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目次

 もっと面白いストーリーを。
        2年 款空

 *猫依存症のおんなのこの話*
        2年 ねお

 腕時計
        2年 信哉

 昼休み
        2年 鴛鴦モナカ

 鬼灯提灯
        2年 赤琴かなで

 Everyday with Magic school 
        2年 雪丸奈々瀬

 『 』
        2年 律娘

 アレグロ・アレゴリー
        2年 四四九

 さよなら思い出 Where did come the letter from ?
        3年 碧星


もっと面白いストーリーを。

 いろんな人と、imageの共有。
 ワタシノコトバを楽しんでもらおう。

 説明がうまくなりたい。

 もしくは、誰かの心を動かすような何か、
 見知らぬ人の記憶にまでさりげなく残る何かをしたい。


 作者ってどんな気持ちでかいているんだろう。


 初めてだって遠慮は無用。
 私たち文芸部はあなた方の独創性を必要としています。


 活動は、
 詩
 俳句
 短歌
 童謡
 小噺
 評論
 小説
 脚本
 純文学
 ポエム
 私小説
 携帯小説
 2次創作
 ライトノベル
 フィクション
 ドキュメンタリー 
 など
 その他思いついたら教えに来いや~!


 本が好きなコおいで!
 漫画が好きなコおいで!
 映画が好きなコおいで!
 俳句を作りたいコおいで!
 歌詞を作りたいコおいで!
 

 原稿用紙が好きなコおいで~
 ルーズリーフが好きなコおいで~

 比喩が好きなコおいで!
 擬人法が好きなコおいで!
 体言止めが好きなコおいで!
 キタ!倒置法が好きなコおいで!
 (そうだね。マイナーだね。)


 孤独に罹ったそのときおいで!
 青春に疲れた日にもおいで!
 不満なんかもかかえておいで!
 コス―(ゲフン!)好きなら迷わずに!
 妄想好きなコぜひココへ
 いやほんと、リアルこれなんで←


 木曜日しかあいてないような忙しいコでもどんどんおいで!
 平日にあまり予定がないコも全然ないコももちろんおいで!
 作品提出きっちりやってりゃ部活はほとんど来なくてOK!
 又、作品まったく出せんでも部活にそこそこ来れたらOK!
 1ヶ月、使えるお金が50円あれば入れるぜ!
 別に2ヶ月一括で、100円だしてもかまわんぜ!
 


 文芸部へ!!
 (倒置法……マィはにぃー!)


 部室
 3号館4階講義室E

 活動
 ほぼ毎週木曜日と、たまに月曜日とか火曜日


*猫依存症のおんなのこの話*

夜、いつもの道を通ると
猫が一匹います。

白い、綺麗な猫。

私は、「猫、猫。」と呼び掛けます。
猫は私に答えてくれるように
「にゃぁ。」と鳴きます。

私は援助交際をしています。

知らない男の人の下で、「にゃぁ。」と鳴きます。

私は猫にそのことを話しました。

私が「にゃぁ。」と鳴いた日は、いつも猫にそのことを話しました。

猫は一言二言、相槌を打ちつつ、静かにその話を聞いてくれました。

けれども私は、あまりいい気分はしませんでした。
 
綺麗な白い猫を、汚しているような気がして。

ある日、猫はいつもの場所に居ませんでした。

次の日も、その次の日も。

「猫、猫。」

私は呼び掛けます。
けれども猫は、答えてくれません。

頭がおかしくなりそうで、次の日から、私はもっと沢山の男の人の下で、「にゃぁ。」と鳴きました。
そうして、幾日かが経った時、いつもの道を通り掛かりました。
すると、あの声が、愛おしいあの声が聞こえました。

「にゃぁ。」

けれども私が見た猫は、真っ黒い、綺麗な猫でした。

「猫、どうしたの。」

私は尋ねました。

猫は、たくさん話しました。

猫は私の真似をして、沢山の雄猫の下で、「にゃぁ。」と鳴いたらしいのです。

「あなたのように、綺麗になりたかったの。」

「でも、猫。私は綺麗じゃないわ。汚れているの。猫、あなた前の白のほうがよっぽど綺麗だったわ。」

「でもあなた、汚れていても、綺麗だもの。」

「いいえ、猫。だからと云って、あなたは私のようになってはいけないのよ。」

「でも、もう真っ黒いわ。元には戻れないわ。」

猫は嬉しそうに話しました。

「これで、私とあなた、一緒よ。」

猫、愛おしい猫。
どうしてそんなことを云ってくれるの。

私の両目から、沢山の涙が溢れました。
心の汚いものが、洗われていくように、たくさん、たくさん、溢れました。

猫は微笑みながら云ってくれました。

「今のあなた、とてもとても綺麗だわ。」


腕時計




【じゃ、また明日、11時に駅でね。】
僕はそのメールを見てから、布団に入って目を閉じた。

翌日、朝。

いつもより少し早く目覚めた。体がいつもより軽く感じる。早々と朝食を済ませて、顔を洗ったり着替えたりして、彼女と会う準備をした。

僕と彼女は別に付き合っているわけではない。僕の一方的な片想いだ。

彼女と出逢ったのは、約3ヶ月ほど前。友達の友達つながりで知り合い、そこからはみんなでよく出かけることがあった。

しかし、今日ばかりはいつもと違った。

今日は、彼女と僕、二人きりなのだ。

僕はいつもの腕時計をしてから、時間に余裕を持って家を出た。

自身の足取りがいつもより早いのがよくわかった。早く彼女に会いたかったのだ。

駅に到着して、いつもはみんなと待ち合わせるベンチに座った。腕時計を見ると、もうそれは約束の時間だった。余裕を持って家を出たはずだったが、そうでもなかったのかと思う。

しかしそんなことは、あまりにどうでもいいことだった。彼女が約束の時間になっても、来ないのである。

彼女に一度電話を入れた。しかし彼女はでない。彼女が待ち合わせに遅れるなど、まず、普段ではありえないことなのだ。不審に思った僕はあたりをうろうろとして、次第に軽いパニックになる。事故にでもあったのだろうか? 風邪をひいたのだろうか。とにかく連絡がないことが心配だった。


僕は駅を後にして、走り出した。彼女を探すために。

不安な気持ちは、ただ膨らむばかりだった。

秋の、すこしひんやりとした風が僕の頬をかすめる。紅葉の絨毯の上を僕は走る。何度か転びそうになった。

彼女の声が早く聞きたかった。あの笑顔が見たかった。この気持ちを早くどうにかしたかった。

見慣れた街並みが、ぐんぐんと僕の後ろへと駆けていく。その中に彼女の影はない。


何十分も走った気がする。しかし一度も、彼女らしい人物を見ることはなかった。

仕方がないので、駅に戻ることにした。最後の望み、彼女がただ遅れてきたことを願って。

僕は駅に来て、いつものベンチの前で立ち止まる。

ベンチには、秋色の中に一つだけ、白い色がちょこんと座っていた。

彼女がいた。

「あ、きたきた。」
こちらに気付いた彼女がこちらに近づいてくる。僕は唖然とした。まるで、何事もなかったかのように微笑む彼女の顔を見て。
「君が時間に来ないなんて珍しいと思って、探してたんだ。」
僕が息を整えてからそう言うと、彼女はきょとんとした。
「なに言ってるの? 11時って……言ったよね?」
僕は頷いた。すると彼女は自身の携帯を開いて、僕の顔の前に突きつける。そこに表示された時間は、11時を5分すぎていただけであった。
「え、あ、あれ?」

僕は何十分も走った気がしていた。なのに、11時からは5分ほどしか経っていなかった。これはいったいどういうことか。

僕はまさかと思って、自分の腕時計を見る。

「……あぁ。」

―――なんだ、そうか。

僕の時計は、ちょうど11時をさして止まっていた。どうやら、ここに来た時点ですでに時計は止まっていたらしい。つまり僕がここに着いたのはもっと早い時間。家を出たのも早かった上、気持ちの高まりのあまり早足で歩いてきていたため、やはり余裕を持ってここに着いていたのだ。

ただの、僕の早とちりだったらしい。

僕は安心して、気が抜けて、ベンチに倒れこむようにして座った。

「もー、遅いよ?」
彼女はくすりと笑った。
「走って急いできてくれて、ありがと。」
ホントは、それで走っていたわけではないけれど。


「そうそう、さっきの電話ってなんだったの?」
彼女が僕に聞いてきた。
「……遅刻するっていう予告をしようと思ってさ。」
僕がそう言うと、彼女はもう一度笑った。


昼休み

「波乱だわ!!」
いつものように親友の愛美(めぐみ)と2人でお弁当を食べ始めた時、愛美はいきなり叫んだ。
「ごめん、意味が理解できない」
「もう、紗代(さよ)はわかってないなー。そんなんじゃ食パンくわえて曲がり角曲がったってイケメンとは出会えないぞ!」
「いつの時代だよ……」
「出会いに時代は関係ないのよ!本当、あのシチュエーションを考えた人こそが神だと思うわ……」
そんなんだから愛美は彼氏ができないんじゃないのか、と思ったが口には出さないでおいた。

「で、波乱って? ついに好きな人でも出来たの?」
「とうとう主人公の恋敵が判明したの!!」
すでに会話がかみ合っていない。しかもやっぱり漫画の話だった。
「それって愛美が今ハマってる漫画?」
私が聞くと、愛美は一瞬ニヤリと笑った。
帰りたくなった。
「これよ!!」
と愛美が出したのはいかにも純愛そうな表紙の少女漫画だった。
どうやら、題名は【女子恋】というらしい。ベタというか何というか……正直あまり面白くなさそう。
「へー。ちなみに恋敵ってどんな女の子?」
「親が勝手に決めた許婚。しかも同じクラスなの!」
題名だけじゃなく内容もベタらしい。
「でもね、男の子はその許婚のお世話係に恋して、それを知った許婚は何も知らないお世話係を執事に殺させて、執事が許婚の身代わりで捕まって……」
「昼ドラじゃねえか!!!」
柄にもなく叫んでしまった。
「何が【女子恋】だよ! もはや嫉妬と憎悪にまみれたただの昼ドラだよ!」
題名と内容が全然合っていない。むしろ真逆。
少女漫画というジャンルに分類されていい内容なのだろうか。

「ね、紗代も読んでみなよ! 絶対ハマるからさ!!」
「断る」
即答。


「・・・・・・ねぇねぇ、さーよちゃん」
気持ちが悪いです愛美さん。
つんつんしないでください。
「主人公の女の子、佐倉さんっていうんだけど、どうしてるのか気にならない? 気になるよね?」
まあ、さっきから全然話に出てこないから、ちょっと気になってはいたけど。
「しょうがないなー。どうしてもって言うなら教えてあげてもいいけどなー」
殴った。
「痛い……。でも愛美負けない! だって女の子だもん!!」
この子本当は何歳なんだろう。

「説明しよう!!」
愛美の独り芝居が始まった。


『あの人を殺したのは執事じゃない!! 許婚よ!!』
『は?お前何言ってんだよ!! そんなはずないだろ!!』
『許婚が殺すように命令したの!! あなたの気持ちに気付いていたから!!』
『嘘だ!! お前こそ、俺が好きだからってそんな嘘つくなんて最低だ!!』
『え……。なん、で……』
『アイツから全部聞いてるんだよ!! 俺とアイツの婚約を阻止しようとしてそんな嘘ついてるんだろ!!』
『違う!! 嘘なんかじゃない!!』
『俺はお前みたいな最低なやつの言うことなんて信じない!! もう俺にかかわるな!!』
『そん、な……。待って、待ってよ!!』


「ねぇ紗代ちゃん」
「ん?」
「愛美ちゃんどうかしたの?」
「え、あ、その、な、なんで?」
「いや、頭おかしくなっちゃったのかなって」
「…………」

愛美さん、クラスの女子が引いてるよ。むしろ轢きたいと思ってるよ。
でも、そんなことも知らずに愛美の独り芝居は続く。


『あら佐倉さん、どうして泣いているの? 失恋でもしたの?』
『あんたのせいで……』
『ああ。あの子はしょうがないわ。邪魔だったんだもの』
『そうまでして結婚したいなんて、最低よ!』
『最低なやつ、に最低なんて言われたくないわ』
『くっ……』
『あなたの負けよ。あなたが彼と結ばれることはもうなくなったの。でも心配しないで。結婚式には呼んであげてもいいわ』
『ばかにしないで!!』
『ふふふ。そんな恐い顔したら綺麗な顔が台無しよ』
『殺してやる……いつか絶対殺してやる!!』


「かくして、ここから佐倉さんの復讐物語が幕をあけたのである!!」
「ふーん」

「え、それだけ!? これだけの物語を聞いて感想はそれだけなの?」
「それだけって、じゃあ他に何言えばいいの?」
「佐倉さんの気持ちわかるなーとか」
「わかるか!! あんな壮絶な女の争いを繰り広げている女子高生の気持ちなんてわかってたまるか!!」
何で私がこんなに叫ばなきゃいけないのだろうか。
周りを見ても誰も私と目を合わせてくれない。
私と愛美を同じ目で見るのはやめていただきたい。

はあ。
ため息が出た。

「で、佐倉さんの復讐物語はどうなったの?」
「え? 漫画はここで完結だけど」
「はあああああ!?」
何で?
さっき「佐倉さんの復讐物語が幕をあけたのである!!」って言ったじゃん!

「少年漫画によくあるでしょ? こういう終わり方。《俺達の冒険はまだまだ続くぜ!》みたいな」

殴った。

「お前、そんなドロドロで生々しい正直少女漫画とも思えない昼ドラ漫画と少年達のバイブルを一緒にしていいと思ってんの!?」
「さっきより痛い……。私を殴ったって終わり方変わるわけじゃないのに……」
「ここにきて正論言ってんじゃねーよ! おかしいと思ったんだ、愛美の独り芝居が変なところで終わるから!」
「芝居って、そんな安っぽいものと一緒にしないでよ。私のは舞台だよ舞台」

必殺、片目潰し(右目)!!!

「うぎゃあああああ!!」
どうして両目じゃないのかという質問にはお答えできません。

「目が……私のぷりちぃおめめが……」
ぷりちぃおめめって。

「もういいわ……。どれだけ説明しても紗代には【女子恋】の素晴らしさがわかってもらえないのね」
「だって素晴らしくないし」

「見てなさい! 明日こそは絶対【女子恋】の世界に沈めてあげるから!!」
「そんなことしたらお前を地面に沈めてやる」
「紗代がコワイ……」

ふと、時計を見ると昼休みが終わる5分前になっていた。
長い昼休みだったなー。

「ほら、もう昼休みも終わるし、左目も潰されたくなかったら【女子恋】片付けてよ」
「あのさ、紗代のキャラが変わってきてる気がするんだけど」

必殺、片目潰し(左目)!!!

「うぎゃあああああ!!」
そういうことを言ってはいけません。
「ま、片目より両目の方がバランス取れていいか」
「何のバランス!?」
お、愛美初めてのツッコミだ。
デビューおめでとうございます。

「こんなに無意味な昼休みを過ごしたのは初めてだよ」
「無意味なんかじゃないわ!!」
「愛美なんて両目潰されて終わったよね。何やってんのバカじゃないのいやバカだろ」
「やったのは紗代じゃない……。いつか絶対仕返ししてやる!!」


かくして、ここから愛美さんの復讐物語が幕をあけたのである!!


「ここで完結だよね、愛美さん?」
「紗代のばかああああああ!!!」



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