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足の爪を切る回数

僕は足の爪を切るのが好きではない。
切りにくいところにあるし、固いし、臭いからだ。

人生にあと、何回くらい足の爪を切らなければならないのか。
何回我慢すればいいのか。

足の爪は、手の爪よりも半分くらい遅く伸びるそうで、1日に0.03~0.05mmだそうだ。
僕の場合、0.5mm~1cmになったら切るので、だいたい0.8mmになったら切ると仮定する。

一日平均、0.04mm伸びるとすると、20日に1回切る計算になるが、実際にまぁそんなモンだと思う。
80歳で死ぬ事を考えると今僕は30歳なので、残りは18,250日で、20で割れば一生に足の爪を切る回数が出る。
でました、912.5。
約913回。
言い換えると、足の爪をあと913回切ったとき、僕は死ぬ。
そう思うと、足の爪がいとおしく感じてきた。

恐い家族

右手には、5人家族がいる。
お父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、そして赤ちゃん。
最後の赤ちゃんは、男の子なのか女の子なのか。
僕のイメージでは、女の子だ。
女の子だとかわいいな。
この子の名前はなんだろう。
この子は僕の子かな。
おや?
赤ちゃんのお父さんもお母さんは、右手の中にいる。
この家族に僕は含まれていない。
この家族は僕の家族ではない。
違う一家、なのだ。
違う一家なのだが、血のつながりがある。
そんな家族が左手にもいる。
右足にも左足にもいる。
恐い。
何者なんだろう。
まったく語らないところも恐い。
今日も知らない家族と眠る。

この本の内容は以上です。


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