目次
冬のブランコ
BLANCO3 A Cup Of Worid カップの中の世界
おはよう世界
冬の歌
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灯~とぼし~
blancoよりあなたへ~ありがとう(^◇^)
灯火
ちょっとした疾患
視線の先
もっともらしい問題
暗闇の中の真実
不思議の月
空へと流れる光
四角三角そして丸
紅い月に想う
君とのこと
白い答案用紙
冬の日のこと
変化
サウンドオブハート
美術鑑賞
Christmas in the Songs
フェイス
Walking Man
残心 
最終回
歩く
寒さのせい?
風の見える丘
ラッキースター
ノックノック!
風船
繰り返せないから
そうさ!そうだな!
そうして少しずつ こうして少しずつ
どうしてもと唱えながら進む僕
僕は君のママじゃないけれど
「今」
眠り
ボイコット
あたたかいぜ
ただいま!お帰り!
シアター
雨の日のリフレイン
本当のリアル
曖昧さ
淡い吐息
Bed Time Talk
道すがら
昨日までの距離
僕らのアングル
本当はそんなに遠くない地平線
昨日へとつづく道、明日へと進む道
靴音。
グローイン グローイン
Words
いつものように
Taste of Dreams
彩色
さくらぐみ
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君とのこと


君のこと
僕は知らない
君の大切にしていること
僕は知らない
隠そうとしているわけじゃない
暴こうとも思わない
そっと土をはらい
のびていく芽のように
そっと手をあてて感じている

 

 

そのまま

優しい眼差しで

遠くから わたしを感じていて

日に日にあなたへ向かう想いを

幻のようにとらえながら

 

隠そうとは思わない

ごまかそうとも思わない

キットあなたが好きなのよ

そう

そんなあなただから好きなんだわ



それは

花開くためだけじゃない

伸びていく芽のように

生きていく毎日

両の手をひろげて

君を抱きしめようか?

世界が一回転する間

ああ

君とのことだけ考えながら



白い答案用紙


空白のまま差し出された問題用紙に
迷うことの無く回答を書いていく子供達
「まだ足りない、まだ足りない!」
って言っている

 

握った鉛筆はどんどんすり減り

空白の問題用紙は文字で埋め尽くされる

「まだ足りない、まだ足りない!」

はたして形になるのかな?

ただがむしゃらに鉛筆を動かす


僕らの前に差し出された答案用紙

今度は問題がビッシリ書き込まれている

答えを書く欄なんてありゃしない

○か×?

ほんとにそれでいいのかな?


ココロの中にはまだまだ白い答案用紙

答えを求めてふらふらしてる

制限時間だって?

ああ

「まだ足りない、まだ足りない!」

いまだにくり返してるんだ



冬の日のこと


冬の日
あたたかな日だまり
公園のベンチ
すぎていく時間
君のくれた手袋は
すこしだけほころびてしまったけれど
あたたかな思いは変わらない

 

冬の日

つめたい北風きって走る

自転車

あなたの大きなあったかい手

包み込んでもらうの

つめたくなった頬を


冬のコントラスト

暖かさを伝えるための冷たさ

寄り添って

寄っかかって

君と僕のあいだに

すきま風が入り込まないように

 

あら!

大丈夫よ

すきま風はこうして防ぎましょう


いつのまにかオレンジ色に染まった街で

ふたつの影はどんどんどん伸びて

やがてひとつの影になった




変化


うつりゆく空
偽りの顔
作られた顔
カメレオンのように
変わりゆく景色に
とけこむようにと変化する

冷たい頬
白い息
優しく触れる手
あたためられた空間
額縁の中の風景
枠にはめられた道
歩く歩く歩く

白い雪
冬のソリ
落ちるように滑る
降り積もるまま
閉ざされた氷のような
純白の今を
走る走る走る

どこまでも

ノンストップ
きかないブレーキ
止めるのは誰?

頬にふれる手のあたたかさ
とけてゆく心

サウンドオブハート


あれ?どこからか音がする

君はそう言って足を止めると静かに目を閉じた
僕には聞こえないその「音」を探して


ふりむけば夕暮れの街が

せわしそうに帰り支度をはじめていた


僕らはどこへ向かっているのか?
一瞬のあいだ忘れてしまって
君の探している「音」のありかにココロを傾けていた

それはなつかしい音かい?
僕はたずねた
それは素晴らしい音かい?
僕は聞いてみた

すると君は

 

ええ

何だかどこかで聞いたような音なの

どこだったかしら?

何時だったかしら・・・・?

記憶のずっとずっと奥深い

そう

ここがね、不思議とあたたかくなるような

ほら!

 

そう言って君は

僕の手を君の方へと導いた


はじめてじゃないけれど

ドキドキする気持ち

はじめてじゃないけれど

ちょっと恥ずかしいような気持ち


僕の手の中でふくらんでいく想いは

ココロの真ん中あたりをあたためていく


いつのまにかすっかりと暗くなった夜空の下

最初の星が顔を出す頃

君はうなずいて

僕は口づけた


ああ

その音は僕の鼓動だ





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