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菅葦は語った。

「悪党は法の網をくぐる。規制をしても、地下に潜るだけだ」

「地下に潜る?」

「女をさらって監禁するんじゃない。罠を張って、女のほうから罠に飛び込んで来たんだ。しかも負けたら何でも言うことを聞くという約束に同意している。つまり、被害者も告訴しにくい」

「法には触れていないの?」純が聞いた。

「もちろん触れている。こんなことを商売にしていいわけがない。それに、奴らが撮って売っているのは裏だ。裏で密売している以上、犯罪だ」

純は意を決したように、菅葦に言った。

「あたしも、女を食いもんにする男は許せない。その警部を呼んでよ。作戦会議を開きましょう」

菅葦は渋い顔をすると、純に聞いた。

「思っている以上に危険だぞ。大丈夫なのか?」

「菅葦さんを信じている。絶対に助けてくれるって」

「重圧だな」菅葦が顔をしかめた。

「拷問されそうになったらペラペラ喋るから。ハハハ」

「それでいい」

「冗談よ」

「いやダメだ」菅葦が真剣な顔で言った。「拷問される前に全部喋るんだ。意地やプライドを捨てて哀願しろ。謝って許してくれそうなら謝るんだ」

純は唇を尖らせると、両手を上げて伸びをした。

「気が進まないけど、でも、あたしを心配して言ってくれてるんだろうから、嬉しいわ。言う通りに懇願します」

「無茶は禁物だ。よほどの鬼畜じゃない限り、女が弱気な顔で哀願したら、攻撃は緩む。悪党は、自分を恐れる者を好きだから」

 


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