閉じる


<<最初から読む

3 / 39ページ

3日目

今日は、かっこいい顔した時の俺の「しゃしん」を
女の子達に見せてやった。

俺だって来年は4歳、結婚する歳だ。
今からモテておかないとな。



「しゃしん」の評判はよかったが
それでモテたのは俺じゃなくて
ペンサクだった。

まぁ、わかるよ。
装置いじれるし「しゃしん」やれるし。
俺もスゲーって思うし。

でもなんかさー
なんつーかさー
俺も「すごーい」って言われたいっていうかさー。

何かしなくちゃなぁ。


4日目

決めた。



俺は世界初の「空を飛ぶペンギン」になってやる。

モテるぞ絶対。

5日目

今日から飛ぶ特訓だ。

やり方はわかってる。
飛んでる鳥を見てたらすぐわかっちゃったよ。

翼をすごく早くバタつかせればいいんだ。











死んだかと思った。

6日目



ふん。まぁいいや。
飛べたからってモテるとは限らないしな。

ヒマだから「しゃしん」してみた。



またボケた。
ちっ

7日目

突然お客さんが来た。



顔見知りじゃないな。
誰だろう。
アザラシだってこと以外は何もわからない。

「こんにちは!
私、ウェッデルっていいます!
よろしくね!」


ウェッデルちゃんはメスのアザラシで
オレより大きいけど
まだ大人じゃないんだそうだ。

ウェッデルちゃんは
飛びたがってるペンギンがいるというウワサを聞いて
「なんて夢のあるペンギンさん!」と思い
会ってみたくなって
西の海岸からはるばるここへ
やって来たらしい。

「私も夢があるんだけど
誰に話しても無理無理!って言われて
いっつも悲しい思いをしててね。
でも、あなたとなら
無理な夢を追う者同士
話が合うんじゃないかな、って思って
会いに来てみたのっ!」

え?
俺の他にも
無謀な夢にチャレンジしてるヤツがいたんだ!
なんだか心強いなぁ。
仲良くなれそうかも。

で、キミの夢ってなに?




なにそれ。


読者登録

ゴハチさんの更新情報・新作情報をメールで受取りますか?(読者登録について