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第十三幕

 この話しは夢を食べるエリートのバクたちの間にまたたくまに広がりました。悪夢ばかりを食べていたバクたちは、ヴァーキーに習った“夢を与える”方法をまねました。

 

「イーイーイーイー♪アーーアーアー♪」

 

するとどうしたことでしょう!いつの間にかその町の人間たちは良い夢を見るくせがつき、空襲を恐れて寝付けなかった人々も寝ることが大好きになりました。バクたちも食べる夢のどれもがおいしいものばかりになり、気付けば町のみんなに笑顔が戻りました。

 そして、バクたちの間である噂が広がりました。

「どうやら、人間どもがやっていた“大きなセンソウ”とやらは終わったらしいぞ。スージーという名の少女が見るだけだったはずの夢を叶えたらしいぞ」

 

 いつしか、こわすのが得意だった人間たちはつくることの方が得意になっていました。そんな人々が作った新しい十字架に今夜もヴァーキーが止まります。そしてそこで一息つくと、広い夜空に向かって再び飛び立ちました。

 

 おいしそうな夢の香りを探すために。悪い夢を見る人間には良い夢をあげるために。

 そして、夢は叶えるためにあると教えるために。

 

 

 

 

 

9514字

 

 

 

企画 制作 75°

編集 75°and 遠名 奏

 

©2012-2014    75°

 

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遠名 奏 HP → http://tonakanata.jimdo.com/

 

 

 

 

※ このお話はフィクションです ※


この本の内容は以上です。


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