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(1)

 京都郊外にある親戚宅に下宿させて貰っている大学2年の千尋は、5歳年上の従姉妹の静の帰宅を待っていた。
 従姉妹の静は市内の旅行会社に勤めるOLで今年25歳になる。給料日には必ずと言っていいほど何かしらのプレゼントを買って帰ってくれる面倒見の良い、千尋にとっては頼りがいのある正にお姉さまだ。
 そんな静のベッドの上には、読書家らしくいつも数冊の文庫本が置かれてある。その文庫本の表紙がここ最近、何となくいつもと違った雰囲気に見えている。何を読んでいるのだろう? と気になった千尋が本を手に取って見ると、それは<ハーレクインロマンス>だった。
「ははぁ~ん、なるほどねぇ~」
 千尋は静の帰りがここ最近遅くなる日が多くなった理由が分かった気がした。
「ふふふ。しーねぇちゃんも遂に彼氏が出来たんだ…… てか、結婚するかも」

 アナログ時計の針が夜9時を回った時、静の部屋に居た千尋を呼ぶ声がした。
「ちーちゃん、もう先に銭湯に行きよし! 静は何時に帰るかわからへんよ~」
 声の主は、静の母である伯母の椿だ。
「は~い。でも、約束してたから、もう少し待ってみまーす」
 京都の親戚宅に下宿させて貰うことになってからというもの、千尋は時々同室させて貰っている静と一緒に銭湯へ行くようになった。千尋の実家は都会のど真ん中にあるせいか、スパのようなお洒落な大衆浴場はあっても、昔ながらの銭湯はさすがに無い。初めて静に連れて行って貰った時、昭和の味わいがあるレトロな銭湯に、千尋はすっかり魅了され銭湯ファンになっていたのだ。
 しかし普段は親戚宅のお風呂に入っているので、毎日通う必要も無い。それに1ヶ月30日の計算で250円の銭湯代を払うとすると、お風呂代だけで7500円の出費になる。貧乏学生の千尋にはチョット痛い金額なので、数少ない銭湯の日は特別なお楽しみデーでもあった。そのお楽しみの銭湯へ今夜行くという約束を、昨日から静としていたのだ。しかも誘ったのは静の方だった。

 9時半になったので、千尋は二階の静の部屋から下の居間に下りて来た。伯父の梅吉はもう床に入っているらしく、伯母の椿も寝巻き姿でTVの音を消して映像だけをソファーに座って観ている。遅くてもそろそろ静が帰って来る頃だと思い、千尋は風呂場で銭湯グッズの準備をした。
 しかし椿と一緒にソファーに座って10時まで帰宅を待っていたが、静は一向に帰って来る気配が無い。
「なぁ、ちーちゃん、この分やと静は今夜も遅くしか帰ってきぃへんでぇ~ 今夜はもう遅いし銭湯に行かんとき」
 さすがに夜も遅い時間に年頃の娘を外出させるのは椿も心配だ。しかし伯母に止められたからと言って、楽しみにしていた銭湯行きをそうアッサリと諦めるのも悔しい。千尋は何とか伯母を心配させないで銭湯に行く方法はないかと考えた末、あることを思いついた。
「あの~椿おばちゃん、自転車を貸して欲しいんですけど。 自転車なら早く行けるし、夜暗くても大丈夫だと思うんです!」
 そう言いながら千尋は、何てグッドアイデアなの、と自分で自分を褒めていた。

(2)

 千尋が一人、自転車で向った銭湯の名前は<つるの湯>だ。この町には銭湯が数件あり、千尋がいつも静と行っているのが<つるの湯>で、他にも<かめの湯>と<ことぶき湯>がある。冗談のようにどれも目出度い名前が付いている。それが千尋にはチョット笑えるツボだが、この3件の中で二人が<つるの湯>を選んで通っている理由は、単に家から一番近い場所にあるからだった。

「こんばんはっ!」
 木造と瓦屋根という如何にも昔ながらの銭湯の正面に立ち、向って右側の女湯の暖簾をくぐると、千尋は相変わらず出身地のアクセントで挨拶をした。京都に来て2年目になるが、一向に京都弁に染まる気配が無い。真似て京都弁を喋ろうとすればそれなりに言えないこともないのだが、どうもアクセントが微妙に違うらしい。
 千尋は靴を脱ぐ前に、番台に湯料250円を置いた。
「はい、おーきに」
 番台に座っているおばさんの思いっきり京都弁なアクセントが、今し方挨拶をした千尋に自分はココの人間じゃないんだという認識をさせる。いや、むしろ番台のおばちゃんの方が、一体この子は何処の子やろ? と想像しているに違い無い、と千尋は思っていた。

 玄関で靴を脱ぎ板張りの脱衣所に上がると、千尋はお決まりの場所へ行った。脱衣所には小さく正方形に仕切られた木製の脱衣棚が沢山あり、すべてに扉と鍵が付いている。その中でも千尋は、玄関から一番遠い棚をいつも使っていた。そしてこの日もいつもの棚は運良く空いていた。
 ところで千尋は初めからその場所がイイと決めていた訳ではない。ある日、真ん中辺りの棚を使っていた時、男湯の玄関口から客が一人入って来た。玄関の開く音と番台のおばさんの声、そして男性客の声に何気なく振り返った千尋は、番台にお金を置く男性の顔がハッキリ見えてしまったのだ。つまり、千尋から見えるということは、その男性がコチラを向けば千尋が見えるということだ。
『もし、今素っ裸だったら……』
 幸か不幸か、その時千尋は既に服を着て洗い立ての髪をタオルで拭いている最中だった。お陰で裸体を見られずにすんだのだが、それ以来、千尋は玄関から一番遠い死角になる一番奥まった場所で脱衣することにしたという訳だった。

 そんな若さ故の恥じらいか、一目を憚ってこそこそと脱衣するかと思いきや、千尋は意外と大胆である。女同士というのもあるし、いつも静の裸体で他人の裸体を見るのに慣れてしまっているのか、はたまた地元の人間でない千尋にとって見知らぬ人々ばかりが来る銭湯なら、裸を見られたからと言って気にすることもないと思うのか? 兎に角、スピーディーに脱衣して、全裸になる。
 それから銭湯に備え付けの、底に<つるの湯>と印字された黄色い洗面器に、用意してきた銭湯グッズの天然成分のシャンプー・天然成分のリンス・ピンクのワニ型のヘアブラシ・ハーブのボディーソープ・緑のカエル型のスポンジを入れる。何故か千尋はその作業を全裸になってからするのだ。そして身体のどの部分を隠すでもなく、ガラガラとガラス戸を開け、こんばんはっ! と余所者アクセントで挨拶をしながら、ズンズンと一番奥に設置されてある鏡の前に陣取るのである。

(3)

 実は千尋は、もの凄いド近眼なのである。
 高校生の頃に眼鏡から一度コンタクトレンズに替えたことがあったのだが、ある日学校から酷く疲れて帰った千尋は、一寸のつもりで制服のままベッドに横たわったが最後、すっかり寝込んでしまい、未だ慣れないコンタクトレンズを長時間しかも装着したままだから大変だ。ハッと飛び起きて目を開けた瞬間、激痛が走った。余りの痛さに目がまともに開けられない。目を閉じたままでもズキンズキンと疼く。慌てて医者に行くと角膜に傷が入っているとのことだった。
 結局丸二日間、目が開けられない状態が続き、学校も休む羽目になった。その事件がよほど堪えたのか、千尋はコンタクトレンズを止めて再び眼鏡を使うようになっていた。
 
 そんな千尋の裸眼の視力はコンマ零が二つ付くほど弱い。人の顔もよほど近寄らない限り、まるでのっぺらぼうのようにぼんやりと白っぽく見えているだけなのだ。
 つまり千尋が銭湯で平気で裸体になれるのも、どこも隠さずにズンズンと浴室に入って行けるのも、銭湯のお客さんの顔はもちろんのこと、裸体全体が唯ぼんやりと肌色の塊が動いているようにしか見えていないが故に、自分の裸体も他人には見えていないような錯覚を起こしていることが原因だった。
 しかし見えないことで「こんばんはっ!」と元気に笑顔で挨拶をする千尋に誰かが応えてくれたとしても、その声は誰から発しているのか、そしてその人はどんな表情を見せているのか千尋には全く分かっていないのだ。 それ故、知り合いが居た場合、逆にニッコリと微笑まれても分からないので反応することが出来ない。そうなると「無視された!」と相手に誤解されるので千尋にとっては不利な条件と言えるが、ココに来るような知り合いは居ないと思っているので、それもさほど気にならない。

 千尋は一番落ち着いて身体や髪を洗える場所の、浴室最奥の壁に設置されている鏡の前に薄桃色の椅子を置いて座ると、グッと鏡に顔を近付けた。とりあえずハッキリと自分の顔を確認するのだ。
 それから緑のカエル型スポンジにハーブのボディーソープをつけて泡立てる。シャンプーとリンスは天然素材に拘るのに、洗顔用は特に用意はしないのが千尋流で、再びグッと鏡に顔を近付けるとボディーソープの泡で洗顔していく。
 鏡に異常なまでに顔を近付ける千尋の一寸不自然な行動を、隣に座り蛇口から勢いよくお湯と水を出して洗面器から溢れ出させている見知らぬおばさんが、怪訝な顔でチラリと見た。
 さすがに隣のおばさんの視線には気が付いた千尋だが、そんなに溢れるほどお湯と水を出して勿体無いなぁ~と思いながらも知らん振りをして自分の事に専念する。自分の裸体以外は全てがぼんやりとした世界に居る千尋にとって、浴室の全てが夢心地なのだ。

「はぁ~~~」 
 親戚の家でも自宅の家でも味わえない広くゆったりとした湯船に浸かった瞬間、千尋は極楽のため息をついた。すると同じ湯船に浸かっていたガリガリに痩せているように見えているお婆さんが、千尋を見てニッコリと微笑んでいる気配を感じた瞬間、声が聞こえた。
「いいお湯加減ですなぁ~」
「はい~~~」
 千尋は表情がハッキリとは見えていないお婆さんの方に顔を向けて微笑みを返すと、ホッカリとした心持ちでぼんやりと魚の形に見えている浴室のタイル絵へと視線を移した。
『そう言えば…… <つるの湯>なのに…… このタイル絵には鶴が居ないなぁ~~~」


(4)

 銭湯好きの千尋だが意外にも湯舟には長く浸かれない。中学生の頃の健康診断で不整脈だと診断された時、普段特に仲良しでもなかったクラスメートからも心配されてチョット嬉しかった記憶があるが、いつの頃からか自宅のお風呂でも湯舟には3分位しか浸からない自分に千尋はあらためて気が付いた。それに温泉に連れて行って貰った時ものぼせてしまい、その夜は心臓がバクバクして中々寝付けなかった千尋だ。

 <つるの湯>の浴室の壁には鶴が居ないことを確認した後、千尋は例の如く何処を隠すでもなくさっさと浴室を出るとご機嫌よくバスタオルで身体を拭き始めた。夜もかなり遅い時間ということもあってか、脱衣所には既に着替え終わったおばさんが二人、椅子に腰掛けホッカリしているだけだ。千尋は身体を拭き終わると全裸のままで滴が落ちて服が濡れないようにと、セミロングの濡れた髪を少し丁寧に拭いた。
 それからは脱衣と同じくらい早い着衣だ。下から順番にドンドン服を着てあっという間に来た時と同じ姿になると、持参した銭湯グッズを<つるの湯>の洗面器からカバンが濡れないようにと用意してきたビニールの袋に入れ、棚の扉を閉めた。と同時に声がした。

「こんな遅い時間にも若い人が来はるん?」
 未だ眼鏡を掛けていなかった千尋には、声の主が誰かはハッキリと分からなかったが、何となく気になる台詞だ。
『若い人……?』
 頭の中で誰かが言った台詞を反芻しながら、千尋がやっと眼鏡を掛け時計を見ると、既に11時を回っていた。
『うわ、ヤバイ! 椿伯母ちゃんが心配してるわっ』
 慌てて玄関口の方へ身体を向けた瞬間、千尋は驚いた。
『あっ! おじちゃん…… えぇーーーっ! おじちゃん!?』
 なんと番台に座って居るのは、来た時に居たおばちゃんではなく、おじちゃんだった。
 もう何回も<つるの湯>には来ているが、千尋が番台に座っているおじちゃんに出くわしたことは一度もない。と言うよりも、千尋の中では番台にはおばちゃんしか座らないものだという暗黙の了解があった。それなのに今、千尋の目の前に居るのは紛れも無くおじちゃんだ。
 千尋は玄関先で靴を履く前におじちゃんの顔チラリと見た。心なしかニヤケて見える。
『チョット、おじちゃんて……』
 千尋が靴を履き終わって顔を上げると、既に番台にはおじちゃんの姿は無かった。

「あれ?」
 不審に思いながら玄関の引き戸を開けて外に出ると、なんと其処にはおじちゃんが立っていた。しかもさっき靴を履く前にチラリと見た時の顔よりも、更にニヤケて見える。それどころか、身長160センチの千尋と同じくらいの小柄な背丈のおじちゃんの顔をよく見ると頬がちょっと赤い。おじちゃんは千尋を見送るつもりでわざわざ外に出てきたのか? 
 自転車のカゴに銭湯グッズを乗せ帰り仕度をしている千尋をニコニコ顔で見ていたおじちゃんは、千尋が自転車のサドルに腰掛けペダルに足を乗せると、最高の笑顔を見せた。
「おーきにー ありがとうございましたー」
「あ、はい。おやすみなさーーーい」

 元気に挨拶を返したものの千尋はイザ自転車を漕ぎ出すと、心に引っかかっていたおじちゃんが言ったあの台詞と玄関先での不審な行動に思いを巡らせ始めた。
『……え? ホントおじちゃんて、何時から番台に居たんだぁ? 上がった時……もしかして居た?』
 千尋は頭の中で時間を巻き戻して自分とおじちゃんの映像を客観的に想像してみた。すると徐々に明らかになって来た真実。おじちゃんに完全に裸体をみられたんだという結論に達した時、千尋の中に何とも知れない怒りが込み上げて来た。
「うわぁ~~~ん。くっそ~~~。全裸を見られたんだぁ~~~。だから、あのおじちゃんはニヤケてたんだぁ~~~。あ~~~ん。上がって来た時からずーーーっと見られてたんだぁ~~~。あ~~~ん。悔しいぃ~~~!」
 薄暗い街灯だけが点る田舎町を深夜、半泣き状態で叫びながら自転車を怒りと共に全速力で漕ぐ千尋。嬉しそうなおじちゃんの顔が脳裏に甦る度に、無性に腹が立ち自転車は加速していくのだった。


(5)

 幸か不幸か怒りに任せて自単車を漕ぎまくり猛スピードが出たお陰で、往きより短時間で下宿先の親戚宅に帰りついた千尋は、興奮冷めやらずのまま玄関から居間に直行した。
 さすがに夜も11時を過ぎているので椿おばさんは既に床に入ったようで姿は見えない。その代わりに従姉妹の静が帰宅したばかりなのか、夕飯用に千尋が作ったおかずの一品タマゴサラダだけをソファーに腰掛け、ピーチ味の缶チューハイと一緒にチビリチビリと食べていた。

「あ、おかえりぃ~ ちーちゃん待っててくれたんやてぇ~? ええのに、先に行っといて」
「……う、うん。(てか、しーねぇちゃんが誘ったやん!)」
「あ、これちーちゃんの作ったタマゴサラダやろ? あんなぁ~美味しいけどなぁ~タマゴはやっぱり潰し過ぎん方がええわぁ~食感があった方がうちの好みやねん」
「……(てか、自分で作れば?) あ、あのね。今夜はつるの湯の番台におじちゃんがおったんよ!」
「ふ~ん、そうなん。おじちゃんも番台に出はるんやね~」
「……(出るんやねぇ~やないちゅーねん!) 遅い時間だったからみたい……」
「ふ~ん。うちは一度もおじちゃんに会うたこと無いけどなぁ~」
「私も初めてだよ! てか、何でおじちゃんおるん? おったら入らんてば!」
「そやなぁ~ふぁ~~~ねむっ。さてと~明日も早いし、ちーちゃん、うち、もう寝るわ……」

 怒りと興奮でイライラしている千尋と違い、彼氏との甘いデートの余韻か缶チューハイの酔いが回っているのか、静は心ココにあらずと言った返事でタマゴサラダを文句を言いながらも平らげ、缶チューハイを飲み干すとさっさと二階の自分の部屋に上がってしまった。
 千尋は「しーねえちゃんのせいで」と言いたいところをグッと堪え、銭湯での悔しい思いが冷めないのか、まだ少し怒りでワナワナと震えている手で銭湯グッズを片付け、濡れたタオルを洗濯機に放り込んだ。そうして自転車を猛烈に漕いだせいで何となくだるく感じる足を引きずり上げながら、静を追って二階の同じ部屋へと上がって行った。

 二階の静のベッドの枕元には、今日購入したばかりと見られる<ハーレクインロマンス>の新作本が積み重なっている。千尋は幸せの象徴とばかりに置かれている本を見て銭湯のおじちゃんに全裸を見られた屈辱が甦って来たのか、ベッドに入ると収まらない憤りをぶつけるように静に告げた。
「わたし、もう、これからは一人で早い時間に銭湯に行くわ! じゃあ、おやすみっ!」
「は~い、おやすみぃ~」
 既にベッドで夢心地の静。どうも千尋の怒気を含んだ強い口調も、今夜の静かには効果が無いようだ。ところが静が寝言のようにベッドの中で一言漏らした。
「あ~そう言えば、つるの湯ってつるつるのおじいちゃんやわぁ~」
「え!? つるつるのおじいちゃんって?」
「……」
「ねぇ!」

 奇妙な静の発言が気になる千尋はベッドから起き上がると、その意味を聞き出そうと静の側へ行ってみた。しかし静はベッドの中で彼氏の夢でも見ているか、ニヤケた惚気顔で既に寝息を立てていた。
 ところが不運にも、静のそのニヤケた惚気顔が番台のおじちゃんのあのニヤケ顔を思い出させてしまったようで、収まりかけていた興奮が甦り、千尋はその夜なかなか寝付けないでいた。
『つるつるのおじいちゃんて、何よ!? 今日のおじちゃんには毛があったよね? 鶴も浴室には居なかったし…… てか、つるつるはおじいちゃんなんだ…… って誰よ! ああ~~~眠れないぃ~~~』
 人生最悪の夜を迎えた気分の千尋。その千尋を更なる悪夢へ導くかのような静が漏らした謎の言葉の真相は、結局、翌日まで持ち越されることとなってしまった。



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