目次

閉じる


<<最初から読む

6 / 12ページ

6


ちくちく すいっ すいっ ちくちく すいっ
ぐるぐる ぐるぐる くるりん きゅっ
「よし これで もう だいじょうぶだね」
みんなは また かくれんぼの つづきを することにしました。
「こんどは ぼくと かくれよう」
くまくんが いいました。


7


みんなが かくれていると とつぜん うえのほうから
「あっ わたしの くまさん?」
おおきな こえが きこえました。それは おんなのこの こえでした。
「わたしの くまさん こんなところにいたの。ひとりにして ごめんね。
もう だいじょうぶだからね。いっしょに おうちへ かえろう」
おんなのこは そういって ぬいぐるみのくまさんを だきあげました。


8


「あの おんなのこの ぬいぐるみだったんだ」
「せっかく おともだちに なれたのに」
「でも みつかって よかったね」
みんなは ちょっと さみしいきもちに なりましたが
うれしいきもちにも なりました。


9


でも みんなは ぬいぐるみのくまさんが
おうちに かえることができて うれしいのか
みんなと あそんで たのしかったのか わかりません。
「くまさん さようなら!」
みんなは ぬいぐるみのくまさんに いいました。


10


おんなのこに だかれて さっていく うごかない ぬいぐるみのくまさん。
その うごかなかった くまさんが みおくる どうぶつたちに
おんなのこの かたごしから てを ふったように みえました。
「あっ くまさんが うごいたよ!」
「えっ?」



読者登録

山崎由起子さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について