目次

閉じる


<<最初から読む

1 / 1ページ


<かけがえの無い欠片>

 

かけがえの無い欠片を拾った君 

握り締めていた筈の手の中には
かけがえの無い欠片はすでに無かった 

かけがえの無い欠片を
いつ どこで落としたんだろう? 
かけがえの無い欠片なのに……

君は落としてしまっただろう時間を遡る 
どんどん どんどん遡る

だけど
かけがえの無い欠片を落としただろう時間は
何処にも無い 

時間を遡っても見つからないなら
落としただろう場所を探しに行こう

君はそれから
落としてしまっただろうかけがえの無い欠片を
探す旅に出たきり

そんな君に一つだけ言い忘れていたことがあった

かけがえの無い欠片は 僕も持っていたということ
そして僕もそれを 落としてしまったということ

かけがえの無い欠片は
今も何処かの誰かが落としているのだろう

そしてそのかけがえの無い欠片を
いつかまた誰かが拾うのだろう


この本の内容は以上です。


読者登録

mikatuki98さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について