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04

青白い陰鬱な街、TOKYO。焼き鳥屋"MEGA DROME"で金髪の男が店員に怒鳴っていた。「俺のこと覚えとけよ!」耳朶に安全ピン、唇にピアス、氷青にイッちまった目で。メガバイオレンスの堕天使が199Xの世紀末、第2千年紀の始まりを訃げていた。俺は"EINS, ZWEI...."の贖罪に覚醒するボーグをLOADスル悲しみのgefallener EngelXXXの悪夢は俺を苛み、月の鼓動が俺の頭に埋め込まれた[junk]をレイプする。ネオンが喧騒を灼き、クラブでは(いま)月で流行りのトランスが流れる。死に似た何かのImitation。俺は青白い鶏冠を揺らし、激しく震える。真夏の焦がれる夜に。俺は吠える。青白く染められた空に。「卍を背負わされた堕天使が今俺の身体に爪を立て、青白い血を流す……」。

 

Tokyo's dead....

 

黙示録の夜、パンクスが氷青を啜る……

 

19XXの世紀末、青白いネオンに灼かれた街で幻覚を叫ぶ……氷青=HAKENKREUZがオーバードーズするメガ・インダストリアル……パンクスのXが黙示録の虚像をLOADする……[borg]……

 

 氷青とHAKENKREUZ

 

パラノイアが暴走する東京バベルで堕天使が氷青の狂気を叫び続ける……それはまるでハイプとダウナーのカクテルをオーバードーズした胎児の[prototype]な苦痛のよう……俺は死の臭いを嗅ぎ付ける……NOISE塗れの青白い死のネオンが天使を切り刻む夜、月は青く嘲笑(わら)っている……

 

俺は"ANGEL DUST""gefallener Engel"のウェットウェア・カクテル―""幻視([デジャ=ヴュ])する……それは青白い月に染められた摩天楼のサブリミナルであり、世紀末のジハードだ……サイバーパンク・ナイトメア……俺は"Neuromancer"落書き(TATTOO)する……

 

クロームな夜、俺は氷青で燃えている

 

発狂したマリアは卍の胎児を中絶する

 

 クリスマスイブ……日本が一番虚飾で糊塗する日……ヴォーグがスクランブル交差点で踊り、聖夜に大水青(おおみずあお)が舞う……摩天楼のXXX……青白い月の下、歌舞伎町が世紀末をジハードする……

05

 大水青(おおみずあお)が氷青をDejavuする

 

排ガスに溺れる熱帯夜。朧月。俺はスクランブル交差点の喧騒を聞いている。生ゴミと漢方の融合した東京。氷青を噛み砕いてミラーシェードから歌舞伎町の死亡遊戯を覗いてる。卍を刺青した大水青(おおみずあお)。月光が蛾を青白に映し出す。199X、黙示録はやって来なかった。

 

パンクスが唇にピアスを突き刺している。耳にはごついイヤーカフ。瞳はチープなスリルを求めてる。氷青中毒特有の自殺願望と超暴力願望によって19XXのイコンとなっている。つまり、ストリートに渦巻く短命なメガ・トレンドある種先祖返り的な前世紀末から続くティーンエイジャーのDNAのリロードのオーバードーズ。ボーグがミラーシェードの奥から覗くのは渋谷の死亡遊戯。俺はスクランブル交差点で音の洪水を、光の氾濫を、情報の飽和を、感じる。摩天楼は一種の誘蛾灯だ。ネオンの刺青。それが欲望と誘惑の舞いを生む。

 

世紀末、今夜は月食だ。月の片鱗は青白く、まだ世紀末的な月光を投げかけている。"原罪をデジャヴュしろ"と。だがY2Kから間もなくしてサイバージハードが始まった。黙示録の亡霊はSM的なゲシュタルトに崩壊した。青いサイバー弁髪のサイバーゴシックス達が"CHROME"の前で神経電子的なフラットラインに興じている。やつらが殉教者志望者なのかは分からない。俺はヴォーグ(Vogue)を吸う。ネオンに灼かれた青白い空に紫煙が立ち昇る。排ガスと生ゴミが融合した熱帯夜。大水青が妖艶に舞っている。"Tokyo's burning……"

 

卍のCHROME

 

青白い髪を逆立てたパンクスが鶏冠を揺らしてる……俺はヒステリックに嘲笑(わら)うだけ……

 

「これは俺の神への復讐だ……」

 

展望台。摩天楼を見下ろす。妖艶なネオン。チカチカ瞬く。酸性雨の降る街、月食で、羽根のない俺達はどうすればいい。月が大水青(おおみずあお)をエンジェルダストする。

 

 青白い蛾が摩天楼を舞っている。歌舞伎町の死亡遊戯は終わらない。バベルが突き刺さった月が嘲笑(わら)っている。DOLLが時計仕掛けの幻覚(ユメ)を見る。俺は誘蛾灯に集まった蛾の死骸を踏み潰してにやりと笑う。世紀末、月食をDejavuするgefallener Engel"原罪(ギグ)"は間近で、クラブの周りには頭の中に"月食症"をインストールしたサイバーゴシックスが(たむろ)していた。青いサイバー弁髪。21世紀のドレッド。そいつらの腕には無数の注射跡がある。タナトスを氷青のスリルによって(あがな)っている骨と皮だらけの骸骨、とでも言おうか。俺は胸の卍の傷に口づけしろと叫ぶ。誰かが罵倒し、「月食だ」と叫ぶ。そうだ、全てはここから始まった。エンジェルダスト。

06

GOD IS DEAD

 

ZEISS IKONが青白い陽炎に染まる摩天楼で原罪をヒステリックに嘲笑(わら)う世紀末、夜蝶が刺青(TATTOO)した卍を月食するエンジェルダストをDeus Ex MachinaするDANSE MACABRE……"Vogue AROMEの陽炎が摩天楼をDéjàvuする……"……

 

クロームな夜、俺は氷青で燃えている……

 

コマ劇跡を占拠した少年達。ヤクザや流氓(リュウマン)や財閥どもとイカレた戦争をしてる。シャネルのEGOISTを付け青い髪を突き立てて青白いMAC vivaglam GAGAを唇に塗り少年はゲイのボーグにしな垂れかかる。舌を絡ませながら互いに氷青のピルを唾液混じりに交換する。

俺は誰だと問いながら月に向かって吠える。俺が俺である理由。そんなものはない。世紀末、レゾンデートルは超資本主義によってヘルツォークされた。

LUNA SEA。人工楽園で神なきボーグが彷徨する。秋葉の故買屋で買ったマイクロソフトが首筋に突き刺さったサイバーゾンビ。Googleplex=SONYの摩天楼が青白い月のMALICE MIZER"God is dead"を叫ぶ。

君が君である理由。それを探せと誰かに言われたような気がする。

それでもデリートされた記憶の中、REBOOTはできそうもない。

君が必要だ。

 

歌舞伎町で神の存在証明を叫ぶ

 

HAKENKREUZのホログラフィが世紀末のGoogleplex=SONYの摩天楼に浮かんでいる。俺はレテノール・モルフォを刺青(TATTOO)した携帯で月にかける。「"Paranoia Cyber Tuned""原罪(ギグ)"。スクランブル交差点の十字架(スクリーン)に映ってるのはあんたのサイコ・パラノじみた"GOD IS DEAD"だろうがよ」。俺は氷青のピルを噛み砕く。HAKENKREUZ。神なきボーグのレゾンデートルは青白いMAC vivaglam GAGAによってヘルツォークされた……。それはDNAに仕組まれたTABOO。反神学をオーバードーズするTOKYO。「神」に仕組まれたサイバージハードは散発的なゲリラとして199Xのヴォーグと化している。Deus ex Machinaは今は亡い。誰かが叫んだ。"God is dead……"

 

 ネオン色の摩天楼蝕にアンドロギュノス=ヘルマフロディトスな大水青(おおみずあお)が原罪のGIGを踊る……

07

ヘルマフロディトスな大水青(おおみずあお)が月食症をOVERDOSEする。脳にインストールした卍。Vogue AROMEの紫煙が歌舞伎町を舞う。

 

卍な夜、虚飾症の原罪(ギグ)OVERDOSEする……

 

虚飾症のギグを踊れ

 

渋谷。スクランブル交差点。エグゾースト。光化学スモッグ。

レゾンデートルを忘れた人の群れ。

 

摩天楼の陽炎をOVERDOSEした大水青(おおみずあお)が天使なきエデンをデジャヴする

 

どうして俺達には羽根がない

 

失神しそうなスリルの中大水青(おおみずあお)がネオンに搦め捕られていく

 

摩天楼の欲望をOVERDOSEした大水青が天使なきエデンをする

 

存在理由をクロームなエグゾーストに求める夜

 

原罪が青白いエグゾーストを吹き上げる虚飾症なPUNXじみた悲鳴を上げろと堕天使が叫び続ける

 

           GOD・・PILL

 

氷青なレゾンデートル//なき亡霊どもをブーストした脳のOSでクラックしつつ目眩を覚える

 

[あなたはGuilty]

 

天使仕掛けの7th GIGな虚飾症にRebootする//世紀末の新宿朧にエンジェルダストする原罪のレゾンデートルを望んでるわけじゃない……LOVELESS……

 

 Black Russianふかすパンクスの傷を卍するChrome Exhaust//世紀末・・レゾンデートルはここにはない

08

歌舞伎町午前0LUNA SEAGIGする……""が爆ぜる……

 

渋谷。死と虚飾の街。Vanityのショウウィンドウに月コレクションが流れてる。世紀末を象るサイネージ。BGMgefallener Engel"虚飾症"。青白いネオンがピアスだらけ、金髪、レテノール・モルフォを片腕に刺青した少年を映す。"God is dead……"少年が呟く。クロームな夜を卍しろ……。

 

「誘蛾灯に群れる蛾さ、俺達は……」……クロームなエグゾーストが嬲る摩天楼……卍が月をDéjàvuする……

 

夜を壊せ

卍が摩天楼をjamais-vuする

 

虚飾症に罹ったパンクスが(うた)う……「世紀末に焦がれる夜、月食を卍する摩天楼に大水青をjamais-vuしろ……」……

 

 世紀末最後の夜、ホストにキャバ嬢、キャッチにボーグ、流氓(リュウマン)が歌舞伎町に神経シナプスを描く……「お前の罪を数えろ……」……幻覚(らり)った青い弁髪のサイバーゴシックスが虚ろに呟く……俺は嘲笑(わら)う……「原罪のレゾンデートルはBlack Russianの陽炎に消えたぜ……」……

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