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ひとつの流れに混じり合えば大きな流れとなって海へ向かう
小さな流れただひとつでは海になど行けるはずもない
再び天に舞い上がり風と共に海を目指すか

さらに遠くもっと遠く離れてゆくのは沈む夕日

地平の彼方に消えたのではない手前の地面を見透かせば

遙か向こうに日の光

雨ばかりが続くと気持ちも塞ぎ込む
晴れの日ばかりか連日の猛暑には気がふれてしまいそうになる
ちょうど良いときなど無いものか

生きることに執着するのを芸術と呼ぶのか
捕食者は効率よく獲物を捕らえる
それは無駄を省くためだろうか
その意識の中に少なからずや美への関心は無かろうか

蚊に喰われて腹が立ち
影と羽音を追い回す
見失えば耳を澄まして目を閉じる




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