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まえがき

初めまして。大学でデジタルメディアについて教えている、谷川正継と申します。

世間では、若い人は「デジタルネイティブ」と呼ばれICT関連の機器やサービスを自然に使いこなしていると思われていますが、はたして本当にそうなのでしょうか?
というのも、ICTに詳しい人の周りにはやはり詳しい人が集まっているために、いかにもそういったサービスは「世の中的に常識」と思ってしまいがちですが、ちょっとジャンルの違う人たちと話をしてみると、実はそうでもないってことがよくあります。

私の個人的な経験としても、関東での自分の周りでは当たり前だと思っていたTwitterやFacebook、USTREAMが、地元の宮崎ではあまり知られていなくてびっくりしたことがあります。
※5月に地元で結婚式を挙げた際に、披露宴をUSTREAM中継したのですが、最初なかなか理解していただけず焦りました。

仮に「ソーシャルメディア」を知っていて利用している人でも、その本質を理解せずに使っているために、危険な状態にある人の話もよく聞きます。身内しか読んでいないと思って、仕事上の機密をばらしてしまったり犯罪自慢をしたりといったケースです。新しいメディアが登場しても、今までのメディアと同じ使い方をしていてはいけないということです。

ソーシャルメディアはこれから社会の基本的なインフラの一つとして定着していくと予想されています。
「ソーシャルメディア革命3」(YouTube)の日本語字幕版をぜひご覧になっていただきたい。
まさしくこれからはソーシャルメディアの時代を迎えようとしていることが分かると思います。

そんな時代に必要なのは、新しい形のメディア教育だと考えます。デジタルネイティブだから自然にソーシャルメディアを使いこなせるわけではありません。正しい知識と訓練が必要です。そのためにも中学生・高校生にもわかるソーシャルメディアの教材が必要だと考えました。また、その保護者の方々にもできれば読んでいただきたいと思い、この教材を作っています。

この「教科書」はJPLIVE.TVで提供する「男爵のソーシャルメディアラボ」という番組の公式テキストとなる予定です。このネット番組を観ながらこの教科書を読んでいただければ、より理解が深まると思います。

ソーシャルメディアを使いこなせるようになると、表面上の情報に惑わされない、いわゆる「情報強者」になれます。こういった教材が情報強者を増やしていくと、世の中が良い方向に変わり始めるのではないか?そんな遠大な夢も抱いています。

多くの人が持っている「善意」を、現実に形にできるのがソーシャルメディアの良いところです。この本を読んでソーシャルメディアに目覚め、皆さんの夢や希望が少しでも現実に近づくお手伝いが出来たなら、これほどうれしいことはないと思います。

「ソーシャルメディア」とは?

ソーシャルメディアとは?

「ソーシャルメディア」ってなんでしょう?「ソーシャル」とは「社会的な」、「社交的な」といった意味がある言葉です。ユーザー一人一人の社交的な活動や欲求を活性化させるメディア、つまり人間関係をインターネット等でパワーアップさせるものが「ソーシャルメディア」です。

 

ソーシャルメディアの具体例

 ソーシャルメディアを代表するサービスには、具体的には以下のようなものが挙げられます。

l  Facebook

l  Twitter

l  mixi

l  YouTube

l  USTREAM

l  ニコニコ動画

そのほかにも電子掲示板やブログ、カスタマーレビューなども含まれます。

 

ソーシャルメディアの特徴

ちなみにWikipediaによると「ソーシャルメディアは、誰もが参加できるスケーラブルな情報発信技術を用いて、社会的インタラクションを通じて広がっていくように設計されたメディアである。個人と個人、個人と組織、組織と組織の間の情報発信が、ウェブサービスを経由することによってそれ自体が意味を持つコミュニティとなり、実社会に広く拡散され、影響力を持ち始めたメディア」とあります。

 

ポイントは、利用者一人一人による情報発信が影響力を持つようになってきた、ということです。

 

例えば、買いたい商品がある時には「価格.com」などのネットの評判比較サイトを利用する人が増えてきています。もちろんテレビCMで商品情報を得る人も依然として多いですが、良いことしか言わないCMよりも、実際に使ったユーザーの意見を聞きたいと思うのは自然な気持ちだと思います。一人一人のユーザーの意見がまとめられ、集計されることで、ユーザーにとって有益な情報がネット上に集積されていくことになります。


マスメディアとソーシャルメディアの構造の違い

 

とは言うものの・・・

 簡単にソーシャルメディアについて説明しましたが、これだけではあまり分からない方も多いと思います。これは仕方のないことです。なぜなら、ソーシャルメディアを使っていない人にとっては、「ホームページ」などの今までのサービスと何が違うのか、どうすごいのか、その差や特徴がわかりづらいと思います。


 スマートフォンを例にとって考えてみましょう。今まで普通のケータイを使ってきた人にとってはスマートフォンはどのように見えるでしょう?画面が広くて色々なアプリが動くといったところでしょうか。そんな人から見てどのスマートフォンもあまり差がないように見えるかもしれません。ところが、iPhoneとその他のスマートフォンとの間では(現時点では)かなり使い勝手が違います。個人的な感想ですが、いろいろな面でiPhoneの使い勝手の方が洗練されていると思います。しかし、カタログを読んでスペックを比べてみると、むしろiPhoneの方が機能的には劣っている部分も多いのです。つまり、商品やサービスの本当の使い勝手は、実際に使ってみないとわからない部分が多いということです。


習うより慣れろ

 ソーシャルメディアを理解するには、そしてソーシャルメディアを活用する方法を知るには、実際に使いながら覚える方が近道です。まずは有名どころの一つである「Twitter」(ツイッター)から始めてみましょう。ツイッターには次のような特徴があります。


ツイッターの特徴

  1. 140文字でお気軽・簡単
  2. シンプルだけど奥が深い
  3. 世界中に公開される

1.ツイッターは投稿の際に140文字という字数制限があります。機能として考えると「制限」がある分、不便だと思われがちですが、この字数制限のおかげで逆に気軽に投稿できるようになります。字数制限の無いブログなどでは、ちゃんとした文章を考えなくては!というプレッシャーが生まれ、投稿が気軽にはできなくなる人も多くいます。


2.ツイッター自身の機能はあまり豊富ではありません。ですからシンプルに使おうと思えば、とても簡単です。しかし他のサービスと連携できるようになっているために、面白いサービスを後から追加することができます。例えば、USTREAMでネット中継を観ている時も、ツイッターのアカウントを利用すると、その中継にコメントを付けることができます。


3.ソーシャルメディアには、自分の発言を特定の人にだけ見せるのが中心となるサービスもありますが、ツイッターは基本的には全世界の人に見られるサービスです。ある意味、前者に比べて危険と言えるかもしれません。しかし、すべての発言が全世界からみられる可能性があることを意識して投稿をする癖をつけた方が、結果的には初心者にとって良いのではないかと考えます。


以上の理由から、まずはツイッターから始めることをお勧めします。


さて次節からツイッターの登録方法を説明します。


ツイッターの登録方法1

まずツイッターのサイトへ行きます。


「新規作成」ボタンをクリックします。

ツイッターの登録方法2

右図のような画面が表示されるので、入力していきます。

入力すべき項目は以下の4つです。

  1. 名前
  2. メールアドレス
  3. パスワード
  4. ユーザー名
1.「名前」はツイッター上で表示される自分の名前です。※まずはニックネームなど仮名を入力しましょう。当初はなにかと失敗があるかもしれません。後で変更することができますので、本名でやりたい人は慣れてからにしましょう。

2.「メールアドレス」はツイッターからの連絡が届くアドレスになります。少なくとも当初はケータイメールアドレスを入力することをお勧めします。理由は後程説明します。

3.「パスワード」は文字通り、ツイッターを利用する際に自分を認証するためのパスワードです。他の人から簡単に類推できてしまう、誕生日などは使わないようにしてください。

4.「ユーザー名」はツイッター上のもう一つの名前です。ツイッター上で誰かにメッセージを送ったりする際にはこちらを使います。また、ログインする時に上記のパスワードと共に使うこともできます。使える文字は半角英数と「_」(アンダーバー)です。※ツイッターには文字数制限がありますので、あまり長いユーザー名は避けた方がよいでしょう。

「このユーザー名は既に使用されています」とエラーが出るときは別のものを考えてください。既に多くのユーザーがいますので、単純なものは既に取られてしまっていることがおおいです。

入力が完了したら「アカウントを作成する」をクリックします。

ツイッターの登録方法3

下図のような画面になります。

「次>>」ボタンをクリックします。


下図のような画面になります。


まずは5人フォローするために、とりあえず、右の誰かの「フォロー」ボタンをクリックしてみます。
例えば「ガチャピン」の「フォロー」ボタンをクリックすると、これによってあなたはガチャピンを「フォロー」したことになります。

【解説1】
「フォロー」すると、あなたのツイッターのホームページにその人の発言が表示されるようになります。※ツイッターを楽しむ最初のコツは、「50人以上フォローする」ことです。これはツイッターのページを開くたびに新しい発言が見られないと、ツイッターの面白さが体験できないからです。

【解説2】
ツイッターにおける「フォロー」には、相手の承認や許可は必要ありません。逆に言うと、誰かがあなたをフォローしてくると、相手はあなたの許可なしにあなたの発言を読むことができます。もちろん、フォローを止めるのも自由です。この気軽さがツイッターの特徴の一つです。

右下の「この手順をスキップ>>」をクリックして飛ばすこともできますが、前述のとおり、最初からフォローする相手は50人はあった方が良いので、ぜひ少しでも興味がある人はフォローしてください。

ノルマを達成したら「次>>」ボタンをクリックして次へ進んでください。


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