目次
冬のブランコ
BLANCO3 A Cup Of Worid カップの中の世界
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不思議の月
空へと流れる光
四角三角そして丸
紅い月に想う
君とのこと
白い答案用紙
冬の日のこと
変化
サウンドオブハート
美術鑑賞
Christmas in the Songs
フェイス
Walking Man
残心 
最終回
歩く
寒さのせい?
風の見える丘
ラッキースター
ノックノック!
風船
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そうさ!そうだな!
そうして少しずつ こうして少しずつ
どうしてもと唱えながら進む僕
僕は君のママじゃないけれど
「今」
眠り
ボイコット
あたたかいぜ
ただいま!お帰り!
シアター
雨の日のリフレイン
本当のリアル
曖昧さ
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Bed Time Talk
道すがら
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昨日へとつづく道、明日へと進む道
靴音。
グローイン グローイン
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いつものように
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彩色
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残心 

 

   もう少しで今年も終わるのね

 

君は急に足を止め

街の空気を吸い込みながら

そう言った


なぜだろう?

 

   もう少しで新しい年が来る!


と言わないのは


足早にすぎゆく街を見送りながら

いつだって不安につつまれる僕ら

忘れ物があるのかな?

来るものより去るものに夢中なんだ


ああ、このままじゃ

君にとどけようと胸の奥に用意していた想いも

また来年に持ち越しそうさ


最終回


初回放送と最終回
どちらが見逃せないだろう?
もちろん第一回目の放送は欠かせない
それしだいで見続けるかどうか決まっちゃうんだからね
でもさ
初回放送と最終回
どちらかひとつの選択ならどちらだろう?
やっぱり最終回かな?
ハッピーかアンハッピーか
すっきりするのかしないのか
いずれにせよ
最終回にはケリがつく
人生ではほとんど見ることが出来ない
結末

そこにはあるから

 

結末なんて気にしない
これから始まるドキドキ感
ワクワクしながら観たいから
わたしなら初回のほうがいい

結末なんて
見逃したってかまわない
お望みのまま
心の赴くままに
好きなように演出するの

人から聞くかもしれないクライマックス

たとえ
思っていたもの違っていたとしても
真実なんて分からない
きっと脚本家にだってね



歩く


歩く 歩く 前を見て歩く
歩く 歩く 上を向いて歩く
歩く 歩く ときどきふりむきながら
歩く 歩く ときにはうつむいたりしながら
歩く 歩く それでも立ち止まることなく
歩く 歩く 前を見て歩く

走る 走る まっすぐに前を見据えて
走る 走る 果てなき明日へと
走る 走る 遠い遠いゴール目指して
走る 走る 転ぶコトなど考えもせず
走る 走る 歩くのが怖いから
走る 走る 抜かされるのがイヤだから

でも不意に何かに足をとられ・・・

もう走れない!
 もう歩くことさえ
もうダメだ!
 崩れ落ちそう
そんな時

後ろから歩いてきた
見知らぬ誰かにさしだされた
その手

とって
再び
歩きだす

膝についた泥を
ポンポン!
ってはらいのけたら

歩く 歩く 前を行くあなたを見ながら
歩く 歩く 少しわざとらしく手をふりあげて
走る 走る 追いついて追い越して
走る 走る ときには追い越されて
歩く 歩く 心やすい時には休み休みに
歩く 歩く
走る 走る

ただ前へと



寒さのせい?


迷って乱れて
あなたへと向かう魂(こころ)
自分でも
どう扱えばいいのか
わからないの

この
冬の寒さのせいかしら

少しヘン?
わたし


あたたかさがほしいのかい?
暖炉のほかに
ふるえているのは寒さのせいかい?
眠れない夜に

君はもっと
自分に正直であるべきなんだ
ひとりぼっちで眠る
この
冬の夜に


胸の奥であたたためた
あなたへの想いを抱(いだ)いて

ひとりぼっちの夜
ま~るくなって眠る夜

少し冷まさないと
恐いのよ

すべてがあなた色に染まる前に

熱くなりすぎた想いを
この
寒い寒い
冬の空気にさらけだし
とまどう魂(こころ)をそのままに
ふりつもる雪の下で
むっくりと起き上がった
その
想いに
耳をすますの



風の見える丘

 

今年もまた来たわね

冬が

この丘に

ふたり重ねた季節は

再び

色づいて戻りはしないというコトを

気づきもしないそぶりで


哀しいほど

失ってしまった色を

なぜ

僕らは憐れむのかな?

ポケットに手をつっこんだまま
手をふることもなく
僕らは少しうつむいたんだ


ほら

雪が少しとまどいながら

落ちてくる

やがてひるがえると

再び

アスファルト近くで反転して

また舞い上がる

海へ

丘を駆け下りていく


足早に

ただひたすらにすぎていく季節

くりかえしくりかえし


また春がくるさ

この丘に

吹き抜けていく風にただ

僕らは少しふりむいただけ





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