功のために応援するということです。

自分発のコミュニティには、例えそのリーダーが自分であったとしても仲間を対等に迎え入れる姿勢が求められます。仲間を対等に迎え入れることというのは、リーダーは自分自身なのではなく自分自身が仲間のコミュニティのメンバーであることを自覚するということでもあります。

あなたを慕っている仲間も、いつかはあなたと同様に自らのコミュニティを立ち上げることになります。その時、リーダーは仲間の最初のフォロワーとしてそばにいてあげる精神が大切になります。

「社会運動はどうやって起こすか (TED Talks)」というDerek Sivers氏による有名なスピーチ動画があります。Derek Sivers氏はインディーズミュージシャン向けの音楽配信の創業者です。

彼はスピーチの最後にこう語ります。

本当に運動を起こそうと思うなら、ついて行く勇気を持ち、他の人達にもその方法を示すことです。スゴイことをしている孤独なバカを見つけたら、立ち上がって参加する最初の人間となる勇気を持ってください。

真のリーダーは「孤独なバカについてゆく最初のフォロワー」なのです。そして、その孤独なバカに二番目以降のフォロワーを繋いでゆくことができたときが「縁(えにし)」が顕在化する時なのです。

それは誰かが社会的に独立することを手助けするために自分自身が存在していたことを発見する瞬間でもあります。





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