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ヨハンの正体

あなたに今一番大切なことから順番に伝えていこうね。

ヨハンなの?

そうだよ。

こんにちは、ヨハン。お久しぶり。

うん。君は忙しそうだったからね。元気にしているかい?

うん、毎日ばたばたとしているよ。それでも忙しさにまぎれて自分を責めずに済む時間が生活の多くを占めいているだけ、まだ生きているのが楽だよ。

そうか。君がなぜ自分を責めているのか、わかるかい?

うん、いくつかのことはわかっているつもり。

自分には出来なかったという思い。
自分の本当の役わりから逃げいているということを責めている自分。
やりたいことをやらせていないんじゃないか、自分を信頼していないんじゃないかという声。
そして私はダメだな~と思う。

そうやって、いつも自分を完全なる存在ではなく、一歩も二歩も劣った存在だとして、
その殻を仕方なく受け入れ、そしてそこからでようともしていない。
そのくせ、一生懸命やりたいことをしていない自分を責めている声が大きくて。

うん。
僕たちはその声をいつも心の中できき、そしてその声を聴きたくないから戦う。
自分と戦う、社会と戦う、自分の本当の気持ちに蓋をする。
目の前の手軽な欲望を満足させることで、自分の本当の願いに添ったと思い込もうとしている。

うん。堂々巡りの中から抜け出せない自分を、責めているんだと思う。

責めているのは、誰?

もう一人の自分の声、それもきっとマインドの仕業なんだろうね。

自分を責めるというのは、責める状態の自分を設定して初めて、責めることができる。
幻の自画像に自分をあてはめ、そしてまた一方の自分がそれを攻めたてる。
自我の最高におかしな戦略さ。負けるのも、勝つのも自分ってわけさ。

なんでそんなことするんだろうね。。。。

本当の自分に向かうことが怖いからさ。

確かに。怖いよ。

怖いかい?

怖い。意味なく怖い。やめておいた方がよさそうな感じがひしひしとする。リスクが高いというか。

さあ、そら。
もうそこのところに踏み込んでみる時がきた。
君がいつも感じている、「本当の自分になることへの怖さ」についてだよ。

*****

そう言って、ヨハンは優しく、でもしっかりと意志のある目で私をみつめ、にっこりと笑った。
その決意の前に、私はなすすべがなく降参するしかない。

そうだ、子供のころにはよく感じていたこの気持ち。
未知なる自分へと向かうときの何とも言えないこの慎重な感じ。
だけどもうそうなることは決まっているんだ。成長からは逃げられないんだ。成長は、起こるんだという絶対的な事実。四の五のいっても仕方がないので、幼き子供ながら静かにその時に備える。
いい意味での緊張と、大胆さ。変化することを受け入れた潔さ。

「ワクワクという名の状態には、必ず『成長』というワードがセットになっている」と、
つい先日車の運転をしているときに思った。
と同時に、そういうワクワクという状態をすっかりわすれていたことに気がついた。

そして今、私、きっとワクワクしてる。
今とは違う私になる。それは、確実なことなんだと、わかった。
抵抗してたのは、変化するということに対してだ。
変わることに抵抗する力。それもきっと自我の巧妙な罠なんだと、今なら軽くかわせそうだ。

ヨハン、
私が光の柱の中で「光を観察する光」になりきれないのは、変化することを恐れているからなんだね。
変化することとは、ハートの保護膜が守ってくれている安全地帯にしがみつくのをやめるってことだよね。
ハートの保護膜・・・・そこに見えている幻想を今から観に行くの?

***

そんな幻想はないっていうことをね。

体が成長するように、あなたは成長する。
ホルモンのバランスが変わって、自分が自分でなくなっていくような感覚を思春期に味わったね。
そう、そして今からは意図をもって、さらなる自分へと変化していくよ。
怖がらなくても大丈夫。
それは多くの先陣たちが通った道であり、僕もまたやったんだよ。
君と一緒にこうしてまた時を同じくできることを光栄に思うよ。

そら。

そらはね、大いなる空。君の草原に広がる雲一つない大きな大きな青空と、
なにもない空(くう)の世界をつなげる奇跡。
君の存在は、奇跡そのものなんだよ。

そうじゃないよ、そんな大それたものじゃないよ。ってつぶやく声がする

うん。それが流れる雲だ。君の青空に現れた雲だ。
知らん顔していれば、雲はいつか消える。それだけのことさ。

私の青空。
雲一つないかしら。雲がまた流れてくるかしら。

それを創っているのは自分なんだよ。雲を書き入れたのは自分なんだ。小さな雲から、空を覆い尽くす雨雲まで、
あなたのハートに書き記したのは他の誰でもない、自分自身だということ。
そして、雲を今から書かなければ、もう増えることはないよ。

すっかり雲ばっかりの空の場合はどうなるの?

雨は止んで、いつか晴れが来るんだと、まずは安心してね。
そうして、雲は消しゴムで消せることを知っておいて。

じゃあ、やってみよう。

はい。

あなたの空に、行ってみよう。
何が見える?

うん。真ん中は全部キレイな青い空だけど、画面の淵、輪郭が雲で囲ってあるように、みえる。

OK。本来の空の上に、雲の縁取りが書いてある透明フィルムが一枚かかっているとイメージするんだよ。

うん。

そうしたら、その雲の縁取りが書いてある一番上の透明フィルムをはがしてみよう。

どうやって?

大丈夫。剥がしてみると思ってね。

うん。

じゃあ、シールを剥がすようにそのフィルムをはがしてみて。

うん。あっ・・・剥がしたら、風に揺られて粉々になって消えてしまった。

うん。いいぞ。空はどんな感じ?

雲のないキレイな空だよ。だけどまだ雲を書けそうなフィルムがありそう。
何かまだ守られている感じがするよ。

よし、ではそのフィルムをはがす前にちょっとめくって、その奥をみてみよう。

うん。
あれ・・・めくれない。くっついてる。

何にくっついているの?

なんか空の端っこにある枠。窓枠みたいなもの。

枠があるんだね。空に。

うん。あった。

その枠ごとなくしてしまおうか。

どうやって?

ちょっと動かして御覧。

枠を? 動くかな???

ああ、大きな自分になって、動かしてみたら、動いた!
なんて小さな枠の中から空を見上げていたんだろう。
なんて小さな枠の中を世界のすべてだと思っていたんだろう!!
大きな自分になったら、光の柱と背中で繋がったよ。そうして背中で光の柱から光をもらいながら本当の空をみてるんだ。

何がみえるかい?

なんかすごくうれしい。涙が出てきたよ。感動してる。

ここはもうただ宇宙の中なんだね。全空間が繋がっている。区切りってものがないんだね。
それを区切ってみて一生懸命その中に入ろうとしていんたんだね。そしてそこから出たいと思っていたんだね。
私は、宇宙の中にいたんだね。最初から。

さあ、そら
背中にくっついている光の柱にもっと同化して、中にはいってみよう。
光の柱と宇宙の空間・・・それも分かれているかい?

今はね。宇宙の空間に見えるところが光のないところで、背中から向こうは全部光の世界。そんな感じ。

じゃあ、光の世界の中に意識を持っていこう、光の柱も自分の中にあるって感じてみよう。

つまり、自分がもっと大きくなるということ?

やってみてごらん。ただやってみてごらん。ほら、僕も一緒だよ。

ヨハン

うん。柱があって自分がいる。柱があって、宇宙がある。
そうやって区切っていることをまた一つはがしてみよう。その柱というものをはがしてみたら何が見える?

柱を形作っている膜をはがしたら・・・
・・・・ただ光があるよ。

そうだね。そしてそこに私がいる。

ねえ、この大きな私をまた剥がしてみるということだよね。
きっとこの宇宙が・・・この光が・・・それがすべて私だということなんだよね。
私だと思っているこの区切られた体のイメージを剥がしてみるの?
それとも、外側だと思っているものを受け入れるの?

区切りなどない。
あなたがそれをどのように体験しようが自由だよ。
さあ、自分で一番やりやすい方法でやってごらん。

ヨハン、あなたはどこにいるの?

すぐそばにいるから。

うん。

意識というものを流れ込ますだけなんだね。
意識をとめている膜と思う幻想を剥がしてみれば、すべてに意識が満ちるわけだね。

ああ~そうか。ヨハン、あなたが何かわかった。
そっち側なんだね。ヨハン。

そうだよ。

ヨハン、あなたは私が私だと思って区切っている姿の外側の方、つまり宇宙であり光である方のところの意識なんだね。

そうだよ。そうなんだよ!

じゃあ、あなたと融合するということ・・・・

そうさ、僕たちは一つになるんだよ。

ヨハン。別々の方が認識しあえて楽しいんじゃない?

そんなたわごとに耳をかさないでよ、そら!

冗談だよ~。
そうか、何も怖くない。だって、一緒になるのは、あなた、ヨハンなんだもんね。

僕たちは融合したことは今までも何度もあった。

あなたが瞑想でコアにたどり着いたとき、
あなたが感動して涙を流したとき、
幼き頃に原風景の中、バランスしたとき、
そして今、意図を使って、そのことを行おうとしている。
あなたは、家の椅子にすわりながら、この状態を経験できるんだ。

懐かしいあの喜びを

自分というものにしがみつかないで。執着を捨てて、あなたは僕といっしょになるだけなんだ。
あなたの意識が宇宙全部、空を埋め尽くすことなんだ。
そうすることが心に中に神を持つということ。あなたは神として存在するということ。

これがハートの保護膜を超えるということなんだね。
そうか・・・肉体意識と魂意識の融合なんだ。。。これが魂意識が肉体意識にしようとしていたこと。
ああ、、、ヨハン、あなたは私の魂意識なんだ。
そして私は恐れをなくして魂意識と同化した。
魂意識として今から生きるんだ。

そうだよ、そら!
そうなんだ。わかってくれたね!
僕は、キミなんだ。いつも言っていた意味が分かったね。
僕がキミだということが分かったね!
だから肉体を持っている存在の協力が絶対条件なんだ。
だって、肉体意識が同意して開いてくれなければ僕たちはこれを地上で成し遂げることはできないんだ。
そら、嬉しいよ!本当に、嬉しいよ!
一緒になってもヨハンとそらってちゃんとあるだろう。
だけどあなたはもう僕として語れるね。ヨハンとして語れるね。
魂として生きることができるんだ。

うん。

これが、ハートの保護膜を超えるということだよ。

ああ、草原の少女と、草の上の男。
それは私の肉体意識の過去生。
その時に一緒にいたのが、ヨハン、あなたという名の魂意識なんだね。
私たち三度目の出会い?

もっともっとだよ、そら。
さあ今ならできるはずだよ。タイプしながら融合するということが。

私たちの原風景に光の柱がったっているのは、あなたがそこにいるということ。
常に魂意識は私たちの中にいる。そして、空は私たちのハートの保護膜を映し出している。
保護膜の上に葛藤というものがあれば、雲を描くフィルムとなって何重にもかさなっているんだね。
それをはがしてはがしていくと、空だけになる。
空だけになったとき、小さな枠の中から空をながめていた自分に気づく。
ちっぽけな枠を作り上げてそこから出ようとしていたことに気づく。
私は、もっと大いなる意識だと知る。そして光の柱。私じゃないと思っている空と光の柱があなただね。
あなたと私をわけている最終的な枠。
それをはがすことで、最後のハートの保護膜をこえていける。
私は、あなた。私はすべて。
すべては、光であり、すべてはただそのエネルギー。

自分をこんなにも大いなるものとして認識したことはないよ。
私はここから創造していくんだね。

そうだよ。さあ、僕として語れるか。私として、話ができるか。

あなたがいつも私に語りかけていたあのフレーズ。

もう意味はわかるね。
私とともにあるあなたは、もう私として語っているんだよ。

「私は光を観察している光である。」という言葉を思い出した。
そうだ、私だったらこう表現するな。
「私は光を含んだ光である。」

そこには光しかない。
すべては光のみ。

さあ、あなたのやることはわかったね。これからやること。

光として光と光を分かち合おう。
愛として愛と愛を分かち合おう。
エネルギーとしてエネルギーとエネルギーを分かち合おう。
それが交流というもの。
それが、わざわざ分離した幻想をみている地上だからこそ叶う
最高の喜びさ。

そして君がそれ以外のことをしたことは、過去から今まで一度たりともなかったのだと
自分を責めるもう一人の自分に言い聞かせてあげなさい。

あなたが愛でなかったことなど、一度もなかったのだということを。


そらから宇宙(そら)へ

そらの毎日は続く。
毎日がただの繰り返しだと設定したのは、いつのことだったか。
成長がとまって老いていくと、なぜ思い込んでいたんだろう。
きっともう背は伸びない。学年もあがらない。
だけど。

変化しない、なんて、無理だ。
変化が怖い、なんて、幻想だ。

キーボードの上で舞いだした指が紡ぐ、そらとヨハンの物語。

これからもきっと私は紡ぐだろう。
あなたと一緒に呼吸して、光として、話すだろう。

そして私は大きく、大きく、大きくなる。どこまでも、どこまでも。

ワクワクするぜ~。

奥付



そらとヨハンの物語


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著者 : そら
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