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2014/09/03(湿潤西遊記3)

そういえば、2日目、皿倉山から自転車で小倉へ戻る途中、

湖月堂なる、地元臭ただよわせる和菓子屋があったので自転車を止め、

名物はと聞いて、栗饅頭と、祇園太鼓というのを購入。

 

祇園太鼓は、パイ皮で餡を包んだもので、一番人気ですたい――と言われたのだけど、

これは、三河岡崎の備前屋という、我が地元臭放つ和菓子屋にて、

「手風琴」という、パイ皮で餡を包んだ一番人気の品と、まったく同様のもの。

外見こそちょっと違いましたが、味は全力で同じ。

 

そんな、期待外れを思いつつ、帰宅した後に栗饅頭を食ってみたところ、

これがうまい。

何の変哲もない栗饅頭。

それが、まことに美味で、森鴎外の時分からの名物と言うのも納得。

良かった良かった。

 

――そんな、湖月堂の栗饅頭工場を通過し、

3日目は、朝9時ごろにホテルを出て自転車にて下関へ向かう。

小倉から門司港まで十数キロ。そこからフェリーか地下道を使って、下関へ簡単に渡れる。

 

この日も相変らずの曇天。

しかし、前日と同様、本降りにはなるまいとたかをくくって、

国道199号線を東へ東へ。

 

事前に見る限り、道は海沿い、さぞかし快適なるサイクリングとなる――と思いきや、

基本的に、海と道の間に工場あって殺伐。

さらに、幹線道路は猛烈な勢いで大中小無数のトラックが走り行くという、

実におそろしく、味気なく、大型トラックのせいで狭い歩道はボコボコ。

運転も乱暴で、速度すさまじく、運ちゃんどもは、とかく殺気立っており、

門司駅付近では、国道の真ん中で、軽トラと中トラの運転手が車を停めて激論中。

渋滞発生も何のその。

あたくしが見る限り、15分くらいは闘っておりました。

 

途中、ナフコなる、ホームセンターを複数見る。

愛知県のナフコといえば、ちょいと前まで、スーパーマーケットのことで、

この筑紫ホームセンター・ナフコのために、今は名を改めたのかしらと思う。

 

さらに途中、サン・マルコ寺院めかした巨大な建物あり。

何じゃこれ。

結婚式場かと思われるが、実に妙ちくりんであった。

 

と、そんなこんなで30分ちょい走って、門司港へ。

ひとまず自転車を停め、フェリーに乗って、巌流島へ。

巌流島。

何も無し。

天気わろし。

文学碑は、村上元三の「佐々木小次郎」であって、

ほほう、吉川英治じゃないのかと、そこはちょっと感慨深く、

そんな感じで30分ほど見て回っているうち、雨が本降りになる。

 

「まー、でも、この空模様ならすぐに雨あがるさ」

と、ひとまず門司へ戻り、今度は自転車をフェリーへ積んで、下関へ渡る。

そもそも下関が、この旅の本命。

壇ノ浦を見ずばならじと、意気揚々、されど天気暗黒、

フェリーから降りる頃には土砂降りであった。

 

とても自転車で動けるレベルじゃなくなったので、

ちょうど昼時分、目の前の唐戸市場で昼食を取ることにする。

海鮮丼、800円。

見た目ほどうまくもなし。

普通。

「飯を食ったら雨上がるだろう」

との淡い期待も粉砕され、いつまでもやみそうにないので仕方なく、

とりあえず赤間神社だけを見るべく、

雨中、濡れそぼって自転車を走らせる。

 

赤間神社は、絵本の竜宮城を模したような、山門が特徴的。

これは戦後にできたもので、そこは味気なく思うが、

この山門なければただのお社である。

 

赤間神社は、安徳天皇を祀る。

安徳天皇、満6才にして御入水。

「波の底にも都の候」

と、乳母に抱えられてとあるのには、泣かずにはいられない。

宝物館に、幼帝の等身大という木像あり。

小さな玉体で、背伸びされているさまを見れば、やっぱり泣けてくる。

 

他に平家一門の肖像が並んでいる。

あとで検索すると、室町から江戸期のものだとあるから空想画。

それでも、男女あわせてずらりと並んでいれば当時の権勢が垣間見える気がして、感慨深い。

 

境内の裏に平家一門の墓あり。

手前の真ん中が能登守教経なんだなあと、そこに興味を覚える。

この墓石群の手前に、立派な御堂がある。

耳なし芳一の堂。

別に良いのだけど、平家一門の墓が雨ざらしの簡素な石ばかりなのに、

琵琶法師の方は、立派な御堂に祀られているのだなあと、ぼんやり。

 

雨ざらしの墓石たちを見て、

安徳天皇の木像を見ていると、

琵琶法師の前に現れた怖ろしげな「平家の怨霊」というのが、本当に平家の人間なのかと思う。

滅んだ平家武者たちの霊魂が、斯様に乱暴な、凶悪なものだったとはとても思われず、

耳なし芳一、再読する価値はあるかもしれない。

 

雨やまず。

仕方ないので、壇ノ浦散策は諦めて、トンネルで門司港へ戻る。

平家一門が身を沈めた海の、下を自転車押して歩く。

途方も無い。

 

とぼとぼと一直線のトンネルを15分ほど歩き続けて、九州へ再び。

この1キロ弱のトンネルで、ランニングを楽しんでいる人が少なからずいたが、

空気も景色も悪いこんなところで、何が楽しいのだろうとあきれる。

頭上は幹線道路で、さらにその上は海。

エア・ポンプの送る空気は、ほこりっぽく、何だか澱んだ感じ。

もともとは、海沿いを走る予定だったのか。

 

さて九州へ戻り、レンタサイクル屋の門司港支店で、バッテリーの充電を頼む。

それから徒歩で、観光跳ね橋のあがるのを見て、

土産物屋で、九州限定の妖怪ウォッチ付箋を買い、

雨があがったので下関へ再度渡り、ふぐ神社へ詣で、

古そうな建物で、昔の写真を興味深く見て回った後、門司・小倉へ戻る。

 

帰路は、海から遠い国道3号を使う。

これは正解。

高台を走るため海がかえってよく見え、しかも片側一車線なので大型トラックは走らない。

「うへへ、これは快適だ。気持良いぜ!」

と言っていたら途中で雨。

本降りであった。

 

その後夕食は、小倉駅前商店街で、

うまそうな店はと探し、「一銭洋食」なる、おっちゃんのやってる居酒屋へ入る。

何気なく入った店なれど、あとで聞くと、有名な店らしい。

小倉発祥だという焼きうどんを頼み、おでん大根・厚揚げ、ビール。

しめて1200円。

安い! うまい!

 

焼きうどんは、ソース味。

うまいが普通。

おでん大根は、やはり醤油味。

うまいが普通。

 

どちらもやっぱり、変哲もない味の方向性。

ただし、たいへんうまかったのは、強調しておく。

 


2014/09/02(湿潤西遊記2)

翌朝、小倉小雨。

駅前からレンタサイクルを利用する予定で、

しかし自転車屋は朝10時からなので、先に小倉城を見ようずと、

徒歩で向かううち、本降りになって閉口する。

傘無し。

しかも小倉城は改修工事中とかで、見ることできず。

外からの景色も雨なれば見上げることも困難。

お城隣接の、猫の多い祇園神社でみくじを引けば末吉。なんとも情けなし。

 

とぼとぼと城内を歩いて、松本清張記念館へ入る。

松本清張。

個人的にさして思い入れはないけれど、小説作法は気になる。

というので、そこら辺が見たかったけれど、

小説志望者向けに展示されているわけでもないので、やや惜しい。

書庫の風景、かれが使った資料に意外なものはなし。

まあ、そんなものでしょう。

 

売店で、清張の諏訪での取材模様と、未完の「神々の乱心」についての冊子を購い、

レンタサイクル店へ向かう。

一日800円、まる二日で1800円。

甲府が一日500円だったのに較べれば割高だが、借用を渋るような値段でもない。

旦過市場という、小倉の名物市場へまわり、

魚のすり身に胡椒で風味をつけ、かりっと油で揚げた、カナッペなる名物を食し、

テキスポ仲間とのランチ会場へ向かう。

 

ランチは、小倉辺にたくさんある、資さんうどん。

何の変哲も無いうどん屋だけれど、そこら辺の方が、旅人には興味深い。

というので、他におすすめもありそうなところを、

資さんにしてもらい、待ち合わせ。

 

山田さん、雨森さん。

インターネット上ではすでに古なじみで、肉声も聞いているのだけれど、

実際逢うのは初めて。

とはいえ実際逢ってみても、古なじみ感あって、なんか珍しくない感じ。

お互いそんなものかと思われる。

 

かしわ汁うどん、だしのうまい、鶏肉・ごぼう・たまねぎの煮物入りのうどん。

鶏肉は珍しい。

が、味の方向性、見た目、取り立てての特徴なし。

普通にうまい。

 

山田さんにゴボウ天を一本もらう。

ゴボウ天は定番らしい。

うまいが普通のゴボウ天である。

 

また、資さんうどんにおでん有り、だいこんとちくわを取る。

うどん屋におでんは珍しいが、小倉ではおでんを売る店があちこちにあって、

土地の名物かと思われる。

味の方向性、見た目、取り立てての特徴なし。

醤油ベース。辛子を付けて食べる。

普通にうまい。

 

愉しく歓談、ただし普段からネット上で会話してるので、

とりたてての会話があったかは、はてさて。

楽しかったのでよしとする。

 

そんなこんなで別れて、電動自転車にて国道を西へ、皿倉山を目指す。

途中に良い感じの古書店があったので立ち寄り、

「西国合戦記」

なる一書を購う。読売新聞西部本社編。

普通にネット古書店で買えるものだけれど、現地で目にしない限り、

気がつかないので、こういうのはまことに嬉しい。

 

さらに30分ほど走って、皿倉山ケーブルカー乗り場へ。

皿倉山は、小倉より八幡に近い。

ケーブルカー乗り場の手前はびっくりするような上り坂、しかし電動すいすい上れる。

 

事前の検索により、ケーブルカーには自転車を持ち込めるとあったので、

急な階段に閉口しつつも、ともかくケーブルカーへ担ぎ込み、

一気に山上へ。

そして山上の降り場から、山道を迂回してひいこら上れば山頂、景色最高。

 

北九州の稠密なる家並・工場群が、河川のごとき洞海湾に区切られるようにしながら、

ずっと続いている。

船が行く手前に、新幹線や貨物列車が左右に走って、忙しく、

さらに手前を、大小無数のトラック、自動車が途切れなく流れている。

 

個人的に、人の営みをあきれつつ眺めるのが好きなので、この景色はたまらない。

家並みの密集するところから、一気に皿倉山の山肌が起き上がるので、

町が近いこともまた良景。

夏はここでビアガーデンをやっているというので、また来なくてはと思わせる。

 

それにしても惜しまれる曇天、ちゅか、雨。

もはや寒い。

もう無理だ、と思うところまで景色を眺め続けて、そうして自転車で下りに下る。

快適、爽快、冷涼。

下り坂、雨に濡れたブレーキの恐怖。そして寒い。眼鏡が濡れる。

 

いろいろ不満もありつつ、皿倉山から八幡へまわって、一番高炉跡を見る。

これまた、人の営みの大なるもの。

途方も無い大きさに、あきれ、感心した後、

ひょこひょこと自転車にて小倉へ戻る。電池は途中で尽きた。

 

帰路、西鉄ストアにてお土産を買う。

現地会社のつくる、乾麺、焼きそば。

限定版かっぱえびせん、八女茶、栗ようかん、もつ鍋の素。

ゴボウ天が売られていたが、買うものか。

 

ホテルへ戻り、町へ出て山田さんと酒を飲む。

居酒屋にて鯖のぬかみそ焼、これも土地の名物、ご飯が三杯食える味。

これは特徴的なもの。

他に焼き鳥、豚の串焼き、キャベツを串に刺して食う。

また、ごまさばの刺身。刺身にごまだれは珍しい。美味。

7時前から、ラストオーダーの11時半くらいまで動かず、よう喋った。

あんまり覚えてないが、植物のプレートの話は記憶した。

 

これで二日目おわり。

西鉄ストアで、ちくわとビールを買っていたのだけど、

飲み直しの必要なし。寝た。


2014/09/01(湿潤西遊記1)

今年は新興宗教巡りをせうと決めて、

あれこれ旅程を組み立てていたのだけれど、今ひとつ面白くなし、

ここらで一つ、九州にテキスポの古なじみに会わずばならずとばかりに、

下関、壇ノ浦を目的地とし、あわせて小倉も見物しようと決めての、

早朝6時半。

例の如く、在来線にて豊橋を出る。

 

空は曇り。

数日前に、広島で土砂災害あり、今年は天候すぐれず不安はあれど、

まず、初日は電車移動のみなれば、いっさいの支障は我関せずと、

ともかく眠たい頭で西尾維新を読んでいると、案の定、

岡崎の辺でさっそくの雨。

とはいえ小雨。名古屋ではもう雨あがり、

大垣、米原と乗り換えるうちに、次第に晴れて、大阪辺は天気良好。

 

予定どおり、姫路に11時過ぎに着き、昼食。

山陽鉄道駅舎の奥にある、古い食堂で塩カルビ丼とうどん小のセット。

580円くらい。安くてうまい。

それからさらに、相生、岡山へ。

 

岡山駅にて、3時のおやつを購入。

瀬戸内レモンとマンゴーのワッフル。

岡山白桃のワッフルにすれば良かった、

と悔やむうち、ふたたび雨。

次第に激しくなって、乗り換えの三原駅では驟雨となる。

 

三原は16時半。

たこで有名。駅中にも踊るたこ像があるが、たこは嫌いである。

駅舎に隣接して、三原城とて、小早川隆景の城跡あり。

雨の中、出かけて見れば、

悪からず、良からず。

海側の景色は新幹線駅と線路でふさがってほとんど見えず、景色の半分は退屈な街並みなり。

とにかく雨に閉口して戻る。

 

次の電車16時半。

その前に駅の高架下のパン屋でジャーマンポテトパンと、レーズンサンドを買い、

空腹をまぎらわす。ここから4時間乗りっぱなしである。

 

すでに西尾維新を読み終えていたので、

三原からは前に書いた小説の読み返しと、時代劇の続きを書き始める。

武田信虎の話、人魚譚。

どちらも、

「こりゃダメだろうー」

と思うて、初稿を放り棄てていたものだけれど、案外、悪からず。

どこかに出せると思う。

 

西国の電車、さして混雑もせず、快適に書き続けることができたため、

当初、広島で降りて、「新幹線さくらワープ」をするつもりだったが、

そのまま鈍行続行。

広島と、宮島を過ぎれば人なくなる。

 

次第に暗くなるが、電車旅は続く、車窓が消えればカタカタするほかなし。

快調なる、新しい時代劇。

「こりゃ姫路以前で終ってしまうペースだわい」

なんて言うていたが、さすがに終わることはなく、

新山口へ20時15分に着いたころに、50枚弱となって、小休止。

 

さて夕食はと、駅前へさまよい出るが、新山口駅前は何もない。

否、さびしい飲食街はあって、居酒屋数軒とコンビニ一軒、

貧弱きわまりないキャバクラめいたものが一軒、貧弱なレディ数人が店先にいるが、

さてこれはどうすれば、と空腹かかえて絶望するうち、ラーメン屋に遭遇する。

20分ほどしかないので、いそいで飛び込み、名物はと聞いて「トマトラーメン」を注文する。

 

これが、うまい。

 

何てことだ。

今検索したら、「拉麺 白圭亭」とあるので、記録しておく。

 

やがて時間が無くなるので、あたふたとコンビニでチューハイ1缶とうまい棒2本買って、

下関行の鈍行に乗る。

ここからは1時間なので、スペース・ダンディを見ながら、快適な電車宴会。

下関駅に着くと、潮がかおる。ひとつの旅情。

ここで小倉行きに乗り換え、ついに22時15分、九州へ上陸す。

 

ところで新下関にて、1分、予定の電車と違っていた。

まあそんなものは誤差の範囲だなと、さして気にも留めずにおったが、

さてこれが帰路の絶望となる。

初日、のんきな疲労感につつまれていちゃ、構うことは無いのである。


2014/08/22

ところでこの日記、ページ数が多すぎるためか、PDF化ができません。

前々から、数度に1度くらいはPDFにできていたのですが、

ここのところは、何度やってもダメなので、あきらめております。

 

さて、そんな次第で、ひさっしぶりに江戸の時代劇を開始、

「七難七福」

と仮に題名がつきまして。

試したい技法が良い感じなのか、時代考証、口調等々が身についてきているためか、

たいへんなめらかに書き進めることができていて、

九州行く前に数行書いておいて、往路で書き上げることができたら万々歳かなあ、

なんて思うておりましたが、この分だと、姫路を過ぎる前に完成してしまうかと思われます。

(そうなると、姫路以西が辛くなる。。)

 

次の300枚の構想も、練り始めておかねばなりません。

今の時代劇と同様の方法でやるつもりなので、良い具合に書き出せたら、いいなあ。

良い具合に小説書けることほど、人生愉しいことはありません。

 

あとは、初稿でほったらかしにしているやつが二つ三つあるので、印刷して、

読み返し大作戦をやれば、往復30時間なんてあっという間さ!

 

ちゅー感じで、あと気になるのは天気、天気、天気。

 

ちなみに、往路の乗り換え予定はこんな感じ。

豊橋→大垣→米原→姫路→相生→岡山→三原→広島=【新幹線さくらワープ】=新山口→下関→小倉

 

途中、乗り換えと根性の都合で、30分ちょい時間を設けて、

姫路で昼食。

三原でおやつ。

下関で夕食。

 

そんな予定にしています。

小説さえ調子良く書くことができれば、何時間だって無問題。

電池の残量に気をつけつつ、楽しみたいと思いますー。

 

そうそう、昨日「木8」で、天童よしみが「ありのままでー」を歌ってまして、

最初は、「なんでおまえやねん」と、半笑いで見ておりましたが、

次第次第に引き込まれ、二度目のサビ部分では、大いに心震わされ、

いやこれは、天童よしみにしか歌えぬものだぞと、圧倒されました。

あたくしなども、ネットに散見されるように、メイジェイさんの歌は好きでないので、

何ちゅか、これはテレビ東京から、メイジェイさんへの挑戦状、

「本当の歌の【うまさ】とは、こういうものだ!」

になるんだろうかなんて、考えておりました。

いやー、良い歌だった。

ネットのどこかに落ちてたら、バカにせず、是非見て欲しいと思います。

 

「アメリカン・アイドル」を相変わらず見ておりまして。

たまたま昨日は、審査員キースが歌う回で、

よくキースなど審査員は観客との一体化「Connecting」の重要性や、

感情表現「Emotion」の難しさを指摘してるのですが、

キースの演奏は、まさにその「Connecting」が抜群で、

トップ5の面々、いずれも歌うまいし、盛り上がるのですが、

やはりプロは違うなあと、惚れ惚れしておりました、その後で、天童よしみを聴いたので、

うまさといい、「Connecting」といい(観客も半分笑ってましたが)、「Emotion」といい、

まー、すごいすごいと、改めて感動。

 

生半可にうまいだけじゃ、つまんないです。

(というのは、自分の小説について)

 

小説ガンダム「閃光のハサウェイ」

人が死にまくるよと、聞かされていたのですが、別にそうでもなく、

普通におもしろい小説でした。

やはりアニメで人の心をつかむ方法を学んでいるだけに、テンポが良いです。

ただ、ギュイン! ギュバン! 的な擬音は、

文字にすると情けないものがありました。

 

ラノベ文庫3冊分で、けっこうな長編かと思ってましたが、あっという間。

2時間アニメくらいという印象。

 


2014/08/18

こちらの適当日記、8万アクセス超えておりました。

ありがたいこってございます。

 

さてさて、9日から書き出していた時代劇70枚が、

無事に書き上がりました。76枚。

「錦舎水揚合戦」

とかタイトルを考えましたので、もうちょっと書き直して、

どこかに出したいと思います。

 

「どこに出すんですか」

とよく尋ねられるのですが、どこか、としか考えておりませんで、

個人的には、どこに出そうが、抜群におもしろかったら当たる、

と信じておりますので、完成させて、どこか良い具合のところへ出したいなあと思うております。

 

もう一つ時代劇70枚、今度は江戸時代の侍を主人公にした「いわゆる時代劇」を書いてみて、

んで、その後に今どきのラノベに挑もうと思います。

 

東京、山手線に乗った折、

艦隊コレクションですか、あの愛らしい女の子の絵が大量に並んだ中で、

共通の設定で異なる小説シリーズが4冊も刊行されていているのだなあと驚き、

他にもたくさん感心するほどラノベの宣伝があって、

そこら辺で、需要されるもの、ちゅーのを意識して書いてみようーとか思うのでした。

あんた今まで何書いてたのとか思うたりしますが、、、

もうちょっと試したい技法ちゅか、企みがあります。

 

できれば、来週九州へ行く前に70枚書いておきたいのだけれど、

修士論文のこともあるので、まー、九州へ向かう鈍行の中で、

ひとつ完成させて、別のを書き始められたら、さぞや楽しいだろうなあと計画中。

何というても、片道で14時間の予定なので、さすがのVAIOバッテリーも耐えられず、

西尾維新を3冊持って行くつもりですが、とにかく車中の愉悦を計画しておかねばなりません。

 

そうそう、昨日のプリキュアOPは、とうとうマリン。

最近見てなかったので、見逃さずに済んで良かった。。

すぐれたキャラクタってのは、いつまでも好ましく成長して行くなあと。。

 



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