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深海の底に光は差さない

 

壊れてしまった
ここは海の底
誰もいない 魚も泳がない
瓦礫の中にうずくまっていた
瓦礫はあの日から 少しも変わらない
泥だらけのアルバムを抱いたまま


ここは真っ暗 日も差さない
深い悲しみの底
泳いでみたけど誰もいない
みんな 死んでしまったの?


人の笑顔を忘れてしまった
表情というものを失くしてしまった
夢の中で誰かが言った
「いっしょにやり直そう」
うつむいたまま 「無理だよ」って呟いた





家族を愛していた気がする
みんなどこへ行ってしまったの?
この瓦礫の町はどこなんだろう
誰の家にうずくまっているのかもわからない


アルバムをめくる
あの日から何も変わらない
家族 犬 愛するひとたちの笑顔
泥だらけで笑ってる
私だけが変わってしまったの?
この町はどこなんだろう
人の笑顔が見たいよ
地面が震えるたび耳を塞ぐ






私はどうして海の底にいるの?
私はどうなってしまったの?
誰か 誰か そばに来てよ
この冷え切った深海で 私を抱きしめて


深海の底に光は差さない
深海の底に光は差さない



檻の中

さっきまで隣で笑ってた 君がいなくなって
いつの間にか 僕は檻の中
どうやって辿り着いたか わからないよ
今日を昨日みたいに感じる


有名人になって テレビに出て
ファンの列にサインを求められて

どうやって辿り着いたか わからないよ




さっきまで隣で寝てた 君がいなくなって
いつの間にか 僕は闇の中
もっと伝えたいこと
君に聴いてほしかったこと
何もかも過ぎて


サインの練習が滲んで
現実にいたことを知る
白い檻の中



いつか檻から出られたら
君の足跡を探しに行くよ

どうしてこんな事になった?
願い事 何一つ叶わなかった



1%希望のレクイエム

ソファに寝転がって
スナック食いながらテレビを見る
わけのわからないお笑い番組
橋の真ん中で動かない水面を見てる
これが僕の人生

爆笑のレクイエム

起き出して少し無駄な抵抗をして
皿にあけて食べる
美味しいような気がしてる

 

 

そうだよ 僕は病気で
この世界はみんな反逆者
橋の真ん中に石みたいに立ってて
薬の事をなんとなく思い出す

 

 

もう諦めろよ
人生には僕には荷が重すぎた
なんて言ってる奴もいる
どうでもいいね
上手くいかないのが僕のスタイルなんだろう
そういう名前の作品ってことさ

 

 

ソファに芸術的に寝転がって
橋の真ん中につっ立ってずっと待ってる
これが僕のファッションスタイル
笑えばいいね
薬飲まないとね




今日は

今日は大丈夫

今日は調子がいいんだ

疲れたなら帰って休んだ方がいい

明日は早いからね

 

夢の途中で見た

君の声がどこからか星のように降ってきた

小さな始まりの予感を連れて

見えなくても 触れなくてもいいんだ

気にしないで

 

 

心配かけたね

ずっと待っててくれてありがとう

虹の向こう側から写真を撮った

いつか見せてあげる

 

割れるような叫び声

崖の崩れる轟音

君の腕の下に 確かに僕がいて

そっと思い出話をしてくれたね

子守歌みたいに

 

 

僕は戻ってきたんだ

君のすぐ隣に

君のシャッターには何が映ってるの

もう大丈夫 ここにいるよ

今日はどこへも行かないから


たまに気分

         
行動してたまに気分               
最低な奴が頭の中に立ってた       
ひと息で吹き消した               
                                 
手をのばして自分                 
顔洗いながら歯を磨いてる         
ずっと磨いて捨てる               
                                 
行動して 実らないことばかり     
僕の将来を返してくれよ           
そしてたまに気分                 
               

 

行動してたまに気分

日の光が新しい

あれに灼かれて消えそうなんだ

 

手を伸ばして 死んだフリして

たまに気分 気分 気分 最低だ

                                



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