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魚1

 

暗い
何も見えない
息が出来なくて死にそうだ

 

ここは迷路?海の底?
暗闇の中を魚が泳いでる
なぜかその魚だけが見える

 

どういう原理で動いてるんだ
魚を見つけたとき
首のまわりに絡みついていた空気が
少しだけやわらいだ

 

その魚の後を必死で追った
待ってくれ
どこから来たんだ?
僕を置いて行かないでくれ


 

 

暗闇の中を走り続けた
息が苦しいのも忘れて

 

 


魚を見失った
僕を疲労と息苦しさと 恐怖が一度に襲った

 

苦しい
息が苦しい
何も見えない
あの魚を一度でも信じるんじゃなかった

 

膝をついた
もう一度だけでいい
幼い頃に見ていた 光というものがもう一度見たかった
僕なんかには高すぎる望みだった


 

 

右に壁らしいものがある
でももう一歩も歩けない
首が絞められているみたいだ

 

あの魚を殺してやりたい
でもその前に死にそうさ
息を辛うじて吐いた

 

 

倒れたのか?
僕はここで死ぬらしい
その時眼前に「光」が見えた

 

 

あの魚の尾ひれが見えた


魚2

汚れた両眼で 美しい魚をもう一度見た
ひれや鱗は汚れているのに
どうしてこんなに美しい

 

なぜ空気中を泳いでいるのだろう
前に一度どこかで見た気がする
記憶をよく洗ってみる
洞窟を抜けたら突然 暖かい陽だまりに包まれた

 

 

そうだ幼い頃
好きだった人によく似ている
あの人が魚だったら
こんな色と模様をしていただろうか
でもその人はもう病気でこの世にはいない


 

 

魚がひれを楽しそうに揺らす
僕を呼んでいるのか
やっとわかった
あの迷路から
僕を救い出してくれたのか
ぼろぼろの衣服で
魚を両手で抱いた

 

 

なぜか魚の臭いではなくて ふんわりした香りがする
陽だまりの中で 汚れてしまった眼で
消えるまでずっと見つめていた


紅い涙で

 

いつかの冬
オムライスにケチャップで貴方の名前を書いた
そう
それが私の見せられていた幸せだった

 


涙で絵を描くなら 何の絵にしよう
紅い涙で


 

 

血の涙は雨になって 立ち続ける私の周りに降り注ぐ
私は貴方のすべてを信じた
なのに
貴方は私を壊そうとした


 

 

怒りの炎が硝子の前で静かに燃えている
決して許されない裏切りを映し出す
貴方を永久に許さない
血の涙で 硝子に貴方の名前を書こう

 

あの頃を痛みと共に思い出して
私が貴方をどんな目で見つめていたか…
貴方は見てさえいなかった


 

 

紅い涙が唇を伝う
私は貴方に「好きだ」と伝えた
貴方が伝えたのは限りない憎しみだけ

裏切り、死、恥、終わりのない燃えさかる感情
私を悪魔に変えたのは誰


 

 

血の涙で 貴方の名前を書こう
眠る貴方の首筋に落ちるといい
楽しい時間はすぐ終わってしまった
終わらせたのは貴方よ


僕と最後の審判

僕の部屋にある矛盾を
追い出して 洗い流してくれよ
部屋に監禁されてひとり
次々と積み重なって もう倒れそうだ

 

ごまかしても無駄
すべては明るみに出ようとしてる
僕が犯罪者だっていうことも

 

 

始めから、
始めから何もかも間違っていた
それを放っておいたのが最悪の間違い
玉突き事故のように
事はどんどん大きくなった


 

 

 

誰が責任を取る?
どうせ僕の手には負えない
誰も悪くないのに
気がつけば誰もが犯罪者

ジャンケンで決めるのか?
どうせ誰も 責任取れはしないのに

 


部屋に積んである矛盾
今にも頭の上に降ってきそうだ
逃れる術はない

誰か聞こえるなら
この矛盾を洗い流して 消し去ってくれ
窓に打ちつけた木を外してくれ
こんなつもりじゃなかったのに


 


事故
乾いた情報の嵐
最後の審判が、始まろうとしている


Haunted

他人の顔見るだけでムカつく
死んじまえ
死んじまえ

 

無駄に音立てるなよ
耳障りなんだよ
おまえの音のない世界へ行きたい

 

取り憑かれたような気分で 壊すものを探し回る
Search&Destroy
何もかも死ぬんだ

 

 


ムカつくな
ムカつくんだよ
全部おまえのせいだ
息臭いんだよ

 

探し物をしてる
出てこなかったら全部壊す
人の顔見ると穴あけたくなるのさ
マシンみたいに
マシンみたいだ

 

 

 

取り憑かれたような気分だ 何がしたいのかわからない
ただSearch&Destroy
怒ってんだよ

 

そこにおまえがいるから
怒りで頭が弾け飛びそうだぜ



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