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みんなが かくれていると とつぜん うえのほうから
「あっ わたしの くまさん?」
おおきな こえが きこえました。それは おんなのこの こえでした。
「わたしの くまさん こんなところにいたの。ひとりにして ごめんね。
もう だいじょうぶだからね。いっしょに おうちへ かえろう」
おんなのこは そういって ぬいぐるみのくまさんを だきあげました。


8


「あの おんなのこの ぬいぐるみだったんだ」
「せっかく おともだちに なれたのに」
「でも みつかって よかったね」
みんなは ちょっと さみしいきもちに なりましたが
うれしいきもちにも なりました。


9


でも みんなは ぬいぐるみのくまさんが
おうちに かえることができて うれしいのか
みんなと あそんで たのしかったのか わかりません。
「くまさん さようなら!」
みんなは ぬいぐるみのくまさんに いいました。


10


おんなのこに だかれて さっていく うごかない ぬいぐるみのくまさん。
その うごかなかった くまさんが みおくる どうぶつたちに
おんなのこの かたごしから てを ふったように みえました。
「あっ くまさんが うごいたよ!」
「えっ?」


11


みんなは おどろいて ぬいぐるみのくまさんを みました。
たしかに ぬいぐるみのくまさんは てを ふっています。
せいいっぱい みんなに おれいを いっていたのです。
そう 「ありがとう!」 って。



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