目次
冬のブランコ
BLANCO3 A Cup Of Worid カップの中の世界
おはよう世界
冬の歌
空のグラデーション
Heart to Heart
コロコロモード
あらかるとメニュー
覗き込む目だま
昨日の小荷物
ふれあうカラダ 重なりあうコトバ
メビウスライン
突然の雨
肖像画
ランデブー
ひとつの空
夜の物語
伸ばした手
灯~とぼし~
blancoよりあなたへ~ありがとう(^◇^)
灯火
ちょっとした疾患
視線の先
もっともらしい問題
暗闇の中の真実
不思議の月
空へと流れる光
四角三角そして丸
紅い月に想う
君とのこと
白い答案用紙
冬の日のこと
変化
サウンドオブハート
美術鑑賞
Christmas in the Songs
フェイス
Walking Man
残心 
最終回
歩く
寒さのせい?
風の見える丘
ラッキースター
ノックノック!
風船
繰り返せないから
そうさ!そうだな!
そうして少しずつ こうして少しずつ
どうしてもと唱えながら進む僕
僕は君のママじゃないけれど
「今」
眠り
ボイコット
あたたかいぜ
ただいま!お帰り!
シアター
雨の日のリフレイン
本当のリアル
曖昧さ
淡い吐息
Bed Time Talk
道すがら
昨日までの距離
僕らのアングル
本当はそんなに遠くない地平線
昨日へとつづく道、明日へと進む道
靴音。
グローイン グローイン
Words
いつものように
Taste of Dreams
彩色
さくらぐみ
ふたりでひとりのblanco他作品
奥付
奥付

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覗き込む目だま


覗き込む目
君の闇
背中越し見つめ合う

 

閉ざされた瞳

私の闇

太陽の下崩れそう


相反する定義

切り離せない運命

いつのまにか引かれたライン

向き合うことはなく

気遣うこともなく

鏡の奧から覗き込む


開かれた目

あからさまな空

真っ逆さまに落ちていく

 

重なる想い

抱(いだ)きあってはいけない運命

無理やり引いたライン

心は互いを求め

こんなにも色づいているというのに

背中合わせで確かめあう真実

 

深く深く落ちた先にしか

みつけられない悲しい幸せ

 

ならこのまま落ちてしまおう

真っ逆さまに

覗きこむ目だまの瞳の奥に

その黒々とした闇の中に

いっそ、ふたりで・・・


昨日の小荷物


ここに置いておきますよ!
そういうや郵便屋はすぐに出ていってしまった

小荷物

そう
さほど重くもない
さほど大きくもないダンボール
差出人は自分自身
1年前の日付

重くなって送り返したのかな?
それとも
要らなくなって送りつけたのかな?
なんだか少し開けられずに見つめていた

 

 

なら

わたしが開けてあげるわ

だって中身に興味があるもの

 

小さな箱の中だもの

たいした荷物じゃないはずよ

 

鋏なんていらないわ

こうやって、手で勢いよく破ればいいのよ

 

ほら!


ぶちまけられたのは

小さく小さく

それは小さく几帳面に折りたたまれた想い

すこし居心地悪そうに

床に散らばっては僕を見上げた


あれ?

そんなところにいるのか?

まだ

そんなところにいるのかい?

彼女に届けられるはずだったのに

ここへは届かなかったはずなのに

今でもまだ

そんなところにいるんだね


でもさ

大丈夫そうじゃないか

僕がこうやって散らばってるってことはさ

つまり

そういうことさ



ふれあうカラダ 重なりあうコトバ


絡みあう指先の
ひとつひとつ順番に力をこめる
君を感じるために
僕を伝えるために
重なりあうカラダの末端に意識をうつす
苛立ちをやんわりと平らげて
ちいさく震えるココロをおさえて
ただ一瞬
本当にひとつになれる一点をめざす

 

 

重ねた唇に

あなたの温もりを感じる

コトバの代わりに熱くふさがれた唇

何度も何度もくちづけを交わし

今、考えていたことなど忘れるくらいの

狂おしい愛を感じる



永遠など意味がないから

未来の予想など興味がないから

飛躍する空隙

ただひとつの時間に

君をすくい上げたいんだ


メビウスライン


トンネルが明るい空を一度隠して
沈み込んだ意識を解放する
白を目立たせるための黒
月と太陽
見上げるだけでは見えなくて
ときどき見下ろすために立ち止まる
明るい方へ
暗い方へ
いずれにしたって出口は同じ
隣り合わせの未来に反転しながら続いていく

 

 

私の心の表と裏

太陽の下の幸福な笑顔

闇夜での月の下での泣き顔

好きかもと茶化す子供じみた演出

愛していると単純な言葉を口にだせない現実

幸せな道のり

落ちてゆく儚さ

夢に描いた未来

手にいれた時間

どこにいて誰に抱かれても

結局は還るあなたへの想い

果てしなく続くであろう過去からの呪縛

 


飽くことのない期待はウラギリを知っている

求められない希望は真実を覆い隠していく

明日の明日

ここに還るように

僕らは耐えなくてはならないという

だから

進むべき道を知りながら

引き際を探し続ける





突然の雨


いつだって突然
雨は降りだして傘がない
天気予報なんて気にしない
そんなバカげた強がりも
こんな土砂降りには勝てやしない
いつだって突然
聞かされる方は
いつだって突然

 

そうなのかしら

ちゃんと予告はしていたわ

あなたのプライド邪魔をする

しっかりわたしを見てないからよ

雨は突然降り始めたワケじゃない


あらかじめ予約された偶然

驚く準備を忘れずに

ボクは手を伸ばしたのに

傘は閉じられたまま

 

幾度となくあなたに

触れようとした指先が

雨に濡れることを恐れる

 

だから今宵は

伸ばそうとしたわたしの手を

強く掴んで引き寄せて

そして

何も言わず冷めた目のまま

黙って抱き寄せてみて

 

天気予報も時には外れるわ



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