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26日目



いいからホントほっといてくれ。
箱の前のマイクもどけてくれ。
ペンサクもどっか行ってくれ。
























27日目



「私ペンゾー君に言いたいことがあるのに。
いつになったら出てきてくれるのかな。
ペンサク君、ペンゾー君を外に出すいい方法ない?
どうにか外に出してくれると嬉しいんだけど…」















ころす気かーーーーーっ


28日目

俺はウェッデルちゃんに
「飛べなくてゴメン」と謝った。


でもウェッデルちゃんは


「私、ペンゾー君がおもいきって飛んだの見て
すっごい感動したもの!
ペンゾー君がこんなに頑張ってるんだから
私も落ち込んでる場合じゃない!って
すごく元気が出たの!」
って、ちょっと興奮しながら言った。

そして、ありがとう、って言って
涙をいっぱいこぼした。

なんだか俺も涙が出て来てとまんなくなって
二人でいっぱい泣いた。


ウェッデルちゃんは言った。

「アニキさんは私の夢を『無理』って言ったけど
でもそんなの、やってみなきゃわかんないじゃない?
未来のことなんて誰にもわかんないもんね。
だから私、まだあきらめないことにしたの。
とにかく
なんとかしてイイトコ島に戻って
夢に向かって頑張ってみたいの!」

この前まであんなに落ち込んでたウェッデルちゃんとは
別人(別アザラシ?)みたいだった。


俺も飛んだ(落ちた?)甲斐があったよ。
かっこ悪かったけど。

なんだか俺の方が救われた気分になって
俺もウェッデルちゃんに「ありがとう」って言った。

大泣きしてたから、ちゃんと言えてたかわかんないけど。


ウェッデルちゃんを見送ってから俺は
ウェッデルちゃんが水族館の
アイドルになったとこを想像してみた。



う〜ん、いいね〜。ウェッデルちゃん輝いてるよ〜。
ああ、俺も見てみたいなぁ。
俺はイイトコ島には行けないけど。


・・・・・・あれ?ちょっと待てよ?
ウェッデルちゃんがイイトコ島に帰るってことは

もう会えないってこと?




ええーーーーーーーっ?


29日目

ウェッデルちゃんの夢
叶ってほしい。
でも叶ってほしくない。
でも叶ってほしい。
でもやっぱり…

うう〜〜〜〜〜



ウェッデルちゃんの夢が叶ったら
俺はちゃんと喜んであげられるのかな。

うん、そりゃ喜ぶよ。
だって嬉しいもんな。

でもお別れなんて…

いや、でも夢が叶うのは嬉しいよ!

でもお別れなんて…

ああーーーーもうっ!
頭の中がぐちゃぐちゃだよ!
夕飯どころじゃないよ!



こ、好物は仕方ないじゃないかっ!

30日目(前編)

アニキが来た。


もういいっすよ、その話は(涙


アニキの用事はグチだった。

昨日、アニキのとこにウェッデルちゃんが来て
「イイトコ島に連れてって」と
何度も何度も頼んだんだそうだ。

アニキは
イイトコ島まで飛ぶ気がないからって
断ったらしいんだけど
ウェッデルちゃんは
「OKしてくれるまで毎日頼みに来る」
って言ってたんだって。


そ、そんなこと言われても無理っすよアニキ!
てか、なんでそんなに
イイトコ島に行くのがイヤなんすか?



・・・・・はぁ・・・(汗)

でも、そういえばアニキは今、休養中だもんな。
これからまた長い渡りの旅に出るために体を休めてるのに
遠い遠いイイトコ島まで
アザラシ乗っけて飛んじゃったら
また休養しなきゃならなくなって
その分また渡りに出るのが遅くなっちゃうもんな。


「なんとかしろ」と言うアニキに
俺はあいまいな返事をしながら
とりあえず、アニキが帰るのを見送った。


俺だって、ウェッデルちゃんに
イイトコ島に帰ってほしくなんかないよ。
でも・・・・

あ〜、このまま
ウェッデルちゃんがイイトコ島に行く方法が
見つからないままで
ずっと何年も過ぎちゃえばいいのに…


って
そんなふうに思ってちゃダメじゃん!
なに考えてんだよ俺!
俺のバカっ!(涙)



その時だった。
ウェッデルちゃんが血相変えてうちに飛び込んできて
叫んだ。

「ペンゾー君!大変!」



ええっ!?


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