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もう おなかが ペコペコと  プップが  言いました。
まほうの石を ポケットに  しまって
こんどは  いちご狩りに  でかけました。
うわ~ のいちごだ~ パク。パク。パクリ。
そのとき 野原の しげみの ほうから たいこの 音が 聞こえて きました。

どんどこりん どんどこりん どんどこりんのりん
つづいて へんてこな 音も。
ぽんぽこりん ぽんぽこりん ぽんぽこりんのりん
ゴリラのお父さんと ぼうやが たいこを たたいている ところでした。
ふたりは のこして おいた いちごを プレゼント。

「ぼうや、ゴリラのたいこは こころのたいこ。
だいすきなひとを おもって たたくんだよ。
すると うつくしい おとになって こころに ひびく」
 ぼうやは 小さな胸を いっぱいに ふくらませ ちからいっぱい たたきました。
「ぼくも たたいて みようかな?」 と ボーノくん。
「よし。いちごを もらった おれいに わしの胸を たたけ。ほら それ ほら!」

ボーノくんは ふかく  いきを すいこみ プップのことを 思って たたきました。
 ぽん ぽこ ぽこ ぽこ
ぽん ぽこ ぽこ ぽこ
ぽんぽこりんの りんりんりんの ぽこりん!
「ブラボ~!ブラ・ブラ・ブラボ~~ノ!きみは たいこの めいじん じゃあ~」
こうして 夕日が しずむまで うたって おどって ぽんぽこぽん!

ふたりは ゴリラの かぞくと ひと晩 とまることに しました。 夜は おつきみ。
「ゴリラに 生まれて よかったなあ」
ふと ゴリラのお父さんが 言いました。
「ママと ぼうやが たからもので わしは 今じゃあ しあわせゴリラ。
ないたり わらったり ママに こてんぱんに しかられたりも するけど…
ゴリラのお父さんは ゴリゴリ 頭を かきました。


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