閉じる


<<最初から読む

14 / 21ページ

試し読みできます

森のこねこは踊ります。

 

尻尾は可愛い鍵尻尾。
お腹は茶色い三毛ねこさん。
瞳は森と同じ緑。

 

にゃあにゃあにゃあと、
歌います。

 

小さな子どもを
森へ、森へ。

 

毎日、毎日、誘います。

 

今宵、誘われたはこいぬの兄弟。
黒いクロと白いシロです。

 

森のこねこは笑います。

 

「ようこそ!可愛いこいぬさん!
わたしとたくさん遊びましょう!」

 

二ひきのこいぬは大喜び。
母いぬにいいつけられた、
お買い物を忘れてしまいました。

 

黒いクロと白いシロは
おうちに帰るのを忘れてしまいました。

 

時間を忘れてしまいました。
名前を忘れてしまいました。
自分を忘れてしまいました。

 

でも、黒いクロは白いシロ、
白いシロは黒いクロのことを
決して忘れたりしません。

 

森のこねこに尋ねます。


「あのこはどうして帰らないの?」

 

森のこねこは言いました。

 

「きみが帰らないからさ。
わたしはきみたちをとめないよ。
森のこねこは森にあり」

 

二ひきのこいぬは慌てました。
「お買い物に行かなくちゃ!」

 

母いぬに言われたとおりに林檎を買って、
おうちでいっぱい叱られました。


そして、母いぬに言いました。

 

「森のこねこに会ったんだ」

 

母いぬは、

「ひとつ大きくなったのね」

 

と、言いました。


試し読みはここまでです。続きは購入後にお読みいただけます。

この本は有料です。閲覧するには購入する必要があります。
購入するにはしてください。
有料本の購入に関しては、こちらのマニュアルをご確認ください。
販売価格150円(税込)

読者登録

月花さんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について